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書庫☆番外編脱出成功レビュー

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このブログではおもに、70-80年代に生まれでた歌謡曲…特にアイドルポップスにその焦点をあて「ああでもない、こうでもない」といった今さら思案をサンザンパラにめぐらせてきたものである。こうしてニッポン歌謡界における歴史の産物を振り返ることにより、それら時代がどんな時代だったのかを垣間見ることができたりもするんだから、ああだこうだ言う価値は充分にあるのかと思われ。

そもそも一般的に70-80年代はアイドル全盛時代と呼ばれ、特に70年代中盤から80年代半ばまでに起きたそのムーブメントは顕著だったもの。こうした流れの中でも単に純度の高いアイドル歌手を送り込むだけにとどまらず、個性豊かなでユニークな持ち味を湛えたアイドルなんてのもちらほらとご誕生されたもの。例えば「スタ誕」のご出身で1977年に「花の女子高数え歌」でデビューされた谷ちえ子さん。この方のデビューにおけるキャッチフレーズは「クロスオーバー歌謡」。このテは70年代のみならず80年代でもその産声をあげていたものである。というワケで今回はクロスオーバーのフォロワー?としてデビューしたとおぼしき、この方のこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「三味線師ロンリー・ブルー」は原田ゆかりちゃんのデビュー曲として、1986年9月5日にテイチクレコードから発売された楽曲。実はこのデビュー曲…オリジナルではなくカバー曲という扱いである。といってもこの事実はココに集って来てくださる皆様にとっちゃ即刻ご承知の事柄かと思われるが。そもそもこの楽曲は1981年にデビューした歌手のカバー曲。でもってオリジナルバージョンを歌唱された方と言えば…

イメージ 2「三味線師ロンリー・ブルー」谷口美千代

こんな方。奇抜なコスチュームにフラッパーヘアというのがなんとも時代を感じさせるレコジャケである。この楽曲に関しては当時の平凡ソング(付録歌本)などでも盛んにとり上げられていたので「知っとる!」なんて方も多いかのと思われ。このチューンはそのタイトルどおり…三味線の音色を練りこんだクロスオーバー歌謡の1発。発売が1981年3月であるからして、前年度に「帰ってこいよ」の大ヒットをお飛ばしになった松村和子さんを意識しまくりながらのデビューか。ただソレをマネするだけではなくポップス風味をより濃くしてみましたとおぼしきアプローチだったもの。それにしても81年組の女性新人ってのは一種独特もいいトコロで…ますますノメリこむ危険性がアリアリか。(笑)

この楽曲はなかなかユニークでかつ前衛的な作品だったにもかかわらずマニア間で多少の話題になる程度にとどまり、当時は大ヒットに結びついた記録はない。ちなみに現在の谷口さんはフツーの人として、パン屋さんにて慎ましく生計を立てられているらしい。

こうした三味線&ニッポン産ポップスの融合…実は80年代に始まったワケではなく、古くは70年代から試みがなされていた。その最たる代表的チューンが…

イメージ 3「AH SO!」(あっ、そう)朱里エイコ

コレだったか。こちらは歌唱したご本人が作詞、作曲は日本人ではあったけれども全編が英語詞のソウルフルナンバーだったこともあり「純度」の意味合いで語るとややハズれる作品になるかもしれないが。

こんな状況下で過去の撃沈曲をゾンビらせてのデビューと相成った原田ゆかりちゃん。ソコにはどういう思案や策略がはりめぐらされていたのか…アイドルちっくDoll的な愛らしいビジュアル&歌唱力もバツグン!といった彼女の特性を生かすならこの曲!と全員一致と相成ったのか…あくまでもワタクシメの邪推ならばこういう解釈になる。しかもコレを過去に歌った谷口さんもゆかりちゃんと同じくテイチクの所属だった…ってことで、カバーするにゃなにかと都合が良かったのかと思われ。(笑)

オリジナル発売の1981年の時点から‘一部の世界’では何らかのインパクトを残した形跡があるこの楽曲のテーマとは…

♪私あなたに 私あなたに フォール・イン・ラブ

このサビ歌詞からも見てとれるように…

とある無名な三味線師にZokkon命(Love)

コレである。なんだかこの時点で尋常ではない臭いでムセかえる。(笑)

♪今も聞こえてくるの 粋なあのばちさばき
 からだとろかすような 三味線の音

♪あれは5月の舞台 娘道成寺よね
 誰も見向きもしない スーパー・スター

主人公は粋なバチさばきをカマすという、この三味線師にメロンメロンのご様子。歌詞に出てくる「ロンリー・ブルー」とやらが彼の活動における正規の芸名だったのかどうかは一切合財のナゾでもあるのだが、おそらくは妄想が達するところにまで達した挙句の、彼女自身による自作だったのかと思われ。しかも彼がつまびく三味線がこの生娘(キムスメ)のズイまでをもトロかすほどにスゴイものだったらしく…すでにグショングションの大洪水状態だったようである。それにしても三味線の音色だけでここまでオノレ昇天できる!ってのは、ある意味羨ましい限りか。(笑)

こうしてこの三味線弾き、もといロンリー・ブルー様に「蒼いときめき」を抱きながらどんどんノメリこんでいった少女は…

♪いつもお稽古帰り そうよ蔵前あたり
 ほんのみじかい逢瀬 重ねたものね

と…当然のことながら‘追っかけ’へと変貌しなはった。まぁ「夢中遊泳船」と化した人間ほど手がつけられないものはないからねん。ただ主人公のご両親様は…

♪たかが三味線弾きと 親に叱られたけど

とかなりのご立腹モード。でも人から叱咤され止められれば止められるほどに燃えあがるのが「恋」であり、その「燃える想い」はすでに大炎上。

♪あの日あの屋形船 たえきれないで

「炎の女」を「抱いて」とばかりに一気呵成。彼女をストップさせられる人物などはどこにもおらんかったようでゴザイマス。(笑)それにしても…

♪ロンリー・ロンリー・ロンリー・ブルー
 もっとはげしく もっとはげしく ホールド・ミー・タイト

あらまぁ!アイドルの、しかも少女歌手のデビュー曲においてこんなスゴ描写…許されたんのかしらん、ナゾ。それこそ◎中さんのエロ歌謡「もっと動いて」の世界観と大して変わらないからアングリ。こんな生娘を、しかも屋形船で喰いちらかしてしもうたロンリー・ブルー様。アナタって人は一体…滝汗。(笑)

ちなみにこんな不道徳?なる歌詞をお書かきなられたのはちあき哲也氏。ふむ、なんだか妙に納得してしまうクレジット。でもって作曲されたのが杉本真人氏。杉本氏と言えばワタクシメの世代だと小柳ルミ子さんの「お久しぶりね」や桜たまこさんの「東京娘」のヒットで知られるセンセイなのだが、wikiによれば70年代にはユニットを組まれて歌手活動を、そして言うまでもなく最近(2007年)には「吾亦紅」というヒットをこれまた歌手としてお飛ばしになった…というお方。作家としてはアイドルポップスと言うよりも、歌謡曲や演歌部門でご活躍といった作品がズラリンコンだったりで。しかしながら…

「二人はMagic」 吹田明日香
「すっぱい夏」 芦川よしみ

なんてアイドル仕事にもお首を突っ込まれていたご様子。この表題曲でも歌手本体の若さとアイドル性を考慮してか…ディスコ調の味付けで施すという入念さ。センセイもやりますな…そのダンビロなトコロが「好きよ」。(笑)

それはそうと主役のゆかりちゃん話に戻らないとネ、そろそろ。この表題曲においてまず耳を捉えるのがその歌声か。演歌が歌えて…ってことになれば当然その歌唱力がバツグンなのは言うまでもないが、少女歌手にしてはアクの強さが目立ち、声質的には小林幸子さんのソレにやや似か。でもってソレに加えて独特のころがり方を見せるコブシまでもが絡んできなはる。こうなるとなにやらしつこすぎ?といった懸念が頭をもたげてきたりもするが、この味を知ってしまえば知ってしまうほどに「ちょっとなら媚薬」過ぎれば毒なの〜的な快楽?ぷち毒を含むようなソレがゆかりちゃんの歌声における魅力だったりもする、もちろんいい意味で。(笑)

この特異な声質は楽曲全般で楽しめることは言うまでもないが、その白眉と言えば2番の最後にやってくる…

♪ほぉぉぉぉぉるぅどぉみぃぃぃぃ〜たぁぁぁぁぁぁぁぁいぃ〜

というクダリ。イングリッシュであるHold Me Tightを完全ひらがな化へとお導きになられているの。オリジナルの谷口さんバージョンと比較してもゆかりちゃんのソレはウンと下世話なドヤ街風味?それこそスバラシき‘ゆかりスペシャル’が大炸裂していたりもする。谷口さんのがうんとマトモに思えてくるくらいのソレであり、ゆかりちゃんのはさしずめ滝汗グッショリ加減?まいったな、こりゃ。(笑)

デビューの時点でこんな作品を完全に自分のものしてしまったゆかりちゃん。その後も↓のような作品を連発して気を吐き続けたものの、コレまでのところぷちヒットが出たのみでコレ!といった大ヒット曲には恵まれていない。

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「青春ちょっと前」「東京イミテーション」「GENYADANA」「つれあい」
正統派アイポもアイドルポーズもコミックソングもオッカむりも...
※売れるためならなんでもヤルわ!といったイキゴミがスバラシイゆかりちゃん

♪誰も見向きもしない スーパー・スター

いえいえ、とんでもゴザイマセン。モノマネ分野では金字塔を築かれたアナタ。ファンサイトだってあるし、アイポとおぼしき楽曲も残されたことからマニア人気も高いのね。正確な足取りはつかめていないものの、おそらく今でも現役続行中?気になる気になる、ゆかりちゃん…もっと表に出てきてよ!

♪私あなたに フォール・イン・ラブ

まさにこんな想いでメロンメロンのグショングション!大洪水状態に陥っとるワタクシメなのでありまする。(笑)

☆作品データ
作詞:ちあき哲也 作曲:杉本真人(1986年度作品・テイチクレコード)

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浅沼友紀子さんと言えば…と問いかけてみても、このお名前でピンと来る方ってのはあまり多くはないのではないかしらん?それでは…

蛯名由紀子(エビナユキコ)

ではどう?こちらのお名前でならば「知っとる!」とお手々を挙げる方もチラホラと出てくるのではないかと思われ。蛯名由紀子ちゃんは子役として名を馳せた少女であり、その代表作が…

「ガラスのうさぎ」

だったもの。卯年の今年まで指折り数えて待ってたの、アンタ?といった執念深さに我ながらビックリコンコンしたりもするが、今回のコジつけは何を隠そうココからであることは言うまでもない。(笑)

なにはともあれ…この作品と言えば、高木敏子氏による戦争体験を綴ったノンフィクションを1979年に映画化したものとして知られている。正式タイトルは「東京大空襲 ガラスのうさぎ」であり、このレビューを読んでいる方の中にも「観たことがある!」なんて人がかなり多いのではないかと思われ。なぜなら高木氏による小説は当時の小中学校の課題図書として指定され、この作品が授業の一環としても扱われたことが多かったからである。その後もテレビドラマ版(高部知子主演)とかアニメ映画としてもお披露目された経歴があるので、この作品やストーリー自体はかなり知れ渡ったモノ…ということになるか。

ワタクシメなどはこの作品を学校の体育館にて‘体育の姿勢’で鑑賞させられ、その壮絶で哀しいストーリーに目をウルウルと潤ませたものである。泣いて冷やかされるのがイヤな年代だったこともあり、ナミダがこぼれそうになるのを必死にこらえた〜なんて記憶もあったりで^^。おそらくワタクシメと同年代くらいの方ならば、きっと似たようなご体験がおありなのかと思われ。

でもって今回のレビューはこの映画に子役として主演し一躍脚光を浴びた蛯名由紀子ちゃんを…と思うのだが、となるとレビュー冒頭の浅沼友紀子さんとの関連性は?ってな疑問にブチあたる。といってもこのレビューを読まれている皆様は懐アイドルに関しちゃかなりの博識…でも万が一を考慮してとりあえずカマしておくことにする。

浅沼友紀子とは子役だった蝦名姓の由紀子ちゃんが成長してティーンになった1983年…遂に歌手デビューすることになったのだが、その際の芸名が‘浅沼友紀子’だった…というワケである。ただ、なぜに‘蝦名由紀子’として知れ渡っていたお名前をわざわざ‘浅沼姓’に鞍替えする必要があったのか…たしか浅沼姓に変更してからも出演ドラマのテロップなどでは( )書きの追加で‘蝦名’なんて補足っていたもの。視聴者的にコレは困惑キワマリなく…なんだか余計なことをカマしてしまった?といった印象も正直なところあったか。

そんな不必要な根回しをヤラかしてしまった彼女のデビュー曲は、作詞を阿木燿子氏が、作曲を芹澤廣明氏が手がけたもの。阿木センセイに関してはつい最近のレビュー(郷ひろみさんの「禁猟区」)で語ったばかりなので省かせていただくことにする。でもって作曲の芹澤氏と言えば、作詞家の売野雅勇氏とコンビで80年代を中心にブイブイ言わせた作曲家として知られ、中森明菜さんの「少女A」とソレに続いた青い姓モノ楽曲の殆どを一挙に手がけていた…という方である。特に「少女A」で想定以上のブチかましをやってのけた売野氏とのコンビは相性がバッチリコンコンだったもの。そんな彼が阿木燿子という、作詞家としての金字塔をすでに築いていた彼女と組んだのがこの作品である。芹澤氏のご活躍が目覚ましかった80年代初頭の楽曲群で調べてみても、このコンビものってのはこれ以外に見当たらなかったりもする。となると阿木&芹澤コンビ自体がかなりレアなご合体?だった…ということになる。

イメージ 2デビュー曲のスリーブ違いジャケ

それではそのレアなるドッキングが一体どんなチューンをお作りになったのか…いつものようにチラ見してみることにする。

♪まわれまわれ 憧れ
 オクターブハイの空へ
 追いかけて じらされて
 つかみきれない あなたは風

マイナーコードの短めイントロに引き続きカマされるは頭サビ。当時をトキめいていた両作家陣の作品でもあるので、アイポとしての‘王道狙い’は完璧に押さえられているようである。歌詞の雰囲気から考えるに、ひとりの少女が憧れをつのらせる‘あなた’との格差。その縮めようのない距離感にモンモンとするお歌のようである。その格差や距離を「あなたは遠い」とか、陳腐な言葉で書き記すのではなく…

オクターブハイ

という、神秘なお言葉からの引用で伝えようとした阿木センセイ…サスガでゴザイマスよね。オクターブなんてのはよく音楽用語として「1オクターブ上で歌うんだよ、きみぃ〜」などと、作曲家の大センセイから叱咤される際などによく耳にするソレだったりもする…ってかそんな経験は一切合財ゴザイマセンけれども。オクターブという言葉自体には…

全音階上の任意の音から数えて8番目にあたる音

こんな意味がある。さしずめ基本の「ド」の鍵盤から1,2,3と数えていくと、8番目にくる鍵盤は高い方の「ド」の音となる。これが1オクターブと呼ばれている音階の幅である。ということはこのお歌の主人公様と、その彼女が憧れつのらせる‘彼’との立ち位置が少なくともこれくらいはある!ということを表すために使用したのか。ただ、なぜに阿木センセイが‘オクターブハイ’と変形エビ固め的な技をくりだしてきたのか…うん、おそらくは「2オクターブまではいかないけど、ソレに近いくらいに‘彼’ったら遠いの。お空のずっとずっと上の方だから見上げなければならないの…ジレジレ」ってな焦燥感でも描きたかったのだろうか。ナゾめいてナマめく歌詞を得意技とされていた阿木センセイのことだから、今回もまたナゾめきまくっちゃうのネ。(笑)

♪返事がほしいなんて思いません
 遠くで見てるだけでしあわせなの

♪あなたには特別ね 夏の光
 太陽も片想い オーラは虹の色

太陽が片想いするほどのオトコなぞがこの世に存在するのかどうかはナゾだけれども、とにもかくにも今の彼女にとっては‘世界一のいいオトコ’にしか見えないらしい。恋は盲目「あなたしか見えない」とは言うけれど、太陽サンもこんなトコロにまで引っぱり出されてさぞお忙しや…といったトコロかしらん。(笑)

♪まわれまわれ 憧れ
 オクターブハイの空へ
 誘われて さらわれて 飛んでいきたい

ここまで解読してみて思ったこと…阿木センセイの作品にしちゃ割とおとなしめなお作り?でも‘ナゾめいてナマめく’のがお得意な方だったでしょ〜こんなんでエンドるハズがないのね。(笑)

♪気まぐれなくちづけは罪だけれど
 もてすぎる人だから仕方ないわ

♪噂はらせん状の階段なの
 伝説は作られる そのためにあるの

ほらね、キタキタ。(笑)1番の歌詞では「遠くで見てるだけでしあわせなの」などと謙虚ヅラしてた少女。しかしながらここにきてそのナマめき加減を暴発させるんだから。「仕方ないわ」なんて言っときながらも内心はメラメラと燃えさかる。「噂なんてアテになるもんか」と己に言い聞かせておきながらも「見てらっしゃい!伝説はアタシが必ず作ってみせるわ!!」と気を吐きまくる。もうこの時点で「好きと言いなさい」はもちろんのこと「愛の執念」の域にまで達し、少女からオンナへとその姿を見事に変貌させているのである。

♪駆けて駆けてペガサス
 オクターブハイの空へ

最後にはペガサスまでチャーターして意地を見せつけてくるあたり…「聴き手の諸君よ!単なるラブコメポップスと思うなかれ!」と阿木センセイの雄叫びが今にも聞こえてきそう〜!やはり一筋縄ではイカないのね、センセイったら。それはそうとペガサスという小道具は1983年同期の‘あの方’第二弾でも???さしずめ‘使いまわし’かしらん、センセイ。(笑)

ソレを尻目に編曲を手がけたのは元SHOGUNの大谷和夫氏。楽曲全体的に攻撃的なエレキやブラスの音色を中心に構成しており「少女A」っぽい匂いがプンプンしたりもするのだが、彼は後に「春色のエアメール」(松本典子)や「Temptation(誘惑)」(本田美奈子)の編曲を手がけたご経歴のある方。ソレラに比較するとやや物足りなさを感じさせるコチラに関しては、もうちょっとガムばってほしかったところか。

この楽曲はオリコンの100位以内にはチャートインなし…200位には入っていたと記憶するが、果たしてソレがどの位置だったのか失念中でもある。ちなみにこのチューンはフジテレビ「どっきり天馬先生」の主題歌、そして映画「プロ野球を10倍楽しく見る方法」でも主題歌という豪華(?)なダブルタイアップ付き。コレはキャニオンとフジテレビによるお家芸…といったトコロか。友紀子さんのシングルは残念ながらコレが1枚コッキリでもあるのだが、どさくさにまぎれて(?)「ラッキー・レディ」なるミニアルバムを残してくれたのが救い。女優としては一足早くにその才能を開花させていた友紀子さんではあったが、歌手活動にはまだ不慣れだったせいかその歌声は「女優が唄ってます」風。ただ、このデビュー曲における頭サビ後の語り部分などでは、その味わい深さを十二分に見せつけており、伊達に子役から女優やってません!と言わんばかりのソレ。磨きこめばグングン上手くなりそうな声質である。テレビでの歌唱も1回コッキリのみ…という泡沫加減が「哀しくて哀しくて」〜もっともっと彼女の歌声を聴いてみたかったものである。

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アルバム表ジャケ裏ジャケ「ガラスのうさぎ」DVD

「ガラスのうさぎ」で子役時代は将来の大器と目されたものの、ティーン時代に出演したドラマ(「愛のABCD」→内容が過激すぎて打ち切り)&(「激愛・三月までの…」→初回出演のみ&屋上から飛び降りる役で実際にも骨折)では「星めぐり」の悪さを露呈しまくり…どうしてなの、友紀子!アナタは「ラッキー・レディ」だったハズ。

♪駆けて駆けてペガサス オクターブハイの空へ

オクターブハイの空へ出発シンコ〜!したはいいけれど、お馬さんが途中でまさかの失脚。アナタは芸能界で数々の伝説を作るべき人だったのに…。


☆作品データ
作詞:阿木燿子 作曲:芹澤廣明 (1983年度作品・キャニオンレコード)

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10月と言えば、ニッポンでは運動会のシーズンでゴザイマシタよね。オトナになった今でも思い起こされるのは…秋のひんやりとしたさわやか気候の中で「赤勝て!白勝て!」と熱狂したあの日…ということになるか。ワタクシメの世代などはそれこそコドモがうようよと溢れかえっていた時代。学年のクラスだって1つや2つでは到底収まらず、10クラスくらいにまで膨れ上がっていたのがフツーだったのでゴザイマス。なんせ中学の時なんて13クラスもあったんだからネ。なので赤と白だけじゃ事足りるワケもなく…ソレラに加えて青、緑、黄色、オレンジと…なかば「レコード会社8社対抗大運動会」とおぼしき様相を呈していたのでありまする。そんなこんなでニッポンの10月は運動会で盛り上がる月だけれども、ワタクシメが生息するオースにおけるソレと言えば…

ハロウィーン

コレなのでゴザイマス。といってもこれは元々アメリカが発祥の行事。要は同じ英語圏だし、大味文化の似た国同士だからマネしてしまえ!と思ったのかどうかは知らないが…ここのところハロウィーンを楽しむお子さまやティーンが急増中!でもってハロウィーンに欠かせないアレと言えば…

パンプキン

により中身をカラッポにして作るランタンかしらん。そんなワケで今回はこの無理矢理とも思える書き出しからコジつけさせて頂き、いつものように‘あの頃アイポ’をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「パンプキン・ラブ」は沢村美奈子さんのシングル第2弾として、1981年11月5日に発売されたチューン。この発売日から考えるに、特にハロウィーンにコジつけ…といった企てはなかったものと思われ。(笑)

美奈子さんと言えば、あだち充氏原作のマンガをドラマ化した「陽あたり良好」における突然の降板が思い起こされる。それこそなんだかそのタイトルに似つかわしくない‘日陰’な印象がつきまとってしまっている方でもあるか。おそらくご本人様もあの時はなにがなんだか分からないうちに…といったうず潮の中状態だったのではないかと推測する。要は周囲の(目が¥マークになった?)オトナたちに振りまわされてしまったのか。

なにはともあれ...そんな薄暗いイメージを思いっきり払拭してくれるのが、実はこの表題曲だったりもする。なんといってもこの曲はのっけから明るくてポップ!当然のことながら当時のアイポにおける王道だった、歌サビを初っ端に持ってくる手法を採用。しかも…

♪コナミラムワサ…オホホホ〜

とでもカマさんばかりの「おいで!美奈子のフェアリー・テール!」なるメルヘンちっくなノリと言えようか。まぁ、タイトルにカボチャってお言葉が宛がわれているので聴き手を余計に‘その気’にさせるのだろうけれども。それこそ美奈子さんの愛くるしいビジュアルと相まって、絵に描いたようなアイドルポップスに仕上がっていたりで…とにかくキュートで憶えやすいってな表現がピッタリコンコンにハマる作風が特徴。ただ、こうした作りの楽曲における共通の欠点(?)として楽曲自体が平坦で単純になる…ってのがやや気になってくるトコロでもあるか。(笑)

この理想的なアイポとも言える楽曲を作曲されたのは小杉保夫氏。小杉氏と言えば…

「Bye Bye September」 原真祐美
「ときめきTouch Me」 渡辺めぐみ
「急いで!初恋」 早見 優
「夏少女」 浅香 唯

キタキタっ…頭にいきなりサビをもってくる楽曲を作らせれば日本一!と言わんばかりの作風をお得意とされていた方ですがな。でもこの方を一躍有名にさせたのは♪いちにぃサンバ〜にぃにぃサンバ〜の「お嫁サンバ」だったりもする。(笑)そんな彼が紡いだ作品だもの…この曲だってその出来ばえに関しては↑曲にゃ負けてないからネ。

♪ラブ ラブラブ パンプキン・ラブ
 女の子から気持ち 言い出す愛はパンプキン・ラブ

まぁ!なんて憶えやすいお歌なんでしょ!1度聴いただけで口ずさめる…これこそがアイポの真髄でゴザイマスよね。

それにしても初っ端からカボチャカボチャって…。しかも↑のレコジャケ背景にだってソレの馬車とおぼしきブツがご登場と相成っていたりもして。この楽曲における当時背景をご存知ない方にとっちゃ「なんでカボチャが関係あるのぉ?」と小首をかしげざるをえないほどのカボチャこだわりなのである。

実はこの曲…グリコより新発売(当時)となったお菓子「パンプキンパイ」のコマソンとしてオンエアされていたもの。要はタイアップのためになんとかその商品名ならびにイメージを歌詞中にネジ込もう!という一種のアレである。この商品コマーシャルには美奈子さん自身もご出演。なんといっても70&80年代アイドルにとっちゃ、大手お菓子メーカーのコマーシャルに出演&愛嬌を振りまくるってのは定番中の定番だったもの。しかもソレに自身の曲がタイアップされてオンエアとくれば…それをキッカケとしてもしかしたらスターダム?ってな展望も視野に入った時代である。ただ、こうしたシチュエーションになるとタイヘンだったであろうなと思われるのが、作詞家のセンセイ方?ということになる。(笑)

♪好きとあなたに言いたくて
 朝もやの街を かけてきた
 夢の中では あなた「おはよう」と
 微笑んでくれたの My Lonely Pretty Girl

一体どうやって「パンプキン」と括りつけようか…そんな苦労が垣間見えたり?とおぼしき序章にワナワナ。(笑)

♪ラブ ラブラブ パンプキン・ラブ
 女の子から気持ち 言い出す愛はどんな色
 ラブ ラブラブ パンプキン・ラブ
 口にふくめば 少し大人ね パンプキン・ラブ

ようやっと2回目の歌サビ繰り返しで「口にふくめば」といったフレーズを挿入。メインのブツだった商品「パンプキンパイ」との更なる括りつけがココで成されている。ちなみに実際の商品コマーシャルにて使用されていた部分も…ナニを隠そうココである。(笑)

紹介が遅れたが、この楽曲の作詞を担当されたのは三浦徳子氏。彼女と言えば太陽の女王こと、松田聖子さんのデビュー3部作とか、それ以外にも数多くのヒット曲を送り出したスゴ腕作詞家である。それだけのスゴイ方ならば苦労するはずは…?コジ付けに四苦八苦したパターン?商品モチーフのカボチャを練りこんでテキトーに仕上げたパターン?ってな臭いを放っていなくもないか。なんせ何度聴いてもカボチャとのつながりが…サッパリコンコンなのよ。まぁ、アイポなんだし可愛い女の子が元気いっぱいに弾んで歌ってくれればそれでいい!そんなモノであることには違いないのだが。(笑)

女の子から言い出す愛=パンプキン・ラブ

これに関しては無理にでもそういうことにしたいらしい。だけどもなんで女の子とパンプキンにつながりがあるのかしらん?楽曲全般のモチーフとやらに目を向けてみると…

♪ラブ ラブラブ パンプキン・ラブ
 勇気を出して今日は
 わたしの心を見せるのよ

ここからも分かるように主人公様は「片想い中」のご様子。しかしながら、パンプキンとのご関係は相も変わらず「曖昧MIE」のまま。だけどそんなのは無視して楽曲はどんどん進んでくの。(笑)

♪ラブ ラブラブ パンプキン・ラブ
 愛の中身は あなたが決めて パンプキン・ラブ

えっ!?キタ?キタ?三浦センセイ渾身のコジつけ技がキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
かも。(笑)カボチャと言えばその中心部にはタネが存在するおやちゃい。しかしスーパーなどで売られる時点でソレラはスッカリコンコンと取り除かれるのがフツー。なので中心部は空洞化ってのが一般的なイメージだったりもする。奇しくもハロウィーンで使うカボチャのランタンだって中身をゴッソリとくり抜いて使うじゃないの!要はかぼちゃっておやちゃいは空洞になることを運命づけられているご様子。でもってお歌の主人公さま(女の子)が勇気を出して言い出そうとしてる愛はパンプキン型…実はコレ‘女の子’の特権なの。だってほら…アソコだってソレと似て空洞に近い状態だったでしょ。(笑)要は「あなたという詰めモノでアタシをいっぱいにして!それで愛は満たされるのよ、うふっ♡」って…あら?意外とエッチっぽい内容だったのコレって...まさか!(笑)さすが…

♪口にふくめば 少し大人ね

って唄ってるだけのこと…Rかもネ、滝汗。少女からオンナへと目覚めるのよっ!(笑)

って楽曲を汚すデタラメ妄想はとっとと辞めにしときなはれ。可愛くてポップで理想的なアイドルポップに乾杯!しなくちゃネ。だというのにこの曲はオリコンの200位にすらチャートインしてないなんて!一体ナニが起こったの?1981年ってホントにナゾ。楽曲もご本体も...かなりの上質品だと思うのだけどな。考えあぐねたトコロでサッパリコンコン分かりませんがな。あら?ワタクシメの頭の中ってパンプキン...もしかしてカラッポに近い空洞化?(笑)

☆作品データ
作詞:三浦徳子 作曲:小杉保夫(1981年度作品・ビクターレコード)
※歌詞の正式表記をお持ちの方...ご教示お願いっ♪

■追記:美奈子さんに直接に書いてもらったサイン色紙が見つかりました。S56.12.12と書かれているので1981年の12月12日の出来事だったことが分かります。なので「パンプキン・ラブ」発売後、まもなくしての頃...ということになりますね。場所は都内某所にてラジオ公録の時。美奈子さん憶えてるかな?あの時はご親切にありがとうございました♪
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当ブログ内|小出広美嬢の他記事

デビュー曲「タブー」はこちら
ラストシングル「最近のム・ス・メ」はこちら

懐アイドル達のシングルヒット曲を網羅したCD、いわゆるコンプリートベストとかシングルコンプリートなどと呼ばれるソレラ。それこそあちらこちらのレコード会社が‘あの頃’を知っているアラサー&アラフォーの購入層をターゲットにし、次から次へと発売しているのが現状である。こんな状況下、出ない出ないわ〜あたかもふんづまりのように長らく出なかったキングレコードの音源たち。この度、その社が所属していた懐アイドル達のベスト盤を一挙に放出!それこそ待ちに待っていた方にとってはウホホっ!ナミダが出るほどウレシイわん!ってな状態なのである。そんな中で物議を醸している方と言えば…そう、あのお方。

そんなワケで今回はここにコジつけさせて頂き、その方が放ったあのナツウタをレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「チェンジLOVE」は「'83誰もがKOIDE(恋で)狂いです」こと、小出広美さんのシングル第2弾として、1983年6月21日にキングレコードよりリリースされた楽曲である。小出さんと言えば…ってか、あんまりツッこんだことを書き連ねると、よもや発火する恐れがあるのでココではあえて書かないことにする。(笑)

この表題曲の作詞を手がけたのは阿久悠氏、作曲は井上大輔氏である。悲しいかな…今となってはこれら作家のおふたりともが天国へと召されてしまった状態になっている。阿久氏に関しては今さら書くまでもなく…70年代に君臨した作詞界の巨匠と言うべき方。井上大輔氏は「ブルーシャトウ」のヒットで知られるブルーコメッツのボーカルを担当したことがデビューのきっかけという方。同ヒット曲の作曲を手がけたのが彼だったことに加え、その後は作曲家としても次から次へとヒットを大連発。アグネス・チャン、フィンガー5、フォーリーブス、西城秀樹、榊原郁恵、郷ひろみ等の70年代組をはじめとして…

青田浩子、秋山絵美、浅香唯、芳本美代子、松居直美、三原順子、シブがき隊、石川秀美、岩崎良美、キララとウララ、小泉今日子、倉沢淳美、志賀真理子、杉浦幸、島田奈美、ポピンズ、南野陽子、大西結花、荻野目洋子、麻生祐未、ラッツ&スター

などなど…息つくお暇があったのかしらん?と思うほどに…時代を超えてガムばられ気を吐かれていた井上センセイだったのである。表題の「チェンジLOVE」の作家コンビはレビューの主人公でもある広美さんのデビュー曲「タブー」のソレラと全く同じである。しかも広美さんがリリースしたオリジナルアルバム「わ・た・しは広美」に収録された全楽曲の作詞を担当されたのも阿久センセイとキたもんだ!こうして振り返ってみると広美さんの歌手デビューに関してはかなりの力が注入されていたように見受けられる。阿久センセイに全曲…ってのにはソレ相当の先立つものが必要だったに違いないKらである。この表題曲は広美さんのデビュー前に(シングル、アルバム問わず)、阿久センセイに一挙依頼した際に出来上がってきた楽曲のうちの1曲…だったのだろう、おそらくは。

そんなこの楽曲は前出の「タブー」と同様に…かなり背のびした内容。当時まだ17歳だった広美さんの年齢を考えると、オトナびすぎてはいやしないか?と感じる方も多いことだろう。

♪いいじゃないのなんて言っていたら 私
 余裕みせていたらバカをみるわ きっと
 チェンジLOVE チェンジLOVE

イントロにはエレキの音色が使われ、イヤがおうにも攻撃的な匂いをかもし出す。こうした特色はあの方が放って大ヒットした‘上目使いのお歌’をそのまんま彷彿させるような作りである。実はナニを隠そう、この楽曲の編曲を手がけたのは萩田光雄氏…要はその曲のアレンジを手がけた方と同一人物…ということになる。となるとやっぱり頭をもたげてくるのは…

ポスト明菜

この話題だろうか。デビュー曲では道ならぬ恋(禁断の愛?不倫?)を、そしてこの第2弾ではソレっぽいツッパリ小唄を…どう考えても明菜さんを意識させられまくったようなマイナー調の2連発。当時の広美さんは「レッツゴーヤング」のサンデーズとしてご活躍。その見た目は笑顔の晴れやかな方…といった印象だったもの。見た目的には河合奈保子ちっくなグラマーさとほがらかさはそのままにしたけど、奈保子さんが持っていた陽光の部分をアボイド?といった風情だったか。その影の部分が時折見せる目の表情に表れていたようにも思うのである。また歌声に関しては岩崎宏美さんのソレを思わせるような極太&ドッシリ感がウリ。こうなってくるとソレラに習ってデビュー曲は無難な線のリズミカルで明るめのポップスでくるか?と予想したものの、フタを開けてみたらいわゆる明菜路線だったのでビックラこいたおぼえがある。要はその僅かな‘影’の部分にスポットライトをあてたコンセプトになったワケである。実際のところ、デビュー曲「タブー」のデモテープをはじめて聞かされたご本人様は、かなりの度合いでビックラこかれたらしい。

♪あなたが近頃気に入りの娘(こ)は
 女の私が見て いいと感じるほどよ

♪くやしいけれども光ってみえる
 遊びも垢抜けてて 他の娘(こ)とはまるで格が違う

歌の冒頭から♪女の私がみて…とキタもんだ!そこには初々しさのカケラもないような…ふてくされ気味のオンナがご登場と相成る。人生の悟りを開いて早ウン十年…そんなノリに思えなくもない。なんだかどこぞのおばハンによる「ご意見を伺う会」?はたまた「最近のム・ス・メ」評みたいな風情には初っ端からビックリコンコンである。(笑)

でもコレってどうよ。いくら明菜さんにより引き金されたツッパリブーム真っ只中の発売だったとはいえ、いくらなんでもおばさんクサすぎやしないだろうか。オトナぶっていながらもやや少女らしさは見え隠れしていた「少女A」との決定的な違いはココだろう、おそらくは。コレをテレビで歌唱された広美さんだってスゴイものね。そこにはドスを効かせまくった迫力声で唄うオンナ(←少女じゃなくってよ)が存在するんだから。17歳どころかそれよりもウンと上のお歳に見えてよ!といった風情なのである。ポスト明菜と言いながらも、広美さんのソレは全く違った趣きになってるのがおもしろいところでもある。言い換えれば広美さんがそれだけ熟されていたのか、はたまた歌の世界で演じる能力に長けていたのか…いずれにしても歌手としてのセンスはかなりお持ちだったであろうことは間違いないだろう。声質も良いし、うんと鍛錬したらかなり上質なソレになったのではないだろうか。

ちなみにレコード盤での歌唱は意外にもアッサリコンコン。おそらく録音時にはまだ歌詞の解釈が出来ていなかったからなのかもしれないが。それにしても阿久センセイたらこんな歌詞を17歳のムスメっこに書くなんて!前科は1980年の時点ですでにお持ちだったけどサ。まぁ、オトナっぽいだけならともかく、ヘンな古さも感じさせるからなぁ、この曲は。なんといっても歌後半部分のキメゼリフが…

♪忘れっこないわね

コレだものね。おそらくこの部分は、例の♪じれったい〜のSUBSTITUTEのつもりだったんだろうけれども…うん、なんだかやっぱりシックリこないしインパクトに欠けるよなぁ、コレ。しかも83年当時で「忘れっこ」ってお言葉使ってた人がどんだけいたのかってのも疑問。少なくともワタクシメの周囲にはいなかったわん。となるとやはり80年代の阿久センセイってのは切れ味的には鈍り気味だった…という結論になってしまうのか。

と色々とケチを付けてしまったものの…実はこの曲がスキなの。(笑)

なんといっても下心がミエミエでチープ(いい意味で)な風情がステキすぎますがな。マイナー歌謡曲はこうでなくっちゃネ!と言わんばかりのお手本みたいな仕上がり。明菜さんが放ったソレと比較しようとするから見劣りするだけなんだから。でもやっぱりアレの存在は…正直言うとチラつくのね。作詞&作曲者に相違はあったものの、同じ編曲家さんの手によるものだものね。だけどなんだかどこか違うよな〜と思わせる異臭がするのも事実。似せよう似せようとガンバってるけど、元メロの風情が根本的に違うからどうしても似ない…みたいな。「少女A」で繰り広げたような重厚感は感じられず、サウンド自体もかなり薄っぺら。コレは一体どしてなの?と考えあぐねたワタクシメ。ってか明菜様を作るつもりがいつのまにやらシブがきになっちゃった?ってなことだったのかしらん、ナゾ。その基本メロにまとわりつく匂いってのは編曲家の手を借りようがなにしようが…フタをしたところで隠せないもののようである。(笑)

♪マニアになりそうだと 言ってくれたらいいの

こんな歌詞を練りこんでしまったのが運のツキだったのかなんなのか…この曲はオリコン最高82位をマークして100位入りは達成したものの、その評判や人気はマニア間に留まる結果と相成った。本レビューを読んで久しぶりにこの曲をCDで聴きた〜いって人もいるかもしれないが、それすらもムズカシイ情勢にあるのが小出広美さんの音源である。過去にもとあるコンピレーションCDにて発売された盤が回収!でもって今回は単独ベスト発売がようやく決定したのも束の間…その予定が延期→中止と3段階にスライドしてもうた!

♪いいじゃないのなんて言っていたら 私

大きくカマえていたらこの有様やねん。阿久センセイや井上センセイ、しかもこのブログに直コメ下さってる伊豆一彦センセイの作品までもがふんづまりになってるんだからね。(注:伊豆センセイの作品はシングル第3弾「心はプリズム」のB面でゴザイマス)

♪余裕みせていたらバカを見るわ きっと

ソレが分かってるんなら〜さっさと折り合いつけてなんとかしてよ、プンプン。って外野がとやかく言う話ではゴザイマセンでしたよね、失礼いたしやした。それにしても自らのベスト盤が発売されたことすら知らない過去アイドルさんがいる一方で…どして広美さんの場合はいつもこうなっちゃうの???チェンジLOVEならぬチェンジSITUATION!この状況なんとかならないのかしらん。広美の歌声♪忘れっこないわね〜っとばかりに待ちこがれている方はたくさんいると思うんだけどな。

☆作品データ
作詞:阿久悠 作曲:井上大輔 (1983年度作品・キングレコード)

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ハーフ(かそれに準ずる混じり系)の女の子(女性)アイドル歌手と言えば、それこそ60年代後期から70年代にかけて日本の芸能界ではトレンドとなり…

ゴールデンハーフ
ゴールデンハーフ・スペシャル
山本リンダ
泉アキ
小山ルミ
小畑ミキ
辺見マリ
キャロライン洋子
シェリー
キャッシー中島

などなど、たくさんのシュガシュガで華やかな容姿を持つチャーミングな女の子達で花盛りになっていたものである。そうした流れが2000年代あたりからまたまた復活し、最近ではベッキーちゃんやその他のタレントさんがお茶の間を賑わしていたりもする。

しかし80年代に関して目を向けてみると…実はこうした流れはあまり見受けられなかったりもしたのである。なんといっても時代は太陽&月の両女王が大君臨する国産アイドル黄金時代。ハーフ独特の洋風っぽいお顔立ちよりも、ドメスティックなアジアンモンゴロイド系なるソレの方がウンともてはやされた時代だったのである。

そんな状況下でもアイドルマニアの間でもてはやされた女の子がいた。今回はその彼女についてのレビューを展開してみようかなと思うのでありまする。当ブログにおけるお初のご登場!幾人かの方から「書いてぇ〜!」とリクを頂いていた女の子でもある。待たせてSORRYでゴザイマス。

表題の「キュン!と片想い」はヘレン笹野さんのデビュー曲として、1981年3月5日に発売されたチューン。まずはヘレンちゃんをご存知ない!なんて方だっているかもしれないので、ちょっとばかりのプロフィールなどからおっぱじめさせていただきまする。

本名:ヘレン・ジーン・ミスリンスキー
出身:米国のミシシッピー州
父がポーランド系のアメリカ人、母が日本人

○○スキーという姓を持つ方は大概はポーランド系のバックグランドを持つお人が殆どですがな。ウチの職場にも○○スキーという、実にキュートでアイドルちっくな容姿を持つブロンド娘がいたりもする。フェミニンな仕草やお声がキャワユイ女の子〜っといった感じのキャラ…オージー娘としてはなにを隠そうかなり貴重な部類になる。(笑)

そんな○○スキーという姓の元に生まれ、めちゃめちゃキャワユイ容姿でニッポンの芸能界にアイドル歌手として殴り込みをかけたヘレンちゃん。なんと彼女はデビュー前、神奈川にある米軍座間キャンプで生活されていたそうな。それこそ‘フェンスの向こうのアメリカ’と呼ばれたアレである。当時はヘレンちゃん見たさにあの金網にへばりつくニッポン男児も多かったことだろう、おそらくは。(笑)

日本も豊かになりすぎるくらいになった昨今、アメリカとの差は…というかすでに物質的にはニッポンが抜いただろう、と思われるか。ただ、80年代あたりの話しになればその差は歴然か。それこそ緑したたる芝が敷かれた美しい庭、白くペイントされた大きなお家、優雅な回廊付きのエントランス…それこそ‘あの頃のニッポン家屋’とは大差の付きまくった実に素敵なハウスから、ヘレンちゃんみたいなキャワユイ女の子がひょっこりと出てきたら…金網にへばりつくキモチってのは痛いほどに分かるものである。(笑)

このように周辺地域の男の子にとっちゃ憧れの的だったであろうヘレンちゃん。そんな彼女のデビュー曲は、作詞を杉山政美氏が、作曲を木森敏之氏が手がけた一品である。杉山氏と言えば…

「赤頭巾ちゃんご用心」 レイジー
「一度だけのスキャンダル」 ザ・リリーズ
「まわれ恋の風車」
「青春舗道」
「危険な予感」 以上、香坂みゆき
「それはないよお嬢さん」 太川陽介

などなどの作品を手がけられた方。木森氏は作曲兼編曲家として、たくさんのクレジットがある方だが、アイドルへの作曲は森川美穂さん、パティ、紘川淳さん、つちやかおりさん、大西結花さんあたりが知られたところになるか。だけど彼をイチバン有名にしたのは岩崎宏美さんが唄った「聖母たちのララバイ」だろう。当初は彼の単独名表記のチューンだったが、後に外国人作家との共同名義になった…という、ちょっとした‘曰くつき’の楽曲である。

さて、そんなコンビにより仕上げられたヘレンちゃんのデビュー曲ったらば…これがサイコーにキャワユイんだな、コレが。楽曲こそマイナー調だがそのタイトルや楽曲の雰囲気からアイドル度はかなり高い。しかも曲メロにいたっては実に疾走感溢れる作風。それこそ片想いの少女特有の戸惑いや焦り感などがステキに表現されているのである。しかもこの曲の冒頭は…

♪I don’t know I don’t know 待っててね
 もうちょっと もうちょっと 好きだから

と…当時のアイドルポップスでは王道と呼ばれた頭サビから始まる作り。ヘレンちゃんのたどたどしい英語なまりの日本語発音が、これまたハーフマニアの男の子たちのハートを鷲掴みにしたに違いないと思われるのである。しかしながらこのワタクシメ…実はヘレンちゃんがこの曲を唄ったシーンってのには一度もお目にかかったことがなかったりもする。だから一体どんな衣装で、どんなフリツケが散りばめられていたのか…う〜ん、観たいっ!きっとニッポン歌謡界の風潮にうんとこさっと沿わせて、この頭サビ部分にだってたくさんのフリが付けられていたのではないかと妄想しまくったりもする。それこそ、ふんわりしたスカートをこうやって揺らしながら…ネっ。(笑)

♪こんなにハートがキュン!と痛いなんて
 青いレモンのように しみる しみるわ

♪Dream はじめてよ
 あなたから 吹く風に
 Dream この胸が
 こんなにも ゆれているわ

♪もうちょっと もうちょっと 待っててね
 I don’t know I don’t know 好きだから

嗚呼!まさに絵に描いたようなアイドルポップスですがな、コレ。歌手デビュー当時のヘレンちゃんは満19歳。ニッポン独特のこういう甘ったるい歌詞の楽曲を宛がわれたことにはどんな感想を抱いたのかしらん、ナゾ。歌手デビューにあたってはお母様から反対に遭っていたらしい。おそらくはお母様はニッポン人として、アイドル界の‘怖さ’くらいは小耳に挟んでいた上での反対だったに違いないか。でもそんなお母様の反対を押し切って歌手デビューに漕ぎ着けたヘレンちゃん。彼女と言えば「心細いな」というオリコン100位以内のヒット曲を持っていたりもする。この曲はフジテレビ系のアニメ「うる星やつら」のEDとして使用されたチューンなので、アニソンパワーにより今後もヘレンちゃんのお名前とこのヒット曲は語り継がれていくことになるかと思われ。なのでこのブログの「アニソン書庫」でまた出せるチャンスもあったりで?ちなみに表題のデビュー曲はオリコン最高113位を記録。ナニを隠そう、沢田富美子&矢野良子の、いわゆる‘ちょっと戦争’の間に入り込んだのは、このヘレンちゃんだったのである。

■ヘレン笹野さんのディスコグラフィー

※シングル

イメージ 2イメージ 3イメージ 4
「Do you love me?」「初恋同士」「心細いな」

※アルバム

イメージ 5イメージ 6
「ROMANTIC SUMMER」「心細いな」

でもってそのヒットのちょい後くらいのインタビューでは…

「ライブをやりたい!」

と語っていたし、彼女のディスコグラフィーから考えるに歌手活動に関してはかなりのやる気マンマンモードだったようでもある。なんといっても密かにアルバムが2枚も発売!ってのがスゴっ。夢に見ていたライブが実現の運びとなったのか否かはちょっと定かではないのだが、これだけキャワユイ素材にプラスしてご本人のやる気が満ち溢れていたことを考えると、彼女がハーフ女の子氷河期時代に突入していた80年代にデビューしてしまったことはもったいなか〜といったトコロになるか。「心細いな」がせっかくヒットしたっつーのに後発シングルがプッツリコンコンと切れてるってのもちょっとナゾだったりもするか。せっかく波に乗ったところでのブツ切り、しかもご本人様的にはやる気マンマンだった状態での打ち止めは悔しい状況だったに違いないか。それこそヘレンちゃん的には…

♪もうちょっと もうちょっと 好きだから

こんなキモチで「もっとやらせてよっ!」と悲痛の叫びの中?だったに違いないか。(笑)

追伸:80年代にはTBS「ぴったしカンカン」やドラマ出演などでニッポン芸能界で活躍していたヘレンちゃん。現在は祖国である米国に戻られて、二人の息子さんのおっ母さんになっているそうな。でもって地元にあるウォーターパークのテレビコマーシャルにもひょっこりご出演されてるらしい。ヘレンちゃん、やり手だなぁ。(笑)

☆作品データ

作詞:杉山政美 作曲:木森敏之(1981年度作品・東芝EMI)

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