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当ブログ内|小出広美嬢の他記事 懐アイドル達のシングルヒット曲を網羅したCD、いわゆるコンプリートベストとかシングルコンプリートなどと呼ばれるソレラ。それこそあちらこちらのレコード会社が‘あの頃’を知っているアラサー&アラフォーの購入層をターゲットにし、次から次へと発売しているのが現状である。こんな状況下、出ない出ないわ〜あたかもふんづまりのように長らく出なかったキングレコードの音源たち。この度、その社が所属していた懐アイドル達のベスト盤を一挙に放出!それこそ待ちに待っていた方にとってはウホホっ!ナミダが出るほどウレシイわん!ってな状態なのである。そんな中で物議を醸している方と言えば…そう、あのお方。 そんなワケで今回はここにコジつけさせて頂き、その方が放ったあのナツウタをレビュってみたいと思うのでありまする。 表題の「チェンジLOVE」は「'83誰もがKOIDE(恋で)狂いです」こと、小出広美さんのシングル第2弾として、1983年6月21日にキングレコードよりリリースされた楽曲である。小出さんと言えば…ってか、あんまりツッこんだことを書き連ねると、よもや発火する恐れがあるのでココではあえて書かないことにする。(笑) この表題曲の作詞を手がけたのは阿久悠氏、作曲は井上大輔氏である。悲しいかな…今となってはこれら作家のおふたりともが天国へと召されてしまった状態になっている。阿久氏に関しては今さら書くまでもなく…70年代に君臨した作詞界の巨匠と言うべき方。井上大輔氏は「ブルーシャトウ」のヒットで知られるブルーコメッツのボーカルを担当したことがデビューのきっかけという方。同ヒット曲の作曲を手がけたのが彼だったことに加え、その後は作曲家としても次から次へとヒットを大連発。アグネス・チャン、フィンガー5、フォーリーブス、西城秀樹、榊原郁恵、郷ひろみ等の70年代組をはじめとして…
などなど…息つくお暇があったのかしらん?と思うほどに…時代を超えてガムばられ気を吐かれていた井上センセイだったのである。表題の「チェンジLOVE」の作家コンビはレビューの主人公でもある広美さんのデビュー曲「タブー」のソレラと全く同じである。しかも広美さんがリリースしたオリジナルアルバム「わ・た・しは広美」に収録された全楽曲の作詞を担当されたのも阿久センセイとキたもんだ!こうして振り返ってみると広美さんの歌手デビューに関してはかなりの力が注入されていたように見受けられる。阿久センセイに全曲…ってのにはソレ相当の先立つものが必要だったに違いないKらである。この表題曲は広美さんのデビュー前に(シングル、アルバム問わず)、阿久センセイに一挙依頼した際に出来上がってきた楽曲のうちの1曲…だったのだろう、おそらくは。 そんなこの楽曲は前出の「タブー」と同様に…かなり背のびした内容。当時まだ17歳だった広美さんの年齢を考えると、オトナびすぎてはいやしないか?と感じる方も多いことだろう。 ♪いいじゃないのなんて言っていたら 私 余裕みせていたらバカをみるわ きっと チェンジLOVE チェンジLOVE イントロにはエレキの音色が使われ、イヤがおうにも攻撃的な匂いをかもし出す。こうした特色はあの方が放って大ヒットした‘上目使いのお歌’をそのまんま彷彿させるような作りである。実はナニを隠そう、この楽曲の編曲を手がけたのは萩田光雄氏…要はその曲のアレンジを手がけた方と同一人物…ということになる。となるとやっぱり頭をもたげてくるのは…
この話題だろうか。デビュー曲では道ならぬ恋(禁断の愛?不倫?)を、そしてこの第2弾ではソレっぽいツッパリ小唄を…どう考えても明菜さんを意識させられまくったようなマイナー調の2連発。当時の広美さんは「レッツゴーヤング」のサンデーズとしてご活躍。その見た目は笑顔の晴れやかな方…といった印象だったもの。見た目的には河合奈保子ちっくなグラマーさとほがらかさはそのままにしたけど、奈保子さんが持っていた陽光の部分をアボイド?といった風情だったか。その影の部分が時折見せる目の表情に表れていたようにも思うのである。また歌声に関しては岩崎宏美さんのソレを思わせるような極太&ドッシリ感がウリ。こうなってくるとソレラに習ってデビュー曲は無難な線のリズミカルで明るめのポップスでくるか?と予想したものの、フタを開けてみたらいわゆる明菜路線だったのでビックラこいたおぼえがある。要はその僅かな‘影’の部分にスポットライトをあてたコンセプトになったワケである。実際のところ、デビュー曲「タブー」のデモテープをはじめて聞かされたご本人様は、かなりの度合いでビックラこかれたらしい。 ♪あなたが近頃気に入りの娘(こ)は 女の私が見て いいと感じるほどよ ♪くやしいけれども光ってみえる 遊びも垢抜けてて 他の娘(こ)とはまるで格が違う 歌の冒頭から♪女の私がみて…とキタもんだ!そこには初々しさのカケラもないような…ふてくされ気味のオンナがご登場と相成る。人生の悟りを開いて早ウン十年…そんなノリに思えなくもない。なんだかどこぞのおばハンによる「ご意見を伺う会」?はたまた「最近のム・ス・メ」評みたいな風情には初っ端からビックリコンコンである。(笑) でもコレってどうよ。いくら明菜さんにより引き金されたツッパリブーム真っ只中の発売だったとはいえ、いくらなんでもおばさんクサすぎやしないだろうか。オトナぶっていながらもやや少女らしさは見え隠れしていた「少女A」との決定的な違いはココだろう、おそらくは。コレをテレビで歌唱された広美さんだってスゴイものね。そこにはドスを効かせまくった迫力声で唄うオンナ(←少女じゃなくってよ)が存在するんだから。17歳どころかそれよりもウンと上のお歳に見えてよ!といった風情なのである。ポスト明菜と言いながらも、広美さんのソレは全く違った趣きになってるのがおもしろいところでもある。言い換えれば広美さんがそれだけ熟されていたのか、はたまた歌の世界で演じる能力に長けていたのか…いずれにしても歌手としてのセンスはかなりお持ちだったであろうことは間違いないだろう。声質も良いし、うんと鍛錬したらかなり上質なソレになったのではないだろうか。 ちなみにレコード盤での歌唱は意外にもアッサリコンコン。おそらく録音時にはまだ歌詞の解釈が出来ていなかったからなのかもしれないが。それにしても阿久センセイたらこんな歌詞を17歳のムスメっこに書くなんて!前科は1980年の時点ですでにお持ちだったけどサ。まぁ、オトナっぽいだけならともかく、ヘンな古さも感じさせるからなぁ、この曲は。なんといっても歌後半部分のキメゼリフが… ♪忘れっこないわね コレだものね。おそらくこの部分は、例の♪じれったい〜のSUBSTITUTEのつもりだったんだろうけれども…うん、なんだかやっぱりシックリこないしインパクトに欠けるよなぁ、コレ。しかも83年当時で「忘れっこ」ってお言葉使ってた人がどんだけいたのかってのも疑問。少なくともワタクシメの周囲にはいなかったわん。となるとやはり80年代の阿久センセイってのは切れ味的には鈍り気味だった…という結論になってしまうのか。 と色々とケチを付けてしまったものの…実はこの曲がスキなの。(笑) なんといっても下心がミエミエでチープ(いい意味で)な風情がステキすぎますがな。マイナー歌謡曲はこうでなくっちゃネ!と言わんばかりのお手本みたいな仕上がり。明菜さんが放ったソレと比較しようとするから見劣りするだけなんだから。でもやっぱりアレの存在は…正直言うとチラつくのね。作詞&作曲者に相違はあったものの、同じ編曲家さんの手によるものだものね。だけどなんだかどこか違うよな〜と思わせる異臭がするのも事実。似せよう似せようとガンバってるけど、元メロの風情が根本的に違うからどうしても似ない…みたいな。「少女A」で繰り広げたような重厚感は感じられず、サウンド自体もかなり薄っぺら。コレは一体どしてなの?と考えあぐねたワタクシメ。ってか明菜様を作るつもりがいつのまにやらシブがきになっちゃった?ってなことだったのかしらん、ナゾ。その基本メロにまとわりつく匂いってのは編曲家の手を借りようがなにしようが…フタをしたところで隠せないもののようである。(笑)
こんな歌詞を練りこんでしまったのが運のツキだったのかなんなのか…この曲はオリコン最高82位をマークして100位入りは達成したものの、その評判や人気はマニア間に留まる結果と相成った。本レビューを読んで久しぶりにこの曲をCDで聴きた〜いって人もいるかもしれないが、それすらもムズカシイ情勢にあるのが小出広美さんの音源である。過去にもとあるコンピレーションCDにて発売された盤が回収!でもって今回は単独ベスト発売がようやく決定したのも束の間…その予定が延期→中止と3段階にスライドしてもうた!
大きくカマえていたらこの有様やねん。阿久センセイや井上センセイ、しかもこのブログに直コメ下さってる伊豆一彦センセイの作品までもがふんづまりになってるんだからね。(注:伊豆センセイの作品はシングル第3弾「心はプリズム」のB面でゴザイマス)
ソレが分かってるんなら〜さっさと折り合いつけてなんとかしてよ、プンプン。って外野がとやかく言う話ではゴザイマセンでしたよね、失礼いたしやした。それにしても自らのベスト盤が発売されたことすら知らない過去アイドルさんがいる一方で…どして広美さんの場合はいつもこうなっちゃうの???チェンジLOVEならぬチェンジSITUATION!この状況なんとかならないのかしらん。広美の歌声♪忘れっこないわね〜っとばかりに待ちこがれている方はたくさんいると思うんだけどな。 ☆作品データ
作詞:阿久悠 作曲:井上大輔 (1983年度作品・キングレコード) |

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