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書庫☆番外編脱出成功レビュー

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秋と言えば…赤や黄色、そしてオレンジ色に染まった美しい木々の葉がなんとも美しいもの。それこそ色とりどり…といった風情がしこたまで、四季の中ではイチバン美しい季節ではないだろうか。筆者は元来「Oh!多夢」…いえいえ、オータム好きであるからして…余計にそのように思ってしまうのかもしれないが^^;。

今回レビュろうと思っているチューンは、そんな色とりどりの情景を見るとふと思い出すという、あの1曲なのでゴザイマス。

表題の「女の子・秋・色とりどり」は倉沢淳美さんのシングル第6弾として、1985年8月28日に発売された楽曲である。倉沢さんと言えば、わらべのかなえちゃんとして「めだかの兄妹」や「もしも明日が...。」などの大ヒットを放ち、なおかつソロ歌手としても「プロフィール」(オリコン最高4位、22.8万枚)というベストテンヒットをカマした方としても知られる。

■倉沢淳美さん、表題曲以前のディスコグラフィー

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「プロフィール」「ある愛の詩」「危険な夢」
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「卒業」「六月の花嫁」

淳美さんはそのデビューヒットの後にも上記のように数枚のシングルを発売してはいたものの‘わらべのかなえちゃん’という肩書きが取れてしまった途端になんとなく尻すぼみ傾向というか、その人気自体に翳りが見え始めてしまったのも事実か。この現象はおニャン子や風間三姉妹などにも同じように見られたものである。要はその番組に関わっている間は出す曲がそこそこ売れるものの、離れてしまうとなんともお淋しい‘引き潮状態’というアレ…だったのである。

そんな状況下にいた淳美さんがここで勝負!とばかりに、本格的な秋を待たずに繰り出してきたアキウタがこの表題曲だった…ということになるのである。

この楽曲は作詞をありそのみさんが、作曲をいけたけし氏が手がけたというもので、来る秋という季節へのドキドキ感というか、緊張感というか、そういった独特の雰囲気をしこたまに感じさせる1曲となっているのである。筆者がコレをお披露目する淳美さんを初めて観たのは、当時、フジテレビで夕方に毎日放映されていた夏休み特番だったと記憶する。それこそなんとなく日差しにも秋の気配が感じられるようになった8月末日といった頃合いで、淳美さんはこの曲を引っさげ、その特設ステージで熱唱されていたもの。

♪女の子・秋・色とりどり
 女の子・秋・色とりどり

と…のっけからサビでおっ始まるインパクト抜群な曲調、そして秋の風情を醸し出すにはピッタリな‘色とりどり’というお言葉。この場面を目にした瞬間、筆者的には…

「今年のアイドル界にも秋が来たな」

と感じたものである。それこそ8月の末頃になって秋の化粧品コマソンがテレビ画面を彩り、それと共に季節の移ろいを意識させられる…それにも似た感覚をこの曲と共に味わったのである。上記に挙げたデビューヒット以来、なんとなく燻り続けていた彼女にもようやく良曲が…?そんな期待感をも抱かせたものである。

そんなこの曲のモチーフは…

内気な少女にグッバイ

である。要は「もうちょっと背伸びをして、オトナの恋をしてみたい!」こんなWISHと共にほんのりとした色づきを見せる女の子のお歌…ということになるのである。

♪まるで小説のヒロイン
 夢にひたってみるの
 素敵な人とめぐり逢う
 9月のイリュージョン

それこそ‘恋に恋する乙女’な状態である。コレを読んでる皆様もご存知のとおり、現在の淳美さんはオーストラリア人の旦那様とご結婚生活を続行中、すでに3人のお子様のお母様になっているのである。デビュー曲で♪1967年4月生まれ〜今16才…なんて唄っていたあの初々しい淳美ちゃんが…である。コレにはいささか時の流れを嫌でも感じさせられる筆者である。現在のオージー旦那様(←おそらくはイケメンさん?)と出会った時も、この歌詞のように‘夢見ごごちな乙女’状態だったのか、淳美さんったらば。

♪少しずつ 冒険をするのよ

一時はとある日本人野球選手と交際の噂(←ってかデート現場目撃体験アリ!)があった淳美さん。それから暫くして彼女の顔をテレビで見ないな〜と思っていた矢先、次に飛び込んできたニュースが「オージーの旦那様とオーストラリアで暮らしてまぁ〜す」だったからビックラこいたもの。少しずつ冒険…どころか一気にグイっと方向転換をカマされたようでゴザイマス。(笑)

♪急にキレイになった そんな気がする私
 めぐる季節の中で 生まれ変わるわ

まぁ!要はこれがその方向転換をすべく…淳美変身宣言を高らかにカマすためのお歌?だったのか、もしかして。(笑)淳美さんのデビュー曲「プロフィール」では「平凡すぎる女の子、あなた嫌いですか」なんてセリフを吐いていたけれども…欽ちゃんからご寵愛を受け、アイドル歌手としても人気を博し、私生活ではオージーの旦那をみっけて、オースで海外生活も経験…そしてまたまた芸能界へ復帰と、あら?ちっとも平凡じゃないじゃないのさ。なんだかとっても恵まれた非凡な人生を歩んでいるように思うのでありまする。(笑)

この曲はオリコン最高35位、1.5万枚を記録して…ひとまずは面目を保った形と相成った。しかしこれまでのレコード売り上げをチェックしてみると…

「プロフィール」 22.8万枚
「ある愛の詩」 6.5万枚
「危険な夢」 2.1万枚
「卒業」 4.0万枚
「六月の花嫁」 4.2万枚

うん…やっぱり尻すぼみ気味?しかも1年目の22万枚から2万枚ってナニよ、ソレ。あまりに極度なものだから余計に気になってしまうもの。そんでもってこの曲…筆者的には久しぶりにトップ20あたりにゃ返り咲きが出来るのでは?なんて思うほどのソレかと予想してはみたものの…なんだかその予想は大きくハズレてしまったようで。余計にジリ貧になってもうた、ガックシ。しかもそれまで保っていた4万枚ベースのレコ売り上げをこの曲は勢いよく‘下方修正’してしまったという…記念すべき(!?)1曲となってしまったようである。

まぁ、売れる売れないってのは時の運もあることだし、売れなかったからと言って決して駄作でもなんでもないのである。現にあれから二十ウン年の歳月が経過したとて…こうして熱烈にこの曲のレビューをカマしてる人間が存在しているくらいなんだし…ねっ。(笑)

♪女の子・秋・色とりどり
 
どの楽曲もその運命はマチマチであり…浮かばれたモノ、浮かばれなかったモノなどなど。まさにそれぞれが独特のお色を見せながら…

色とりどり

の様相を呈していたようでゴザイマス。(笑)

☆作品データ
作詞:ありそのみ 作曲:いけたけし(1985年度作品・ワーナーパイオニア)

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質問:あなたは東京ディズニーリゾートに行ったことがありますか?

いきなり浴びせかける質問に「なんのこっちゃ?」とお目目がまんまるくなってる読者の方も多いことかと思われ。今回レビューしようと思っている曲…実はその‘海辺に広がる遊園地’がご登場と相成るのでゴザイマス。しかもこの曲が発売されたのは80年代の前半…ちょうどその遊園地とやらがオープンした時期と一致するのである。ということは流行りモノに思いっきり飛びつき、なおかつソレを歌詞の中に取り入れちゃった…という類の楽曲という分類でいいのか、もしかして。(笑)

表題の「哀愁Dream」は横田早苗さんのシングル第3弾として、1983年10月21日に発売された楽曲である。横田早苗さんと言えば…

ミス・セブンティーンで準優勝
CBSソニーより15周年記念歌手として「不安タジーナイト」で1983年にデビュー
レコード・ビデオ・写真集を同時発売し、ど派手なデビュー(世界初)が話題に
レッツヤンにおけるサンデーズとしてご活躍

と…こんなところが彼女に関して思いつく事柄だろうか。特に上から3番目のレコード・ビデオ・写真集の同時発売によるデビューってのは当時としては世界初だったそうで、なんと米ビルボード誌上にもそういった関連の記事が掲載されてしまったという…かなり気合の入ったデビューをカマされた方だったのである。

そんな彼女が「不安タジーナイト」(オリコン最高110位)、「サマー・ブリーズ」と発売し、シングル第3弾として放ってきたのがこの楽曲ということになる。このチューンは作詞を伊藤アキラ氏、作曲を小杉保夫氏、編曲を鷺巣詩郎氏が手がけたモノ。

♪ジャラララララララジャララララッララ

と…聴き手のド肝をズッポリとエグるような、スリリング極まりない威勢の良いイントロでおっ始まる楽曲。そんなこの曲のモチーフは…

車の中でおっぴろげられる男女の物語

である。↑のレコジャケからも想像がつくように舞台設定は東京ベイ周辺あたりの湾岸道路。
ソコをビュビュビューン!と走り抜ける車をイメージしたかのような、疾走感がしこたまのメロとアレンジが実に印象的でもある。

ここまでレビューを進めてくると、その男と女のドラマってのがなんなのかが妙に気になってきたりもする。なので、そこら辺のトコロをいつものようにエグってみようかなと。

♪そうね あなたが好きなの
 そう 最初の時から
 けれど 素直に言えなくて
 もう さよならが目の前

このお二人は一体どんなご関係にあるのだろうか。歌詞中では‘最初の時’と唄っているけれど、これは‘最初に会った時’を意味してるのか、はたまた‘最初に致した時’を意味してるのか…ちょっとナゾな部分でもある。しかし、素直に‘好き’と言えないだけで果たして‘さよなら’が目の前状態になるんだろうか。なんとなくこの二人には‘ワケありな臭い’がしこたま漂っているような気がしてならないのである。

♪東京はずれの湾岸道路を走りぬけ
 私の心は 星をめがけて舞い上がる
 
この二人がドライブしているのはちょうどベイエリアのあたり…しかし彼等のロマンスは修羅場を迎えてしまっているようにみえる。じっと見つめる彼、私(主人公様)と言えばこぼれ落ちそうな涙をこらえるので精一杯と…♪クライマックスご一緒に〜という状態にその身を置いているようである。その原因は果たしてなんなのか、ナゾ。

♪Midnight Dream 一夜の夢
 Midnight Dream 叶わぬ夢
 東京はずれの湾岸 
 哀愁 哀愁 哀愁 Midnight Dream 

一夜の夢&叶わぬ夢…ほらほら〜キタわよ、やっぱりね。(笑)
お互いに好きあっているような気配のお二人様…だけれども彼らが結ばれることは叶わないといったネガティブ状態で…この二人の間にはなにか決定的な理由が存在するようでゴザイマス。こうなってくるとふと脳裏をかすめるのは…やっぱりあの‘二文字’のお言葉か。このお二人はそういったご関係にあるのか、もしかして。ひょっとしたらこの曲は♪ホテルで会ってホテルで別れる〜というあのドロドロ歌謡曲のアイドルバージョンなんだろうか、まさか!(笑)

と…ここまで来たところで「あれ?一体どこに東京ディズニーが出てくるの?」とI WONDER〜なおキモチが頭をもたげてきている読者の方もいるかと思われ。実はソレ…コチラにゴザイマスのよ。

♪ねぇ あそこ夢のお城が浮かんでるわ
 あなたと住めたら 素敵でしょうね

♪東京はずれの海辺に広がる遊園地
 二人で来る日も いつかあるかと思ってた

ほらね〜キタでしょ。それにしても…

●東京はずれ
●海辺の遊園地
●夢のお城

ときたらもうアソコしかないのでありまする。(笑)
だけれども成田からの道すがら...とある記憶を辿ってみれば、あの辺りにはお城の形をしていて夜になると妖しい光を放ち出すという、ムラムラなオトナ達のための遊戯施設(?)もたくさん存在していたような気が…。しかしソレラは遊園地…ではないからして、念のため。(笑)こうした物的証拠から、この曲で唄われているのはディズニーのソレであることはほぼ間違いないかと思われるのでありまする。当時としては‘'流行先取りソング’ってことになるのか、一応。

この曲はオリコン…おっと!100位入りは逃してしまったようでゴザイマス。その当時、個人的にはかなり気に入っており、レコード屋さんに小銭を数枚握りしめ買いに走った…そんな盤でもある。しかしヒットと呼べるほどの売り上げは達成できなかったようで…残念しこたまである。特に曲の後半♪東京はずれの湾岸〜あたりの音運びなどは、筆者的にかなりのツボでもあるのだが、世間一般的にはカスりもしなかったようである。

コレを唄った早苗さんもサンデーズとして出演したレッツヤンで何度かこのお歌のお披露目はされていたと記憶するが、そういったプロモがあまり効を奏さなかったようで。曲自体はスリリングだし、イチ早くディズニーランドを歌詞に取り入れたとっつきの良さなどなど…なかなか優れた(?)一面を持つ1曲だったのだが。ただ歌唱に関してはやや歌手向きではない声質も垣間見れるソレ…それでもそこそこ唄えているといった平均点レベルか。こういったことを考慮すると、せめてもうちょっと注目を集めても良かったように思うのである。
それこそ♪湾岸道路〜と唄ってるから、ラジオの交通情報あたりとタイアップとか…ダメか^^;。いずれにしてもコレがハジけることなく撃沈!したのはなんとももったいのうゴザイマシタ。

結局、早苗さんとしてはコレがラストシングルとなってしまい、レコード・ビデオ・写真集を同時発売し、華々しくデビューを飾ってからわずか1年ほどでその活動は終焉。途中、ドラマなどにお顔は出されていたものの…そちらでもいつのまにかに見かけなくなってしまったもの。早苗さんのアイドル活動は…

♪Midnight Dream 一夜の夢
 Midnight Dream 叶わぬ夢

こんな感じで幕を閉じてしまったのか。まさに…

「哀愁Dream」

と…曲のタイトルそのまんまになってしまったのがちと悲しいか。

☆作品データ
作詞:伊藤アキラ 作曲:小杉保夫(1983年度作品・CBSソニー)

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真鍋ちえみさんと言えば…

パンジー

の一員として、北原佐和子さん、そして三井比佐子さんと共に、1982年に‘女たのきん’としてアイドル界に話題を振りまいた方でもある。当ブログは開設以来、早3年と6ヶ月の歳月が経過し登場させてきた80年代アイドルの数とやらは…それはもうスゴイことになっている。しかし今回レビュろうとしている真鍋ちえみさんったらば…実は本ブログにおいては未登場〜という申し訳ない状態。なので今回は彼女におけるその記念すべき第1回レビューを展開してみたいと思うのでありまする。

表題の「ねらわれた少女」は真鍋ちえみさんのデビュー曲として、1982年5月1日に発売された楽曲である。パンジーとしては北原佐和子さんに続いて2番目のデビュー、先にデビューをカマし「マイ・ボーイフレンド」をぷちヒットさせていた佐和子さんに続け!とばかりの、いわば‘鳴り物入りデビュー’と相成ったのである。
その鳴り物入りとやらが果たして何を意味しているのか…それはこのデビュー曲の作家陣にあったりもする。

作詞:阿久悠 作曲:細野晴臣

コレなのである。そう…当時、YMOとしてテクノサウンド界の最先端を闊歩していた細野氏。その彼の書き下ろしという超豪華なデビュー曲により華々しいスタートを切ったちえみさん…これは新人歌手としたら実に恵まれたスタートである。細野氏の、しかも‘書き下ろし’チューンをデビュー曲として唄える…そういった意味ではちえみさん、パンジーの中でもイチバン恵まれていたのではないだろうか。
さて、こんなデビュー曲のテーマとは…

ねらわれた少女

である。コレはタイトルを見ての如くであり、今さら言うまでもないか^^。

歌の初っ端からなにやらSpookyな音色がてんこもり。それこそ幽霊屋敷にでも足を踏み入れてしまったのではないかとおぼしき、実に薄気味悪い仕上がりっぷりである。ちなみにこの語句の意味を念のため^^。

Spooky:(形容詞)幽霊のような、気味の悪い

このお言葉は英語圏において‘薄気味悪いモノ’に対して使われる言葉の代表格でもある。こちらオーストラリアでも最近じゃハロウィーンなどを楽しんだりする傾向があり(注:ハロウィーンはアメリカの行事)、その際にはこういったお言葉が商品パッケージ上などでお盛んに使われたりもするのである。こういった意味では時期的(ハロウィーンが近いので)にピッタリの作品?と言えようか。

さて、そんなこの曲の薄気味悪さに更に拍車をかけたモノが…実は存在したのである。その正体とは…

黒装束のオトコ二人組

である。彼等はちえみさんがこの曲をテレビでお披露目した際に、バックダンサーとしてちえみさんの背後でダンスったお方達。その時の衣装が黒装束&仮面という、なんだか小学生などが読みふける児童書の推理小説あたりにでも登場をカマしてきそうな風情の…そんなティピカルなビジュアルのお二人だったのである。そんな彼等の不気味なダンスをスパイスとして、ちえみさんはこのように歌い始めるのである。

♪きみを誰か ねらってる
 やがてきみは 愛にしばられる
 それは悲劇だ 見過ごしに出来ない
 さぁ 逃げよう

なんで「ねらわれた少女」なのかが、歌の初っ端から明かされていくこの曲。要はこのお歌の主人公様に好意を抱くとあるオトコのコが、彼女が陥ろうとしている‘愛の呪縛’から救い出したい!そんなシチュエーションのようでもある。 

♪夢の数はキャンディと
 同じぐらいそこにあるはずさ
 なのに誰かを愛したらひとつさ
 さぁ 逃げよう

この曲の薄気味悪さを和らげてくれる数少ないワードだろうか、キャンディ。この言葉があるだけでキャンドルに炎が点火されたかのように、曲の雰囲気がポワっと明るくなっていくのである。いくら不気味なコンセプトであっても、コレはあくまでも‘アイドルポップス’なのである…ってのを念頭に置きながら書いたという表れなのか、阿久センセイ。

♪街はカラフルなカーニバル
 赤いハイヒールを脱いで
 アイスクリームなどなめながら
 きみは舌を出して見せよう
 
ここがいわゆる‘サビ’部分なのだが、ちょっとつかみが弱いか^^;。メロも曲の前半とは一変して、ややメジャー調へと転調するのだが、ちょいと中途半端な印象もなきにしも非ずだったりもして。コンセプト自体は実にユニークかつ斬新、ナニか新しいことをカマしたい!といったちえみ陣営の気合のようなモノすらをも感じさせてくれる。ただこの曲で男の子ファンを掴むのはちとムズかしかったか。だって当時わんさかと存在していた‘守ってあげたい症候群’の胸をキュンとさせるナニかが足りないのだもの。だけど楽曲としてみたら細野センセイの作品だし…ソレに阿久センセイのプロフェッショナルな歌詞が絡み合い…どこからどう見ても一級品!それこそ20年以上の時を経て、再評価の声が実に高いってのも頷ける、ハイクオリティな1曲には違いないのである。

1982年…細野氏はアイドルポップスに二股をかけてのお仕事をされていた。1つが真鍋ちえみさんと、そしてもう1つがスターボーとのソレである。

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「不思議・少女」「スターボー1」

どちらのプロジェクトにおいてもシングルだけでなくアルバムにも積極果敢に加担するほどの気合の入れっぷり。これら2枚のアルバムは若き日の細野センセイが関わった名盤として、今日も君臨しているのでゴザイマス。

この曲はオリコン最高91位、0.5万枚を記録して、100位以内へのチャートインは果たしたものの…細野センセイにお支払いした銭を回収するにはちと足りない枚数だったか。ここでガツ〜ンとイケてたら、パンジーというユニット自体の存在感がもう少し際立ったものになったのか。気合はひしひしと感じるものの‘ねらい’すぎて、ちとカラぶってしまった…そんな印象が残る1曲でもある。まさにタイトルどおりになってしまった…ということか。真鍋ちえみさんご本人は聖子さん風のアイドルポップを希望していたとかで...こういう楽曲をもらったのも彼女的には…

♪それは悲劇だ 見過ごしにできない

こんなおキモチだったのか、もしかして。

☆作品データ
作詞:阿久悠 作曲:細野晴臣(1982年度作品・CBSソニー)

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今回レビューをカマそうと思うのは…実はすでに1度記事としてアップしている楽曲である。しかもソレはこのブログの草創期に書いた記事であり、まだコンセプトが定まっていなかったこのブログにおいて1つの記事で2曲をレビュってしまったのである。これは彼女のデビュー曲がとある事情により両A面扱いとして発売されることになったからなのである。過去記事では限られたスペースと字数により、それぞれの曲に関して突っ込んだレビューが全く出来なかったというお粗末さ。それこそ穴があったら入りたい!そんなキモチなのでゴザイマス。(笑)

でなぜに今回ソレをまた蒸し返そうとしているのかというと…実は例の動画サイト(通称:ようつべ or YT? )に‘幻’とまで呼ばれた彼女のTVコマーシャルがうPされたからなのでありまする。そのコマーシャルとは江崎グリコから1983年の秋頃に発売された…

ファンシーキャル

というお菓子を宣伝するためのフィルム。このお菓子はティーンの女の子達をターゲットにしたシロモノで、ハート型のビスケットにきゃわゆいイラストが施され、裏面はチョコレートコーティングがされていた。雰囲気的には「キディランド」の姉妹品?のような風情が漂う商品だったのである。

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ファンシーキャルをほおばる美枝チャン18枚のクッキー入り裏にはチョコのコーティングピンクのトランク型したパッケージ

しかしこの商品…一旦発売されるにはされたのだが、商品自体に何らかの問題が発見されたのかなんなのか…

販売中止

という予想外の事態を喰らってしまったのである。そして、そのコマーシャル自体も早々とオンエア中止となりブラウン管から一切合財流れなくなってしまったという、いわば曰く付きの商品だったのである。これがこのコマーシャルが‘幻’と言われている所以なのである。個人的にもずっと見たかった動画…その願いが二十ウン年ぶりに叶ってしまった…という、うP主サマには大感謝といったキモチなのである。

そのCM内でコマソンとして使用されていたのが、表題の「ピンクの鞄(トランク)」というチューン。これは当初、高橋美枝さんのデビュー曲として発売される予定だった楽曲とも聞く。高橋美枝さんと言えば「ひとりぼっちは嫌い」という、かの傑作を引っさげて1983年11月21日にデビューされた方なのだが、実際のところはこちらの「ピンクの鞄」がA面曲としてプッシュされる予定だったらしい。しかし例のお菓子が販売中止という予期せぬアクシデントを喰らったおかげで美枝ちゃんプロジェクトはめちゃくちゃ。アイドルデビュー早々にしてケ躓いてしまったのである。でこの曲はというと…隅に追いやられる形となってしまい、最終的にはB面(表向きには両A面というフレコミだったのだが)に収録され世に出回ることになったのである。これこそが‘予定だった’の理由と言えるトコロなのである。

この曲において注目すべきはその作家陣…

作詞:松本隆 作曲:細野晴臣 編曲:大村雅朗

というヒットメーカーが大集結!ゴールデンどころかプラチナトリオ?とおぼしき、ものすごいメンツにより作り上げられた楽曲なのである。美枝さんの所属はCBSソニー、そして担当ディレクターは若松氏ときたら…そうなんです。80年代における太陽の女王、松田聖子さんのソレとまるっきり同じ布陣という豪華っぷり。タイトルに‘ピンクの…’ときてる時点で聖子風の高品質で正統派な匂いがプンプンと漂ってくるのでありまする。

豪華な作家陣、「スタ誕」出身、CBSソニー所属、グリコの新製品CMでお披露目

とコレ以上は不可能!?といった‘超’が付くほどの実に恵まれたお膳立て。なんせ美枝さんは所属先のソニーから直々に‘金の卵’と呼ばれていたほどの期待度1000%娘だったのである。なのでこれほどまでに気合の入りまくったデビューを準備してくれていた…というのは頷けるところでもあるのだ。

♪ふられたの 割と明るく 
 てのひらに ピンクの鞄(トランク)

細野氏らしいテクノっぽいサウンドを施した短いイントロに引き続いて、美枝ちゃんはこのように歌い始めるのである。鞄(かばん)と書いて‘トランク’と読ませるあたりが実に松本センセイらしい‘いいお仕事’っぷり。例のお菓子「ファンシーキャル」は…

ピンク色のトランク型した‘てのひら’サイズの小さな箱に18枚のクッキーが封入

といった商品。それこそこの楽曲はソレに沿わせまくって作り上げたモノ…ということになるのである。もちろんCMで使用された部分も♪てのひらに〜の箇所からなのは言うまでもないか。それにしても歌の出だしから♪振られたの〜ってのを持ってきて聴き手の触角をビビっと動かさせるあたり…さすがは松本センセイでゴザイマス。

♪あなたの匂いのする 都会にいたくない
 心のファスナーから 涙がにじむから

♪雨にぬれたレールの上 歩きたい気分よ

心のファスナーから涙がにじむ…なんとスバラシイ比喩表現なのか。ファスナーから液体がジワリとにじみ出てくる様を聴き手にパっと浮かばせるという巧みな技。ここでも松本センセイはスバラシイお仕事をされているようでゴザイマス。

雨にぬれたレール=つるりんコンと滑りやすく危険…この彼女はふられたことにより気分がクサクサ。もう私の人生なんてどうなっていもいい!という自暴自棄に陥っている状態からの発想なのか、おそらくは。

♪ふられたの 好きってきいて
 そのあとの静けさ
 何年も受話器握って 
 待っている そんな気がした

携帯もメールも無い頃の曲…人に意思を確かめる際は、それこそ手紙か電話の2種類くらいしか手段が存在しなかった時代である。重大なことを質問した後の…電話のむこうで黙られてしまうあの重くどんよりとした空気…うん、自分にも似たような経験が1度や2度はあったような。ソレはたしかに♪何年も受話器握って〜待っている〜まさにこの表現どおりの嫌なモーメントでゴザイマシタわ。

それにしてもこの曲のタイトルになっている‘ピンクの鞄’ってのはナニを意味してるのだろうか。実はそこら辺りに関してはこの曲の最後に‘隠し玉’として控えているのでゴザイマス。ほら…見てよ。

♪想い出と着替えを少し
 つめこんだ ピンクの鞄(トランク)

ふられたことにより‘あなたの匂いのする都会にいたくない’と感じた主人公様。そして傷心旅行(センチメンタル・ジャーニー)カマし(注:行き先は2番の歌詞から真冬行きだったことが判明)を決意した彼女のトランクがピンク色してた…というワケなのである。但し、この傷心旅行は空想上の…それこそバーチャルなものなのかと思われるのである。なぜならばここで唄われているピンクの鞄(トランク)とは…

♪てのひらに〜ピンクの鞄(トランク)

‘てのひら’サイズだからなのである。パッキングにおけるプロフェッショナルがどんなに頑張ったとて…てのひらサイズの鞄(トランク)に着替えまでをも詰め込めむのは至難の業かと思われるのである。(笑)

いやはや…それにしてもクオリティが非常に高い作品である。これだから‘聖子のボツ作品’‘聖子の亡霊を背負った美枝ちゃん’などと、よからぬ噂を囁かれてしまうのもいた仕方のないところと言えようか。この曲は聖子さんが歌ってもなんら違和感のない仕上がりっぷりでありまして…それこそご本家様が歌ったらオリコン1位なんてかる〜くゲットできたのでは?と思わせるような高品質。

この曲はオリコン120位を記録(「ひとりぼっちは嫌い」とのC/Wとして)したものの、100位入りを逃してしまうという結果に。CMは流れないわ、テレビでのお披露目(実は1度だけありまして動画が手元に^^)もないわ...しかも事実上の裏面扱いじゃなぁ。これだけ気合の入った高品質作品が…

販売中止の商品のせいでスポットライトを浴びず仕舞い

ってのは実にもったいなかぁ〜そんな風に感じてしまうのである。完璧とも思えるお膳立てをしていた美枝陣営、そしてCMに出てご愛嬌を振りまいたご本人の美枝ちゃんだって…

♪心のファスナーから 涙がにじむから

こんな心情だったのではなかろうか、おそらくは。未だもって悔やまれる24年前の秋に勃発した出来事でゴザイマシタとさ。

☆作品データ
作詞:松本隆 作曲:細野晴臣(1983年度作品・CBSソニー)
参考商品:グリコ「ファンシーキャル」(1983年発売・江崎グリコ)

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島田歌穂さんと言えば…

子供向けドラマ「ロボコン」におけるロビンちゃん役
ドラマ「あばれはっちゃく」における、はっちゃくの姉チャン役
「GO!GO!チアガール」で三原順子さんや甲斐智枝美さんと共演
ミュージカル女優として華々しいキャリアの数々

と…それこそ幼少の頃より芸能界で生き抜いてこられた方としても知られる。特にロビンちゃんとしてはかなり有名で、当時は…

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ロビンちゃんのお人形超合金のロビンちゃん

こんなオモチャも発売されていたほどの人気者。そんな彼女も実は1981年にアイドル歌手としてデビューをカマしていたのである。そんなワケで今回は歌穂さんがそのアイドル時代に放ったという、あの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「今がチャンス!」は島田歌穂さんのシングル第2弾として、1981年8月に発売された楽曲である。彼女のアイドル時代における活動に関しては意外にもあまり知られていない。発売したシングルは全部で5枚、しかし1981年デビューという頃合いが悪かったのか、はたまた楽曲群がイマイチご本人と噛み合ってなかったのか、とにもかくにもどの曲もオリコンチャートに顔を出すことなく撃沈してしまうという、不遇のアイドル生活を送られていたもの。

そんな状況下でキラ星の如く燦然と輝く楽曲が、今回ご紹介する「今がチャンス!」というチューンなのである。この曲は発売時期から察することができるように、新人賞レースにおける勝負曲としてカマされた1曲であり、そのキャッチーさや楽曲のまとまり感はデビュー曲を超越していたようにも感じるのである。あくまでもコレは個人の感想に過ぎないのだけんど。

そんな楽曲の作詞を担当されたのは峰尾勝巳氏、作曲は武谷光氏…という、うん?今ひとつなじみの薄いお名前が並ぶ。この作家コンビはカラオケデュエットソングの定番としても知られる「六本木あたり」を作られた方々なのだが、アイドルポップスのシングル曲に目を向けてみると、歌穂さんのこの曲と倉田まり子さん「哀しみのポエジー」、新田純一さん「Hop Step 愛(Love)」くらいしか思いつかない。作詞&作曲がおジミになってしまった分、編曲はスゴイわヨ。ナニを隠そう...編曲を担当されたのは宮川泰センセイという豪華っぷりなんだから。その宮川センセイがティンパニーなどもあしらったハデハデの、あたかもミュ−ジカルにおける一幕?とでも思わせるような、実に歯切れのよいアレンジを施してくださっているのである。

そんなこの曲は…

♪体中に電気が走るよな
 口づけしたの 革命的に
 覚悟しても まだ震えているわ
 お願い 力抜いて 恥ずかしいから

と…このようにおっ始まる。(笑)

あらあらまあまあ。お付き合いもナシにいきなりキスから始めてしまったのかしらん?しかも‘革命的’だなんてネ…アレンジに負けず劣らず?歌詞もかなりのどハデモードのようでゴザイマス。それにしても体中に電気が走るよなキスって…どんだけスゴイものなのかしらね。ビビビという快感がほとばしる、あの瞬間(とき)と同じソレ?(笑)

♪頬に涙が ぽつりぽつりと
 こぼれてしまうわ 私どうしよう
 早すぎるかな 慣れないことして
 あなたのせいなの すべてがハプニングよ

ハデなアレンジで勢いよく始まったこの曲が、一瞬の翳りを見せるのがこの部分…いわゆる曲の中盤戦にあたる。革命的な口づけをした少女がウレシイのやら悲しいのやら…ナニがなんだかワケが分からなくなってしまったという複雑なキモチを‘ややマイナー調’で表現した部分である。作曲の武谷センセイ、そしてソレにスパイスを振りかけた宮川センセイ…サスガの腕前といったトコロ。

♪チャンスチャンス 今がチャンス!
 チャンスチャンス 恋のチャンス!
 突然 偶然 必然
 チャンスチャンス 今がチャンス!
 チャンスチャンス 恋のチャンス!
 私を奪って逃げて

チャンスの嵐がやってくる。(笑)

突然?偶然?必然?なんだか分かんないけどキスしちゃったもんだから…あら?どうしましょ。なんだかこのまま勢いで結ばれちゃいそうだわ、キャッ!といった状況なのかしら。それにしてもここまで‘チャンス’を連呼しまくったこの曲…宝くじとかのコマソンとしても充分にイケそうな感じ。あっ!でもダメか…だって♪奪って逃げて〜なんて歌っちゃってるしぃ。窃盗犯罪を助長させるようなソレはイケませんわよね。

でもってこの曲は…

タタタァ〜タタタ〜 タタタァ〜(タララタララタララ)タタタッ!!

と最後の最後まで歯切れを悪くすることなく…フィニッシュに持ち込んでいくのである。アレンジ的には80年代アイドルだった森田まゆみさんが唄った「予感」あたりのソレを思わせる威勢の良さか。なんとなくこの2曲には共通点を感じてしまうワタクシメなのでありまする。

この曲を歌唱した歌穂さん…衣装はピンクの…しかも‘超’がつくようなミニスカート。ソコからニョッキョリと出たおみ足にバリバリにキマった聖子ちゃんカット、そしてフリを交えながら元気いっぱいのアイドルパフォーマンス!ビジュアル的にも楽曲的にもアイドル然としており、その品質はかなりのモノ。だからせめてもオリコンの100位以内くらいにはチャートインしてきて欲しいチューンだったのだが、あいにく200位以内にすら入らずの鳴かず飛ばず。

♪チャンスチャンス 今がチャンス!

と唄った割には、そのスターダムへの‘チャンス’をもぎ取ることなく…アイドルとしては終焉を迎えてしまった歌穂さんだったのでありまする。

そんな彼女も近年はミュージカル女優としての成功もゲット、今じゃ大学教授として教壇にも立たれるというスゴっぷりなんだから大したものでゴザイマスよね。ご本人としてみれば、売れなかったアイドル時代のことなんて‘水に流して’の世界観なのかもしれない。いえいえ…ソレが違うんですのヨ。実は歌穂さんったらネ...そんな不遇アイドル時代を決してお隠しにならないという、あたかも…

♪体中に電気が走るよな

ビビビっと…実にキモチの良いお方なのでゴザイマス。数年前に行われた芸能生活30周年を記念するコンサ、そして他ライブでもこの曲を元気いっぱいに歌唱されたとかで。もしかしたらご本人様的にもこの曲は売れてほすぃ!という、切なる願いを秘めた、かなりのイチオシだったのかしらん、ナゾ。まぁ、ワタクシメ的にもかなりのイチオシな1曲となっておりまして...体中に電気が走るよな快感を、おミミのお穴で夜な夜な楽しませていただいているのでありまする。(笑)

☆作品データ
作詞:峰尾勝巳 作曲:武谷光(1981年度作品・トリオレコード) 

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