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書庫☆番外編脱出成功レビュー

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夏という季節がお似合いの懐・女性アイドルさんと言えば…

「夏のお嬢さん」 榊原郁恵
「渚のシンドバッド」 ピンク・レディー
「暑中お見舞い申し上げます」 キャンディーズ
「アバンチュール」 キャッツ☆アイ
「夏色のナンシー」 早見 優
「雨上がりのダウンタウン」 アグネス・ラム
「太陽の彼方」 ゴールデン・ハーフ
「涙の太陽」 安西マリヤ
「サマーチャンピオン」 浅野ゆう子
「人魚の夏」 小林美樹
「あなたのサマーギャル」 キャンキャン
「C-Girl」 浅香唯
「おこりんぼの人魚」 仁藤優子

などなど…まぁ、上に挙げた方達以外にもわんさか存在していたかと思われ。こうしてザっとあげてみると露出度高め系だったユニット、そして小麦色がウリだった色黒(!?)アイドル、そしてアソコが大きかった(!)アイドルさんなどなど…その種別は多岐に渡っていたようでもある。それにしてもワタクシメったらば一体いつまで「夏」を主題にした曲をレビュるつもりなのか…それはねぇ‘あの方’がうpスケジュールを乱してくれちゃったものだから。でも♪乱れて咲いても花は花〜といった意気込みで続けさせて頂きますの。(笑)

さて、今回レビュろうとしているこの方も…うん、やっぱりビキニがとってもお似合い&アソコが大きかったアイドルさんってことで、上のお仲間さんの1人としてその名をリストアップして良いお方なのでありまする。

それにしてもすでに9月になって、秋風がそよぐ季節になった(←と予測するけれども)というのに「夏」に関連付けた話ばかりするのもなんである。だけど今回レビュろうとしているこの方は…

常夏(トコナツ)

といった風情がしこたまだったお方。だからこの方に関しては季節に関係なくいつレビュったとしても問題ナシなのかと…。と、こんなたくさんの言い訳をコジ付けさせて頂き、いつものように曲レビューへと推移したいと思うのでありまする。

表題の「ビキニ・バケーション」は堀江しのぶさんのデビュー曲として、1984年4月25日に発売された楽曲である。

しのぶちゃんと言えば、スキルス性胃ガンを患い天国へと旅立たれた方である。なので正確な表記としては‘故・堀江しのぶ’というのが正しい…ということになってしまう。彼女は1988年9月13日にこの世を去っている。その時彼女は若干23歳…芸能界でも歌手、モデル、司会そして女優業とありとあらゆることに挑戦され、まさにこれからが旬…といった状況下での訃報だったものである。あれから早くも21年の月日が流れてしまったが、あのまま健康に生きていたとしたら彼女は今年で恩年44歳になっていた。

彼女の芸能活動で印象的だったのは…

「ザ・テレビ演芸」

コレだろうか。この番組は当時、テレビ朝日において日曜日の午後3時から放映されていた演芸番組である。ソコでアシスタントを務めていたのが彼女である。この番組のアシスタントはこれまでにもアイドル達が担当してきたもの。しかし、その番組における彼女の抜きんでたトコロと言ったら、やはりあの横山やすし師匠を(いい意味で)ちゃ〜んと手なずけていたこと…コレに尽きると言えるだろうか。(笑)

そんな豪腕(!?)ぶりを見せてくれていたしのぶちゃんの芸能界デビューのキッカケと言えば…

「クラリオンガール・コンテスト」

コレである。このコンテストはそれこそ…

アグネス・ラム、堀川まゆみ、烏丸せつこ、大竹かおる、宮崎ますみ、蓮舫、かとうれいこ

などなどのそうそうたる人気グラドルを輩出してきた大会。しのぶちゃんはこの大会においてグランプリの栄冠は逃したものの「平凡パンチ・アイドル賞」なる賞を受賞したことがキッカケとなり芸能界入りの切符を手に入れたらしい。でもってその芸能界入り後のお世話役を買って出たのが…

イエロー・キャブ

そう、野田社長率いる例の○乳軍団オンパの事務所である。しのぶちゃんはソレの初期も初期…しかも社長はしのぶさんをたいそうお気に召していたとかで。その後の同社に所属したグラドル達(細川ふみえ、雛形あきこ、山田まりや等)がこぞって下のお名前をひらがな表記にしてるのはどうにも‘しのぶへの思い入れ’ってのが関係しているらしい。

このように同事務所におけるパイオニアガール的存在だったしのぶちゃん。そんな彼女も80年代前半という、いわばアイドル産業黄金時代の流れに逆らわず歌手デビューをカマすことになったのである。所属したのはアイドルとしてはめずらしかったキティレコード。当時は高中正義、来生たかお、安全地帯などの人気アーチストを抱えていた社だったが、アイドル歌手系列では経験がサッパリだったためか、しのぶちゃんデビューに関してのノウハウや予算もサッパリだったとも聞く。

そんな彼女のデビュー曲が本レビューの表題曲。このデビュー曲は作詞を売野雅勇氏が、作曲を松田良氏が手がけたもの。売野センセイと言えば、当時はそれこそ‘青い性’を女の子アイドル達に斜め目線で歌わせるような楽曲をしこたま書かれていた方である 特にこの80年代前半はそういう楽曲ばかりのオンパ状態にあった時期。しかしながらこの楽曲においてはソレラと全く違う趣きを楽しめるってのが特徴なのでありまする。なんといっても…

明るく楽しくファンファンファン!

夏はこれじゃなくっちゃね!と言わんばかりの、実にキャッチーでポップなアイドルポップスに仕上げられており、一聴しただけでは売野センセイの作品とは見まごうばかりの作品になっていたりもする。

♪手の早い人はだれ オン・ザ・ビーチ
 まっ赤なビキニの胸さわぎ

♪男の子たちの キラリ視線で
 胸の先まで熱いわ

夏のビーチでのやりとりを描いた、それこそワクワクしてきちゃうようなメロと歌詞。ナツウタ決定盤?とも言えそうな内容である。

特にメロに関しては1960年代初頭に米国で人気を博していたシュガシュガなティーンポップを下敷きにしたかのような、そんな仕上がりっぷり。ニッポン産アイドルポップスにおいてソレをお手本にしたとおぼしきチューンは数あれど…しのぶちゃんのデビュー曲もソレラとおつながりのある作品?とも言えるような出来栄えである。そこら辺りはちょっと前にレビュったあいざき進也さんつながり…ってことでのネジ込みも効きそうである。(笑)

でもってオールディーズを下敷きにしたとおぼしき事実とやらは楽曲の雰囲気だけにとどまらず…

「ビキニ・バケーション」

というタイトルでも炸裂をカマしてるの。なんといってもこのタイトルはね…

♪V・A・C・A・TION〜

と始まるアレ。誰でも一度は耳にしたことがあるのでは?といった永遠のアメリカンポップスとおぼしきあの楽曲なのでありまする。そう、某国営放送におけるBS版などでかつてそのテのポップスを日本語にして唄っていた歌手の方たちがこぞって出てくる番組あたりじゃ必ずや唄われるという、あの曲でゴザイマスよ。こうしたタイトルに明るく楽しげなメロをのっけてダイナマイトボディでデカパイ(←ってかこのお言葉って使うのお久しぶり〜)だったしのぶちゃんが意外にも初々しく歌う…ソレがこのデビュー曲における見どころのひとつになっているのである。

それにしてもやっぱりキましたがな。えっ?なにがってアレですよ、アレ。

♪胸の先まで熱いわ

そう、やっぱりチャームポイントはここぞとばかりに強調しとかんとネ。サスガの売野センセイ…やはり抜かりはないようで。(笑)

♪バケーションはスリルが好き
 心のベル 鳴らせたら
 エメラルドのカクテルに
 浮かべたチェリーをあげるわ

原曲?下敷き?とおぼしき「VACATION」のメロは例のごとく下降してゆくソレだったけど、しのぶバージョンのコチラはおんなじお言葉を用いながらも上がるんだから。そういうところも実はかなり意識した○クリだったのかしらん、ナゾ。(笑)

♪渚から ディン・ドン・ディン
 頬そめて リング・マイ・ベル
 わたし はじめての夏よ

それはそうとデカパイだったしのぶちゃん。フリツケではさぞかしお胸のあたりの重量問題とやらでレッスンもタイヘンなことだったかと思いきや…あんりまぁ!当時の動画を見直して見ると意外や意外!身軽にサラリンコンとこなしていたりするものだから、これにはビックリコンコンでゴザイマスよね。この♪ディン・ドン・ディンのところなんて、むずかしめのステップを軽やかにキメこんでるんだから。さすがは中学時代にソフトボール部で鍛えただけのことはあるフットワークの軽さ…しのぶちゃんったらサスガでゴザイマス。

なんだか生前のしのぶちゃんを見ていると、誰からも好かれて人気があったというのがウンウンと無条件に頷けるような可愛らしさ!性格の大変およろしい方が多いと言われる芸能界において、こうしたキャラの持ち主はかなり貴重だったのではないかと思われ。それこそ元気なまま人生を歩まれていたら、今でもテレビのバラエティ番組などで司会業などをこなされていた可能性大!それこそ…

「こんないいコ見つけた!」

彼女のデビュー時におけるキャッチフレーズとピッタリコンコン!そんな風情をしこたま湛える、在りし日のしのぶちゃんだったのでありまする。

この楽曲は残念ながら当時のオリコンにおけるトップ100位入りは逃しているものの…

●松田センセイによる下敷きの仕方レッスン
●しのぶちゃんによる初々しい歌声
●しのぶちゃんの軽快なるステップ
●しのぶちゃんが歌唱中に見せるキュートな笑顔

などなど…聴きどころや見どころがしこたまに詰まった作品でもある。もちろん作詞をされた売野センセイにおける‘らしからぬ’度合い留まった爽やかなナツウタ歌詞にも要注目であることは言うまでもない。そしてセンセイがどこのどの場所でしのぶちゃんのチャームポイントを強調してるのか…ってのも忘れるべからずだったりで。

♪この胸はちきれそうよ

あら?ってか…センセイったら2番の終わりでもシカリとやらかしちゃってるし。(笑)

「こんなトコで見つけた」

とコジ付けてまとめあげ、今回のレビューはお開きにしたいと思うのでありまする。(笑)


☆作品データ
作詞:売野雅勇 作曲:松田良(1984年度作品・キティレコード)

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70&80年代アイドルが放ったナツウタで、サビあたりでメジャー調にパァ〜っと転調する歌と言えば…

「ガラスの夏」 柏原よしえ
「青い水平線」 和泉友子
「燃える渚」 小川みき 
「赤道直下型の誘惑」 渡辺桂子
「恋と涙の17才」 つちやかおり
「明日草」 清水由貴子
「Love Light」 早見優
「誘われて南南西」 渡辺めぐみ(←青好き様、サンクス!)

などなど…度合いはそれぞれ違うけれども色々存在するもの。このように実際の楽曲を挙げてみると、こうした手法は意外にもナツウタに数多く取り入れられていたことが判明したりもして。今回レビュろうと思っているこの曲もそれらのお仲間さんということになり、サビの部分で夏空みたいに明るいメジャー調へと転調するのが特徴の1曲である。

♪そんな目をして 私を見ないで

歌いだしはバラード?とおぼしき…実にゆったりとしたペース。イントロのキラキラしたシンセ音がにぎやかなイメージの夏における…実はその側面だったりもする‘蒼い夏’を想像させる。

こんな歌いだしで始まるこの曲は、1981年6月21日に矢野良子さんのシングル第2弾として発売された「はらはらサマータイム」である。

作詞を担当したのは阿久悠氏、作曲は中村泰士氏の「スタ誕」審査員コンビである。矢野良子さんと言えば、同年の3月21日に同じコンビによる「ちょっと好奇心」でアイドルデビューをカマされた方。このブログでも彼女のデビュー曲はすでにレビュっていたりもする。なにを隠そう、同じく「スタ誕」出身の男性アイドルだった水谷大輔さんがこのブログを見つけて直コメを下さったのも、矢野良子さんのその記事がキッカケだったのでゴザイマス。

そんな良子さんはデビュー曲もそこそこ売れて、なかなか好調な滑り出し。そのデビューからちょうど3ヶ月後を経た6月21日にシングル第2弾の発売と…かなり計画的に進んだリリースといった印象である。1981年にデビューした女性新人歌手は軒並み苦戦を強いられていたことは、以前にもこのブログで何度か記事にしたことがあったが、そんな状況下でも本レビューの主役である矢野良子さんは、下馬評においても女性新人アイドルの中では頭1つリードといった…そんな好調気流に乗っていた頃合いだったのである。

そこで‘夏の陣’にむけてその好調を更に決定打にすべく野望と共に発売してきたのがこの楽曲だった…ということになる。

アレンジを担当したのは後藤次利氏。彼がお得意とされていたベースが唸りを効かせる重低音サウンドにのって…

♪多分 あの日の私 少しばかり渇いていた
 空があまりに青く 海の色も まぶしすぎたわ

良子さんはこのように唄い出す。イントロといい、この出だしといい…スリリングさあふれる展開にはガクガクブルブルである。デビュー曲「ちょっと好奇心」ではアイドル風味であふれんばかりのさわやかポップスを歌い上げていた良子さん。しかしこの第2弾はそれに反したややオトナっぽい風味がウリ。要はタイトルどおりの「はらはら感」がしこたまなのである。しかも歌詞だって…結構意味深でゴザイマシタよね^^;。

ところでこの「渇く」という漢字…「乾く」との使い分けに関しては、コレを読んでる皆さんにとってはNo Worriesなんだろうか。ダメ〜って方もいるかもしれないので‘ちょっと’ばかりのお勉強‘タイム’をここで。

渇く=のどが渇く、唇が渇く、愛情の渇き
乾く=洗濯物が乾く、空気が乾く

この違いである。要はこの曲で唄われている「渇き」とは…おそらくは愛情の渇きなのか、彼女の心の渇きなのか、はたまた唇(○半身のを含めた?)の渇きなのか、なんだかよく分らないけれど…とにかくこの主人公様をブルーにさせているという、いわば‘招かれざる渇き’ということで間違いはなさげなのである。

♪ROLLIN’ ROLLIN’体までなんだか頼りなくて
 煙草みたいなラジオから 歌を聴いてた

作曲をされた中村泰士センセイと言えば、細川たかしさんの大ヒット曲でもある「北酒場」などで名を馳せた方でもあるのだが、この頃はまだアイドルポップスもフツーに書かれていたようである。時に演歌よりの作家がポップスを書くと、なにやら演歌臭さがメロに滲み出てきてしまったりすることもあるのだが、この楽曲に関しては心配ご無用!中村センセイが80年代に残された数少ないアイドルポップスの傑作…と言えそうな作品だったりで。実際にこの筆者も当時…このレコード盤を何度ターンテーブルにのっけたことか。(笑)

作品的な側面から見てもせわしなく動きまくる音符運びなど、唄うにはかなりの難曲となっていたりもするのだが、そこは「スタ誕」出身の安心印!良子さんはこの難解な部分もサラリと歌いのけてしまっているところがスバラシイのでありまする。特に♪歌を聴いてた〜からのお声の伸び加減は実に爽快でキモチがよい。ここら辺りの伸びっこ対決は「おこりんぼの人魚」仁藤優子さんといいとこ勝負?といったところか、おそらくは。そう言えば良子さんが出場した81年度のとある新人賞で「はらはらサマータイム」を大トリとして唄った時も…

「キモチがいいですね!」

と物怖じしない新人らしからぬ感想を言い放ち、司会の桂三枝師匠と片平なぎささんの舌を巻かせてましたもの。(笑)

♪そしてはらはら またサマータイム
 ちょっと夢見た夏 

お〜っ!ついにキましたわ!!レビュー冒頭で挙げた楽曲群とこのチューンがお仲間さんになるという確たる証拠が!!!メジャーコードにて展開する部分は決して長くはないものの、確実に明るくて夏らしいメロがこのサビ部分で炸裂するのである。あたかもそれまで空いちめんを覆っていた暗雲がサ〜っと引いてゆき、色鮮やかな夏空が顔を出した…そんなイメージなのである。

♪そしてはらはら またサマータイム
 今は渇いてない

でもって、またもやここで更なる転調をカマし、元のマイナー調へと戻ってゆくの。

それにしても阿久センセイの書かれたこの歌詞…今のJ-POP界における楽曲では殆ど見られないであろう、間接表現モードがマックス状態になりその目盛りをふりきらんばかりの仕上がりっぷりにはビックリコンコンである。それこそ1番の歌詞を見ただけでは一体ナニを訴えようとしているのか、頭の中が?であふれかえってしまいそうな…それくらいのインダイレクト加減なのである。でもこのインダイレクトってのがまさにあの頃ポップス歌詞における特徴の1つでもありましたものね。聴き手の想像力をムクムクっと膨らませ、楽曲を奥深いモノにさせる…コレが職業作詞家のセンセイ方による‘マジック’だったのでありまする。

この後、2番終了後に続く間奏も乙!爽快なる夏空をひしひしと感じさせますわん。この曲、スキっ!(笑)

この楽曲はオリコン最高180位を記録して3週間ほど200位以内にランクインを果たした。大きなヒットには至らなかったものの、シングル第2弾を200位以内にチャートインさせることが出来なかった81年組がほとんどだったことを考えると、コレはかなりの健闘モードだった…ということになる。なんせ賞レースに出ていた81年組でセカンドを200位イン達成させたのは矢野良子さんと河合夕子さんくらいのものだったしね。デビュー時はうんと期待された女性陣、たとえば沢田富美子さん、ヘレン笹野さん、杉田愛子さん、和泉友子さん、速水陽子さん、若杉ひと美さん、林紀恵さん、石毛礼子さん、中島めぐみさんなどなど…みなさんセカンドでは揃って撃沈だったのでゴザイマス。

♪そしてはらはら またサマータイム
 ちょっと夢見た夏 

デビュー曲が100位を目前にして寸止まったから、今度こそは!とばかりに…この爽快なナウウタで勝負してきたのにぃ。それこそ良子さんにとっては100位入りを‘ちょっと夢見て’ネ。だけれども…哀しくも撃沈してしまった夏だったようでありまする。

☆作品データ
作詞:阿久悠 作曲:中村泰士(1981年度作品・RVC)

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航空会社のキャンペーンソングと言えば…

「シンデレラサマー」 石川優子
「アメリカンフィーリング」 サーカス
「サマーインサマー」 八神純子
「高気圧ガール」 山下達郎
「ふたりの愛ランド」 石川優子/チャゲ
「サマータイム グラフティ」 TOM☆CAT
「風曜日、君をつれて」 THE ALFEE
「浪漫飛行」 米米CLUB

などなど、それこそ当時はソレと絡み合うことがヒット必須条件の1つとしても数えられていたものである。航空会社のキャンペーンソングは化粧品会社(資生堂vsカネボウ)におけるソレラと共に、あの頃における季節の風物詩のようにもなっていたものである。毎年、各社がどんな戦略とコンセプトで攻めてくるのか…そしてコマーシャルはどんなモノになるのか…そういったことを比べるのも消費者にとっては一種のお楽しみ!だったのでありまする。

今回、取り上げようと思っているこの楽曲も、実は航空会社のキャンペーンソングとして世に出回った作品なのでゴザイマス。まぁ、あんまり知られてないけれどもね。

表題の「熱風半球」はかとうゆかりさんのシングル第3弾として、1983年4月1日に発売された楽曲である。この曲は東亜国内航空(TDA)における夏のキャンペーンソングとなり、テレビを中心にそのコマーシャルもガンガン…とは言わないけれど‘そこそこ’程度にオンエアされていたと記憶する。ちなみに東亜国内航空…と言っても知らないわ〜ってな方も多いかもしれない。なぜならこの航空会社は現在、その名を日本エアシステムと改称しているからである。(笑)

そもそも、かとうゆかりさんという方はどんなお方?こんな質問には…

和製コニー・フランシス

このように答えるのが適切なのかもしれない。なんといってもゆかりさんは…

オールディーズ娘

として売った方なんだもの。デビューアルバムだったオールディーズ色がムンムンでしたもの。同じCBSソニーでそのテの音楽をやっていたシャネルズや須藤薫さんに続け!とばかりの戦略だったのかと思われ。

そんな彼女は1982年8月25日に「シュガーぬきのSaturday Night」という楽曲で華々しくデビュー。以後も「放課後ロック」、「ダイナマイトチャンス」(TBSドラマ「胸キュン探偵団」主題歌)などなど…ご本家コニーも顔負けの、パンチあふれるダイナマイトちっくな歌唱法で歌姫街道をまい進した方…だったのである。

そんな彼女が「勝負を決めるわよ!」とばかりに、コマソンタイアップを引っさげて発売したのがこの表題曲だった…ということになる。ゆかりさんのディスコグラフィーをザっと見渡してみても、タイアップに関してはかなり恵まれた方だったように見受けられる。なぜなら前述した他にも彼女のラストシングルだった「STAY」はTBSドラマ「ポニーテールは振り向かない」の挿入歌だったりで。彼女の芸能生活におけるチャンスはそれこそ…

「ダイナマイトチャンス」

とばかりに爆発の可能性すらをも秘めた、極めて恵まれていたソレだったようである。

さて、そんな彼女の勝負曲「熱風半球」の作詞を手がけたのはちあき哲也氏、作曲&編曲は渡辺敬之氏である。

普通、地理上で半球と言えば北と南の2つしかないワケなのだが、この曲のタイトルは…

「熱風半球」

なのでゴザイマス。

「ソレってどこよ?」なんて愚問は不要!歌の世界だからソレが架空のモノであっても…要はなんでもいいのである。いずれにしても航空会社の夏キャンソングとしては、なかなかのネーミングかと…個人的には♪そういうの〜わたし好きよ〜な世界だったりで。(笑)

楽曲のアレンジはいかにも夏らしい‘ラテン’の風情を下敷きにしたもの。イントロ初っ端からトランペットの音色などもご登場と相成ったりで…その情熱&下世話加減をグングンと増してゆくのでゴザイマス。仮にこの曲が夏のキャンペーンソングでないとしたら♪ソレはちょっとで〜きない〜相談ね〜じゃないけれど…ちょいと耳を疑いたくなる、それ位に♪ナツナツナツナツ〜ナツしました〜いや、もうちょっとギトっと感のある夏...といった仕上がりっぷりとなっているのである。

デビュー当時のゆかりさんと言えば、そのダイナマイトな歌唱に沿ったようなちょっぴりふっくらめの体型が特徴だったもの。それこそ若き日のコニー・フランシスや和製のソレと呼ばれた弘田三枝子さんのお○○し前みたいな風情だったかと^^;。しかし、この表題曲のリリース時になるとこの曲のイメージに照準をグイっと合わせてきたのか…デビュー当時よりも随分とほっそりした印象になり、よりアイドルらしい風情がしこたま漂う…そんなルックスに変貌を遂げていたりもしたのである。

そんなこの曲のテーマは…

会ってすぐさま恋のとりこ

コレである。さすがは情熱的でラテンなナツウタのようでゴザイマス。好きになったら命がけ&夢中になったらなりふり構わず追いかける…そんな彼らの信条のようなモノをドップリコンコンと感じさせるテーマとなっているのである。そこら辺りの情熱っぷりはもちろんこの楽曲の中でだってタップリめに記されているの。

♪まさかそんなこと 彼を忘れたくて
 見知らぬ島へ 降りたのに
 昼と夜となく むきに誘うあなた
 熱帯性の 激しさで

ほらね。おそらくは…日本人の彼氏と破局った挙句の果てに傷心旅行をキメこんだとおぼしき主人公様。で、その行き先はというと…見知らぬ島だそうでゴザイマス。元々、この楽曲は東亜国内航空がコーラルアイランドのキャンペーンソングとしてタイアップしたもの。コーラルってのは珊瑚って意味なので、おそらくはどっか…そういうのがあるお島へ上陸したようで。我国では沖縄がソレの候補になりそうだけど、日本人のくせして沖縄が「見知らぬ島」なワケないでしょ。楽曲のアレンジからいくと外国のどっか〜といった風情がムンムンなのでありまする。

それにしてもこの主人公様…昼と夜となく…あ〜ん!どうやら執拗にオンナを追い回す熱帯性情熱ラテンなオトコ?に狙いうちされようとしているようでゴザイマス。

♪死んでも二度と ロマンスは
 ダンスの胸で 思いつめても

傷心旅行に来てるのだもの…それはもう恋なんて二度としたくないわ!というご心境のはず。なのになのに…

♪うっそ〜〜〜〜

そうなのです。1983年当時の流行語だった「うっそ〜」ってのをここにサンドして…このお歌はスゴイ展開を見せてゆくんだから。

♪めぐりあった途端 もう恋のとりこ
 ただあまりすばやすぎて 罪ごごちなのよ

あちゃ〜これまたスゴイがな。あ〜ん、こんな情熱的な○○○は初めてよ!と言わんばかりに…主人公様は一瞬にしてラテンの毒牙にやられてしまったようでゴザイマス。しかも罪ごごちを感じながらも、その快楽の海へとその身を投げ出したようで。それこそ♪もっと〜もっともっと〜強く抱いて〜とピンク・レディー解散後の‘オトナ’なMIEちゃんが「モアモア」というお歌で熱唱したようにね。それにしても熱帯性の男ってそんなに…赤面。(笑)

この楽曲はオリコン…えっと記録がゴザイマセン。ってことは100位以内へのチャートインは果たせなかった…ということになる。それこそこれは…

♪うっそ〜〜〜〜

といった結果と言えるか。だってこの曲を唄った時のゆかりさんのビジュアル、歌唱力、楽曲の出来の良さ、「うっそ〜」を含んだインパクト、コマソンタイアップ…と色々なウリがてんこもりに揃った上での大勝負だったのにぃ。ナニがイケなくての低空飛行だったのか。ちなみに筆者…このレコードはお小遣いを工面してちゃんと買いましたから、当時。それこそキブンは…

♪めぐりあった途端 もう恋のとりこ

じゃないけれど。(笑)軽めの‘熱風半球フィーバー’くらいには侵されていたのかもしれませぬ。コレを読んでる方の中で同じようにこの曲のせいで病(やまい)った方ってのは…果たしていたのかしらん、ナゾ。(笑)

それにしてもこんなにキャッチーでパンチあふれる傑作が100位にも入らないなんて!まさしく…

♪うっそ〜〜〜〜

な結果にプンプンする筆者なのでありまする。(笑)

☆作品データ
作詞:ちあき哲也 作曲:渡辺敬之(1983年度作品・CBSソニー)

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当ブログにてCMソングを唄っていたご本人様(川原理加さん)のご登場により、ふたたび脚光があてられた「フルーツシャワー・シャンプー」。この商品は1984年の11月頃に、ライオンから新製品として世に出回ったシャンプーで、そのウリはフルーツの香りを封じ込めた粒々が浮遊する...というものだったことは、このブログの常連様ならばとっくに承知のことかと思われ。

しかしながら理加さんが唄っていたバージョンは、同商品の「ブロウフォーム」のコマソンとして使用されていたことが、ご本人様の書き込みにより発覚したりで^^。筆者の記憶だと例のシャンプーが発売されるやいなや...理加さんの歌声がCMでオンエアといったものだったりで。記憶とは実にいい加減なものかを物語るエピソードのようでゴザイマス。(笑)

さて、そのようにシャンプー以外にも系列商品が発売されていたこの製品。で、そのコマーシャルでメインキャラクターを務めていたのが、言わずと知れた工藤夕貴さん…その方である。

今回はこの‘フルーツシャワー’における話題再燃にコジ付けさせて頂き、今の季節にはピッタリコンコンなあの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「ときめきFALL IN YOU」は工藤夕貴さんのシングル第3弾として、1985年7月21日に発売された楽曲である。夕貴さんはインスタントヌードル(ハウス「303」)のTVコマーシャル‘お湯をかける少女’として脚光を浴び、1984年12月20日に「野生時代」という楽曲で歌手デビューを果たされた方。また、それと同時にウン億円という大金を注ぎ込んだと囁かれた売出しに際にしての逸話も当時はしこたま話題となったものである。ただ、その話題の割に肝心のデビュー曲「野生時代」の売り上げはイマひとつ(オリコン最高39位、4.1万枚)で、その金額に比例してコチラもかなりどハデにカラ振った印象があったもの。

そのデビュー曲は彼女の持ち味でもあったオトナっぽいハスキーなお声を生かした作りの、いわば‘明菜風’の作品。ただ、その曲に関する筆者の印象と言えば...

夕貴さんのイメージにはイマひとつ合ってない

こんなものだったのである。また、夕貴さんご自身におけるアイドル歌手としての心構え(舞台での立ち方や立ち振る舞いなどなど)も間に合わせ程度?そんなイメージが色濃く、まだまだ未完成な状態での見切り発車?…デビュー当時の夕貴さんに関してはそんなイメージが残っていたりもするのである。

まぁ、例のお湯かけCMで人気者となり、あれよあれよという間の急ぎ足歌手デビューだったのだものね。いわば‘鉄は熱いうちに打て'と言わんばかり。なので、そういった‘間に合わせ程度’はいた仕方が無かったのかと思われるのである。

そんな彼女がセカンドシングル「ヒロイン」に引き続き、仕切り直しとばかりに発売したのが、この表題曲だった…ということになる。

このチューンは作詞を高村圭氏が、作曲は山崎稔氏が手がけたもの。作詞をされた高村氏はこの楽曲以外にも...

「街は恋人」 五十嵐浩晃
「ジャスト・オージー・フィーリング」 大沢逸美

などでクレジットが見つかった。それにしてもオージーってのをタイトルに宛がうセンス...この曲くらいのものかしらん、ナゾ。

夕貴さん楽曲に関しては、デビュー曲からご本人様における当時のご年齢にはあまり相応しくないようなマイナー調が続きまくり、レコ売り上げもジリ貧。おそらくこの表題曲に関しての最大使命は、そういった芳しくない状況を打破すること…ソレのみだったのかと思われるのである。

そんなこの楽曲全体のモチーフは…

はじめての恋にためらう少女

コレである。モチーフ的にもアイドルポップスにおける黄金テーマ、キター!といった風情でムンムンだったりもする。デビュー前の人気はどこへやら...歌手として出発以来すっかりカラ振ってしまった感が強かった夕貴さんがその息をふきかえすためには、こういう王道路線で勝負を賭けてくる...これが彼女に残された最後の賭けだったのかもしれない。

ソレを考えると悔やまれのがデビュー曲かしらん。この楽曲のB面が「素敵なミステイク」ってのが今となってはデビュー曲での失敗を自虐???夕貴ちゃんったら...舌をペロっと出しておどけてみせたってダメなんだからね、プンプン。(笑)

まぁ、ヘンに背伸びしたモノよりも、このテのたわいない無難で明るいポップスでも歌っておいた方がいいんでないかい?これこそがこのチューンを聴いた多くの人による‘おもな感想’の中心になるのかと思われるのである。

そんなこの楽曲...アレンジは夏らしいカリプソ系なの。スティールドラムなんかを多用した、カリビアン〜な風情がそれこそアイドルアイドルしていて乙!

♪たくさんの言葉は ポケットに入れて
 ちっちゃな微笑で あなたに話しかけます

しかもこのためらい少女風の歌詞に合わせるかのごとく…デビュー当時は「やりたい放題」気味で自由奔放そのものだった夕貴さんのキャラ。それがこの曲になるとどうよ!そんな風情はどこへやら...その奔放加減なんてすっかりナリを潜め、いつのまにかフリフリのドレスが似合うおしとやかな少女へと大変貌を遂げていたりで^^。おそらくこのぷちイメチェン劇はデビュー曲やセカンドでカスったことによる事務所からの指令?

「おいっ、夕貴!余計なことベラベラ喋るなよ!!」

だったのか、おそらくは。(笑)

♪サラサラ風に キラキラゆれて
 スキスキあなた ドキドキFall In You
 誘ってくれる夢の中

カリプソ風のスチールドラムの音色に乗せ、実に軽やかに唄う夕貴さん。デビュー曲で見せていた‘粗暴なネットリ歌唱’はいずこ?といった印象である。しかもこのサビ部分は

サラサラ、キラキラ、スキスキ、ドキドキ

といった、日本語ならではの4文字語句&アイドルポップスには必須の必殺ワードが次から次へと散りばめられ...

「夕貴は正統派アイドルよっ!」

といった、主張(←ちょいと遅ればせながらの?)カマしもけしかけてくるの。もちろん、品の良いアイドルポップスとしての雰囲気だってうんとこさと盛り上げるんだから。

夕貴さんはデビュー曲「野生時代」で♪無防備なまま野生時代〜と唄ったけど、この第3弾ともなると無防備どころかアイドルらしさは完全装備よ!といった逆襲体勢に突入していた?とおぼしき...実に愛らしく、それでいてポップな風情でしこたまな1曲となっていたようでもある。

しかもこのサビ部分は「フルーツシャワー・シャンプー」とタイアップも括り付けられ、メインキャラとしてCM内でご愛嬌を振りまく夕貴さんのお姿がテレビを通してお盛んにオンエアされたものである。要はこのチューン…歌手デビューの時点ではコマソンを担当しなかった夕貴さんが、今度はメインキャラとコマソンの両方を担当してカマした1発だった…ということになるのである。でもなんだかこういった展開はそれこそデビュー曲の時点でやってほしかったわん…といった時すでに遅し?感は否めなかったか。

このような後悔の念を抱くほどに…このチューンは実に明るくさわやか!まさにシャンプーのコマーシャルにはピッタリコンコンなる風情でいっぱいの1発になっているのである。しかも夕貴ちゃんの当時のご年齢にも相応しい...うん、これこそが初期の夕貴ちゃんファンの大半が描いていた理想的な楽曲だったのではないかしらん。
 
♪はじめての恋に ためらうの私

ハリウッド映画「Sayuri」で主人公のサユリとともに芸者修行に励む少女時代のカボチャ(役名)を演じた夕貴さん。それこそ実年齢からうんとこさっと若作りした舞子はんなども演じたりして。かと思えばアメリカ兵にコビを売りまくり煙草すぱすぱの○○○○へと変貌し、挙句の果てには親友だったサユリを思い切り裏切る名場面を演じきるなど…そのおさな顔を利用しまくった臨機応変&変幻自在なパフォーマンスで筆者の舌をぐるぐる巻きにした夕貴さんだったのでありまする。(笑)

そんな彼女だもの…アイドル時代にカマしたこんな程度の‘ぷちイメチェン’など、ためらいもナニも全く無かったのではないかしらん?それこそご本人様的には朝飯前?A piece of cakeといった状態だったのか、おそらくは。

このように分析してみると…この曲にはなんだか彼女の並々ならぬ気合のようなものがひしひしと感じられてきたりもする。なんせ夕貴さんにおけるアイドルとしてのパフォーマンスがグンと良くなったのは…ナニを隠そうこの曲からなんだもの、正直なところ。それこそ…

♪キラキラゆれて

とばかりに…正統派アイドル然とした雰囲気がムクっとそのお顔を出し始めたのもこの頃からでゴザイマシタよね。

夕貴さん的にはコレでダメならアイドル歌手としての後が無いわ!といった崖っぷち。あわや奈落の底状態でもあったワケで…陣営側だって並々ならぬ気合が入るのは当然のことかと。なんてったってデビュー時に注ぎ込んだ額が大きかったもの。さっさとカイシュ〜カイシュ〜しなくちゃネ。(笑)

この曲はオリコンチャートにおけるトップ100くらいには入った記憶があるけれど、いかんせんその投資額を簡単に…

カイシュ〜

できるほどの売り上げにはならなかったのは、悔やまれるところでもあったか。

なにわともあれ、正統派アイドルとしての夕貴さんを堪能するにはもってこいの1曲...それが「ときめきFALL IN YOU」なのでありまする。

☆作品データ 
作詞:高村圭 作曲:山崎稔(1985年度作品・ハミングバード) 

イメージ 1

1982年の渡辺プロダクションは…

4月:渡辺めぐみ(系列プロダクション|レコ会社がSMSの渡辺プロ系列)
イメージ 2「ときめきTouch Me」

5月:水野きみこ
イメージ 3「私のモナミ」

と立て続けに新人歌手をデビューさせ、同プロが70年代にカマした黄金時代の栄光よもう一度!とばかりに気合を入れていた年度でもある。特に前年度(1981年)には新体制の下、4人ものフレッシュさん(若杉ひと美、沢田富美子、和泉友子、速水陽子)を送り出したにもかかわらずまさかの撃沈を喰らってしまったため、82年度はそのメンツを賭けて是が非でも失敗はコケない状況下にいた…のかと思われるのである。

そんな中で最後の切り札、ダメ押しとばかりに同プロダクションが送り込んできた新人歌手。そのお方が今回のレビューにおける主役…ということになるのである。

そのお方とは…

7月:坂上とし恵さん

である。それにしてもあらまぁ!4、5、6…とこず、まぁ、7になっちゃったけどほぼ年子状態(←どころか月子ね)で送り込んでいたようでゴザイマス。

さて、本レビューの主役である坂上とし恵さんはレッツヤンにおけるサンデーズのご出身。とし恵さんと一緒にサンデーズとして一緒に活躍されたのは…

田口トモ子さん、川島恵さん、沢村美奈子さん、日高のり子さん、堤大二郎さん、ひかる一平さん、新田純一さん、川崎麻世さん、山田晃士さん

こういったメンツである。

あっ、そうそう…売れないアイドル時代の日高さんは、本レビューの主人公でもあるとし恵さんとがけっぷちトリオの一員…なんてのもゴザイマシタよね。がけっぷちトリオとは鶴光さんのラジオ番組で、売れないアイドルをひとからげにしてトリオを組ませたという…アレである。ちなみにそのトリオのもうお一方は浜田朱里さんだったかしらん?

なにわともあれ…本レビューの主人公、坂上とし恵さんが満を持して?アイドル歌手としてデビューしたのが1982年7月21日である。4月から連続して新人歌手を送り込んできた渡辺プロダクション…このほぼ連続デビュー技を見る限り、例えどれが不発ってもまだまだ新人賞に手をかけられるように…との企みの下による策?だったのか、おそらくは。なんといっても当時の新人賞における制覇の秘訣とは、春頃に新人をデビューさせ、セカンドシングルで勢いを付ける、でもって秋発売のいわゆる勝負曲で射程距離にもってく…ってのが常でゴザイマシタものね。

でコレを考えるとソレをねらえる最終ギリギリのところが7月デビューだった…ということになるのだろうか。でもちょっと遅いわなぁ...これじゃ‘夏の陣’に間に合いませんがな。このようなギリギリデビューを果たし歌手デビューをカマした坂上とし恵さんのデビュー曲が、表題の「き・い・てMy Love」だったのである。

この楽曲の作詞を担当されたのは三浦徳子さん、作曲は亀井登志夫氏である。三浦さんに関しては今さら言うまでもなく…太陽の女王こと、松田聖子さんにおけるデビューからの正統派アイドルポップス3部作を手がけた方として有名すぎるくらいの方である。亀井氏は…

「青空のかけら」 斉藤由貴
「抱きしめたい」 松本伊代
「接近(アプローチ)」
「パンドラの恋人」以上、南野陽子
「ホットリップス」 五十嵐夕紀
「オペラグラスの中でだけ」 村田恵里(←隠れ名曲!カモカモさんよりご推奨^^)

アイドルポップスにおいては、この辺りが知られたトコロか。

さて、こんなコンビにより生み出された「き・い・てMy Love」…この曲は紛れもなくキュートな雰囲気がいっぱいのアイドルポップスではあるのだが、どことなくユニークな風情が色濃いというか…それこそヘタしたらコミックソングとして括られかねない…そんな雰囲気を持つおもしろおかしな作りとなっていたりもするのが特徴である。

そんなユニーク加減は歌の初っ端からターボを効かせまくり、スパークする。

♪穴のあいた傘さしては 
 濡れないように気をつけてる
 アハン いつもこうなんです

♪あなたの家の前にある
 魅力的な赤いポスト ポトン
 お手紙しにきたの

コレラの他にも「ウチの鏡に聞いてみたらもう世界一の美人だよと」なる歌詞もご登場と相成り、なんだかワケのわからなさ加減が暴発しまくっていたりもする。三浦センセイと言えば↑で記述ったような女王3部作における‘絵に描いたような正統派ポップス’的な歌詞がお得意なのかと思いきや…とし恵さんに書いたこの楽曲の歌詞は遊びココロがこれでもかと満載!おそらくこうした作風にしようと決意されたのはとし恵さんの類まれなお声のせい?

そう…とし恵さんのお声はアイドルのソレっぽくない、といったら失礼になるのかもしれないけれど、実に愛嬌たっぷりのデメタン声だったりもするのである。

ここから後もこの曲は…

♪徹夜して書いたラブ・レター
 あなたが手に取る その時はお願いね

♪バックに流れるレコードは
 波の音なんかを させちゃって

傘や雨などがご登場と相成って、梅雨の頃合いにはピッタリコンコンといった風情のこのお歌なんだけどねぇ…。

う〜ん、この曲ったら。実はくりかえし楽曲を聴き、なおかつ歌詞を読んでみても…なんだかその言わんとすることがいまいちピンと伝わってこないチューンだったりもするのである。ある程度の年を喰った今ですらこんな風なんだから…このチューンが発売された当時(1982年)まだうら若き‘フォーティン・ボーイ’だったワタクシメにその意味なんて…理解できるハズもなくってよ!状態だったのでゴザイマス。同じ三浦センセイ作の歌詞でも♪あ〜わたしの恋は〜南の〜風にのって走るわ〜という強烈無比加減とは随分と趣が違うようで。(笑)

それにしても不可解。この箇所でどうにも気になってしまうのが...

♪その時はお願いね

ってお言葉か。コレは一体…?

アイドル時代を含めて坂上とし恵さんが残されたという数々の武勇伝(←ご存知?)を考えるに…この「その時はお願いね」ってのは、「わたしを棄てたらこわいよ」もとい…

「アタシを敵に回すとこわいよ」

とでも言わんばかりのメンチ切り?若しくはゆさぶり???とも取れる実に意味深な‘お願い’のようにも聞こえてきたりするのでありまする。(笑)

このユニークな楽曲はこうした内容で1番をとっとと終了…で2番に突入してゆくのだけれど。

その前の間奏部分では鐘の音?とおぼしき音色がカランコロンと響き渡っちゃったりもして。NHKレッツヤンでサンデーズをやってたから同局の「のど自慢」の番宣を兼ねて絡ませたかったのか(←ソレは関係なさげね)。あらまぁ!じゃあ定番としてクリスマスと絡ませたかったの?アイドルとクリスマスは太古の昔から素敵なご関係…いえいえ、このレコードの発売はむし暑い盛りの7月なの。(笑)

あっ、そう言えばクリスマスを夏に迎えるこちらオーストラリア…実は寒い7月にもクリスマスをお祝いするってのはご存知?名付けて‘クリスマス・イン・JULY’。なんでも寒いクリスマスを懐かしむヨーロッパからの移民さん達により考案された策だとかで…^^。

なにわともあれ…とし恵さんの「き・い・てMy Love」は2番も似たような雰囲気のまんまで突っ走り…その核心とやらが最後の最後までハッキリしてこなかったりもする。

♪好きだよなんて言われて 「あたしもです」と答え
 うつむいたりしながら でもはっきり言うの

なんだかここらヘンがとっても彼女らしいというかなんというか…^^;。うつむいたりしながらもハッキリとモノを言うオンナ…なんだか計算づくの策略めいた香りなども感じたりで。あら?もしかしたら作詞をされた三浦センセイは1982年の時点でとし恵さんの本来のお姿を…滝汗。ラストの部分では…

♪雨の日の過ごし方

と4度もくりかえしてフィニッシュするのだけれども…だからナニ?って感じも無きにしも非ずだったりで。おそらくは「雨の日は自分のポリシーをもって過ごすオンナなの。だから付き合ったとしても許容して!ヨロシクね!!」ってな意味なんだろうか?やっぱり最後の最後まで意味がサッパリコンコンなお歌になっているようでゴザイマス。

この曲はオリコン最高82位、1.1万枚を売り上げて、目出度くトップ100としてチャートインを果たした。前出のレッツヤン番組内においては何度もお披露目していたチューンだったので、そうした宣伝も功を奏したのかと思われ。しかしながら、とし恵さんがリリースされた楽曲で…

■坂上とし恵さんのディスコグラフィー
イメージ 4 イメージ 5 イメージ 6
「黒い瞳」「ラスト・キッス」「電話はスバヤク」

トップ100入りをしたのはこの1曲のみとなってしもうた。セカンドの「黒い瞳」やサードの「ラスト・キッス」などはなかなか出来の良い一品だったのに。ここによく遊びに来て下さる方のお話では「ラスト・キッス」は同事務所の先輩、和泉友子さん(1981年デビュー)のお下がりだとかで。筆者はデビュー曲よりもそれらの作品の方がより好きだったものでゴザイマス。でも、その割にとし恵さんったら…

フジテレビ「クイズ!ドレミファドン」のアシスタント司会
TBS「アップルシティ500」の司会
TBSドラマ「胸キュン探偵団」の主演
映画「胸さわぎの放課後」でひかる一平さんの相手役

と八面六臂のご活躍をされた…というご経歴をお持ちだったりで。コレも…

♪その時はお願いね

この必殺攻撃が効きまくった故の…?そんなまさか!!(笑)

☆作品データ
作詞:三浦徳子 作曲:亀井登志夫 (1982年度作品・ビクターレコード)

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