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谷山浩子さんがアイドルに歌詞・曲の両方共に提供した曲と言えば… 「土曜日のたまねぎ」 斉藤由貴 「水色のカチューシャ」 小林千絵 「ひとりぼっちのサーカス」 石川ひとみ 「子守唄を聞かせて」 高田みづえ と…それこそ色々と存在するのだが、そんな中でもなんとなく忘れられがちなこの1曲を憶えている人はいるだろうか。今回はそのチューンにスポットをあて、いつものようにレビュってみたいと思うのでありまする。 表題の「うさぎ」はたみちゃんこと、野咲たみこさんのソロデビュー曲として、1985年6月5日に発売された楽曲である。ここであえて‘ソロ’と記述ったのはワケがあるのである。実はたみちゃん…小学生時代に女の子3人組ユニットを結成、1978年にグッピーズと名乗ってエルボンレコードより「サタディナイト・パーティー」というノリノリのディスコチューンで歌手デビューをカマしていたのである。 ■グッピーズ時代のデビュー曲
先日レビュったミルクのデビュー(←企画モノとして)が1979年だったので、少女ユニットとしてはそれよりも先を行った、いわば‘オギノメちゃんの先輩格’ってことになるのか。それこそこの楽曲はCDとして復刻してほしいくらいの‘出来良し’の一品だったのだが…。まぁ、エルボンレコードなんてワケわかなレコ会社じゃその夢は叶いそうにありませんわね、残念だけど。(笑) グッピーズにおけるたみちゃんのポジションはセンター…ということはメイン扱いだった…ということになる。このグッピーズはデビュー当時、東京12チャンネル(現:テレビ東京)にてイメージクリップっぽいシロモノなどもオンエアされるなど、そのユニット売り出しに関してのやる気なるものは一応、存在はしていた模様である。彼女達はコドモながらもオトナ顔負けのタレント性が最大のウリであり、TVCMなどでもご活躍。そのひとつが熱海後楽園ポップランド(←あの怪しげな‘熱海秘宝館’の真下、海辺に広がる遊園地でゴザイマシタ)のものであったようにも記憶しているのでゴザイマス。 さて、そんなたみちゃん.がすっかりご成長され、欽ちゃんこと萩本欽一さんからのご寵愛(!?)を受け、自らの名前を銘打った番組「たみちゃん」(テレビ朝日系列にて放映)でご愛嬌を振りまくことになった。そして、その番組内で庶民的な味が魅力だった‘たみちゃん人気’がグンと上昇、ソレを受けての歌手デビューとなったのである。 そんな彼女のデビュー曲のテーマは… 泣きはらしたお目目がまっ赤になってしまった女の子 である。この曲も谷山さんお得意の、いわゆる‘ぼくモノ’となっており、そんな女の子を遠くから見つめる男の子がこの歌の主人公様…というカラクリになっているのである。 ♪きみ この間 改札口で 誰かを待っていたひとだね リボンをかけた包みをかかえて 白い靴をはいて おそらくはこの女の子…好意を寄せているオトコの誕生日にでも向かう道すがらか何かだったのだろうか。白い靴を履いて…というクダリから普段着とは違う、ちとオシャレしている具合などが目に浮かんでくるか。 ♪もう長いこと待っていたのは その目をみればすぐわかったよ こらえてもあふれる涙 手のひらで こすったあとが赤かった この部分こそが…この曲のタイトルがなぜに「うさぎ」となっているのか、その秘密が暴かれていく箇所なのである。要は長いこと待っていたにもかかわらず、その姿を全く現さないオトコ…そんな仕打ちを受け悲しみにうちひしがれて、涙が止まらなくなってる女の子。その子の泣きはらしたお目目はまっかっか…まるで白うさぎのソレラのような状態なのである。 ♪うさぎ うさぎ 誰を待って泣いた いつまでも そうして待っているの うさぎ うさぎ 声もかけられずに いつか日も暮れた 人ごみの中 そしてこの光景を見守っていたこのお歌の主人公様…この名も知らぬ女の子に「うさぎ」と名付けたのである。いかにも谷山さんらしい、ふんわりとした暖かみのある歌詞が実に秀逸である。それに続きが妙に気になってくる物語的な展開で1番を締めくくり…ってのも聴き手に興味を持たせるニクイ演出、といったところだろうか。ちなみにこの「うさぎ」という楽曲、谷山浩子さんもご自身のアルバム中でセルフカバー…ただ歌詞の一部とアレンジが今回ご紹介しているたみちゃんバージョンとは異なっておりまする。 この曲はオリコン…100位以内にチャートインしたと思うのだけれども、詳しい順位が確認できなかった。どなたかご存知の方がおりましたらぜひご教示をお願い♪(←ゆっちんさんよりオリコン最高83位であることを教えて頂きました。ゆっちんさん、アリガトウ♪) この時のたみちゃんは歌手として歌番組への露出も非常に多く、またピンクの水玉模様が実にキュートな愛らしいお衣装での歌唱が印象的であったもの。おそらくは‘たみちゃん’としての知名度、楽曲の良さ、そしてそういったプロモ展開が効を奏してのチャートインだったのかと思われ。このようにそこそこ売れたのだもの…シングル第2弾は一体いつ?と、そりゃ期待するのも当然のことなのだが、こちらに関してはいつのまにか立ち消えとなってしまい、彼女にとったら後にも先にもコレが1枚こっきり…というお淋しい状態となってしまったのが実に残念なトコロでもあるか。 その後‘たみちゃん’のお姿がブラウン管からすっかり消えたなぁ…と思っていた矢先、今度は「夜のヒットスタジオDELUX」に華を添えるDee-Deeというダンサーグループの一員として、ブラウン管に再度のご登場と相成ったのである。あの素朴な味がウリだった‘たみちゃん’がこれでもかというほどに、そのおみ足をむき出し状態にした奇抜なお衣装でぴょんぴょんと、それこそ…
みたいに威勢良く跳ね回っていたのですもの!コレには筆者もビックリコンコン。画面を見ていた自らのお目目ちゃんが凄まじい早さで‘点’になっていったのを…顔の皮膚が未だにシカリと憶えておりますわ、あれからウン十年経過した今でさえ。(笑) ☆作品データ 作詞・曲:谷山浩子(1985年度作品・フォーライフレコード) |

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