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70&80年代は言わずと知れたアイドル黄金時代。それこそこのブログでは開設当初から何度もクドイ(←ですよねぇ^^;)くらいに記述ってる事柄でもある。星の数?いやもしかしたらそれ以上?兎にも角にも大勢の女の子アイドル達が次から次へとデビューを飾っていったのである。ただ、その中にはスタートこそはアイドル歌手だったものの、途中で軌道修正をカマされる方々もおりまして…。その理由はさまざまだったと思われるのだが、女優方面へのシフトはもちろんのこと、中にはミミ萩原さんのようにアイドル→女子プロレスへ驚嘆なる大転換を計った方もいたくらいなのである。今回ご紹介する方も、実はそんな転換組のお仲間さん…といっても別に女子プロレスに行っちゃった…というワケではありませんので、どうか誤解の無きように。(笑)

表題の「はみだし天使」は佐久間レイさんのデビュー曲として、1983年2月25日に発売された楽曲である。この頃のレイさんと言えば、レッツヤンにおけるサンデーズの一員として…

小出広美、橋本清美、山本誉子、横田早苗、今井まこと、湯川友晴、植草克秀(←少年隊のカッチャン)

このようなメンツと共にガムばっていた頃。それにしても地味なメンツといった感は否めないか…この頃からサンデーズは「入るべからず」といったキナ臭さを漂わせていった模様^^;。

さて、そんなレイさん…実は「スタ誕」における決戦大会で中森明菜さんと一緒に挑戦していたという記録も残っていたりして…おそらくは歌手になることを一心不乱に夢見ていた少女…だったのかもしれない。ちなみにその時は生憎どっからもお声がかからずに、あえなく‘撃沈’となってしまったようでゴザイマス。

さて、そんなレイさんのデビュー曲は作詞を生田敬太郎氏が、作曲を小林泉美さんが手がけた作品となっていた。どちらのお名前もアイドルポップスの中ではあまりお見かけしないソレ…というのも実はこのデビュー曲、元々はアニメ「うる星やつら」のEDとして、1981年に松谷祐子さん歌唱によりすでにテレビではオンエアされていた楽曲。レコード盤では「ラムのラブソング」のB面に収録という具合だったのである。なので、この彼女が唄っていたバージョンこそがオリジナル…ということになり、今回ご紹介しているレイさんバージョンはカバー…という事実に突き当たるのである。松谷さんが唄われた際のタイトルは「宇宙は大ヘンだ!」…それこそ「うる星やつら」のイメージにはお誂え向きか…。その曲は80年代に発売されていた「うる星やつら・ヒットパレード」と題したLPレコード(ラムチャンのイラストがキュートなピクチャーレコードだった)にも収録があったが、現在でもソレ関連のコンピCDにより、その音源は簡単に手に入れることが出来るようである。

どのような成り行きでこの曲をレイさんがデビュー曲として発表することに至ったのか….そこら辺りはちょっと謎なのである。しかし、アイドルデビューをカマす予定になっていたレイさんが、まさか「宇宙は大ヘンだ!」をそのまんまカバーしてデビュー!では似つかわしくない…おそらくはそういった考慮からなのか、メロはそのままで歌詞だけの入れ替えが施されたようなのである。ソレがここでご紹介している「はみだし天使」であり、作詞をされた生田氏が、よりアイドルらしい歌詞をレイさんにご提供されているのが特徴となっている。それでもこの曲における最大のポイントは、そのおもしろおかしなコミカル加減。そんなユニークな歌詞にサンバのリズムが絡む一品となっているのだが…まぁ、ちょっとご覧になって下さいませよ、この歌詞。

♪階段をかけおりて TAXIにとび乗って
 反対側のドアから雪の中にころげおちる
 逆立ちしてる月が カッコイイジャナイのママ 
 そおよ もうキメたの

ピーチクパーチクと…これじゃまるで早口言葉大会の様相を呈してるわね。このような攻撃がサンバの気忙しいメロに乗っかり、初っ端からうんとこさ…と延々に続いていくのだからビックリ。この攻撃は手を抜くことは一切無くこの後だって、ほら…

♪もし私が歩道の上でねむりこけても
 知ってるでしょ、ネェママ 彼は羽根の毛布をかけてくれるはずよ
 ガラス箱をのぞいてみると いつでもあの人は空をながめてる

あらら。どうよ…コレ。(笑)
なんだかタイプしているだけでも腱鞘炎かなんかを患いそうになる…そんな字数の多さ、歌詞としてはかなりイっちゃってますわね、コレ。
ちなみにオリジナルの「宇宙は大ヘンだ!」の方はというと…コレよりはいくらか落ち着いたソレだったと記憶しております。それこそ例のアニメイメージにどっぷりの歌詞からアイドル風歌詞への変換は、そりゃもう…

大ヘン

な作業だったと思われるのだが、なんだか余りにもソレラが元メロから

はみだし

ちゃってる風情がありありで…どっちかと言うと歌詞とメロが噛み合わずに、とっちらかっちゃてる印象も無きにしも非ずだったりして。あらっ?でもコレって…もしかして生田センセイによる確信犯!?だってこの曲のタイトルったらば「はみだし天使」…そう考えたらコレはコレで良かったのかもしれません、今になって思えば。(笑)

この曲はオリコン最高…えっと記録がゴザイマセン。(笑)
どなたかお詳しい方…どうぞご教示下さいませ。少なくともトップ100に入っていないことだけは突き詰めているのでゴザイマスが…。
このような実にユニークなデビュー曲で歌手としてのスタートを切ったレイさん。彼女はこの後にも、より正統派なアイドルポップスである「ふ・る・え・る果実」をリリース。芸名も佐久間レイ→佐久間麗へと改名され、心機一転を図って気を吐かれていたのだが…実は彼女のアイドル活動はここでストップしてしまう。↑のレコジャケなどを見るにつけ、アイドルに関してはやる気マンマン加減も伝わってくるだけに残念な結果である。その後は皆様もご存知のように声優サンというお仕事へ‘とらば〜ゆ’されたレイさん。これまでに彼女がこなしてきた声優としてのお仕事は…

「魔女の宅急便」(ジジ役)
「平成狸合戦ぽんぽこ」(ガヤ狸)
「それいけ!アンパンマン」(バタ子役)
「おねがいマイメロディ」(マイメロディ役)
「とっとこハム太郎」(マフラーちゃん役)

などなど…どれも人気作品ばかり。コレを読んでる皆さんも「あっ!あの声!!」と思い当たる作品が多いことだろう。そう言えばつい最近、ネット上でちょいと気になるニュースを見かけた。なんでも女性の可愛いお声を出せる声優さんが唄ったCDがかつてのアイドル歌手のソレと同じような勢いで売れていくらしいとかで。コレってもしかしたらレイさんにもチャンス到来!?一度はアイドルから…

はみだし

てしまったレイさんにとっちゃ、アイドルへの道が20ウン年の時を経て再び開けてきている兆しだったりして!?(笑)


☆作品データ
作詞:生田敬太郎 作曲:小林泉美(1983年度作品・徳間ジャパン)

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