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かねてからこのブログでは70&80年代のニッポン歌謡界におけるアイドルポップスのルーツらしきものが、米50&60年代で花開いていたティーンポップにある…と記述したことがある。 今回ご紹介しようと思ってる楽曲…実はコレもその風情が実に色濃い…というか、ハッキリ言ってソレが思いっきり下敷きとなった‘和製オールディーズ’と名付けるべき作品だったりもする。 和製オールディーズとはなんぞや?という方のために念のため。ソレに関しては、これまでにもこのブログで何度か取り上げており、例えば三谷晃代さんの「絶交」、そして森下恵理さん「ブルージンボーイ!」あたりのレビューをご参照頂けると分りやすいのかと思われ。要は日本産のアイドルポップスにソレっぽいエッセンスを加えノリノリでイノセントなあの頃的なナンバーに仕上げたという、そういった類の楽曲群のことを指すのである。 しかし、今回ご紹介するこの曲はソレラを凌ぐようなかなりの度合いのチューンになっていたりもする。それこそ和製オールディーズのお手本とも言えるような…そんな仕上がりっぷりが最大の特徴になっているのである。それこそ、そのお手本ぶりは唄い出しの時点から始まったりもする。 ♪ミスターDJ ミスターDJ 伝えてよ... バラード?とおぼしきゆったりとした序章。こうした始まり方はこのブログで少し前にレビュったばかりの、桜田淳子さん「リップスティック」つながり(←こじつけ?)と言えようか。 そしてミスターDJという、いかにもあの頃的なアメリカンポップの香りが芳しいお言葉。そして米のあの時代にこれでもか!と多用されたDJ(ディスクジョッキー)という職業モチーフ。 「あの人にこの熱いキモチを伝えて…Dear Mr DJ! Play it again!!」 とか 「あの人を思い出して悲しくなるから…Dear Mr DJ! Don’t play it!!」 とか…色々とシチュエーションはあったものでゴザイマス。なんだかアメリカがまだイノセントで穏やかだった頃の…ポップンロールな雰囲気がなんともステキだったりするのである。ニッポンにおいては80年代に突入してからもこうした和製オールディーズに対してはかなりの需要が残っており、チェッカーズが放って大ヒットを記録した「涙のリクエスト」。アレなどはこのテの人気存続を証明した代表曲…ってなことになるのかと思われるのである。 だけれどもなぜにこのテのオールディーズ風メロってのは、ニッポン人の間で人気を誇り続けたのか…。 おそらくはノリノリロックンロール風味でありながらもどこか哀愁味を感じさせるメロ…これこそが日本人のハートをキュン!とさせた要因だったのかと思われるのである。現に米の50〜60年代で人気者だったティーンポップ歌手達が、本国ではすっかり「あの人は今!」状態と化してしまった70年代。そんな時代に突入してもニッポンじゃ彼等は未だに人気者…なんてこともあったりで。コレはそうしたカテゴリーの音楽がニッポン人の感性にピッタリコンコンとマッチングしたモノだったことが窺えるエピだったりもするのである。 さて、そんな風情をしこたまに湛えた表題の「恋のリクエスト」は、70年代男性アイドルとして人気を博したあいざき進也さんのシングル第6弾として、1975年4月25日に発売されたチューンである。 あいざきさんと言えば、そのコンパクトで少年然としたお体にとろけるような甘いお顔がのっかったという…なんだか少女マンガの世界から抜け出してきたような男性アイドルさんだったもの。それこそ彼の当時のビジュアルやお声のイメージからは‘男性’なんてお言葉は似つかわしくなく…そういった雄の匂いのようなものは一切感じさせない‘中性的なトコロ’が大きな魅力となっていたものである。 そんな彼が放ったこのチューンは作詞を藤公之介氏が、作曲を井上忠夫氏が手がけたとびきりのポップンロール。ただし単にポップ…というだけではなく、ポップさの中にも哀愁味を帯びたメロが挿入されているという、まさに日本人のツボをつんつんとツキまくる‘胸キュン’ポップンロールと相成っていたのでありまする。井上忠夫氏はブルーコメッツのボーカルとしてご活躍された方であり、後は井上大輔というペンネームで郷ひろみさんやシブがき隊などのヒット曲で知られる方である。 そんなこの曲のモチーフは…
コレである。 あの夏の日…海辺で偶然に出会った女の子。主人公様はそんな彼女にZokkon命(LOVE)状態。♪愛しくって愛しくって〜狂いそう〜そんなおキモチであふれんばかりになっているのである。 ♪海辺の光にまみれて ふたりは 日焼けた肌を寄せ合って 歌った あの娘のうぶ毛のまぶしさ 今でも 目に焼きついて はなれない うぶ毛のまぶしさ…ということは少なくとも毛深くない女性ってことになるか。さもないとうぶ毛どころか剛毛が…となりかねないものね。この主人公様がソチラの世界におけるマニアさんでない限り…ソレが目に焼きついてはなれない〜ってことにはならないものね。オンナなんだからその剛毛、剃っとけ〜ってのが現代におけるノーマルコモンセンスかしらん、おそらくは。(笑) ♪ぼくの心をかき乱し 苦しくさせて 消えたひと あちゃ〜かなりキちゃってるようでゴザイマス。まさにコレは…
というもののようで。 ♪ミスターDJ あの娘が好き この気持 伝えておくれ ミスターDJ あの娘が好き この想い 届けておくれ 忘れられない... サビに突入して♪ミスターDJ〜を連発する進也さん。まさにオールディーズ歌謡における王道ワード…キター!といったトコロになる。コレにプラスして♪あの子がすき〜の
の音…コレこそがメロに哀愁味を加えてやまない秘密のエッセンス…だったりもする。この音は音楽的に言うと半音と呼ばれる‘黒い鍵盤’の音色なのだが、この音使いは米のあの頃ポップスにおける定番中の定番。コニー・フランシスやニール・セダカといった当時の歌手達のチューンには必ずと言っていいほどに使われていた「音」なのである。いわばあの頃ポップスからこの定番を取ったら最大の特徴をも失ってしまう!それほどまでに重要な音使いということになる。おそらくこの表題曲において作曲を担当された井上センセイ…作業中の頭の中はとにもかくにもオールディーズ一色…でもって進也さんが唄うことになるからソレの和製盤ね!こんな妄想でしこたまだったのかと思われ。 楽曲の下敷き的にはオールディーズ全般を参考にして作ったとおぼしき風情があるのだが、米のガールシンガー、ジョニー・ソマーズが1960年代に歌ってニッポンでヒットした「すてきなメモリー」あたりと曲の構成などに類似点が見られたりもする。でも決して○クリでもなんでもなく、ちょうど良い塩梅でいいトコロをつまみ喰いしちゃって和製オールディーズとして追及した結果に目出度く完成した!そんな風情の楽曲になっているのでありまする。 この曲はこうした風情を湛えたまま、最後の最後まで突っ走ってゆく。エンディング間近で進也さんによりカマされる…
風歌唱も乙!この‘もだえ’を聴いてるとなんだか頭がどうにかなっちゃいそう!あ〜ん、こんな美少年がもだえてる!キャー、ウズウズ!!うずいちゃってたまらないわ〜ん!なんてのたまうティーンの少女達でごった返していたのか、当時は。(笑) この曲はオリコン最高10位、16.7万枚を売り上げて、ベストテンヒットと相成った。あいざき進也さんのディスコグラフィーを確認してみると、どうやらこの曲が一番のヒット曲…という事実に突き当たる。ということはこのチューン、まさにアイドル時代の彼を代表する…そんな1発として「君に決定!」で間違いはないようである。和製オールディーズの傑作と言えるような素晴らしい出来の楽曲もさることながら、例の‘もだえ’も功を奏したのかしらね。たしかにこの曲…
当時は幼少だった筆者の心をかき乱しまくったチューンだったりで。えっ!幼少の時分でこんなお歌を!?いえいえ…別に例の‘もだえ’によりお気に召していたワケではなくってよ!純粋に楽曲を…でゴザイマスから。(笑)
たのむよ。(笑) それにしてもワタシクメったらば…幼少の頃からこんな。どうやら間違いなく‘はえぬき’の歌謡曲マニアだったようでゴザイマス。 ☆作品データ
作詞:藤公之介 作曲:井上忠夫(1975年度作品・ワーナーパイオニア) |

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