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アイドル全盛だった70&80年代…そのストリームは日本における音楽シーンを席巻し、思わぬところにまで‘飛び火’としてその影響を及ぼしたもの。今回ご紹介するこの方もそういった流れに身をまかせ…じゃないけれども、類まれな才能を持つシンガーソングライターでありながらも、アイドルっぽい活動を展開された(←強いられた?)方でもある。 表題の「ラブ・ステップ」は越美晴さんのデビュー曲として、1978年10月5日に発売された楽曲。越さんは幼少の頃からピアノとクラシックバレエの英才教育を施された…という、いわばサラブレッド。 そういったご経験からこのデビュー曲の作詞&作曲を手がけたのが‘ご本人’であることは自然の成り行きだったのかと思われ。それこそデビュー時における立ち位置は‘若く才能溢れるシンガーソングライター’といったところだったろうか。そんな彼女が手がけたこの楽曲…メロは当時の基準からしたらかなりの優れモノであり、かなりの前衛サウンドか。それこそ企みに満ちたオドロオドロしさのようなモノも感じさせたりもする。それに付随する歌詞もなかなか興味深い。それではいつものように歌詞を追ってみることにする。 ♪彼があの娘捨てたこと 街ではうわさの種 乙女心ゆさぶる 悪いヤツだと 街でうわさになってしまうほどの人物…よほどのイケメン・プレイボーイだったのか。(笑) ♪みんなは白い目で 彼のこと見るけど 私の心はチャンスにときめいてる キマしたね。フツフツと…そしてメラメラと。そのチャンスとやらに胸をときめかせるオンナ。このしたたかなる彼女こそがこのお歌における主人公様…というワケなのである。それこそ、こういうお方は土ワイにおける大定番。何か胸の内に燃え上がる野望を秘めながら、夜の9:40分をまわるあたりから登場をカマしてくるオンナ…なのである。 ♪そうよ そうよ 恋なんて 回る回る回転木馬 ひとときだけ楽しければ それでいい ひとときだけ楽しければ…よくぞ言い放ったわね。まずはあのオトコをゲットし、ありったけの財宝(←あったかどうかは知らないけれど)を吸い取るだけ吸い取ったらコッチからポイしてやるわっ…そんな目論見なんだろうか、まさか!(笑)しかも2番の歌詞では… ♪そうよ そうよ 恋なんて ひとときだけの戯れよ とノタまう始末。若いオンナの心情を歌った曲にしちゃスゴッ!なんだか悟りを開きまくったおばさんの唄…みたいな風情もなきにしも非ずで^^。 この曲はオリコン最高33位、7.8万枚を記録してスマッシュヒットと相成った。元々、越さんは「君こそスターだ!」のご出身。そこで、類まれな才能を認められ歌手デビューと相成った方。デビュー当時のウリはグランドピアノを引っさげての弾き語り。それこそ、肩を大きく揺らし、半ばちと大袈裟?とも思えるような独特のパフォーマンスが持ち味だった方である。そういった本格派を目指していた彼女だったのだが…デビュー1年目には新人賞レースに参戦させられ、翌年にはNHK「レッツゴーヤング」においてサンデーズの一員として選出されてしまうという…ふむ、果たしてこういった展開はご本人様が望んでおられたことだったのだろうか。番組内では慣例に則り?フリフリのミニスカートを穿かされ、踊るわ踊るわ…どう見てもご本人様がやりたかったであろう方向性とは対極に位置するようなパフォーマンス。なぜに、そのようなことをするハメになったのか…それこそ規制ユルユルはモチロンのこと、♪人権ヒ〜ラヒラ紙より薄い〜といった時代の70年代。そんな状況下では、ご本人様の意思意向なんて完全にシカト状態だったのかかもしれない。あれ?でも待てよ…実は意外とそういう方面の活動に関してもやる気マンマンで…
コレが、ご本人様の基本的なお考えだったのか、もしかして。笑) ちなみに彼女はシングル第2弾として「マイ・ブルーサマー」を発売。傑作とおぼしき作品だったのだが…チャート的には苦杯をなめさせられた。こういう、いわゆるイイモノが売れなかった当時の歌謡界ってのも、魔可不思議キワマリないところと言えそうか。 ☆作品データ
作詞・曲:越美晴(1978年度作品・RCAレコード) |

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