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いよいよ9月に突入….したけれども、首都圏あたりじゃまだまだ残暑厳しい頃合いかと思われ。この時期になると夜にコオロギ達がセレナーデをおっ始めたりと…本格的な秋を前に草むら界もごぞごぞと慌しくなってくる時期と言えようか。80年代の歌謡界もソレと同じようなモノ…でゴザイマシタよね、なせなら9月の声を聞く頃になると業界全体が賞レースにむけてソワソワとし始め、慌ただしくなっていたからなのでありまする。ところで賞レースと言えば、新人賞が華というかなんというか…初々しい若き小鳥達の悲喜こもごもが実にドラマティックなモノでゴザイマシタ。今回はこの‘新人賞’にごじつけさせて頂き、ソコで破竹のご活躍をされたあの方のこの1曲をレビューしてみようと思うのであります。 表題の「キミはどんとくらい」は立花理佐さんのシングル第3弾として、1987年10月14日に発売された楽曲である。理佐さんと言えば、大阪出身のナニワ娘、でもって…
というコンテストにおける第1回大会の優勝をもぎ取った方でもある。これだけ大きなコンテストにて優勝を手にし、なおかつ東芝EMIという大手のレコ会社に所属が決まったこの時点で、理佐ちゃんはすでにトップアイドルへのパスポートを手中にしたようなモノなのに、この頃の彼女は驚くほどにツキまくっていたのである。なぜなら…
コレはミポリン(中山美穂)の主演により当時の人気ドラマ(TBS系列で1985年より放送が開始されたシリーズもの)の1つとなっていた作品だったのだが、なんと理佐さんったらソレの主役までをも…奪取してしまったのである。いやはや…なんともウンの強い‘ナニワっ娘’だったのである。 理佐ちゃんの歌手デビューに関してはこの主役決定劇より以前にすでに準備がなされていたと言われており、その時点では1982年に白石まるみさんがデビュー曲として唄った「オリオン座の向こう」(←前にこのブログでレビュりましたよね)という楽曲が理佐さんの‘カバー’デビュー曲になる予定だったらしい。うん…曲のイメージと理佐ちゃんのナニワちっくなキャラがなんだかミスマッチな気がしないでもないか。どういう経歴でコレがデビュー曲として準備されていたのかはちとナゾでもありまする。 さて、そんな彼女がデビューしてからというもの…例の主演ドラマのイメージに沿わせて製作されたとおぼしきデビュー曲「疑問」(1987年4月1日発売)がオリコン2位を記録する快進撃!続く第2弾「大人はわかってくれない」(1987年7月22日)も最高3位と絶好調の波にノリノリ状態。そんな中でカマしたのがこの表題曲「キミはどんとくらい」だった…ということになるのである。 この楽曲は作詞を真名杏樹さん、作曲を山川恵津子さんが手がけたもので、前2作のドヨンと暗い影を落としたような楽曲とはうって変わった…それこそ明るくて愉快な‘たわいない’アイドルポップスに仕上がっているのである。 作詞をされた真名さんはこの頃を境に活躍が目立ってきた新鋭作詞家であり、代表作としては岡本真夜さんの「TOMORROW」や織田裕二さんの「歌えなかったラブソング」などの大ヒット作品で知られるお方でもある。80年代も後半になってくるとアイドルポップスに対しても、こうした新しい人材のご活躍がすこぶる目立つようになり、70年代にアイドルの作詞家として大活躍されたセンセイ方、例えば阿久悠氏などなど…彼等のお名前はとんと聞くことがなくなったという…いわゆる世代交代の波がドトン!と押し寄せていたのである。ちなみに山川さんも素敵な楽曲を書くセンセイであり… 「マリーナの夏」 渡辺満里奈 「響きはtutu」 石井明美 「好きにならずにいられない」 岩崎宏美 「夢飛行」 真璃子 「ファンレター」 岡本舞子 「不思議色ハピネス」 小幡洋子 「永遠のうたたね」 小川範子 「100%男女交際」 小泉今日子 「フリ-ジアの少年」 志賀真理子 などなど…傑作を頻発されていたものである。さて、理佐ちゃんの「キミはどんとくらい」はと言いますと… ♪キミはどんとくらい どんとくらい わたしも Don’t cry Don’t cry 本当は泣き虫なのに いつもどんとくらい どんとくらい 口ぐせ Don’t cry Don’t cry 思いっきり 無理してること ミエミエだけど キミが好きだよ この曲のキーワードは…
って…曲がおっ始まったばかりだと言うのに、こんだけ‘ルフラン’されているのだから今さら言うまでもないか。曲の初っ端からそれこそ‘どんとくらい’の大連発銃であり、当然のことながら曲の最初にサビがくるという、いわゆる‘アイドル王道路線’をシカリと踏んだ構成になっているのである。おそらくは‘キャッチー100%’ってのを前提に書かれた作品なのかと思われ。記憶してる限りでは山川センセイがお作りになった楽曲群の中じゃ、そのキャッチー度はかなり高いモノかと思われ。あたかも…
といった風情か。(笑) ♪私ならば キミの気持 なんでも 分かっていて キミの方は 私の気持 なんにも 知らなくって 要は‘恋の一方通行’ってやつなのか…こちらもアイドルポップスにおける王道を闊歩しまくっちゃうようなモチーフである。 ♪哀しい位 おかしな事ばかり起こるネ すぐに二人 テンテコまい キリキリまい あいまい! 出ましたね、テンテコまい&キリキリまい!! ワタクシメ…日本語の中でこの2語がダイスキなのでゴザイマス。 テンテコまいとは…
キリキリまいとは…
両語ともほぼ同じ意味として使われるのだけれども、これらこそが日本語ならではの…実にユニークな表現方法なのではないだろうか、そんな風に感じるのである。アイドルさんの楽曲でもこれらは人気ワードだったようで…石野真子さんの「ワンダーブギ」、大沢逸美姐さんの「きりきり舞い」、そして山本リンダ姐さんの「きりきり舞い」と…コンコンと湧き出してくるのでゴザイマス。(笑) この「キミはどんとくらい」を唄う理佐ちゃんには2人のバックダンサーが付いていたのだが、ソレの1人がホンジャマカの石ちゃんだった…ということは今更言うまでもないか。体のキレがしこたまスバラシク…ちょっとビックリコンコンなのだが、お二人とも理佐ちゃんと一緒になって‘きりきり舞い’なダンスをご披露してくれ、この楽曲を一層盛り上げてくれていたように思うのでありまする。 この曲はオリコン最高3位、4.0万枚を記録して…おっと!少ないわなぁ。まぁ、時代のせいもあるのだろうけれども3位まで到達したっつーのに4万枚ポッキリってのがアイドルが徐々に氷河期へ突入!というのを色濃く物語っていたりもして。それでも理佐ちゃんは歌にドラマに映画にと…八面六臂のご活躍。しかもこの曲で「第29回・日本レコード大賞」における新人賞もゲット!ちなみにこの時、新人賞を争ったメンツは… 「I don’t know」 Babe 「ノ・レ・な・いTeen Age」 酒井法子 「あばれ太鼓」 坂本冬美 「人見知り」 畠田理恵 「日本歌謡大賞」においてはのりピーと分かち合ったものの…こちらでは独り勝ち!レコ売上ではBabe、歌唱力や長く見据えた将来性では坂本冬美さん?といったトコロなのだが。なにわともあれオメデトウゴザイマシタ、理佐ちゃん。そてにしてもコレがのりピーと○猿の仲になる引き金をひいてしまったのだろうか…くわばらくわばら。(笑) ☆作品データ
作詞:真名杏樹 作曲:山川恵津子(1987年度作品・東芝EMI) |

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