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書庫☆番外編脱出成功レビュー

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渡辺プロダクションとは…

1960年代から1970年代初期にかけて「渡辺プロなくしては歌番組やバラエティ番組は作れない」と言われるほどの一人勝ち状態であった。ハナ肇とクレージーキャッツ、ザ・ピーナッツ、ザ・ドリフターズ、園まり、ザ・タイガース、布施明、森進一、小柳ルミ子、アグネス・チャン、天地真理、キャンディーズ等の大スターを多数抱え、番組も多数制作。(Wikipediaより抜粋)

このように70年代を中心にして、その金字塔を築き上げた大手芸能プロダクションである。そんなナベプロも80年代に入るとその勢いはさすがに衰退の一途を辿り始めるようになった。1981年には天下のCBSソニーと強力にタッグを組んでデビューさせた正統派アイドル、沢田富美子さんが効を奏さなかったことを始め、同年には和泉友子、速水陽子、若杉ひと美…と4人ものニューフェイスを乱発。しかしその全てにおいて‘カスる’という事態をも招いてしまったのである。そんな状況下、1982年に社がそのメンツをかけ送り込んできた娘がいた。その名は渡辺めぐみ。今回はそんな彼女の隠れた傑作との呼び声も高い、この1曲をレビューしてみたいと思うのであります。

表題の「誘われて南南西」はめぐみさんのシングル第2弾として、1982年7月21日に発売された楽曲である。1982年と言えば…それこそ百花錯乱、新人歌手が続々と登場し、アイドル界に新風を巻き起こしていた頃である。各社大手プロダクションがイチオシを発射してくる中、ナベプロが自信を持って(←おそらく)デビューさせてきたのが、渡辺めぐみさんだった…ということになる。デビュー時の彼女は18歳、それこそ尋常ならとてもお若くてフレッシュなご年齢なのだが、この年度に関してはそのお話…全くベツモノと化してしまったのである。なぜならばキョン2、三田寛子さん、堀ちえみさん、川田あつ子さんなどなど、82年組の殆どが15、16歳の花盛り。前年度までは全くもって普通だった18歳デビューが異様なソレに感じてしまったものである。こういった状況下では北原佐和子さん(18歳)、白石まるみさん(19歳)、そして本レビューの主人公でもある、めぐみさんはちょっとしたアダルティ組に属していた…というワケなのである。

さて、そんなめぐみさんのこの曲、作詞は伊達歩氏が、作曲は小杉保夫氏が手がけたというチューン。デビュー曲のポップ加減とはかなり異なった趣きが特徴の、オトナびた風情の1曲に仕上がっている。

この曲のテーマはズバリ…

こわいほど好き

コレなのである。何度恋をしても心底夢中になることがなかったという少女…そんな彼女に‘こわいほど好き’と言わしめる‘スゴイ男’が出現したのである。

そんな彼女のとまどいやよろめき…そしてその‘スゴ男’への熱き想いを静・動・静のコンビネーションにより奏でるイントロ。ソレに引き続いてめぐみさんは…

♪それ以上見つめないで めまいがしそうよ
 悲しいんじゃなくて こわいほど好き
 何度恋をしても 夢中になれなかった
 初めての経験 こわいほど好き

この時点で‘こわいほど好き’が2連発!このお歌の主人公様にとったらよほどの衝撃だったのかと思われ。彼女をここまでにさせてしまったスゴ男のご登場に…筆者もビックリコンコンなのでゴザイマス。(笑)

♪ミルクがライムに 変わるように
 あなたが大人に見えてくる

この部分…要は彼が発する‘オトコのフェロモン’をびんびんに感じまくっている…ってのが意なのかと思われ。

♪風は南南西 恋はFall in Love
 キュンと吹かれて あなたに抱かれたい
 風は南南西 恋はFall in Love
 まぶしい唇 そっと触れたい

曲前半までの暗く翳りのある風情はここで一変。サビでメジャーへと転調をカマし‘アナタ’への熱き想いをさわやかに歌い上げていくのである。あたかも南南西の風により、つき動かされた雲の影から光が差し込んで来る様な…そんな情景を思わせる部分でもある。

この曲はかなり傑作とみた。イントロでの翳り具合にしろ‘こわいほど好き’という黄金のお言葉、サビでの転調、そして間奏における‘オレンジ色に燃えさかる太陽’を思わせるイカしたアレンジなど…聴きドコロが満載となっているからである。なのにこの曲はオリコンのトップ100位入りを逃してしまう…という結果に。デビュー曲の「ときめきTouch Me」は幸先良いチャートアクション(オリコン最高70位、2.1万枚)を見せていたので、この第2弾に関してはかなりの期待をしていたものの…。アイドル歌手としてデビューして僅か3ヶ月…この段階ですでに82年組の中でもその明暗がくっきりと分かれてしまっていたようである。兎にも角にも…この秀逸な1曲が世間的に陽の目を見なかったのが非常に残念な筆者なのでありまする。

とはいっても…コレを唄った渡辺めぐみさん、小回りの効くタレントさんとして現在も現役バリバリのご活躍。その途中では‘よめきんトリオ’としてのぷちブレイクもありましたし、なんだかんだですでに芸歴26年のベテラン様でゴザイマスものねぇ。彼女のようにこじんまりとしたお山をしこたまこしらえ、芸能界で長きに渡りサバイバル…これはこれでスバラシイの一言でゴザイマス。長く続けられるということは、めぐみさん…こういったお仕事が根本的にお好きなのかもしれません。もしかしたら彼女にとって芸能界とは…

こわいほど好き

こういう存在だったりして。(謎)

さて、現在のめぐみさんはと言いますと…モデルで年下のイケメン男性をゲットされ、それこそ‘幸せ南南西’といった状況下のようでゴザイマス。テレビなどでときどき垣間見せるそのお顔は…幸せ太りかしら?といった趣きのようで。なにわともあれおめでとうございます、めぐみさん♪

☆作品データ
作詞:伊達歩 作曲:小杉保夫(1982年度作品・SMSレコード)

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♪もう泣かない女になってみせるわ〜

と…歌の冒頭からスゴむお歌により颯爽とデビューを飾ったのは、1980年に放映されたテレビドラマ「翔んだライバル」におけるりんごちゃん役で人気を博した辻沢杏子さん。彼女は元々、劇団ひまわりのご出身であり、一時は「明星」などティーン向け雑誌においてソレの広告塔なども務めてらしたと記憶する。

そんな彼女の歌手デビューは1984年4月21日。そう、それこそリンゴちゃん役で人気者となってから数年が経過、22歳にしてやっとこさのレコードデビューと相成ったのである。80年代…20歳を過ぎてのアイドルデビューは基本的にかなり遅い方となり、また周囲の同期歌手の殆どがティーンだったことなどもあったせいか、すでにご本人様にはお姉さん?はたまた杏子姐さん?とでも呼んだほうが相応しいような…そんな貫禄が漂う状態となっていたのでゴザイマス。そんな杏子姐さん(←このように呼ばせて頂きますわ)の記念すべきデビュー曲が♪もう泣かない女に〜と凄みを効かせたオンナを主人公に据えたという、表題の「サヨナラMr…」だったのである。

この曲は作詞を中山大三郎氏が(←シブイ!)、作曲をTAI氏が手がけたというチューンとなっており、アイドルポップスというよりは、夜の芳香が漂わんばかりの、アダルティーな歌謡曲といった風情がしこたまとなっていたもの。そもそも、この曲を手がけたTAI氏のご経歴もイマひとつ不透明というか、ちょっとばかりのナゾに包まれているのである、なぜなら同名義で他に残した作品が見当たらないからである。おそらくはどなたか有名作家のペンネーム?という線も考えられるか。

さて、そんなミステリアスな方により作られたこの楽曲のテーマは…

悲しみを置き去りに旅立つオンナ

である。すでにこのモチーフからして‘演歌ちっくな臭い’をも漂わせたりもするのだが、ソコはかつてのリンゴちゃん役でアイドル人気を博した杏子姐さんだもの。この曲の歌唱に関してはなんと‘フリフリの聖子風ドレス’での歌唱と相成り、この曲を視覚的に…より一層魅力的にして下さったのでゴザイマス。

♪ルート5を行けば 夜明けの風の中
 ひとつひとつ過ぎてゆく あなたの思い出
 あんなにも愛してた わがままも許した
 だけど今はお別れよ サヨナラMr…

このお歌の主人公様がなぜにこのオトコとの別れを決心されたのか…ソレに関してはこの曲の後半部分で暴かれていくのだが、この部分でちと気になるのが♪だけど今は〜というクダリだろうか。‘今’と唄っているくらいだから‘今’はひとまず別れを決めたけど、ゆくゆくは元の鞘に舞い戻るおつもりなのか、はたまた彼に対して腹黒い企みを胸の内に抱え復讐のその時を虎視眈々状態なのか…そこら辺のトコロは謎…である。

♪もう泣かない女に なってみせるわ
 夜明け前海沿いに 車を飛ばす
 そう あなたに芽生えた新しい恋
 過ちじゃすまないでしょ どう

あらぁ。要は彼ったら新しいオメコを獲得してしまったようでゴザイマス。で彼女としたら挙句の果てに…ナミダナミダの三行半をカマした図なのでしょうか。だけど2番の歌詞では…

♪心ふるえているわ 今でも大好きよ

と唄っており、未練がタップリの女々しさも見せる主人公様。その割には…

♪そうあなたは今頃 まどろみの中
 この私探すでしょう きっと

とぷちタカピーなところも覗かせたりで…しかも♪きっと〜…とかなりの高確率でタカをくくってるあたりもスゴイわね。彼が探さずに知らん顔だった場合は一体どういうリアクションを取るおつもりだったのでしょうか。(笑)

それにしても杏子姐さんの低音による♪過ちじゃすまないでしょ〜はなかなかの迫力がゴザイマス。姐さんのような美人にこのようにスゴまれるほど怖いものはないのですよねぇ。こうして歌中で二度もスゴんでるくらいだから、サヨナラMrと女々しく去っていきながらも、心のどこかには…

企むオンナ

が芽生えているのでしょうか。このお歌からは単に悲しみに暮れるオンナだけではない、なにか別の臭いを密かに感じとる筆者なのでゴザイマス。

この曲はオリコン最高49位、2.3万枚…と、なんともまぁ!オリコンチャートの左側に滑り込む快調なヒットと相成り、新人歌手のデビュー曲としては合格印のヒットと相成ったのである。このヒットにより杏子姐さんは賞レースの前哨戦だったテレビ東京主催の「メガロポリス歌謡祭」での本線出場を手始めにして、その後に続く新人賞でもその存在を大いにアピールしていくことになったのである。下記が姐さんにおける戦歴なのだが…

「メガロポリス歌謡祭」優秀新人エメラルド賞
「日本歌謡大賞・新人まつり」当選
「日本テレビ音楽祭・新人賞」予選突破&本選出場
「KBC新人歌謡音楽祭」優秀新人賞
「ヤング歌謡大賞新人グランプリ」服部良一特別賞
「銀座音楽祭」審査員特別賞
「新宿音楽祭」銀賞
「横浜音楽祭」新人賞
「あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭」予選突破&本選出場

どうよ、コレ!他の新人歌手が夏から秋口へ向けて2曲目、3曲目と放つ中、杏子姐さんはデビュー曲の「サヨナラMr…」で1発勝負よ!これ1曲でこんなにゲットしてしまったのだから大したものでゴザイマスよね。それに杏子姐さんは審査員を務めたセンセイ方にはすこぶる評判がよろしかったようで…もしかしたらお色気点なるものも密かに加点されていたのでしょうか、謎。

ちなみにこのデビュー曲は日本テレビ「歌のトップテン」にて、チャート上昇中の話題曲として取り上げられ、同期の桜だった岡田有希子さんと一緒にご出演。その際は…それこそユッコに負けず劣らずのフリフリドレス&旧・聖子ちゃんカットを引っさげてのご登場だったのでゴザイマス。元々、お顔立ちがとっても美しい杏子姐さん…それはそれは聖子ちゃんカットがバッチリコンコンと似合っており、リンゴちゃん時代において姐さんに魅了されたオールドファンを大いに喜ばせてくれたものでゴザイマシタ。歌手デビューが遅かった分、「なりふり構わず目立たなきゃ!若い小娘には負けないわ!!」という鼻息の荒さもあったのでしょうか。さすがは…

東芝のファースト・レディー(←歌手デビュー時のキャッチフレーズ)

やることなすこと堂に入っていたようで。ちなみに現在の杏子姐さん…芸名を辻沢響江(←きょうこと読みます)へと改名され、女優さんとしての活動を継続中でゴザイマス。


☆作品データ
作詞:中山大三郎 作曲:TAI(1984年度作品・東芝EMI)

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♪エイッ、ビ〜 エイッ、ビ〜エイビシィ〜

こんな風に元気いっぱいな序章をカマすこの曲が発売されたのは、今から早20年前!1988年と言えば、まだアイドル歌手達がわんさかと生息していた時代。しかし、その勢いは徐々に衰えを見せ始め、折からのバンドブームやらなんちゃらで…アイドル歌手のその未来がマジでヤバくなっていた頃…でもある。今回はそんな時代にひょっこりと現れたアイドルポップスの傑作を今回はご紹介してみようと思う。このブログにしちゃめずらしく、ちょっと新しいめのアイドルさん…といっても88年でゴザイマスが^^;。とりあえず、80年代後半アイドルファンの皆様、お待たせ致しました〜とでも言っときましょか。

表題の「ABコンプレックス」は相川恵里さんのシングル第2弾として1988年8月3日に発売された楽曲だ。相川さんと言えば「ロッテCMアイドルは君だ!コンテスト」の栄えある第2回優勝者としても知られている。ちょっとここでその歴代優勝者の顔を整理してみることにした。

第1回 立花理佐
第2回 相川恵理
第3回 山中すみか
第4回 宍戸留美

なんだか回を追うごとにシボんでいってるのが、ちと哀しいところでもあるか。いえいえ、このレビューの主人公でもある、恵里ちゃんだって一応…^^;、新人賞レースでは大活躍したんだから!でも1988年という年度は我国の天皇(当時)が崩御した年でもあり、そのために賞レースなるお祭りごとは自粛規制がしかれたのであった。だから通常は実施されていた音楽祭の2/3以上が中止を決定…レコード大賞などの大型モノ以外、そのすべてが開催を見送ってしまったのである。その数少ない賞番組でも新人賞候補のアイドル代表として選出され、気を吐いていたのが恵里ちゃんだったのでゴザイマシタ。

さて、この楽曲のレビューに話を戻そう。この作品は作詞を藤原安寿氏、作曲を三浦一年氏が手がけたモノ。藤原氏は織田裕二さんの作詞などでも知られるが、元々は写真家、その傍らでこういった作詞活動をされていた模様でゴザイマス。
そんなこの楽曲…イントロ冒頭から♪ABABABC〜と若さはちきれんばかりのコーラス隊が盛り立てる。作風的には完全に70年代…あの時代にわんさかと存在していた、イノセント100%…どこからどう切っても無垢で純情な元気印、そんな‘金太郎飴’みたいな作品に仕上がっているのが特徴だろうか。アメリカンチアガール風、ワオッ!それこそボンボン持った金髪のお姉さん方が勇ましくピョンピョン跳ね回る…そんな情景が浮かんできそう、それ位の‘イキの良さ’もあったりする。

♪朝の廊下をかけあし すべりこんだわ教室
 これから はじまる 恋のレッスンABCD〜

90年代に差し掛かろうか…というこの時代に、これだけ70年代っぽさを前面に出した‘純’なアイドルポップスが誕生していたってのもめずらしい例だろうか。なぜならこの辺りに誕生したアイドル達は、どちらかと言えば楽曲のクオリティの高さを重視する傾向にあったからだ。そう、単なる「わたしねぇ、アイドルなんでぇ〜す」みたいなノリのアレ…ではなく、そこからもう少し変化と成長を遂げた発展系がより多くなっていたのである。でもこの曲ったらば…サウンドこそシンセを多用しているせいか、そこそこ最先端チックな風情もなきにしも非ずなのだが…でもやっぱりメロと唄っている内容は…それこそ70年代の「少女フレンド」とか「なかよし」とか…そのヘンの少女向けマンガ雑誌をパラパラしてれば、必ずやひとつやふたつはお目にかかれそうな…そんな風情でムセかえっているのである。

しかも恵里ちゃん…見た目的にはオトナしい感じの美少女キャラだったような気がするのだが、そんなことはおかまいなし!とばかりは作家のセンセイ方。サビ前には…

♪Are you ready? Go ワン、ツー、ワン、ツー、スリー、フォー!

こんな掛け声コーナーまで付け加えておられた。なんだかここまで来るとフィンガー5の「学園天国」とか「恋のアメリカン・フットボール」とか…そういったノリにかなり近くなってくる。キョンキョンとかが唄っても、そこそこイケそうな感じがしないでもない。(笑)

この曲はオリコン最高12位、2.9万枚を売り上げて、この時代としてはヒット…ということになるのだろうか。それにしても12位まできていながら、3万枚すらイカないってのもなんだかなぁ。でもこれは恵里ちゃんの責任でもなんでもなくて…単に時代がアイドルに冷たかった…それだけのことかと思われ。ちなみに恵里ちゃん…この曲で同年度の「日本レコード大賞」において新人賞もゲットしたという、輝かしい経歴も残されておりまする。その時のメンツは、仲村知夏さん、香西かおりさん、BUCK-TICK、男闘呼組、そしてはるみが手をかけてウンヌンの‘大和さくら’さんでゴザイマシタ。

♪男の子です やってくれます
 今日もまためちゃくちゃに それでも好きよ

このタイトルにもなっている「ABコンプレックス」のAB。これのカラクリは、この歌の主人公の彼女がかなりの好意を抱いてる男の子、その彼の血液型がAB型…というワケなのだ。別に「これのカラクリは…」なんて説明をおっぱじめるほど凝ったものでもない。(笑)

♪どこか天才 だけどうっかり
 そこが魅力なの AB型の彼

だそうです。これを読んでいるAB型の男性諸君…当たっておりますでしょうか。(笑)


☆作品データ
作詞:藤原安寿 作曲:三浦一年(1988年度作品・東芝EMI)

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70&80年代は言わずと知れたアイドル黄金時代。それこそこのブログでは開設当初から何度もクドイ(←ですよねぇ^^;)くらいに記述ってる事柄でもある。星の数?いやもしかしたらそれ以上?兎にも角にも大勢の女の子アイドル達が次から次へとデビューを飾っていったのである。ただ、その中にはスタートこそはアイドル歌手だったものの、途中で軌道修正をカマされる方々もおりまして…。その理由はさまざまだったと思われるのだが、女優方面へのシフトはもちろんのこと、中にはミミ萩原さんのようにアイドル→女子プロレスへ驚嘆なる大転換を計った方もいたくらいなのである。今回ご紹介する方も、実はそんな転換組のお仲間さん…といっても別に女子プロレスに行っちゃった…というワケではありませんので、どうか誤解の無きように。(笑)

表題の「はみだし天使」は佐久間レイさんのデビュー曲として、1983年2月25日に発売された楽曲である。この頃のレイさんと言えば、レッツヤンにおけるサンデーズの一員として…

小出広美、橋本清美、山本誉子、横田早苗、今井まこと、湯川友晴、植草克秀(←少年隊のカッチャン)

このようなメンツと共にガムばっていた頃。それにしても地味なメンツといった感は否めないか…この頃からサンデーズは「入るべからず」といったキナ臭さを漂わせていった模様^^;。

さて、そんなレイさん…実は「スタ誕」における決戦大会で中森明菜さんと一緒に挑戦していたという記録も残っていたりして…おそらくは歌手になることを一心不乱に夢見ていた少女…だったのかもしれない。ちなみにその時は生憎どっからもお声がかからずに、あえなく‘撃沈’となってしまったようでゴザイマス。

さて、そんなレイさんのデビュー曲は作詞を生田敬太郎氏が、作曲を小林泉美さんが手がけた作品となっていた。どちらのお名前もアイドルポップスの中ではあまりお見かけしないソレ…というのも実はこのデビュー曲、元々はアニメ「うる星やつら」のEDとして、1981年に松谷祐子さん歌唱によりすでにテレビではオンエアされていた楽曲。レコード盤では「ラムのラブソング」のB面に収録という具合だったのである。なので、この彼女が唄っていたバージョンこそがオリジナル…ということになり、今回ご紹介しているレイさんバージョンはカバー…という事実に突き当たるのである。松谷さんが唄われた際のタイトルは「宇宙は大ヘンだ!」…それこそ「うる星やつら」のイメージにはお誂え向きか…。その曲は80年代に発売されていた「うる星やつら・ヒットパレード」と題したLPレコード(ラムチャンのイラストがキュートなピクチャーレコードだった)にも収録があったが、現在でもソレ関連のコンピCDにより、その音源は簡単に手に入れることが出来るようである。

どのような成り行きでこの曲をレイさんがデビュー曲として発表することに至ったのか….そこら辺りはちょっと謎なのである。しかし、アイドルデビューをカマす予定になっていたレイさんが、まさか「宇宙は大ヘンだ!」をそのまんまカバーしてデビュー!では似つかわしくない…おそらくはそういった考慮からなのか、メロはそのままで歌詞だけの入れ替えが施されたようなのである。ソレがここでご紹介している「はみだし天使」であり、作詞をされた生田氏が、よりアイドルらしい歌詞をレイさんにご提供されているのが特徴となっている。それでもこの曲における最大のポイントは、そのおもしろおかしなコミカル加減。そんなユニークな歌詞にサンバのリズムが絡む一品となっているのだが…まぁ、ちょっとご覧になって下さいませよ、この歌詞。

♪階段をかけおりて TAXIにとび乗って
 反対側のドアから雪の中にころげおちる
 逆立ちしてる月が カッコイイジャナイのママ 
 そおよ もうキメたの

ピーチクパーチクと…これじゃまるで早口言葉大会の様相を呈してるわね。このような攻撃がサンバの気忙しいメロに乗っかり、初っ端からうんとこさ…と延々に続いていくのだからビックリ。この攻撃は手を抜くことは一切無くこの後だって、ほら…

♪もし私が歩道の上でねむりこけても
 知ってるでしょ、ネェママ 彼は羽根の毛布をかけてくれるはずよ
 ガラス箱をのぞいてみると いつでもあの人は空をながめてる

あらら。どうよ…コレ。(笑)
なんだかタイプしているだけでも腱鞘炎かなんかを患いそうになる…そんな字数の多さ、歌詞としてはかなりイっちゃってますわね、コレ。
ちなみにオリジナルの「宇宙は大ヘンだ!」の方はというと…コレよりはいくらか落ち着いたソレだったと記憶しております。それこそ例のアニメイメージにどっぷりの歌詞からアイドル風歌詞への変換は、そりゃもう…

大ヘン

な作業だったと思われるのだが、なんだか余りにもソレラが元メロから

はみだし

ちゃってる風情がありありで…どっちかと言うと歌詞とメロが噛み合わずに、とっちらかっちゃてる印象も無きにしも非ずだったりして。あらっ?でもコレって…もしかして生田センセイによる確信犯!?だってこの曲のタイトルったらば「はみだし天使」…そう考えたらコレはコレで良かったのかもしれません、今になって思えば。(笑)

この曲はオリコン最高…えっと記録がゴザイマセン。(笑)
どなたかお詳しい方…どうぞご教示下さいませ。少なくともトップ100に入っていないことだけは突き詰めているのでゴザイマスが…。
このような実にユニークなデビュー曲で歌手としてのスタートを切ったレイさん。彼女はこの後にも、より正統派なアイドルポップスである「ふ・る・え・る果実」をリリース。芸名も佐久間レイ→佐久間麗へと改名され、心機一転を図って気を吐かれていたのだが…実は彼女のアイドル活動はここでストップしてしまう。↑のレコジャケなどを見るにつけ、アイドルに関してはやる気マンマン加減も伝わってくるだけに残念な結果である。その後は皆様もご存知のように声優サンというお仕事へ‘とらば〜ゆ’されたレイさん。これまでに彼女がこなしてきた声優としてのお仕事は…

「魔女の宅急便」(ジジ役)
「平成狸合戦ぽんぽこ」(ガヤ狸)
「それいけ!アンパンマン」(バタ子役)
「おねがいマイメロディ」(マイメロディ役)
「とっとこハム太郎」(マフラーちゃん役)

などなど…どれも人気作品ばかり。コレを読んでる皆さんも「あっ!あの声!!」と思い当たる作品が多いことだろう。そう言えばつい最近、ネット上でちょいと気になるニュースを見かけた。なんでも女性の可愛いお声を出せる声優さんが唄ったCDがかつてのアイドル歌手のソレと同じような勢いで売れていくらしいとかで。コレってもしかしたらレイさんにもチャンス到来!?一度はアイドルから…

はみだし

てしまったレイさんにとっちゃ、アイドルへの道が20ウン年の時を経て再び開けてきている兆しだったりして!?(笑)


☆作品データ
作詞:生田敬太郎 作曲:小林泉美(1983年度作品・徳間ジャパン)

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ミスマガジンと言えば…

伊藤麻衣子さん
斉藤由貴さん
田中美奈子さん
八木さおりさん
高岡早紀さん
相楽ハル子さん
細川ふみえさん

と…80年代にはたくさんの人気アイドルを世に送り出したコンテストとしても知られる。その優勝の座は誌上にて掲載された写真により読者投票で決まるという、いわば‘あなたが選ぶ’方式が採用されていたのである。今回はそんな選ばれし者のひとりとして、1984年に歌手デビューをカマした、あの方のこの1曲をレビューしてみたいと思うのであります。

表題の「偽名」は加藤香子さんのデビュー曲として、1984年6月21日に発売された楽曲である。彼女の下のお名前は‘かおりこ’でも‘かおるこ’でもなく‘きょうこ’と読む、念のため^^。彼女はミスマガジン第2回における栄えある優勝者。そんな彼女のデビュー曲は作詞を売野雅勇氏、作曲は芹澤廣明氏という、それこそ当時はノリにのっていたコンビによるチューン。このコンビと言えば中森明菜さんの「少女A」に代表される…

つっぱり、アグレッシブ、大胆、ムラムラ

路線で名を馳せた方々である。この路線はソレにおける明菜さんのブレイクを手始めにしてその後も続々と作られたという、いわゆる‘女の子の大胆な部分を青いお色で描写した’楽曲群のことを指す。なんせすでにトップアイドルになっていた河合奈保子さんや柏原芳恵さんまでもがその路線へ参戦しちゃったくらいだから…いかに明菜さんブームにおける余波が大きかったのかを物語る出来事となっているのでありまする。本レビューの主人公でもある香子さんだって紛れもなくその路線でのデビューをカマされた一人であり、しかも彼女の場合は明菜路線とムラムラ路線をこねくり回して1曲にまとめ上げてしまったという混合モノ。更にデビュー時におけるキャッチフレーズまでもが…

大胆したい

だったことから、その方向性とやらが今でも手に取るように分かるのでゴザイマス。あれから20ウン年の歳月が経過したというのにかなりハッキリと。(笑)

さて、そんな香子さんのデビュー曲は例のお二人が作った楽曲だもの、どこからどう切り込んでいっても‘明菜’がそのお顔を覗かせるような金太郎飴状態。それに所属レコード会社までもがワーナーパイオニア…と明菜さんと同じところ。どうやらレコ会社的には香子さんを第二の明菜として仕立てあげたかったようでゴザイマス。しかもタイトルを見てよ!「偽名」だものねぇ、この時点でなにかタダごとでは済まされないような鼻っ柱の強さ、よからぬ秘め事、そして明菜臭が三位一体となり、辺り一面にモクモクとたちこめてくるのである。しかも歌の初っ端から…

♪ZIRE・ジレジレ ZIRE・ジレジレ 臆病ね

って…どうよ、コレ。全くもってシビレを切らしたオンナを演じ出す香子さん。はて?一体ナニに対してそんなにジレているのか…

♪私ならば とっくにもうそ・の・気

どうもコレがそのジレてる理由のようでゴザイマス。これまた歌の冒頭から大胆加減が暴発気味というかなんというか…コレはこの時代ならではの節操の無さだったのか。今どきじゃこういうお歌ってのはあまり耳にしないものだから、今こうして改めて歌詞を読んでみるとかなりの赤面ものと言えようか^^;。でもこれで終わりだと思ったら大間違いよ!香子の‘大胆したい’は更にエスカレートしていくんだから。ほら、ごらんよお次の歌詞を。(笑)

♪させてあげる 裸の恋よ
本名(名前)告げて あと腐れが残るのは嫌
 ひと夏だけ 誰も知らない
 違う女の子になってみたいのよ 本心じゃ誰も〜

あらぁ〜こりゃスゴイわね。なんだか一糸まとわぬお姿でピンクのカーテンのむこう側、体が熱くほてりまくってるジレジレ姐さん…みたいな風情も無きにしも非ずで。‘あとくされ’なんてお言葉がこれまた場末感しこたまで…女の子と言うよりも‘姐さん’といった加減を更に助長してるような気もしてくるのでゴザイマス。

♪偽名 言って 大胆したい〜

芹澤氏お得意の白黒鍵盤超多用なメロに乗せて熱唱するは…このお歌の重要ポイント。なぜならばこの楽曲のタイトルがなぜに「偽名」なのかが暴かれている箇所だからである。ふむふむ…要は‘カマすのならば偽名を用いて致しましょう’という意味合いだったようで。それにしてもスゴイ歌詞…ここまでイってしまうと○中葉子さんの「後ろから前から」の世界観とさして変わり映えしなかったして…。歌詞に関してはこのように‘売野センセイ悪ふざけ’ってな風情が無きにしも非ずなのだが、メロに関しては明菜の「少女A」を生み出した方ですもの、そこそこ凝ったモノとなっており、ちょいとクセになるソレだったりもする。カラオケで歌ってみたい…なんてヘンな衝動に駆られたりもして。(笑)なんせ…

白鍵盤→黒鍵盤→白鍵盤→黒鍵盤

という動きを駆使した音階が、芹澤センセイの十八番(オハコ)でしたものねぇ。この音階は本家本元「少女A」のイントロで使用されたのを皮切りに、ソレの後追い作品群(「脱・プラトニック」桑田靖子のイントロ部分、「モナリザに誘惑」北原佐和子の歌サビ部分)などにも受け継がれていったという、要は彼による王道メロなのである。もちろんこの曲でもソレが最後のこの部分でバッチリコンコンと組み込まれていたのでゴザイマス。

それにしてもこういった明菜路線の楽曲…ご本家が1982年に「少女A」で大きくカマして以来、次から次へとこぞって似たような作品が量産され、またその内容もどんどんエスカレートしていったものでゴザイマス。最終的には明菜と百恵(←青い性などを歌うもの)の両方の要素をふんだんにネジ込んだ、そういったシロモノへと化けていったという記憶がゴザイマス。ソレラのどれもこれもがムラムラムラのオンパレード、まさに性の経典(カーマ・スートラ)状態と化しておりました。この時代の少女達はオトコどもなどよりもよっぽどムラムラしていたような様相でゴザイマス。ってか書き手の殆どが男性だったのですものね、おそらくは男性側からの単なる妄想、若しくは「こうだったらいいなぁ」という願望で書かれていたのだろうか、おそらくは…。

ちなみに本レビューの主役、香子さんの唄った「偽名」…オリコンでは最高88位、1.0万枚を売り上げて目出度くのチャートインを果たされておりまする。当時の彼女が歌唱するVを見るにつけ…ちょっとばかり嫌々なお顔も見え隠れ。実際のご本人様は気さくな感じのサッパリとしたお方だったらしいので、こういうムラムラ路線をやらされる事には抵抗があったのかと思われ。曲自体はカッコよい風味だったので、もうちょっとやる気マンマン&ドスを効かせて唄ったら(←三原の順子姐さんほどじゃないにしても^^;)、そこそこクールにキマったのかも???と思うと、今さらながらちょっと勿体無かったなぁ…なんて気もしてくる筆者、CHERRY★CREEK(←偽名)なのでゴザイマス。(笑)


☆作品データ
作詞:売野雅勇 作曲:芹澤廣明(1984年度作品・ワーナーパイオニア)

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