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川島なお美嬢と言えば...ワインとか失楽園とか、最近ではワンちゃんのお洋服デザインとか、さまざまなイメージが湧いてくる方も多いことかと思われ。昭和のアイドル事情に詳しい方であれば、 「ダン吉、なお美の〜おマケコ〜ナ〜!」 このセリフでおなじみ...中京テレビで制作、後には全国ネットとなった「お笑いマンガ道場」などもソレに追加となるはず。なお美嬢は現在においても、そのマルチな才能を活かし多方面でご活躍中。だけれども、そんな彼女が駆け出しの頃とは?いわば、デビューしたての頃を記憶に留めている方ってのは、さほど多くないはずでアリマシテ。 記録によれば、彼女の正式デビュー日は1979年4月。この時点で「えっ?70年代にデビューしてたのぉ〜?」というおコエがコダマ?異口同音として轟くはずである。 そそっ、彼女のご芸歴はかなりお古く...すでにザっと27年のキャリアをお持ちなのである。元々は平尾昌晃センセイご経営の音楽院ご出身であり…。そして、そのデビュー時はキャニオンレコードより♪わたしごといかが〜(←この頃からこういうキャラだったのね…)と歌った「シャンペンNO.5」という曲で船出。しかし、事はトントン拍子とはいかなかったようで、なお美嬢が主要歌番組へ頻繁に出演するようになったのは、それこそ82年あたりになってからのこと。このせいもあってか、川島なお美は80年代アイドル!というイメージが形成されているのかもしれない。デビュー日からの区別をすれば...彼女は紛れもなく“70年代アイドル”ということになる。ここ重要! 79年のデビュー当時は、「ぎんざNOW」等の番組へ出演。そのキュートなルックスにより、大学生を中心としてかなりの人気を集めたものの、肝心のレコード売り上げはサッパリコンコン。その人気とレコード成績がまったく比例せず、歌手活動は頓挫してまう。要はデビュー曲1枚ポッキリで、歌手としてはさようなら...と相成ったのである。しかし、この後に情勢は急転することなる。巷の女子大生ブームにのっかり、ラジオ番組「ミスDJリクエストパレード」で人気者に。1979年のデビューから約2年のブランクを経た81年に入り、東芝EMIへ移籍。仕切り直しとばかりに、再び“歌手”として復活を遂げたのである。それにしても、数年かけて復活してくるあたり…やはりなお美嬢はタダモノではなさげ。見た目はおウツクシュ〜ゴザイマスよ!といった感じなのだが、その中身は雑草のよう。踏みつぶされても、いつかは空をふり仰ぐ...素晴らしいではないですか、この生命力!コレはもち褒め言葉でゴザイマスのであしからず。 今回ご紹介する表題曲「GEMINI」は、その移籍後シングル第5弾として、1983年7月1日に発売された楽曲だった。ちょうど、なお美嬢が“アイドル歌手”としてTVに出まくっていた頃のことになる。 この曲は、作詞ならびに作曲の両方を中原めいこ氏が手がけている。ただし、これは書き下ろしではなく、中原氏のリメイク扱いになる。中原氏と言えば、化粧品CMソングになって大ヒットした「君たちキウイ…」や、TVアニメ「ダーティーペア」の主題歌「ロ・ロ・ロ・ロシアンルーレット」などが知られたところになるか。中原氏もなお美嬢と同時期に活躍されたシンガーである。ちなみに彼女も実は...アイドル歌手になることを夢見てらっしゃったらしいが、己の華の無さに気づいてさっさと諦めたそうな。 さて、それでは本題へ。 この曲のテーマとは...そのヒントは本曲のタイトルにある。GEMINIとは、ふたご座を意味する…すなわち西洋占星術で使われるのアレ。なにを隠そう、筆者もふたご座生まれだったりもする。ふたご座の昭和アイドルさんといって思い出すのは… 松本伊代、甲斐智枝美、岩崎良美、薬師丸ひろ子、森尾由美、細川直美、森口博子、河合その子 などなど...かなりバラエティに富んだお顔ぶれ?そして、新旧芸能人や著名人で確認してみれば 釈由美子、国仲涼子、少年隊のニッキ(錦織一清)、山口もえ、松たか子、伊東美咲、宮里藍、チェ・ジウ、松井秀喜、中澤裕子(元モー娘。)、KABA.ちゃん、岡本健一(元男闘呼組)、鈴木京香、手塚理美、山田邦子、東ちづる、アン・ルイス、神保美喜、壇ふみ、火野正平、西川峰子、ブルック・シールズ、ポール・マッカートニー、マリリン・モンロー、美空ひばり、元中曽根康弘首相、ジョン・F・ケネディ… キリがないのでこの辺でやめときますわ。マリリンとケネディ...なんとふたご座同士だったのか。ならばウマが合ってしまい恋愛関係へもつれこんだのも頷けるというものか。そう言われてみれば、火野さまと西川さまもかつてはウフフなご関係時期があったような。 この曲はふたご座を意味する「GEMINI」と呼ばれる、浮気グセのあるオトコに、イカれ気味の女子が主人公になっている。 ♪GEMINI I LOVE YOU 誰のそばにいても ラストのCheekは 私と踊って GEMINI I LOVE YOU 誰のそばにいても ラストのCheekで 優しく抱いて とても覚えやすいサビが曲冒頭で放たれる、いわば昭和のアイドルポップスにおける王道的な作り。本楽曲の場合、出だしはひとまずマイナー調で開始。 しかし上のフレーズ...♪誰のそばにいても〜と譲歩気味なのは、浮気な彼にお熱を上げた女の弱み?なのに♪ラストのCheekは私と踊れ...ですか。 “大トリ”はアタシよん♡ と言わんばかり?要はそこらの雑魚とはテキトーにやってよろしいけれども、最後の最後はアタシのトコロへ戻ってきてネ。こんな余裕シャクシャク?とおぼしき女王臭がムンムンか。それにしても、すかさずリザーブを入れてくるあたり…さすが“なお美女王様”としての貫禄も十分?こんな要素が、本曲を発売した時点からすでに芽吹いていたとは...。(笑) ♪目がはなせない 浮気なヒト だけどイカれているの Darling, kiss me, hold me tight いつもフロアーでジェラシー ♪アナタはSmilin' 誰かとDrinkn' トリコロールにシャイなBaby face Darling, kiss me, hold me tight 恋をさえぎる Disco night 楽曲のメロディーをやや明るめに移行させながら、浮気オトコ...その名もGEMINIに対する熱き想いを歌い続けてゆくのである。そして曲後半部分では ♪Darling don't you know my love? ちょっと泣きたい Friday night 甘く切ないおコエにより、なお美節をこれでもかとカマしてくる。この部分は本曲における最大の聴かせどころではなかろうか。筆者もこの箇所におけるなお美歌唱が絶品だと信じる派であり、絶対的な自信を持ってご推奨させていただきたく。なにはともあれ 「もうっ!早くき・づ・い・てダ〜リン♡」by なお美 こんなフェロモン臭がムンムンするような唄い方なの。彼女における今日の基本部分は、すでにこの時点で出来上がっていたのか…こんなモノが垣間見れたりして、なかなか興味深い曲なのである。(笑) この曲はオリコン最高56位、登場週数10、3.3万枚を売り上げ、川島なお美というブランドの知名度をジリジリと上げるのに貢献した曲と相成った。 この頃の彼女と言えば、夕方5時よりTBS系列にて放映されていた生公録番組「アップルシティ500」のレギュラー司会者も担当。たまにではあったが、番組内で持ち歌の披露がなされることもあったし、同枠では彼女の新曲宣伝用TVスポットが打たれるという...おそらくは歌手として一番ノっていた時期と断定する。ちなみに、表題曲の前発シングル「Ash Wednesday」という曲は、杉真理(マサミチ)氏の書き下ろし。しかも下記のようにキャワゆいハートを模ったレコード&ピクチャーレーベルという、とても豪華な仕様だったのである。東芝EMIもかなり本腰を入れていた模様。 なお美嬢と言って思い出すのは サーファーカット と呼ばれた美しい御髪。セミロングにカットした髪の両サイドにレイヤーを入れ、ブロウで綺麗なウェーブを作り出すというスタイルである。本記事の上部に貼り付けしたレコードジャケットでもお分かりいただけるとおり...彼女のソレはいつもバッチリコンコンにキマっていた。それこそ一糸乱れぬといった具合に。かの“聖子カット”を凌ぐほどのキマり具合だったと思うのだが、その割に“なお美カット”と名付けられたことは一切合財ナシ? ♪ちょっと泣きたい Friday night まさにこんな感じ?それこそ、涙がチョチョ切れてしまう哀しさか。なぜゆえに...しかし筆者は聖子嬢のソレよりも、なお美嬢の髪型の方がお気に入りだったこと、ココでハッキリ言及させていただきながら、本レビューを閉じたいと思うのでありまする。 ☆作品データ
作詞・曲:中原めいこ 編曲:新川博(1983年度作品・東芝EMI) |

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