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♪今 南の島には マリンブルーの微風(そよかぜ)〜

こんな唄い出しで始まるこの曲がヒットしたのは今から26年前(!)。JAL(日本航空)の沖縄キャンペーンソングとしてテレビCMによりガンガンと流されていたから、コレを読んでる皆様の脳裏にも、より深くしっかりと刻まれていることと思う。

「えっ?でもちょっと待って…」

と思っているそこのアナタ^^。このブログってアイドル歌手レビューじゃなかったっけと…。そうなんです、彼女はカテゴリー的には純粋なアイドル歌手ではなかったけれど、今回はサブタイトル…

アタシもアイドルだったわよねぇ?

をツケさせて頂いて、70年代後半から80年代前半…そう、あの時代にNM系人気の煽りを受け、わんさかと生息(!)していた、アイドルとニューミュージックの中間的存在の方々をレビュってみたいと思っているのです。その記念すべき第1回に選ばせて頂いたのが、本レビューの主役でもある石川優子さん、そして1981年に大ヒットを記録した「シンデレラサマー」というワケなのであります。

石川さんは元々、ヤマハのポプコン(ポピュラーソングコンテスト)の出身、アマチュア時代からCHAGE & ASUKAと共に音楽活動をし、そのコンテストの第16回大会に出場。そこで注目を浴びたことによりソロデビューが決定、1979年3月25日にラジオシティレコードより「沈丁花」でデビュー。

♪あぁ せめてせめて〜春が来るまで〜

という、かなり‘演歌チック’な曲でのスタートを切ったという経歴を持つ方なのだ。なにを隠そう、自分は地元のデパ地下(!)で開催された、彼女のデビュー発表会に行ったことがあるのだ。デパ屋じゃなくて‘デパ地下’ってのがスゴイよなぁ。(笑)たしかその時はまだレコード自体が発売前…とかで、歌披露&サイン色紙を希望者全員に配布…という、なんとも太っ腹&商売っ気の無い催しとなり、まんまと彼女の直筆サイン色紙を仕留めることができたのであった。後々、この曲や「ふたりの夏アイランド」で売れっ子さんになってくれた石川さん…その時にタダ貰いした色紙もちょっとした‘お宝’になったものだったなぁ。(笑)

さて、この表題の「シンデレラ サマー」が発売されたのは1981年。この頃のハヤリものと言えば、米ウエストコースト、リゾート、南の島、サーファーなどなど…こうした海に関連するシロモノが非常に人気を集めており、夏休みにバカンスで南の島(←多くは与論島とか伊豆七島あたりのお手ごろ地域が主だったようだが…)へ行って真っ黒に日焼けして帰ってくる…というのが当時のティーン達にとっては一種のステイタスのようになっていた時代だ。そんな状況下、この曲は日本航空の沖縄誘致キャンペーンソングに採用され、沖縄の美しいエメラルドグリーンの海をイメージしたそのTVCMと共に、昼夜問わずテレビでガンガンとオンエアされていたのである。

この曲は作詞・曲ともにご本人、石川さんの手によるものであり、ここら辺が「アタシはそこらのアイドルじゃないわよっ!」と主張しているところでもあるか。(笑)
ただ石川さんの場合、他のニューミュージック系女性アーチストにはあまり見られなかった、アイドルチックな容姿があっという間に世間の注目を浴び、デビューしてすぐに「コルゲントローチ」や「ウナコーワ」のTVCMに起用されるという、純粋アイドル達も舌を巻くような活躍っぷり。しかも新人賞レース(1979年放送の「日本テレビ音楽祭新人賞ノミネート」)にもちゃっかりと参加されていたりもして…。たしかにこの「シンデレラ サマー」もアイドルっぽい作りではあるし、コレ以前における彼女のディスコグラフィーを覗いてみても…

「沈丁花」(デビュー曲)
「レット・ミー・フライ」
「クリスタル・モーニング」
「ラブイスドリーム」
「素敵なモーニング」
「Kiss me すうぃ〜と」

などなど…デビュー曲以外は揃いも揃って「アイドル歌手の曲よ〜ん♪」と言っても違和感があんまり無いような…そんな楽曲のラインナップになっていたのである。個人的には石川さんの笑った時のお顔がピンク・レディーのミーちゃん系かな〜と幼心に感じてしまい、ミーちゃんファンだった当時の自分は、石川さんに対して妙に‘親近感’なるものを覚えたものでございました。(笑)

♪ほら 渚の少年が〜
 灼けた肌を踊らせて
 笑いながら手招きする
 小さなボートが揺れるわ〜

白い歯がキラリとまぶしい、小麦色の美少年…そして空にはサンサンと輝く太陽と美しい白砂のビーチ。それこそ絵に描いたようなリゾートの‘ティピカル’な情景が瞳にスっと浮かんでくるのがこの曲の最大の特徴だろうか。なんせイントロのエレキギターの音色からして夏真っ盛りってな風情がムンムン…南の島独特の、あの抜けるような青い空を連想させまくるのである。おそらく石川さんご本人もこのお仕事の依頼を授かって一生懸命‘南の島’の情景を連想しながら詞と曲を書かれたことと推測する。

そしてこの曲はあのCMでも使われた有名な部分…

♪誘われて Tropical Dreamin’
 はじけるの Tropical Dremin’
 海と空が溶け合うように
 ふたりで寄り添う Sunrise Beach

へと繋がっていくのである。

この曲はオリコン最高10位、33.1万枚を売り上げ、大ヒットと相成った。テレビのベストテン番組などにもビシバシと顔を出し、歌手・石川優子が大きくクローズアップされたもの。この曲は、特に凝った音作りとか、職人芸を見せる歌詞とか、そういった特色は別段見当たらないのだが、そんなところこそがこの曲の魅力とも言えるのではないだろうか。最後の♪寄り添う〜のところで半音使いをしている部分があるが、これもいいスパイスを効かせているように思う。

夏の情景を描き出す歌詞、そしてシンプルでキャッチーなメロは堂々の売れ線、そしてそれらに石川さんの透き通るようなお声が絡み…最終的にそれらが三位一体となることによって、この曲を更に魅力的にしているように感じるのである。なんといっても「コロゲントローチ」のCMで♪透き通る声聴かせて〜とソングっていた方ですものねぇ…なんといってもその透明感のあるお声が最大の魅力…そんな歌い手さんなのでありました。

こうしたヒット曲を持ちながらも、なんとなく尻すぼみになり、いつのまにか一線から退かれたのが惜しいところでもあるか。近況としては1996年に男児を出産後、2000年以降になって日刊スポーツの九州版などでコラムを連載…ファンに健在ぶりをアピールされていたようである。

☆作品データ
作詞・曲:石川優子(1981年度作品・ラジオシティレコード)

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