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書庫☆番外編脱出成功レビュー

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追記(2015/11/1):菊地陽子さんが在籍した男女2人組ユニット、Butter Field(バターフィールド)。その相方だった関 美彦氏より、ツイッター経由でコンタクトがありました。詳細はこちら

暑いですの〜!ここしばらく続く猛暑と、その他色々により、ヒートアップ中?とおぼしきニッポン列島。と、申しましたトコロで実感がこもっておらずゴメンなさい。ニッポンに生息してないニッポン人のワタクシメが、クチを挟むことではないかと。でもコチラは寒いのなんのって…それこそ毎日のように「冬の日の帰り道」「冬色の街」「冬の色」「冬の哲学」をかみしめまくってオリマシテ。改めて地球は丸いのじゃ!を実感中。それにしても39度超えの気温なんて、どっかの内閣と一緒で異常そのもの。「ねがわくば…」沈静化してくれることを祈らんばかりでありまする。皆様もご体調などに気をつけ、ご自愛くださいマセ。

それはそうと“ねがわくば”というキーワードにあてはまる方が、80年代アイドルにもいらっしゃいましたよね。ってなワケで今回はココにコジつけ、いつものようにアイドル歌謡を考察してみようと思うのでありまする。

表題の「ねがわくば…Kiス」は、菊地陽子嬢のシングル第2弾。1983年8月25日に、CBSソニーから発売された楽曲である。菊地陽子嬢は1982年開催の「ミスセブンティーン」に於いて、TBS賞を授与されたことがキッカケとなっての芸能界入り。歌手としての船出は「風色タッチ」という曲で、1983年5月21日のことでありました。ちなみに同大会における他受賞メンツは下記のとおり。

優勝:佐東由梨、準優勝:横田早苗、特別賞:百瀬まなみ

本コンテストの白眉は1984年大会と言われているが、当該大会もなかなかどうして。イケ素材のぷち宝庫だった模様。そのおひとりとして光を放っていた陽子嬢は、デビュー早々ドラマの主役に抜擢されたラッキーガール。しかもNHK夜7時30分枠にて放映のドラマなんだから、白羽の矢を射止めた少女として、そそくさ認定してしまってもよろしいのかと思われ。ちなみに当該ドラマに関しては、そのうち触れる予定(←触れる必要性があるの)…ひとまずはご念頭に置いていただきたく。

それでは、まず本曲の作家陣営をカクニンとまいりまショ。

作詞:尾関昌也 作曲:尾関裕司 編曲:馬飼野康二

作詞ならびに作曲を担当した尾関姓のおふたり…ご存知の方もチラホラ?そそっ、ご兄弟なのである。作家としてデビューする以前にはeyesという兄弟デュオを組み、1979年に「ホワイトラヴ」というシングル盤を発売。この曲は友和&百恵コンビで封切られた同名映画の主題歌になり、オリコン最高45位、3.7万枚を売り上げるスマッシュヒットに。また、ユニット活動と平行して行われたのは、アイドル歌手を中心とした創作活動。と思えば、裕司さまはそれ以前にソロ歌手としてデビューしたご経歴も。そして昌也さまはと言えば、ポップコーンの片割れだった加本ひろのクンとのユニットでおつながりを持たれたことも。はたまた、現在の裕司さま音楽出版事務所の社長さんとかで…なんだか色々とネタが多そうなご兄弟である。そもそもは、裕司さまが米国留学を経た後、その才能に惚れこまれての芸能界入り…というのが発端らしい。

このコンビによる楽曲は「秋風のロンド」「愛と風のララバイ」(榊原郁恵)、「私のモナミ」「夢見るアニー」(水野きみこ)、「三秒体験」(山口由佳乃)、「ハートじかけのプレゼント」(水谷絵津子)、そして色々とモゴモゴ囁かれる「24時間のララバイ」(アグネス・チャン)など。いずれもベストテンにはあいにく手が届かず仕舞いといった作品群である。しかしながら、昌也さまに関しては「淋しい熱帯魚」(Wink)、それこそ燦然と輝く大ヒット曲をお持ちだったりで。まぁ、ヒットしたしないに関わらず、ワタクシメはこのお二人がコンビを組んだ作品群が「好きよ」でアリマシテ。この気持ちは当時からずっ〜と変わっておらずナノ。

さて、このような布陣による本曲のテーマとは?

乙女ばなれ、キ・ボ・ン・ヌ

コレである。(笑)そもそも“乙女ばなれ”という言葉は造語?ワタクシメがコレを認識させられたのは、川島恵嬢のデビュー曲「ミスター不思議」の一節、そして同アイドルの他楽曲にて、そのものズバリを宛がった「乙女ばなれ」という楽曲。これらは阿久悠氏により作詞されたものだが、その時代以前にこの言葉が世の中で使われていたのかどうかは存じ上げず。用法としては親ばなれ、子ばなれ…要は元の状態や立ち位置等からはなれていくというイメージでよろしいのかと。これらとは別に「新人ばなれ」的な用法もあるけれど?威風堂々の「乙女ばなれ」した少女の意...違うか^^;。

●ねがわくば(願わくは):願うことは。望むところは。もしも願いが叶うなら。
●キス:ご存知のとおり(注:魚種ではゴザイマセン)
●乙女:生娘(キムスメ)、処女(時代で解釈は異なるものの、万葉まで遡り本来解釈で)

要は、ねがわくば○×(チョメチョメ)して乙女ばなれ=生娘の状態から脱出。そそっ!少女の岸辺を離れたい願望ってな解釈でよろしいのかナと。ちなみに「ねがわくば…」にもちと触れておくことにする。この言葉を認識させてくれたのは、井上望嬢が1980年に発売した「花ねがわくば」。ということで、アイドル歌謡界にはすでにコレの先人がいらっしゃったことになる。

それでは、本曲の歌詞を見てまいりまショ。

♪I love you、Baby ちょっと待ってって
 I love you、Maybe 急がなくちゃ
 止まらないのよ この気持ち

サビをショッパナにもって来るパターン…コレは当時のアイドル歌謡における王道手法。なにせこうすることにより覚えてもらいやすくなるという利点がアリアリ。そして、ココロ弾ませるようなイントロは…あら、ユーミンの「ルージュの伝言」とニタピロ?そして、ソレに続き奏でられるギターの音色…いいじゃないっすか、コレ。真っ白な画用紙に、青のパステルでお空を描いてゆく。白い雲と夏空色のコントラスト…そんな鮮やかさが目に浮かぶか。ハンドクラッピング(手拍子チャチャチャ)もお囃子として使われ、この時点から浮き足だってくるようなポップンロール度。それこそ、オールディーズ歌謡という言葉が脳裏をめまぐるしく駆け回る...そんな出だしと言えようか。

♪純愛なストーリー よく似た出逢いなのよ
 舌たらずな愛なんて 言わないで ハラハラ ウラハラ キラキラ
 想いはじめの13(サーティン) 憧れだけの14(フォーティン)
 スカっと晴れてみたいわ 青空も 夏めく ときめく 恋めく

♪心の時計は今 待ちごとも来たらずに過ぎてゆくの

♪だから Kiss・キス・Kiss・キス 恋の薬で
 Kiss・キス・Kiss・キス 乙女ばなれ
 電話じゃ話せない 願わくば 願わくば

3×5=15(サンゴジュウゴ)の女の子が〜っと、美枝る必要性はなさげなのだが(笑)、そこいらの年齢の女子が“乙女ばなれキボンヌ”を夢見て、ああでもないこうでもないと試行錯誤る場面をマンガチックに、そしてカラフルに描くのである。それなのに“待ちごとも来たらず”なる、和風はんなり言葉が突如として飛び出してくるんだもの。アメコミ本を投げ出し、神社でいきなりおみくじを引く!それくらい和洋折衷なトコロがいとおかし。(笑)

ところで、本曲はオールディーズ歌謡なるクダリを前述したが、そんな風に仕立て上げるには、ご本家楽曲の節もちょぴっと編みこみまショ。こんな風に尾関裕司氏が思われたのかはナゾであるが、「ねがわくば…」ご本人様からの詳細キボンヌ!

頭サビはニール・セダカのダンドゥビドゥダンダ「悲しき慕情」?そして唄い出しにおいては同人による「カレンダーガール」?13、14…と数え歌方式になっている部分とそのメロディーラインがチョイ似。作曲の尾関裕司氏は若い身空より海の向こう(アメリカ)へ留学したお方。おそらくコレは、本場音楽の洗礼を一身に受けましたという証?本曲は全般的に明るく陽気な印象が前面に出るが、サビ前部分には♪ニッポン人なら忘れちゃ困る〜っとばかり、哀愁メロもきちんと配置。それこそ、現地にてこのテの音楽はかなり研究しつくしましたよ〜という、尾関裕司氏による隠語的アピールが今にも聞こえてくるよう。とにもかくにも、カラフルでゴキゲンなオールディーズ歌謡であることは間違いなく、その完成度はかなりのモノ!ということを声デカに叫びたいトコロ。

作風で言えば…そそっ、比企理恵嬢あたりが唄いそうな風情がムンムンいたしませんこと?それこそ、ホリプロから放たれる、伝統の系譜といった風。作家陣のおふたりがeyesとして活動中は、ホリプロに籍を。ということは、もしかしたらその頃に比企さん用に書いたストック作品?というスイソクも立つか。彼女がコレを歌っている絵ズラも容易に想像が。しか〜し、菊地陽子嬢はニューバンブー音楽事務所である…あしからず。(笑)

2番の歌詞を確認してみても、そのカラフルさは止まらない。

はじめてのデイト、星座占い、血液型占い、心の辞書、恋の場面、デッサン、色のない名画

まるでその年代の女子部屋にでも紛れ込んだかのようなキブンにさせてくれるのである(←そういう願望はございません、キリっ)。オールディーズ歌謡はこうでなくちゃ!のお手本みたいで、アッパレを差し上げたいトコロ(←偉そう)。

なにはともあれ…菊地陽子嬢のよく通る、やや我がお強めっぽく聴こえるお声により、快活な乙女のイメージが満載。歌唱の面では、音程どおりに声が上がりきらない部分があるにはある。が、その荒削りさが、かえって乙女なばれに焦燥する“急がなくちゃガール”をより表現できているようで、これこそがまさに偶然が生んだ産物と呼ばれるもの?アイドル歌謡は、突如としてこういう奇跡をも生むから、全くもってあなどれないのである。しかし、これだけの良作にもかかわらず、本曲はオリコンのトップ100位入りならず。まさに「ねがわくば…」も虚しくの結果ということなのか、泣っ。

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ニコヤカな笑顔が魅力!衣装とおソロデザインのお靴Kiスのサインもバッチグ〜!

ということで、いつになくマジメ一直線の内容で書き進めてきた本レビュー。チェリーらしさ薄っ!というおコエもチラホラかしらん、ナゾ。ならば…というワケではないけれど、この曲でどうしても気になって仕方がないトコロについて言及したく。

「ねがわくば…Kiス」

というタイトルについて。なぜ「Kiss」をわざわざ「Kiス」表記にしたのか。しかも、レコードジャケット上には、ソコに(キ)というルビまで添えるご丁寧っぷり。コレはどうにも怪しく、隠語めいたナニかを感じずにはいられず。

●ねがわくば...Ki(ssしてほしいので)ス

おそらくコレが王道中の王道?でもワタクシメは決して聴き逃さなかったのである!ナニを?

♪Kiss・キス・Kiss・キス 乙女ばなれ 電話じゃ話せない(はなれない〜)

このクダリで「話せない」の後に入る男声コーラス隊の叫びを。あくまでもワタクシメの耳がコワれてなければ…の話なのだが。ソレが「はなれない〜」で間違いなく、“乙女ばなれ”に垂れかかるものだとすれば、すなわち、Kissのみで生娘の状態から脱出すること=乙女ばなれ は物理的に不可能とおっしゃりたいの?(笑)ならばこんなんはどうよ?

●ねがわくば...キ(ムスメから○○○にしてほしいのデ)ス
●ねがわくば...キ(ョウレツに○○てほしいのデ)ス

ふぎゃ!またいつもの悪癖が…滝汗。いくらなんでもエスカレートしすぎだっつ〜の。くだらん妄想でこんなにキャワゆい乙女ソングを汚すとは…なんたる不届き者なんざんショ、ハンセイ。でもネ

♪止まらないのよ この気持ち

意外と当たってたりして…だって♪相性ピッタリ〜とか唄ってるし。ソレってアッチの?(笑)こらこらっ!お空の上で見ていらっしゃるであろう菊地陽子嬢から、たんま〜りとお叱りをうけますわヨ、見当違いの可能性大なんだし。それでもよいから〜陽子嬢、地上に戻ってきて!ねがわくば…。

☆作品データ
作詞:尾関昌也 作曲:尾関裕司 編曲:馬飼野康二(1983年度作品・CBSソニー)

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