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化粧品会社における夏のキャンペーンソングと言えば…
このようにどれもこれもが殆どヒット曲…というすごいリストが出来あがったりする、いわばヒット曲量産地帯と化していたような趣き。まぁ、どの曲もそれぞれの年度で思い出深いというか、楽曲の一部を耳にするだけであの日あの頃の「夏」にタイムスリップしてしまいそうな…そんな懐かしいチューンばかりなのである。と言っても中には「こんなの知らないわね」なんてのもあるのだけど。(笑) 夏のキャンペーンソングと言えば業界では当時の2大巨頭だった資生堂VSカネボウによる闘いばかりがクローズアップされてしまうのだが、その2社以外だってもちろんこの闘いには参戦していたのである。 今回はそんなワケで、1981年にマックスファクターの夏キャン用コマソンとしてオンエアされた、あの方のこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。 表題の「渚のラブレター」はジュリーこと沢田研二さんのシングル第33弾(!)として、1981年5月1日に発売された楽曲である。ジュリーと言えばそれこそヒット曲はたくさん…なんせこの曲で33曲目、しかもタイガースを経てソロデビューされてからこのチューンまで通算26枚目のオリコンベストテンヒット…ということで。このデータだけで彼の持っていたアーチストパワーのスゴさがバコーンと前面に出てきたりもするのである。 そんな彼が前作「おまえがパラダイス」に続いてリリースしたのがこの作品ということになる。「おまえがパラダイス」は古き良きロックの香りがしこたまなチューンでなかなかの良作だったものの、ジュリーとしてはめずらしくカスり気味(オリコン最高16位、13.9万枚)になってしまった作品だったもの。前作でぷち失敗?したから次作ではガラっとイメージを変えてくるのかと思いきや…実は表題曲である「渚のラブレター」も同路線の作品。要は引っ込めるどころかその路線で更にグイグイと押しまくってきたのである。81年度のジュリーはオールドファッションなロックで攻めたてろ!というコンセプトでもあったのか、おそらくは。 しかもコチラの楽曲はジュリーのオリジナル…そう、作曲家として彼の名前がクレジットされた作品。ちなみに本作品において作詞を担当されたのは三浦徳子さん…そう、なぜにこの曲を今回レビュったのか…その点と線が繋がったぁ!と喜んでいる人もいるかしらん。つながりのポイントは‘作詞家’と‘恋文’なの。(笑) それにしても三浦センセイもかなり作品の幅が広いお方と言えるか。なぜならアイドルだけではなく…
こんな楽曲のための作詞も担当されていたのである。サスガは‘職業作詞家’と呼ばれたセンセイでゴザイマスよね。なんとも引き出しの数の多さには驚かされるのでありまする。 さて、そんなこのチューン…リズムベースは↑でも記述っているように…
である。ロッカバラードとはなんぞや?って人もいると思うのでちょっとばかりのお勉強タイム!
ふむふむ…で、このリズムを宛がった楽曲における最大の特徴と言えば…
コレに尽きるだろうか。 ロッカバラードの傑作として個人的に傑作!と推しまくりたいのがコレ。
元々この曲は1959年にフィル・フィリップ&ザ・トワイライターズというユニットが放った盤がオリジナルであり、ハニー・ドリッパーズ盤はカバーという扱いになる。ハニー・ドリッパーズはレッド・ツェッペリンからのメンバー等の有名アーチストで構成された企画ユニットのようなものだったのだが、まぁ、なんともロマンティックで実に心地の良いチューンである。あたかも芳醇でメロウな味わいの赤ワイン…のようにホロ酔い気分になりそうな旋律なのである。で、ジュリーの方はというと、平均的なロッカバラードのソレラよりもテンポが早めで軽やかな印象があるところから、ドライでやや辛口、それでいてフレッシュな白ワインといった表現がお誂えむきだろうか、おそらくは。 こんな雰囲気を持つこの曲は… ♪最後の夜だから 少し歩こう 人影まばらな道 二人えらんで はじめて逢った頃の 気分になれるさ こんな風に始まる。 ♪恋人同士のよう 肩を寄せ合い 時々くちづけして ヒーロー気取って 潮風流れてくる 海辺に向かおう どうやらこのお歌の主人公様における元お相手だった彼女は彼に対して「さよなら」を口にしたらしい。だけれども彼としてはなんとかロマンティックなシチュエーションに持ち込んで、ソレを♪そこから先はキャンセル〜状態にしたいらしい。 ♪口笛吹いたら それがラストのLove Letter 今なら取り消せるBaby おまえが言ったさよなら Last Love Letter ここが例のコマソンとしてオンエアされたサビ部分である。このテのロックには必須のお言葉である…
も抜かりなく挿入され、いやがおうにも楽曲を盛り上げる。 楽曲全般的にジュリーの声にはエコーがほどよくかけられ、それが故にジュリーの歌唱もなおさら冴えまくる。夏の白い渚でジュリーが青空コンサでもやってるかのような、そんな広さと奥行きを感じさせる歌声である。キーの最高到達点もかなり高く…素人のオトコがカラオケでカマすにはかなりの難曲とみた。(笑) それにしてもなんだか‘ナイアガラ’っぽいナツウタ風情だなぁ…と思ったら、アレンジを手がけたのは伊藤銀次氏だった、やっぱりね。(笑) 伊藤氏はこのチューンにおいて実にいいお仕事をされているように見受けられる。楽曲冒頭に流れる波の音、イントロにおける荘厳なオルガンサウンド、そして曲中ではエフェクトを効かせまくったギターの音色…と火の打ちどころがないような完璧なアレンジをけし掛けてきているのである。欲を言えばもうちょいテンポがゆっくりめでも良かったような気がしないでもないが…ある程度の速さがある方がジュリーらしい(←当時の)という計算の下…だったのかもしれない、コレに関しては。 この曲はオリコン最高8位、23.9万枚を売り上げてベストテンに見事な返り咲きを果たした。それにしてもこの楽曲がコマソンとして使用された当時のコマーシャル… 出たっ、パンケーキ!当時のコドモにとってはワケは分からないけれども、ちょっとばかりワクワクさせられるようなお言葉でゴザイマシタよね。別に食せるケーキでもなんでもないのだけど。(笑) しかしこのコマーシャルを見ていると、あの頃ニッポン人におけるリゾートに対する憧れのようなものがひしひしと伝わってきたりもする。で、モデルさんはお決まりの白人女性なの。今となってはこうしたセッティングに対してイノセントに憧れていたことが妙に懐かしくも思えてきたりで。さすがに最近はこうしたテレビコマーシャルやら雑誌広告はあまり見かけなくなってきたのか。それこそ…
と言わんばかりに…西洋への強い憧れは消え去ったのか?と思いきや…つい最近、ニッポンから取り寄せた某通販マガジンにはそのテの方々がオンパ状態。そういった魂のようなものはまだまだご健在だったようでビックラこきましたわ。♪どっちにしても〜どっちにしても…買って着るのはニッポン人なのにネ。(笑) ☆作品データ
作詞:三浦徳子 作曲:沢田研二(1981年度作品・ポリドールレコード) ☆参考映像:マックスファクター(1981年度) |

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