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(オリジナル掲載:2009年2月|加筆・修正:2016年3月) 島田奈美さんと言えば… ●子役モデルとして「モスボックス」のCMなどに出演 ●クイズ「100人に聞きました」に素人として出演、スカウトを受ける ●「パンツの穴2〜花柄畑でインプット」オーディションにて準優勝 ●ドラマ「お坊っチャマにはわかるまい!」の平田奈美役 ●モモコクラブの人気中心メンバーとなる と…本格的な歌手デビュー前からかなりのやる気マンマンモード?それこそ、是が非でもアイドルになりたいとい野望のようなものがムキ出しだったご様子。なんでも、一家の大黒柱であるお父様には、芸能界入りに関してはさんざんぱら反対していたらしいけれど。その割には家族揃って「クイズ!100人に聞きました」にご出演って…余計に芸能界に対する憧れを煽ってしまったような気がしないでもないのだが。 そんな奈美さん…実はこのブログではお初のご登場と相成るのである。彼女はベストテンヒットを数曲持つアイドルさんだというのに…2005年の開設から4年もの間一体ナニをしていたのかしらん、このワタクシメ。(笑) まぁ、その原因究明などには手をつけないことにして、今回はそんな彼女がカマしたあの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。 表題の「Free Balloon」は島田奈美嬢のシングル第4弾として、1987年2月11日に発売された楽曲。 奈美さんにおける、これまでのディスコグラフィーと言えば 「ガラスの幻想曲」最高19位 4.2万枚 「負けないで…片想い」 最高15位 3.7万枚 「パウダー・スノーの妖精」 最高12位 3.8万枚 と…片想い楽曲が2つ、そして失恋楽曲が1つといった様相を呈していたもの。で、今回ご紹介している表題曲はどうだったのかというと…その結果をタイに持ち込んだ‘失恋モノ’と相成ってオリマシテ。ただし、失恋と言っても、ソレのステレオタイプな♪一晩中泣いて泣いて〜といったお湿り系ではなく、かなりポジティブな失恋小唄になっていた模様。それこそ、この楽曲のモチーフである
まさにコレそのまんまの雰囲気。恋人との別離を悲しむことよりも、これからやってくるであろう太陽サンサンな未来に目をシカリと向ける少女。かつての恋など吹っ切れた(100%ではない?)、前向きな女の子がこのお歌における主人公と相成っている模様。 ってなワケで、本楽曲の作家陣を確認してみまショ。 作詞:松本隆 作曲:林哲司 編曲:新川博 林氏と言えば、菊池桃子嬢が放った一連ヒット曲で思い出す方も多いかと思われ。その彼女の名前を宛がった番組(「モモコクラブ」)出身でもあった島田奈美嬢。そんな理由から、ポスト桃子を睨みすえ、そしてそのかほり香しい...といった仕上がりっぷり。まぁ、なんといっても奈美さんはモモクラ出身であり、しかもホッペがプニっとしたあのお顔つきだもの。このような路線というのは、ほぼ既定だったのではないかしらん?とスイソク。それこそ、奈美嬢は前3作品においては、チャート上であと一息のところで寸止まりといった風。そのあとのあと一歩が踏み込めない状態を本作品にて一掃したい!そんな企み臭がムンムンしてくる作品だったりもする。 だからこそ、本楽曲では更なる気合も注入されていた様子だったりで。曲の雰囲気においても、菊池桃子嬢がそのまま唄っていても違和感ナシといった雰囲気。但し、イントロに関しては桃ちゃん風ではなくて…浅香唯ちゃんの「STAR」にちょいと似た風情もあるかしらん。思わず♪シュティーングスタ〜とコーラスを入れそうになってしまったりもするのである。まぁ、そこら辺りは桃子に限らず、支持された楽曲のおいしいところをつまみ食い...的な節操の無さもあったのかもしれないけんど。(笑) ♪ヨットが帆を揚げ 港を出てくわ 夏色の風 岬から見ていたの 涙に濡れてた あなたの記憶を お日様にあて 乾かしてしまうのよ 2月発売の曲だというのに、春は通り越してしまい、一気に夏なの。そこら辺りの裏事情は?なのだが、おそらくはいい曲が出来たことだし、さっさと発売しちゃいまショ。そして
といった策をとったのカモね、おそらくは。苦笑) なにはともあれ…この主人公は港から威勢良く帆をあげ旅立つヨットを眺めながら
と決心されたに違いないとおぼしき序章。要は彼女にとってこの日こそが…
であり、これまでしてきたことをふりかえり、精算表でもこしらえる?簿記らなければならない日…でもあったワケなのである。笑) ♪真っ赤なポストに さよならの手紙 となれば思い立ったら吉日よ!と言わんばかり…さよならの手紙をさっさと書き記し、赤いポストへソレをポトンと落とした模様。スバラシき行動力...でゴザイマスよね。 ♪一人旅は好きよ 防波堤にカメラ 自動シャッター ポーズするの 笑顔で... 自動シャッターを使い、ひとりぽっちでポーズる。そして、満面の笑みを浮かべた写真をしこたま撮影しまくるオンナの図。煮詰まった過去を清算し、口角上向きになってやる!と気を吐くポジティブ精神は理解するけれど…どうよ、コレ。写真を撮影している間、この少女の周辺にいる人達が彼女の未来を案じ、よからぬ心配でもするのではないか…なんだかレビュー作業よりもソッチの方が気になりはじめてしまう始末だったりで。この行動は、失恋した後のヤケ喰いならぬ"ヤケ撮り"なのかしらん、ナゾ。 ♪まるで Free Balloon 想い出の糸が 小指から離れて飛んでゆく 白い Free Balloon 気球に飛び乗り あなたから 旅立つわ そそっ!このFree Balloonこそが今のアタシなのよん!Freeと言ったって、決して在庫(無料)一掃オンナではなくってよ。誰かれ構わずもってげドロボーではゴザイマセン!!と、とりあえず注釈を入れてみたりもする。笑) しかし、この少女がなぜに彼の元から旅立つ気になったのか…そこらに関しての心情は語られておらずナゾに包まれている。しかし、彼から離れることが自身にとってプラスになる、そして愛の呪縛から放たれ自由に空を飛ぶ風船になりたい!そんな潮時を感じたことによる一大決心なのかと思われるのである。決してドロドロの果てにたどり着いた末路というワケでもなさげであり?自立に目覚めた少女の決心…といったトコロが相応しいのか、おそらくは。そのような心情はサビメロにて…なんといっても前半はマイナー調だったソレが一気にメジャー展開になるのだから。ソレはあたかも喜びいさんで小躍りでもするかのようにネ。この展開が主人公におけるキモチの全てを物語っているのではないかしらん。だけれども一応は ♪まだそれなりに 悲しいけれど と…こんな"おセンチなアピール"も挟み込んでみたりするの。しかしすぐに居直り ♪いいのよ... と"けれど"で終わらさず「いいのよ」を付け足して〆る!なにやらとても勝気なご様子。しかも、その決意とやらは相当に固いらしく"ギンギン"のようでゴザイマスよ。そう言えば奈美さんご本人様も、たしかアイドル時代の雑誌インタビューにて、ご自身の短所に関して聞かれた際に
とお答えになっていたとキオク。でもって島田奈美嬢がこの部分をお口とんがらかせて歌うお顔も…実にソレっぽくアレっぽく。いえいえ、実に愛らしかったものでゴザイマスよ、ホント。とんがり口の奈美嬢は、それこそ彼女のトレードマークでしたからん。それにしても、↑のレコジャケ奈美ちゃんの眉...ふとっ!(笑)それがいかにもザ・80年代後半といった風。なんといっても世はバブル真っ只中...イケイケの時代なんだし、眉だってソレに合わせて勝手に野太く、そして凛々しくなるというものヨ。 それはそうと、コレとちと似たようなテーマの曲で、伊藤咲子嬢「寒い夏」(1977年度作品)というのもあったか。あちらの主人公は風船ではなく"蝶のように坂を舞い降り、華やかに飛び立つオンナ"が描かれていたもの。それこそ"愛の清算"とばかりに荷物をまとめてみたところ...鞄が膨らみゃしない。「あら...こんなもの?」と、その控えめな"もっこり加減"にガックシきたというお歌でしたよね。きっと奈美さん楽曲における主人公も、コレと同じ?"その程度"とナニかに対し悟られた上でのご決心だったことでしょう、おそらくは。笑) くだらない話はこの辺にして、本楽曲のお成績をチェックしてみまショ。 オリコン最高9位、4.5万枚、登場週数5 ってなワケで、島田奈美嬢にとりましてはお初のベストテン入りを達成。そして、テレビのベストテン番組へもご出演と相成ったのでありまする。しかし、80年代後半というこの時代はアナログレコードの終焉期。この煽りも食わされてか、ベストテンに入っても4.5万枚ポッキリという状態。80年代前半の、レコード全盛期であれば、つちやかおり嬢や新井薫子嬢と同等レベルという…滝汗。こればっかりは時代のせい...いた仕方がゴザイマセンでしたよね。そうでなければ10万枚は手堅い...いやもっと? このように波に乗り、しばらくはアイドル稼業に専念されていた島田奈美嬢。発売したシングル全14枚中、内5枚がベストテンヒット、その詳細データから分析しても、彼女の白眉は間違いなく1987年だったようでゴザイマス。おニャン子旋風が吹き荒れる中…ガンバリましたよ〜奈美ちゃん。そんな彼女も1990年には自らのご意志によりアイドルを廃業、音楽ライター業へと転身なすったのでありまする。 それにしても、その自由奔放さといったら
この歌詞そのまんま?ご自身のやりたいことを目指され、アイドル界からは
そそっ、飛んでったの。そして、その風船は風雪にも打ち勝ちながら...しぼむどころか、更に膨張してご健在とキたもんだ。
今でもライターさんとして、ごリッパにご活躍する島田奈美嬢。コレをそのまんま実践されたというワケでゴザイマスね?それこそ、そちらへ向かう気球に飛び乗るタイミングがバッチリコンコンだったということに。まったくもってなによりでゴザイマスよ。 いくじなしなんかじゃないじゃない(←ピンときますか?)。なにはともあれ...おめでとう。笑) ☆作品データ
作詞:松本隆 作曲:林哲司 編曲:新川博(1987年度作品・日本コロムビア) |

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