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当ブログ「80年代アイドルレビュー」書庫にてうpしたばかりの中森明菜さん記事。中森明菜さんと言えば、80年代の歌謡シーンにおいて一時代を築き上げた方であることは言うまでもない。でもって80年代アイドル界における2大巨頭の一角となった方であるからして、その影響力たるやものスゴイものだったものである。 このブログでは大概、どっかしらの記事に関連付けした楽曲やアイドルをピックアップし記事としてうpしてるのだが、明菜さんときたらとりあえずはこのアイドル…というお方がおりましたよね。以前にも彼女に関してはデビュー曲でレビューをカマしたことがあったのだが、今回はその方における…ある意味、衝撃の、シングル第2弾をイジってみたいと思うのでありまする。 表題の「聖書(バイブル)」は吹田明日香さんのセカンドシングルとして、1983年9月28日に発売された楽曲である。えっ?吹田さんと明菜さんのおつながりって??と小首をかしげ始めてる方がいるかもしれないので、念のためココで。
そそっ、まずはレコ会社が一緒だったのでありまする。でもって明日香さんのデビュー曲だった「バ・ケー・ショ・ン」という楽曲の作詞・曲をされたのも…
という、あの姉弟コンビ。コレは言うまでもなく明菜さんのデビュー曲だった「スローモーション」とおんなじソレである。しかもなんだかタイトルの語呂まで似通った響きだったりで。でもって、コレにプラスしてお二人とも「スタ誕」のご出身&髪型も似た風情だったりで。 というワケで、明菜さんと明日香さんにはこのようにしこたまのおつながりが露呈してくるのでありまする。 前述の「バ・ケー・ショ・ン」でアイドルデビューをカマした頃の明日香さんは、それこそお顔から受けるイメージ通りの、実に爽やかでほんわかとしたキャラによる売り出しだったもの。しかしながら、このシングル第2弾は…ハッキリ言ってスゴイわよん。 そのスゴサを早く!というせっかちな方がいるかとは思うけど…まずはジラしてこの楽曲のモチーフを。
コレである…ぐわ〜んっと衝撃!!(笑) まぁ、このテのモチーフは明日香さん出現以前にも‘青い性’というカテゴリーで、古くは山口百恵さんとか、はたまたソレをそのまんま楽曲のタイトルにして1980年にデビューをカマしてしまった麻野星子(まのしょうこ)さん、そして1982年には「スタ誕」出身でポスト百恵として大きな期待を背負い「未経験」というセンセーショナルな楽曲で歌手デビューした中野美紀さんのソレとか…色々と存在したものでゴザイマス。 夏のリゾートを描いたほんわかちっくなデビュー曲で船出をきった明日香さん。しかしながらそのデビュー曲はオリコン最高114位とあともう一息のところでトップ100入りを逃す結果に…あちゃ!来生姉弟コンビに作ってもらった豪華なデビュー曲が予想外に圏外曲になったことにより、ワーパーちゃんが大慌てしたのかなんなのか…そういう状況下により繰り出されてきたのが、表題の「聖書(バイブル)」だったのである。 それこそ明日香さんと言えば、同志社大学文学部英文科のご出身。同志社大と言えばキリスト教主義校として名だたるトコロ。あらま、じゃあ明日香さんはきっとこの「聖書(バイブル)」というセカンドシングルにてソレへの忠誠心で強くキトーするお歌なのねん!と思いきや…これがアナタ、とんでもないんだから。(笑) このとんでもない(←良い意味で)楽曲の作詞を担当されたのは岩里祐穂さん、作曲に関しては岩里未央さんである。このお方達に関しては以前にもどっかのレビューで触れたとおり、同一人物であり、姉妹でも双子でもなんでもない。要は1人の作家が作詞をする時と作曲をする時とでペンネームを使い分けていたのである。でもってこの未央名義を用いる時は作曲家の三浦一年氏との共作を意味していたそうで。でもでもこれらペンネームが入れ替わってる(作詞で未央、作曲で祐穂名義)の楽曲クレジットもあったりで。なんだかややっこしことこの上ないのでありまする。なにわともあれ…岩里さんは1983年頃からめきめきとその頭角を現し始め… 「さよならの物語」(岩里さんの作家デビュー作) 「夏色のダイアリー」 「青い夏のエピローグ」 以上、堀ちえみ 「ときめきおぼろ」 三田寛子 「放課後授業」 「ひと夏のスキャンダル」 以上、赤坂小町 などなど…おもに堀ちえみさん関係でヒット曲を連発していた方だったもの。そんな作家さんが明日香さんに書き上げた「聖書(バイブル)」は… ♪鏡の中で コットンたたき 少しきつく 紅をさす 見慣れぬ煙草 雑誌の灰が ゆうべの事件を 語る 歌の冒頭からなにやら怪しい雲行きが。ゆうべの事件って一体ナニよ…ナニがあったの、明日香ちゃん!と心配したくなるよな匂わせ感。そう言えばこの曲のモチーフは‘処女喪失’であるというのはこのレビューの前半でデカデカとした植字で書き記したけれど…ってことはまさか!しかもかなりもみあった挙句の果て強引に…滝汗。 ♪私は昨日の私じゃないのよ 小さな幸福(こうふく)体に 少女からオンナになったことへの満足感?強引だったけどご満悦よん…ってなお気持なのか。ここのメロはまさに「少女A」のイントロから強引に引っぱってきた?とおぼしき半音ずつ下がってゆくあの手法。前にもこのブログで取り上げた北原佐和子さんの「モナリザに誘惑」と同じ手口ということになる。でもアッチは明菜さんのと同作家だったけどコッチは…。でもってこの曲は遂にあの‘問題部分’へと突入してゆくのである。 ♪バイブル バイブル ラブバイブル あなたの前でちぎるわ キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!! ってかこの部分…今チャンネルひねりましたぁ〜なんて輩には、たいそうビックラこいたこと間違いナシだろう。レコードならば歌詞カードがあるからそういった誤解は起こりえないとしても、テレビの歌番組で歌詞字幕ナシ&やや舌あまり系の発声をする明日香さん歌唱の場合は…ヤバすぎますがな、コレ。だって「ル」のお声なんてこれっぽちも聞こえてこなかったもの。かくいうワタクシメだってコレを唄う明日香ちゃんをはじめて観た時は、思わず上のおクチ(←って上にしかないけど^^;)があんぐり状態。まさかアイドルが○イブのお歌を!といった衝撃で。しかも同志社のご出身だったお方にその宗教ベースに反するような歌詞…唄わせてよかったのかしらん、ナゾ。 それでもこの曲はとどまることを知らず、その奔放さ(!?)を更に増幅してゆき… ♪バイブル バイブル ラブバイブル 誰も天使じゃないのよ ♪ないのよッ!と…先輩の明菜様を見習ってか凄んだお声含みで‘啖呵キリ’までカマしてゆくのでゴザイマシタ。 う〜ん。デビュー曲のほんわかした清純路線で明日香ちゃんファンになった方には、ちょいと酷な内容だったか。だってソレを裏切るようなお言葉のオンパレードだし。しかも十朱幸代さん風のお声とおぼしき明日香ちゃんの声質には見事にマッチしてないというか、なんというか。↑の啖呵キリにおいても一生懸命にキバってはいるけれど、迫力ないからカラ回り〜みたいな風情もあったりで。こうした啖呵をキるには明日香ちゃん…お声もお顔も可愛いすぎたような気がするのでありまする。だってホントに可愛くてチャーミングなお方でしたものね。 でもネ…実はこの楽曲、個人的にはかなりのお気に入りだったりもする。歌唱したご本人様に合っていようがいまいが、楽曲としての出来栄えはかなりのもの…なのでありまする。アレンジを担当した馬飼野康ニセンセイはキラキラシンセ音をあしらいまくり煌びやかなスパイスをフリフリしてくれてたりして。「明菜風の作品で…」という明日香陣営からの依頼(←おそらくは)を元にこうした作風の楽曲をおひとりで作り上げた岩里さんの力量…コチラもまたアッパレに匹敵するスゴっぷりなのでありまする。それにしてもデビュー曲とはうって変ったというか、まるっきり違う作風ってのが「大胆素敵」でゴザイマシて。コレも先輩である明菜様における成功の法則を見習って…というワーナー側の思惑だったのか、もしかして。 この曲はオリコン最高196位を記録したものの、残念ながらトップ100内に浮上してくることはなかった。う〜ん、残念しこたま。こういう傑作こそニッポン全国津々浦々…スミからスミまでズズずいっと轟いて欲しかったものでゴザイマス。 一時はNHK朝の顔(リポーター業などで)その元気なお姿を見せてくれていた明日香さん。最近の活動としては、これまでのお仕事経験を生かされて「メタボリック・シンドローム撲滅活動」のコーディネーターを務めたり、女性医師と共に女性の健康を考える番組を自ら企画され、Inter FMのラジオ番組(「Cheer for Ladies」)にてパーソナリティーもこなされていらっしゃるようである。まさに…
アイドル時代(←昨日どころの話じゃないけど)の不遇を覆すようなご活躍。それでもご自身のオフィシャルホムペには、80年代にアイドルしてたことや、その時代にリリースしたレコジャケのお写真画像も4枚分ちゃんと掲載があったりで。過去を隠さないその堂々とした姿勢には感服!今後もずっと応援していきたいなとココロに強く感じたワタクシメだったのでありまする。(笑) ☆作品データ
作詞:岩里祐穂 作曲:岩里未央(1983年度作品・ワーナーパイオニア) |

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