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書庫☆70年代アイドルぷちレビュー

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タカラより1967年に発売されて以来、女の子用玩具として親しまれ続けている「リカちゃん」。今でも多くのコレクターでひしめき、オークション等では過去に発売されたグッズ類が、かなりの高値でお取引。美品だと20万円以上の値が付けられるものも存在する模様。いやはや、リカちゃん人気は不動のようでゴザイマスね。時代によって、その姿形は変え続けてきたリカちゃんではあるけれど、マニアさんの間で絶大なる人気を誇るモデル…というものもチラホラ存在するらしい。

発売当時の商品名は「ピチピチリカちゃん」。まず、おクビ部分にひと工夫があり、最初から少しかしげたように作られている。そして、海や山がモチーフであることから、通常リカちゃんよりもアウトドアの行動派として、より健康的な面がまえ。中でも、海シリーズのソレは通常リカちゃんとの比較で、その肌の色が更に褐色。本体と共に発売された周辺小道具も、それらアウトドアを意識した優れものばかりという。しかも、ハワイにゃ「リーナちゃん」なる、これまた更に浅黒いお肌のお友だちも存在し、こちらも商品として販売されていた模様。ふむ…当時の日本人における海外やリゾートなどへの憧れを考えれば、これら商品は少女の憧れを煽りまくったに違いない。通称なのか定かではないのだけれど、○ロンボリカちゃんとも呼ばれている様子。このネーミング…今の時代に堂々表記してよいものなのか定かではないため、伏字にしておくことにする。なにせ、ワタクシメ世代がコドモ時代に親しんだ物語「チビ○ロサンボ」ですらも、今では問題ありとか?なにやら「びんかん…してます」になっている様子なもので。

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小麦色の肌がマブシイ!コチラは更にお黒いワイハのム・ス・メ

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瞬間を大切にする行動派?ソレに伴う小道具もズラリのラインナップ。

さて、褐色の肌と言えば…そそっ!"夏っ娘ミッキー"と呼ばれたアイドルさんもおりましたネ。ってことで今回はココにコジつけ、いつものようにアイドル歌謡をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「人魚の夏」は、小林美樹嬢のデビュー曲として、1974年7月25日にキャニオンレコードから発売された楽曲。こちらは"ミキちゃん”であり"リカちゃん"ではゴザイマセン、念のため。そう言えば、2代目リカちゃんには、ミキ&マキという双子の妹(赤ン坊)がいたような気もするけんど。笑)

さて、小林美樹嬢が芸能界入りの切符を掴んだのは、NTV系列で放映され人気を博していたオーディションョ番組「スター誕生」。ココの第9回決戦大会がキモとなり、トントン拍子にデビューと相成った。クロと言えば、同じ番組のご出身で、インディアンルックをウリにした黒木真由美嬢を思い起こすかもしれない。が、本レビュー主役の小林美樹嬢はソレよりも早く…褐色の肌を武器に「夏っ娘」として売り出されたアイドルだったのである。まぁ、近頃では猫も杓子も美白美白と、その白さを競う時代になっとるようでゴザイマスが。当時のトレンドは日焼けしたお肌...このムーブメントにのっかり歌手デビューということで、その狙い自体は定かなモノだったハズ。

それでは、まず本曲の作家陣営をカクニンしときまショ。

作詞:阿久悠 作曲:都倉俊一 編曲:小谷充

阿久氏は、当該番組オーディションにて出会った小林美樹嬢をたいそうお気に召されていたらしい。彼の著書によれば、小林美樹嬢が「スタ誕」オーディションにご登場と相成る直前、自身企画による「日本一周ろまんの旅」というクルーズ旅行を決行。その最たる目的はと言えば、将来の女性シンガーにおける金の卵の育成であり、関係者以外の乗客はすべて女性だったといふ。さぞかしハーレム、いえいえ、新たな才能のご発掘にご尽力されたに違いありませぬ。

そして、そのクルーズによる浮かれモードのままご帰港されるや否やの遭遇となったのが、オーディションに颯爽と登場した小林美樹嬢だったというワケ。海、海、海というムードが抜けきらぬ中、ソレを体現したような褐色の少女が現れたの。コレが阿久氏の感情を掻き立てないはずもなく...。後日談として、なんとなくそんなムードに酔いながら推してしまった...とのお省みも少々。そんなんだから「オレに書かせろよ!」と相成ったのかどうかは定かではないのだが、おそらくはそういう流れで作詞をご担当することに?ならばとタッグを組んだのが、阿久氏がある意味、異質な部分で羨望の眼差しを向けていたという都倉俊一氏。同コンビは、すでに山本リンダ嬢における一連ヒットにて大きな実績を残していたこともあり、いわば、手の内を知った二人。このような流れになるのは、ごくごく自然なモノだったはず。一方で、編曲を担当した小谷充氏は、ジャズピアニストとしても知られた方であり、歌謡曲やコドモ向け作品の編曲でもその腕をおふるいに。例えばTVまんが版「怪物くん」(初代)、「キューティーハーニー」のOPとED、「まんが日本昔ばなし」などなどであるが、いの一番に思い起こすのは「タンゴ!むりすんな」…かと。そそっ「あばれはっちゃく」(初代)のOPネ、例のタンゴ調。あれ…「好きよ」でゴザイマシタよ。(笑)

さて、このお三方により紡がれた小林美樹嬢のデビュー曲は、そのタイトルからも容易に想像がつくような世界観が、横長ワイドにビローンと広がる。

自転車、灯台、ぎらぎらの砂浜、裸足、麦わら帽子…歌詞で見受けられる小道具のどれをとって見ても「夏」を連想させるものがズラリ。以前にレビュー済で、この曲とはツイン扱いになるであろう、仁藤優子嬢の「おこりんぼの人魚」。コチラに関しては、海外のキラキラビーチを思わせるような描写が特徴でゴザイマシタよね。一方で「人魚の夏」はと言えば、日本の由々しき海岸?ハデさではヒケをとるものの…のどかで素朴、そして懐かしさにキュンとさせられるような佇まい。

独特の風景を織りなす海岸線、漁村、テトラポット、潮の香り、黒砂のビーチ、干物のにほいなどなど...これらは日本で幼少期を過ごした者であれば、夏休みのひとコマとして脳裏に鮮烈なものばかりかと。それら情景を「絵日記」に綴ったワ〜なる率は、かなりお高いのではないかとも思われる。

♪自転車を走らせて 灯台をまわり
 ぎらぎらの砂浜を 私は駆けて行く
 麦わら帽子を投げ捨てて
 真白なドレス脱ぎ捨てて
 私は人魚に変わって行く 真夏の人魚に変わって行く

よく陽に灼けた、元気いっぱいの少女が、自転車こぎこぎ砂浜までやってくる図…イントロからもソレが伝わってくるデショショ。息切らし駆けてくるよな情景があざやかに広がるアレンジが乙でアリマシテ。しかし、女声コーラスのラララン…コレは個人的にはあまり「好きよ」ではない。なれど、ソレがいやがおうにもルンルン気分を引き立てていることには一切合切の間違いはないけれど。基本的には"さわやか男声ワーウーコーラス”が「好きよ」派であることだけは言及しておくことにいたしますワ。笑)

♪誰かに見られたら 突然 見られたら
 
やはり70年代の曲はシンプル・イズ・ベスト…まさにコレ。一度耳にしたら、すぐさま口ずさめるほどの短さ。しかし、ひとつ言えることは、楽曲の良し悪しはその長短で決まるものではないということ。大作=名曲とは決してならず、短く小ぶりな作品であっても、聴き手の心を揺さぶる力は持つのでゴザイマス。誰ですか...「おっ、じゃあ俺のでも安心だな」とか胸を撫でおろしてらっしゃるお方は。ソチラ方面の"長い短い"における揺さぶり力に関しましては

🎵どうしたらいいのでしょう どうしよう どうしよう

ワタクシメでは分かりかねますのであしからず。笑)

とにもかくにも、この短さで"夏八景"を描き出す「人魚の夏」を傑作のひとつとして推したいのネ。都倉氏による小気味よいブンチャメロディー、ソレを疾走感あふれるアレンジで味付けした小谷氏。アイドル歌手のデビュー曲としては親しみやすく、合格点以上に達しているのではないかと。しかし、流し聴きしてしまうとナニを言いたいのかよく掴めず、その小気味よさに乗せられ、瞬く間に演奏終了という。いわば、ヘタすると薄味になりやすい危険性もはらんでいるような感じもする。現にワタクシメがこの曲をはじめて聴いた時は、まさにその罠にハマってしまったもの。だから、この曲を「好きよ」になるまでは、しばらくの時間を必要としたのでありました。

でもって、本曲で言わんとすることはナニかしら?

人魚=艶めきはじめる少女

コレなのではないかと。少女からオンナへ...ときめいて、なまめいて。恥じらいや、とまどいを感じながらも「大胆素敵」に変わってゆく。オンナとして熟れはじめた少女の夏を、人魚という艶めかしい小道具を用い比喩してみせた。こんなんでどうかしらん?♪これで決まりさ〜これが最高!と、ジコマンで締めくくりの「ゴメンね 勝手に決めちゃって」。笑)

この曲はオリコン最高69位、1.4万枚を売り上げ...う〜ん、まずまずか。70年代は新人アイドルが100位に入るのは難しい時代だったことを考えれば、滑り出しとしては合格だったはず。この調子で、続く第二弾以降も大いに期待されたのだが...なにかこう彼女の良さを活かしきれない作品ばかりが続いてしまう。作家陣が彼女に対し「夏」のイメージをあまりに求めすぎたのか、はたまた歌い手側にハジけるためのなにかが足らなかったのか。憶測はさまざまになるけれど、このような状況下にいた小林美樹嬢は早々の引退をキメこんでしまう。

■小林美樹|シングルコレクション
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2nd 「悲しい妖精」3rd 「乙女の館」4th 「太陽の誘惑」

このそそくさ引退に「寝耳に水」となったのが「スタ誕」陣営。なんでも、同期デビューの伊藤咲子、石江理世と"新三人娘"構想を練っていた最中だったらしく。このお三方...たしかに並びは良いものの、ご本家スリーと比較してしまうと、インパクトが不足していたような気も...。

しかし、小林美樹嬢はコレにうしろ髪ひかれることなく?の退きを決めた。その後は勉学に励まれ、地方局のアナウンサーとして入社。そこで数年勤労後にはフリーへ転向という努力家さんでもある。一時はNHKのお堅い経済番組でアシスタントを務めた経歴もあり、「あざやかな場面」を見せつけたりで。これはまさに

🎵どうしたらいいのでしょう どうしよう どうしよう

人魚はどしたらいいの?雫になったのかしら、あぶくになったのかしら?いえいえ...鳴かず飛ばずだったアイドルとしての活動に見切りをつけ、ご努力と邁進を続けた結果がもたらした"人魚の春"。コレに違いないと感じる、2016初夏なのでありまする。

☆作品データ
作詞:阿久悠 作曲:都倉俊一 編曲:小谷充(1974年度作品・キャニオンレコード)

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アパッチとは
アメリカ先住民における一部族の名称。おもにアリゾナ州やニューメキシコ州、そしてテキサス州あたりに住んだ諸族の総称。元来は狩猟民だったが、一部の間では農耕も行っていたと言われている。アパッチは侵略してきたスペイン人に対して、最後の最後まで抵抗し立ち向かった勇敢な部族。
と、こんな風。それこそ昔の西部劇ではそのお姿をよ〜く見かけたもの。また、その勇敢なトコロにあやかり?米軍ヘリコプターやら戦闘機だかの名称として使われていたりもする模様。そして、日本国内においては、スポーツチームの名前としてもよく耳にするか。おそらくコレはまんが「アパッチ野球軍」(少年キング連載1970年〜)からの影響が大きいのか?ちなみにこの作品…1971年にはテレビまんが化も成されたのだが、現代では不適切と思われるセリフや設定が多々登場するとの理由により"取り扱い注意"になってるらしい。一度はDVD化されたようなのだが。

このような"取り扱い注意"の作品は、なにも少年まんがの世界だけでなく、少女まんがにだって…ほらね。

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日の目を見れないのは残念!美内すずえ先生にも曰くつき作品が!

こちらも理由は同じでアリマシテ。名だたる大物作家の作品でありながら、復刻が一切合切できないといふ。いわゆる”曰くつき”の作品と化しておりまして〜くわばらくわばら。(笑)

それはそうと、ニッポン歌謡界において”アパッチ”と言えば…そそっ、あの方々のことを指すのです。ということで、今回はココにコジつけ、アパッチのお三方が放ったこの曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「東京アパッチ」は、アパッチのシングル第3弾として1977年11月21日に発売。

さて、先へ突き進む前に、ちょこっとおさらいネ。もしかしたらアパッチのことを存じ上げず?な方がいるかもしれないため。

アパッチというアイドルグループは、とある楽曲のために急造されたグループ。その楽曲とは、1976年のヒット曲の節を寄せ集め、1曲にまとめてディスコチューンにのっけた「ソウルこれっきりですか」。コレが想定外のヒットと相成り、その動きを受けテレビでの歌披露用にオーディションで選出したのが、アコ、ミッチー、ヤッチン…そそっ、後のアパッチとなる三人だったのである。あいにくアパッチは歌番組でその曲を披露したのみ、彼女らの歌声によるレコード盤は発売されずという。あ〜ぁ、ソレを発売していたのなら、ベストテンヒットになったのでは?と今さらながらのブーイング (笑)。

そして、その曲で知名度をグイ上げしたアパッチは、満を持した1977年4月1日、「恋のブロックサイン」で正式デビュー。続いて夏には2ndシングル「あまったれ」を発売。表題曲はソレに続いた3作目ということになる。ちなみにグループ名の由来は

若さあふれるパンチ

をモジって、アパッチだったらしい。ならば"アパンチ"のはず?とツッこむ方がいるかもしれないが、ソコは語呂あわせヨ、語呂あわせ〜細かいことは気にしない。(笑) 

さて、そのように次から次へとレコードを発売していったアパッチ。3作目を手がけたのはこんな布陣でアリマシタ。

作詞:田中のぶ 作曲:佐瀬寿一 編曲:船山基紀

作詞を担当した田中氏は、おもに「パタリロ」や「トム・ソーヤーの冒険」などの、TVまんが関連の楽曲でご活躍。アレンジの船山氏は言うまでもなくの一流編曲家さま。そして作曲の佐瀬氏…この方はスゴイですよ。なんといっても、ワタクシメが「好きよ」な曲の多くを手がけてらっしゃるのだから。という、まるっきりの自分本位認定でスマソ。でもホントにスゴいお方なの。

ずうとるび「みかん色の恋」や「Drスロットマシーン」のようなコミカル系はもとより、石川ひとみ嬢の傑作「秋が燃える」、中森明菜嬢のアルバム曲「イマージュの翳り」のようなマイナー哀愁路線においても、素晴らしい芳香を。なおかつ、山口百恵嬢「赤い衝撃」「パールカラーにゆれて」などなど、名だたるヒット曲だってズラリとお持ち。そして、子供番組として人気を博した「ポンキッキ」にも関わり、その才をいかんなく発揮。「およげ!たいやきくん」「パタパタママ」「ホネホネロック」…あらら、ワタクシメが子供時代に親しんだ曲ばかり。そしてきわめつけが

♪ゆったりたっぷりの〜んびり〜ポン

そそっ…ホテル三日月のコマソンね。まぁ、ココは千葉県の勝浦に所在する観光温泉ホテルなもので、関東ローカル認定かもしれないけんど。そのエリアで育った人々にとりましては、ついついクチをついて出るという、それくらいの超有名CMソング。しかし、なぜゆえにコレを?と思いきや、佐瀬氏のご出身が千葉県勝浦市であることに気がついた。そういう事情があったのネ。それにしても佐瀬氏…偉大すぎますワ。なんでも来い!のオールラウンド・プレーヤー?

そんな彼が手がけた「東京アパッチ」…ノリは完全にコミカル路線でゴザイマス。それこそ、女子版のずうとるびみたいな作品とも言える。言わずもがな…品の良さよりも楽しさで^^;という注意書きが必要カモ。(笑)

70年代の...あの頃を懐かしく思い起こさせてくれるような、陽気でノリの良いイントロ。ついつい、アパッチのお姉さま方と一緒に踊りだしたくなっちゃうようなソレ…である。外は寒いけど中はあったか…お茶の間のおこたにでも入ってぬくぬくしながら聴いていたいフユウタ。というほどフユの風情は感じさせないのだが、レコジャケに写るお三方の格好はシカリと"冬"してらっしゃる。

♪リンゴをかじって公園通り
 アパッチ娘がおどりながら Ah! Hah!
 スケートボードのあいつはど〜ォ?!

あらら…スゴイじゃないですか。ココで登場する公園通りとは、モチ…渋谷でゴザイマスよね?2番の歌詞には"原宿通り"が出てくるあたりからもソレを推測することができたりで。少なくとも、ご近所ローカルな公園通りではなさげ。木々の葉も落ち、裸ン坊になった街路樹…そんな風景が目に浮かぶ。

そして小道具としてスケートボードが飛び出すあたりが、この時代のアイドルポップスらしいところと言えようか。同時期のスケボ扱いソングとしては、榊原郁恵嬢「夏のお嬢さん」、松本ちえこ嬢「ワンダフル・ヒーロー」、グッピーズ「恋のスケートボード」などが存在したが…アパッチの本楽曲はそれらに"さきがけ"であるからして、ここ重要!

それにしても、この時代に「ど〜ォ?!」なんて今風のチャラい表記が存在?ソレ風のまんがコミック本ならともかく、純粋なアイドルポップスにおきましては、かなり斬新なお言葉使いかと。作詞の田中氏が、後にアニソンでご活躍されたのも頷けるトコロ。

しかし、この程度で目を白黒させてはなりませぬ。コレ以降がもっとスゴいんだから。

♪派手な口笛鳴らしてる <ヤッチャエ!!>

なっ、なんと。<ヤッチャエ!!>ですか…しかも< >(やまかっこ)付きとは恐れ入りました。この歌に出てくる"アパッチ娘"とは、若さあふれるパンチ〜なぞは超越しまくったお性格?そして、この曲の歌詞…とどまることなど知らぬ存ぜぬといった様相を呈してオリマシテ。

「♪……」 感度良好!
「♪……」 OK. That's right
「♪……」 作戦通り!
「♪……」 パンチ行クカァ!!

歌詞内の「♪……」はナニを意味するの〜ォ?男まさりで勇敢なアパッチ娘が、口笛吹きながら「ふふん」なドヤ顔?しかも仕留め方といえば、パワーにまかせた力づく方式?(笑)

♪チャンバラチャンバからんで
 チャンバラチャンバもつれて
 チャンバラチャンバほどけて
 ハグハグ!ハグハグ!アパッチ!

チャンバラが「チャンチャンバラバラ」の略なのは知っていたけれど、コチラでは「チャンバラチャンバ」ですか。ふぎゃ!こっぱみじんのコテンパン〜もうお手上げ。(笑)

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ピチピチした健康的なお色気ハグハグハグハグ〜アパッチ!
 
このような場面と言えば、その昔に少女雑誌「りぼん」に連載されていたまんが…例えば「美季とアップルパイ」(山本優子著)や「ラミと気まぐれ学園」(坂東江利子著)などに出てくる主人公みたいでアリマシテ。それら主人公たちはお世辞にも品がよろしいとは言えぬ…いわゆる、ドタバタしたオンナ。まぁ、ソレがおもしろかったのだけんど。(笑)

しかもこの時代に「ハグ」とは…なんたる時代の先取り!ソレは今なら…さしずめ市民権を得た外来語のひとつかと。しかし、1977年のあの頃ニッポンにおきましては…ほとんど浸透していなかったのでは?作詞の田中のぶ氏…感度良好ビンビン物語だったようでゴザイマスね。もち、このスゴ歌詞にのっかる佐瀬メロと船山アレンジも絶妙で、三位一体による奇跡のベストワークになっていることにも言及しておく。それこそ、このからみあいは、見たこともない床技でも拝ませていただいているかのよう…ベンキョウになりますワ。俗に言う、四十八手以外のソレなのか、ナゾ。(笑)

しかも、鼻っ柱の強い女子が主人公になっとるという点にも要注目か。今日のニッポンにおいて、その数を増殖中と言われる肉食系女子。そんな女子像が、こんなにも早い時代から描かれていたとはネ。田中氏の先見性…只者ではゴザイマセン。それにしても、いいなぁ〜この時代の覚えやすくてシンプルな歌。なんでもかんでもコむずかしくすりゃ、良曲になるというものではないのよネ。

そして、このドタバタ設定に応えたアパッチのお姉さま方だって、楽曲に負けないパフォーマンスをお披露目したんだから。

イメージ 6衣装はネ…ピンク・レディー風の、お召しもの全体にスパンコールが付けられたミニスカート。なのに…あっ、見えちゃう、見えちゃった!というくらいに、惜しげもなくジャンプなさるの…汗が噴出しますワ。しかし、この思い切りの良さこそが、アパッチというアイドルグループにおける最大の魅力でアリマシテ。ピンク・レディーのソレでもない、キャンディーズのそれでもない…それこそ♪作戦通り〜中間地点に着陸しパンチ一発!スカっていた部分の埋めはしてくだすったはず。ソレが功を奏してのグループ存続(1980年まで活動)だったのだが、欲を言えばヒット曲が欲しかったか。あいにく表題曲もオリコン圏外という、泣っ。(画像は所有者の方の許可を得て掲載しております)

アパッチのおもなレギュラー番組:ヒット'76、シャボン玉こんにちは、8時だよ!全員集合、家族そろって歌合戦、大入りダイヤルまだ宵の口など

小さな事務所に籍を置きながら、これだけのレギュラーを抱えたアパッチ。その独特の立ち位置により、日本ガールグループ史上にその名をシカリと刻みこんだことは間違いのない事実でアリマシテ。しかもアパッチは、踊りやお歌の方も一級品。それこそ、本格的なコーラスグループだって視野に入れられたはずでアリマシテ。

ちなみにフリツケ…デビュー曲から土居甫センセイがご担当。しかし、諸事情により、本曲からさようならになったとか。また、新人賞においては前半こそ参加したものの、以降はお取りやめに。これらはご本人さまたちの弁によるものなの。なんでチェリーが知ってんだヨ!と、ご憤慨の方もチラホラ?

実はワタクシメ…昨年11-12月にかけての里帰り中、アパッチのお三方とご対面する機会がゴザイマシテ。とある方のお心遣いによるもので、感謝感激雨あられ。主催してくださいました方、そしてお声がけしてくださいました方、ありがとうございました。それにしても、感動いたしましたヨ。だって

♪ハグハグ!ハグハグ!アパッチ!

のご本人が、しかも三人ソロって目の前にいらっしゃるのだもの。胸の鼓動は

バクバク(←注:ハグハグではゴザイマセン)

しかも、一次会におきましてはミッチーさまのお隣に座るというシアワセ。農家へ嫁がれたミッチーさま…手作りのゆずこしょうに関するレクチャーを直々にしてくださったのでありまする。そして、二次会のカラオケではアコ&ミッチーさまに挟まれるという両手に花状態。決して陣取ったワケではありませんので、誤解のなきようお願いいたしますネ^^;。自然とそうなってしまったのヨ…と、言えば言うほど言葉がスベるのはなぜかしら?(笑)

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ミッチーさん手作りのゆずコショウ主催者の方持参、貴重な入場券

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当時のファンクラブ会報0号。「創刊準備号」という、実に貴重なモノをいただきました。缶バッヂ2種も...ありがとうございます!

この夢のご対面に関する詳細…それこそ「チェリーのニッポン滞在記」にて書き連ねたいところではありますがね、なにぶんプライベートな会合で。このため、お写真の公開等を含む、その他色々はしないでくださいというお約束ごとがアリマシテ。ちなみに本会におきましては、ライターの葉月けめこさまにもお目にかかれましたのヨ。葉月さまと言えば、雑誌「昭和40年男」にて、懐かしのアイドルコーナーをご担当ということで有名かと。葉月さまも、アパッチに負けず劣らずステキな方。お会いできましてウレシュ〜ゴザイマシタ!

でもネ…これだけは書かせて。

3人ソロって「ソウルこれっきりですか」+フリツケ

あ〜まぢかで見れたなんて夢のよう。そしてそしてまさかの出来事が…

♪ハグハグ!ハグハグ!アパッチ!

会合中に、おそらくはガブガブとお飲みになられたとおぼしき色つき水。ソレがアパッチのお姉さま方の五臓六腑にかな〜り染みわたっていたのか?とは言え...まさかこの歌詞どおりのオ・ト・コになれるなんて…感涙。いえ…決してワタクシメから抱きつくなんて〜そんなことはいたしません!あのネ、そのネ、だけど〜モジモジ^^;。

「♪……」 パンチ行クカァ!!

その決定的瞬間を目撃された方…こんなおキモチになっていたカモしれませぬ。お気を悪くされましたでしょうか、申し訳ゴザイマセン。しかし…悦びとは隠しきれないもの?そして、帰路は方々に分かれ…電車のホームまではヤッチンさんとふたりきりのランデブー。

「♪……」 作戦通り!

違います、キリっ。単に帰りの方向が一緒だったという…ただそれだけのこと。(笑) 

そんなこんなで「東京アパッチ」の宵は更けていったのでありましたとサ。アパッチの皆様(アコさん、ミッチーさん、ヤッチンさん)、すばらしき時間を本当にありがとうございました。

♪これっきり〜これっきり〜

とはおしゃらず、また遊んでくださいマセね。

☆作品データ 
作詞:田中のぶ 作曲:佐瀬寿一 編曲:船山基紀(1977年度作品・CBSソニー)

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70-80年代のニッポン歌謡界において、次から次へと産声をあげていったアイドル歌手たち。全盛期と呼ばれるその時代には、多くの少年少女たちが明日のスターを夢見てデビュー。それこそ、雨後の竹の子みたいにニョキニョキとすごい勢いでネ。その数とやらは凄まじいもので…まぁ、それだけニッポンの音楽産業が潤っていたという証でもアリマシテ。

このようなムーブメントにて、LP盤は出せなくとも、シングル盤を数枚は残せたというアイドル歌手…これはかなり恵まれた方ではないかしらん。モウロクでもしたかのように何度も言うことになるけれど、自身の名前と声が吹き込まれたレコード盤…ソレが市場に出回って商品として流通。この事実だけでもスゴいことだと思うのでありまする。しかしながら、運命に翻弄され、1-2枚ポッキリでその活動を終えた方々もチラホラ…というか、ソレらはかなりの数に上るかと。結局は商売だもの…さまざまな決断により、「さよならと言われて」を喰らったというパターンが大勢を占めていたのではないかと思われるのである。

ということで、今回はココにコジつけたく。そそっ、2枚屋さんとして知られるこの方が放った、あの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「南南西」は、秋川淳子嬢のデビュー曲として、1978年5月25日に発売された楽曲。

淳子嬢はテイチクレコード(ユニオンレーベル)に籍を置き、その年度のニューホープとして華々しくデビュー。芸能界入りのきっかけに関しては度忘れしてもうたが、たしか、なんらかのオーディションで入選。ソレを見た関係者がスカウト…という流れだったと薄っすらキオクする。そのような誇らしい結果を残した歌唱力バツグンのム・ス・メであったからして…ひくてあまたになるのも頷けるというものか。ご出身は神奈川県相模原市とのことなので都内近郊、ならばそのテの場所でご登壇される機会はソレ相応にはあったものと思われ。そして、このような順序を経て、なにかしらのご縁によりゴールデンミュージックに所属が決定。ちなみに、ココはバーニングプロダクションが出資して作った芸能事務所であり、桂五郎、坪井むつ美(壺井むつ美)、柏原よしえ(芳恵)、松居直美、渡辺桂子、原田ゆかり、島崎和歌子…こんなお顔ぶれ。お歌がお上手な、実力派が中心とお見受けする。

それでは、まず本曲の作家陣営をカクニンしていきまショ。

作詞:麻生香太郎 作曲:あすなろ 編曲:馬飼野康二

このような布陣。そもそもこの楽曲は、高田みづえ嬢のファーストアルバムに収録されていたものを、淳子嬢がカバーという流れ。したがって、あくまでもオリジナルはみづえ嬢であるからして…ここ重要。

楽曲としては、語呂の良いタイトルとサビ部分が光る良作。みづえ嬢のバージョンとは趣きを異にするが、これはアレンジと構成の違いから生じるものである。それとて楽曲の良さは変わらずでアリマシテ。アルバム中の1曲として埋もれさせてしまうにはもったいない!スタッフのどなたかがこんな風に提案したのだろうか?でもってソコに存在したるは、秋川淳子嬢。それこそ、元歌を歌唱したみづえ嬢にヒケをとらない歌唱力の持ち主であり、似た立ち位置(要はアイドルと演歌の中間地点)で活躍できそうな風情のム・ス・メ。そんな彼女がその思案にピッタンとハマった…こんな流れで事が決まっていったのかもしれない。このパターンのように、デビュー曲からカバー作品というアイドル歌手はチラホラと存在。されど、記念すべきソレで他人の作品を唄うってのは、ごキブンとしてはいかがなものなのかしらん、ナゾ。

ちなみに、高田みづえ嬢のデビュー曲「硝子坂」は木之内みどり嬢のアルバム曲カバー。そして本レビュー曲「南南西」はずっと後になって島崎和歌子嬢がシングル曲としてカバー。えっえっえっ…の江戸真樹チャンになりすますつもりは毛頭ないのだが、なんだかとてもややこしくなってまいりましたのでまとめを。

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「硝子坂」 木之内みどり(LP)「硝子坂」 高田みづえ(シングル)

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「オリジナル・ファースト」 高田みづえ(LP)「南南西」 秋川淳子(シングル)「南南西」 島崎和歌子(シングル

※島崎嬢のアナログ盤はプロモオンリー。市場ではシングルCDとして流通。c/w「赤道直下型の誘惑」は、渡辺桂子嬢の2ndシングル(1984年発売)のカバー作品。

みづえ嬢は、その歌手活動においてもカバー曲とは切っても切れない深いご縁が…。みどり、みづえ、淳子、桂子、和歌子…みどりという例外はあるなれど、ソレ以外はレコード会社ならびに当該事務所絡み?でグルグルと…色々回していたようでゴザイマスね。(笑)

作詞を担当した麻生氏の同時期作品としては、キャッツ☆アイの一連シングル曲が知られるトコロ。キャッツ☆アイとは、ピンク・レディーブームの中、ソレに追いつけ追い越せと、息巻いてデビューしてきたデュオ。麻生氏のラインナップは演歌が中心となるが、それでも「微笑日記」(榊原郁恵)、「たんぽぽ畑でつかまえて」(スターボー)、「メンソール・シガレット」(豊川誕)、「これからNaturally」(中森明菜)、「恋愛未遂常習犯」(たかだみゆき)などのポップスも送り出しているからあなどれない。そして、編曲の馬飼野氏は、かの有名な作曲家、馬飼野俊二氏の実弟さま。お兄様に負けじと数多くの作品にて、おもに編曲家として著名なのは言うまでもないところ。

そして作曲を担当したあすなろ氏…そそっ、ココが最大難関でゴザイマシて。なんといっても、この方のご経歴はナゾに包まれており…その正体とやらがよくわからんのヨ。クレジットとしては、高田みづえ嬢のファーストアルバムに数曲、岩崎宏美嬢のアルバム曲群、その他演歌系などがおもになるが、その数は決して多くない。アイドル歌手のシングルA面としては、本レビュー曲ならびに同歌手のシングル第2弾「横浜トゥワイライト」のみ。また、バイオグラフィーなども見当たらないし、JASRACのサイトでも無信託表記。それこそ、「あなたはどこの誰ですか」といった様相を呈してオリマシテ。あすなろ氏探しのため脳を酷使しすぎた結果…「ヨコハマは何処ですか」なんて妙なことクチばしる結果にならなければよいのだが。(←意味分かります?) ちなみに、現在ご活躍中のあすなろP氏…この方とは別人と思われ。 

♪南南西 風よあなたに
 つたえてくださいな 心をこめて

シングルとして売り出す=覚えやすくする…こんな考えに基づくものなのか。秋川盤はサビを歌いだしに持ってきて、よりキャッチーで口ずさみやすくさせる効果をもたらしている。この手法は、後の島崎盤でも受け継がれ、「南南西」と言えばこの歌詞とメロディー…コレをある一定の人々に対しては刷り込めたはずである。

イントロや出だしの雰囲気から、本曲はアイドルポップスというよりも、歌謡曲という風情が色濃い。なにせ淳子嬢の立ち位置=ポスト高田みづえだもの…ちょっと演歌寄り、でもアイドルっぽさも加味、だけれども歌謡曲としてのポジションは譲らない…それぞれのおいしいとこをつまみ食い?そんな作風になっている。このテの路線は、当時のみづえ嬢ブレイクにより、ちょっとした流行に。例えば、淳子嬢の同期だった西村まゆ子嬢も、コレの延長線上と言える楽曲(「天使の爪」)でデビューしている。雰囲気が似たお二人だったが、発売したシングルも2枚ポッキリ…ということで、“みづえめざしの2枚屋姉妹”というククリにしてヨロシュ〜ゴザイマスか?

♪夕陽をふちどる かげろうが
 いまにも泣きだしそうにみえるのは
 あなたに出逢って この胸の
 なにかがはじけたせいでしょうか
 はなれていても からだじゅう
 あなたの視線を浴びるよで
 生きてることがとても
 くすぐったいんです

恋の芽ばえを叙情的に描く麻生氏...素晴らしい腕前ではないですか。前述のキャッツ☆アイ作品では、決して見られなかった作風である。要は、歌手のイメージに合わせ自由自在…まさに職業作詞家による匠の技でゴザイマしょうか。そして、本曲で描写されているような「この胸のときめきを」は、当時の歌謡曲における定番テーマ。恋のはじめは嬉しくて、楽しくて…そして、時に「ハートせつなく」。どうにもこうにもくすぐったいもの…でゴザイマスよね。ってか、そんなものとは随分とゴブサタなワタクシメ…それこそ「哀しくて哀しくて」、いまにも泣きだしそうなんだけど。(笑)

♪南南西 風よあなたに このまぶしさを 
 つたえてくださいな 心をこめて

北北西でも東南東でもなく…南南西である。コレは歌謡曲においても、その語呂のよさからしばしば使われた、方角を示す言葉。このような理由により南南西が使われたのは理解するけれど、表題曲におけるソレが意味するものとは?南南西の風に伝えてほしいと願う=主人公が想いを寄せる彼はその風下の方角にいらっしゃる…こんな解釈でよろしいものなのか。

そして、淳子嬢の魅力…コレはやはりパンチのある歌唱力。この“まぶしさ”はつたえなければなりませぬワ。(笑)

ソレは実にはつらつとしており、聴き手に向かって直球勝負を挑んでくるような勢いもある。そのタマスジはかなりのものであり、極めれば大物になれたのでは?と感じさせる歌声。楽曲の良さもさることながら、この歌声にシビれる〜という方もかなり多いのではないか。だからこそ、ネット上でも“「南南西」秋川淳子”の字ズラが未だに踊るのではないかと…本曲の発売からすでに37年が経過していてもなお。アナタは2枚屋で終わってはイケない方でした…コレを声高に叫びたく。あまりにもったいのうゴザイマシタよ、淳子嬢。

本曲はオリコン最高73位、登場週数6、1.6万枚を記録。コレは、当時の新人歌手としては及第点と言える。なにせ、この頃は売れているアイドル(要はA級)と、そうでない方々との差がとても激しく。それこそ、そうでない組の方々は、レコードを出せども出せども撃沈続き。100位以内にチャートインさせるのが実に難しい時代だったのである。こんなトコで例としてひっぱり出すのは忍びないけれど、当時のお茶の間ではおなじみだった五十嵐夕紀嬢の楽曲が、1曲たりともチャートインなし!こんな風に書けば、その状況をご理解いただけるというものか。

それにしても不可解なのが、この後の淳子嬢か。同年秋には2ndシングル「横浜トゥワイライト」を発売したのだが、ソコでは想定外のイメージチェンジが行われた。ソレはデビュー曲と対極に位置する、都会的なム・ス・メへの大変貌。しかし、今ひとつなりきれず、なんだこりゃの様相を呈すことに。デビュー曲で都会のオトコ(南南西の風が吹いた先は横浜と勝手に設定)に恋焦がれ、2ndであっさり騙されさようなら…筋書きとしては分からなくもないが。

そもそも、このイメージチェンジの必要性とは?デビュー曲で見せた、みづえ風路線でそこそこの成績を残していながら、なぜゆえに早急な変更が図られたのか…ナゾは深まるばかり。このテの変貌は、同じくゴールデンミュージック所属だった渡辺桂子嬢における、デビュー曲と2ndでも見て取れるからして、当該事務所が時期尚早な変更が「好きよ」であらば仕方のないトコロ。それにしても、あすなろ演歌風ポップス→シティポップスへ…このまさかの要請にご本人も戸惑われたのか

♪あなたがみえなくなりそうで

この歌詞になぞらえるかのように…淳子嬢のお姿はみえなくなってしまう。あれから37年が経過した今でも、引退劇の理由は明らかにされていない。なにせこの方、「あの人は今」的な番組には一度もお出になっていないとキオク。このため、ソレが「さよならと言われて」だったのか否か、まったく分からないのである。歌手としての素質バツグン、なおかつ大器を感じさせた方が突然お辞めになる。どうにもキナ臭くてたまらず、かといってどうすることもできず。まったくもってとまどいますワ。「横浜トゥワイライト」もとい、「とまどいトワイライト」という曲もゴザイマシタね、そう言えば。

♪このとまどいを 運んでくださいな 心をこめて

とまどいよ、秋川淳子嬢へとどけ!そして「誘われて南南西」っとばかりに…ご本人さまご降臨〜!と、こんな簡単にはいかないのヨ。あ〜まどろっこしくて、生きてることがとてもくすぐったいんです。(笑)

☆作品データ
作詞:麻生香太郎 作曲:あすなろ 編曲:馬飼野康二(1978年度作品・テイチク)

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イメージ 2実際にあったはずなのに、今ではその存在を確認できないもの。ヒトはそれを「まぼろし」と呼ぶ...というワケで、突如として今ここに!名づけて「まぼろしレビュー、リターンズ」。今回復活させますのは、他サイトでも取り上げられた...この方のあのレビューでゴザイマス。

(オリジナル掲載:2009年4月|加筆・修正:2015年4月)←ほぼ全面書き直し

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春もたけなわ…皆様いかがお過ごし?5月のおコエを聞く時分にもなれば、それこそ初夏の風情が押し寄せてくるというものヨ。暖かでココチE、いかにも「春」然とした時期というのは、意外と短いものでゴザイマスよね。それはそうと「春」と言えば、いの一番に思い出す曲がコレ。ってことで、今回は今でも愛らしいままの、この方が放ったあのハルウタをレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「春ラ!ラ!ラ!」は、石野真子嬢のシングル第8弾として、1980年1月1日の元旦に発売された楽曲。それこそ、この楽曲は真子さんのアイドル歌手時代を語る上での重要曲!そそっ、いわゆる代表曲と呼ばれるものでもあるのだが、本曲を語る際に必ずやその話題の中心となるのが、歌詞だったりもする。

まぁ、とにかく本曲に携わった布陣をザっと確認してみることにする。

作詞:伊藤アキラ 作曲:森田公一 編曲:竜崎孝路

どのお名前も70年代を中心として、頻繁にお見受けしたものばかり。伊藤&森田コンビと言えば、日本香堂の「青雲」♪しあわせのあおい〜くも〜とか、コドモ向けソング「南の島のハメハメハ大王」など、必ずやどこかで耳にしたことのある曲がズラリンコンのコンビ。アイドル歌謡に目を向けてみると、アパッチの「あまったれ」も同コンビの作品だったりもする。そんなトコロからも、今回の表題曲が一筋縄ではいかないソレ…といったスイソクがアタマをもたげてくるというものヨ。

「春ラ!ラ!ラ!」はその発売日からお察しがつくとおり、まだ冬将軍が居座っているような寒い時期に唄われていた。しかし、1月1日となるやいなや、テレビ番組では「新春」と叫びだしてとても華やかな色彩に包まれる。そして、それまでインディゴに染めあげられた「聖夜」的な風情は、一気に払拭されていった時期である。それこそ暖かなピンク色の春を、アイドルの石野真子嬢が花束を携えながら連れてくる!そんな春待ちの期待感とワクワクする気持ち…この曲にはそのようなものがたくさん詰まっていたように思うのである。軽やかで屈託のないサウンド、アイドル然としたフリツケ、真子嬢の愛らしい笑顔など、これら多くの魅力と相まって、彼女の代表作になったのも頷けるというものヨ。

さて、それでは本曲が語られるにあたり、いつもその話題の中心になるという歌詞を拝見いたしまショ。

♪春という字は 三人の日と書きます
 あなたとわたしと そして誰の日

この部分は漢字を覚える義務あり小坊クンたちには、お誂え向きかしらネ…“春”という漢字を頭に叩き込むにはもってこい!こんな風に説いてくだすったセンセイもチラホラとはいらっしゃったのかしらん、ナゾ。ここから更に遡った昔には、英語のスペリング記憶用として♪V・A・C・A・TION〜という、かの有名なオールディーズポップ(「ヴァケイション」)も利用されていたらしいが、その時代のことはよく知らん。(笑)

でもって三人の日と書いて“春”とキたもんだ!いやはや、さすがは伊藤アキラ先生でゴザイマスよね!気づきそうで気づかない箇所にお目々をつけられました。たしかによく見れば、そのような構成で形づくられた漢字。しかし、ココで気になるのは“三人の日”というお言葉…この時点ではソレがナニを意味しているのか、サッパリコンコン状態なのは言うまでもない。かろうじて「あなた」と「わたし」、そしてあともうひとりの存在が、ぼやかされながらも出現しているのみなのである。

♪あなたが好きになる前に ちょっと 愛した彼かしら
 会ってみたいな 久しぶり あなたも話が合うでしょう

ふむふむ…どうもこの“ちょっと愛した彼”ってのがネ、クセモノ。どうにもその“三人の日”とやらにおける3番目の座に該当されるお方?ただ、なんで今さら会ってみたいと思うのか、また、現在進行形の彼とわざわざ引き合わせたいという理由はなんなのか、まったくもって意味不明なのでありまする。(笑)

♪三人そろって 春の日に 三人そろって 春ラ!・ラ!・ラ!
 何かはじまるこの季節 三人そろって 春ラ!・ラ!・ラ!

前半部分がエンドろうとするのにもかかわらず、意味の分からん状態は続くよどこまでも。ただひとつ明確になっているのは、三人そろって春ラ!ラ!ラ!〜とばかりに陽気にはしゃぎまくるお姉さんの存在…コレだけなのである。

コレではとてもじゃないけど埒があかず、2番の歌詞もカクニンしてみることにした。

♪けんか別れをした人も なぜか今ではなつかしい

ここから察するに、その“ちょっと愛した彼”とは、けんか別れという結末を迎えていたことが見て取れる。かつては愛し合ったお二人。だけれども、何かが引き金となってけんかへと発展。そしてその行き着く先が別離だった模様。だけれども、このように「懐かしい」と思えるぐらいならば、ソレはさほどの修羅場ではなかったと勝手にスイソクしてみたり。(笑)

しかし、主人公がけんか別れしたという元彼を、懐かしむキモチは分からないでもない。が、現在の彼とのお引き合わせを企てる必要性に関しては一切合財のナゾ。しかも、話が合うかどうかの根拠とやらは、一体どこからやって来てるのか?彼女の独断と偏見にしてもかなり身勝手なソレでもある。(笑)

この意味不明で解読難解な歌詞こそが、本曲を「ヘンな曲」として認識させる最大要因なのかと。森田センセイが紡がれた、春爛漫のウキウキするようなメロディーとは裏腹に…この歌詞の意図に関しては?(ハテナマーク)が飛び出しちゃうのヨ〜(←どっかで聴いたような)といったトコロでありまして。

ただ、このようなシチュエーション…それこそワタクシメが生息するような海外の、比較的あっけらかんとしたおヒトが住むお国でなら無きにしも非ずかナと。しかし、国土も風土も人々も…ウェッティ気味なジャポンではねぇ…どうなのかしらん。昨今では渋谷区の新条例の件もあるしで…多少は変わってきているのカモ?それにしても、元彼と現彼を無理やりに引き合わせ、桃の花咲く木の下で春ラララする理由…見つかりませヌ。まぁ、そのテの同好の集まりで、姫はじめとしての○Pを嗜むってのなら分からなくもないけんど…したくないワ、そんなん。(笑)

そして主人公は、あっけらかんと...こんなご発言までカマす。

♪あなたが嫌いなわけじゃない

ちょっと…なによコレ。嫌いなわけじゃない…って不明瞭極まりなくってヨ。だって嫌いなわけじゃないって…どういう風に捉えたらよいのか、ナゾ。現彼は大して好きでもないけど嫌いでもないっ…てな中ブラリンコン状態?コレがまさにこのお歌の主人公を「とんでもないム・ス・メ」呼ばわりさせとる原因なのでは?この汚名を返上するには、ソレ相応に説得力のあるストーリーが必要!ってことで、こんなん「い・か・が」?

実はこの度、現彼がそのスジのお方と発覚…おまけに前彼も左に同じ世界で生きる人だったとしたら。この設定ならば…

●ちょっと愛して終わった理由
●けんかで幕を閉じたお付き合い

これらのつじつまも合ってくるかと。でも彼女としたら、その当時は騙された〜という被害者意識でドップリ。しかし、そのスジに関しての理解はすんなり出来るおこげ的な女子。そんでもって元彼のことを改めて思い起こして見れば、「なかなか正直でいいオトコだったしぃ、久しぶりに会ってみたい気もする」と。おまけに「あら?現彼のご趣味にも合いそ?やだぁ、じゃあアタシがひと肌ぬいでキューピットしちゃう。」それこそお日どり良さげな春の日に、桃の木の下♪春ラ!ラ!ラ!〜っとネ。

はっきり言っておせっかいのナニモノでもない気もする。が、この解釈をもってすれば、主人公の評判は多少の向上となるはずである。主人公を擁護するには、もうこのストーリー仕立てしかないのでは?しかし、この妄想…まんざらでもなさげでありまして。

●桃のお花=濃いめのピンク色 (←ソチラ組の方のお色として定着済?)
●なにか始まるこの季節 (←お見合い成立の伏線?)

それこそ赤絨毯でも敷いてパっと○イデリア〜とイキたいトコロ。現彼と元彼におきましても♪恋愛地方〜本日晴天ナリっ?ってな雰囲気。またぁ、そんなアホな…あまりにも悪ふざけがすぎやしませんこと?おっ…でもちょっと待った!

♪理由(ワケ)をあなたに話したら お前が悪いと言われそう

こっ、これには…アセが止まらず!

前回といい今回といい…二度に渡りそういうのに引っかかったお前が悪い!と責めたてる現彼のおキモチ描写がキタか、もしかして。この節によって、ワタクシメの駄妄想における信憑性すら増してきそうだからコワイったらありゃしない。ってか、そうだと自覚していながら女性と付き合った男たちに問題アリでしょ、こんなの。(笑)

ささっ、コレを読んでくださっている皆様。おヒマならこの件について…ちゃ〜んと考えてみてネ!!(笑)

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100万ドルのホ・ホ・エ・ミ文句ナシにキャワゆい真子嬢

本曲はオリコン最高16位、登場週数15、16.0万枚を売り上げ、名実ともに石野真子嬢の代表曲に成り上がった。この曲でTBS「ザ・ベストテン」にチャートインしたことも今ではナツカシイか。本曲を唄いあげる真子ちゃんのそれは可愛らしかったこと!しかし、ソコに出演することができたのは、本作と次作「ハートで勝負」の2曲だけ。コレはちと淋しい記録とも言えようか。しかし、70年代後半という時代は、アイドル歌手にとって実にキビシイものだった。なにせニューミュージック(略してNM)と呼ばれた勢が台頭し、世の支持を集めまくていた頃だからである。このような時代を駆け抜け、80年代の幕開け一発目として放った本曲…それらお成績はかなりごリッパなものではないかと。時代背景の考慮ナシに「売れてない」とか…言わないでほしい。

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発売時に井上望&岩崎宏美嬢と共に掲載された広告。80年代ウンヌンという割には、70年代を引きずったサウンドか。しかし、明るく楽しく、キャワゆくて...名実ともに真子さんの代表作!

それにしても伊藤アキラ先生…やりますナ。当時この曲を見聴きしていたワタクシメは、まだ幼き小坊。その頃は真子ちゃんの可愛らしい見た目のトリコになり、明るい春の歌だナ…こんなことぐらいしかアタマには浮かばなかったorz。思えば遠くへ来たもんだ…アラフィフともなりゃ、それ相当にアタマもこなれるものか。またソレと同時に薄汚れ感もハンパなくなってくるから「困るのことヨ」。(笑)そんな時はネ…

♪桃の花咲く 木の下で

ストリングスの音色美しき、胸キュン!メロにて心のお洗濯…「ハートウォッシャー」しちゃいましょ、ねっ!まぁ、つべこべ言わずに「春ラ!ラ!ラ!」。石野真子嬢の可愛らしさ、そして屈託のないサウンドを十二分に堪能しながら素直に拝聴するっ!コレが一番ヨロシュ〜ゴザイマスよ。って、散々ぱら下らんこと書きなぐっといてなんだヨ!ってな怒号もチラホラか。

♪お前が悪いと言われそう

さようでゴザイマスか。ほんじゃひとまず、春ラ!ラ!ラ! 能天気ぶって退散しときまショ。(笑) 

☆作品データ
作詞:伊藤アキラ 作曲:森田公一 編曲:竜崎孝路(1980年度作品・ビクター音楽産業)

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皆さま…新年おけましておめでとうございまする。

ってかもうマツノウチは終わっておりますが、まだこのご挨拶方式でもヨロシュ〜ゴザイマスか。

先を急ぎましょショ。さて、つい先日の大みそかに行われたNHK「紅白歌合戦」...ご覧になった方も多いことかと思われ。今回のメダマはなんといっても...そそっ、80年代のアイドル歌謡帝国における両巨頭として君臨されたあのお二人だったかと。それらお二方の雰囲気からワタクシメは“月の女王さま”ならびに“太陽の女王さま”と呼ばせていただいているのだけんど。まぁ、ここまでお話すればどなた方のことを指しているのか、当ブログのヒンパンご訪問者さまならば即座にピン!となっていただけるのではないかと思われ。

月の女王さまのご復帰もウレシュ〜ゴザイマシタし、また、あの大舞台で初の大トリを務めあげられた太陽の女王さまにも感慨深いものを感じた次第でゴザイマシタて。舞台にひとり取り残され渾身の歌唱をカマすなんて!SHYナ・ボーイのワタクシメにはとてもできない芸当でありますからして、思わず敬服!それでもネット上では彼女のパフォーマンスに関しまして色々と...まぁ、いつものごとくの言いたい放題なご意見が飛び交っているようでゴザイマスがね。ワタクシメといたしましては彼女のごリッパなお姿を称えたい派に属させていただきたく。ただ、あの曲よりも「瑠璃色の地球」の方が相応しかったのカモ?と「疑問符」を連打してみたり。なぜなら昨今の地球を取り巻く環境、そして〆としてのシマリ具合なぞを考慮してみるとサ...ソチラの方がマッチングする気がしてしもうて。なにはともあれ、80年代を代表するふたりの女王さま方が、2014年になっても世間の注目を浴びているという事実!コレは実にウレシイことでゴザイマスであり、それこそお二方の存在が今でも偉大であるというア・カ・シというものヨ。

それはそうと…舞台にひとり取り残され+瑠璃色?これらキーワードによりワタクシメの脳内でアタマをもたげまくる曲がゴザイマシて。ということで、今回はココにコジつけさせていただき、あの歌姫が放ったこの曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「くるみ割り人形」は石川ひとみ嬢のシングル第2弾として、1978年9月5日に発売された楽曲。彼女にはひっちゃんというニックネームがあるからして、ここから先はそのように呼ばせていただくことにする...モチ親しみを込めてネ。

ひっちゃんと言えば「まちぶせ」のリメイクヒットにより認知される方であり、そして今でも歌手活動を継続してらっしゃることでも知られる。彼女の歌声は若い頃のソレとまったく遜色のない、どこまでも澄んだ美しい響きが特長。そしてご風貌も全く衰えを見せず今でも愛らしさを保たれたままであるからして、彼女を支えるファンの数がとても多いのも特筆すべきお事柄かと。

そんな彼女はTVのオーディション番組「君こそスターだ!」のご出身で、1978年5月25日にキャニオンレコードから「右向け右」で颯爽とデビュー。そのデビュー曲は最高位66位、1.7万枚を記録し、そこそこ好調なスタートを切ったもの。ここで「そこそこ」と書いた意はもちろん良き意味のソレということになる。なぜなら70年代はアイドル歌手にとっては非常にテキビしい時代であり、よほどの良曲や確実な人気を得られなければヒットチャートの上位に躍り出ることは叶わないといういばら道。知名度だけあってもダメ、グラビア人気だけあってもダメ、その他ダメよ〜ダメダメ。それこそすべての要素が揃いブミとならなければ名実ともにトップアイドルとして君臨することはできないという状態。だからこそデビュー曲をいきなりチャートインさせてきたひっちゃんは、そこそこのご健闘モードだった...と言えるのでありまする。

そしてこの好調の波に更に乗ろうゼ!と放ってきたのが、表題の「くるみ割り人形」だったのでゴザイマス。発売日を見てお察しがつくとおり、本曲は新人賞レースを意識したものである。ひっちゃんが所属していたのは業界の雄(当時)とも言われた渡辺プロダクション。しかしソコにはすでにトライアングルというイチオシユニット(キャンディーズの妹分)がすでに存在。が、そのユニットが思わぬ誤算による大失速を招いたことにより、慌てふためいた同事務所はひっちゃんプッシュ体制へと完全シフト。

このヤバイ状況下だもの...そりゃ気合いを入れまくらないとネ。なんせプロダクションも雄としてのメンツがかかっていたのだし。ってことで作詞は好評だったデビュー曲から連投となった三浦徳子氏が担当。作曲はヒットメーカーの馬飼野康二氏が、編曲は大村雅朗氏が手がけるというラインナップ。デビュー曲と異なる点は作詞以外の部分ということになるのだが、おそらくはよりアイドルポップスらしく、より覚えやすくて親しみやすい曲調で...という企てからの起用だったのではないかとスイソク。なんせデビュー曲はやや固めの作風だったものネ...しかもタイトルが「右向け右」って。ヘタすると軍のお唄かしらん、ナゾ...みたいな懸念もチラホラ?そりゃ、ないワ。(笑) 

そのような懸念を払拭するかのように?本曲ではヨーロッパのかほり芳しきハープシコードの音色をあしらわれた。ソレはあたかもトウ・シューズを穿いたプリマドンナが軽やかで優雅なステップでも踏んでいるかのような上品な響き。そしてひっちゃんはこのように唄いはじめるのである。

♪瑠璃色風吹く アスファルト
 飛びはねる赤い靴 虹を描く
 ガラスの瞳に映る街
 誰かと腕を組み あなたが消えた...

主人公が傍観者としての立ち位置で描かれるストーリー...しかし雲行きがとても怪しい。なぜならば...

●飛びはねる赤い靴→浮かれるオンナを現したもの
●虹を描く→そのオンナが七色の夢でいっぱいになってるさま
●ガラスの瞳→主人公の目。決定的瞬間を目撃し、冷たく凍てついたさま?

ワタクシメの妄想によればこのような展開となり、ショパナからコッパミジ〜ン!ハンカチギュっとしぼるほど思いきり泣きたいワ〜といった状況なのである。そして主人公は悲しみの海に突き落とされ...

♪danceが終わったあと 取り残された...
 静まりかえる舞台 私一人だけよ

コレ、分かります?いわば幕が引けた舞台上でひとり呆然とたちすくんでいるさま...要は凍てつく荒野にポツンと取り残された汽車のようとでも表現したら的確なのか。周囲にイヤミなおヒトのひとりやふたりでもいたのなら「いつまでボーっとつったってんのよ、アンタ!」と言われかねない状況とも言えるか、ナゾ。

♪くるみ割りお人形 あやつる人がいないの
 くるみ割りお人形 夢は昨夜(ゆうべ)割れたの...

はっ?くるみ割り人形???あれれ、なんだかよく分からなくなってきてしもうた。だってくるみ割り人形って、オトコの兵隊を模したモノが主流じゃなくて?しかもココでのひっちゃんのフリツケ...お噂はかねがねお伺いしてはおりましたがネ...ロボットのソレみたいになっとるし。だ〜か〜ら〜違うっての...ソレは「あやつり人形」をイメージしたものなのヨ、プンプン。ひっちゃんをイヂメないでネ。(笑)

ココでモンモンとするものイヤなので、くるみ割り人形について調査ってみることにした。モンモンするのは「もんもんドラエティ」で主役ったひっちゃんだけ十分でゴザイマスものね(←意味分かります?)。

イメージ 2ドイツの伝統工芸品。おもに山間部の特産品として作られる、木製の直立した人形。アゴの部分を開閉させクルミを噛ませ、背中のレバー操作により固いクルミをいともカンタンに割る仕組み。

ふむふむ。このような理由で制服を纏わせたイカつい兵隊サン見た目ってのが多いのか。少女を模ったモノが存在してもいいようなものだけど?でもよくよく考えてみたらば、その愛らしいご風貌でお固いくるみを「ガリっ」とか...ギャップがすごすぎて不気味〜。しかもクルミ大のモノをおクチにパク〜だなんて...早くもカマキリ化のおっぱじまりかしらね、ナゾ。(←意味分かります?)

ソレはさておき、この主人公が本曲の中で訴える“くるみ割り人形”の意味とは?

●悲しい瞬間を目撃してしまい直立不動ナノ
●あやつる人がいなくて立ちすくむだけなのヨ
●完全に受身と化してしまったワ

これらなのかと思われるのだが、この曲の歌詞は一見シンプルに見えはするものの、実はそうではないことに気づいた次第でゴザイマシて。曲中で小道具として登場してくる...

●赤い靴
●dance
●舞台
●くるみ割り人形

要はこヤツラがクセモノでありまして。なぜならこれら小道具により主人公もバレリーナなのではないか?と思わされがちだからナノ。歌詞の解釈は聴き手におまかせが基本...なのでどう解釈しようが♪どうでもいいワ〜なのだけど。ただ、かつての歌謡曲における歌詞というのはポエム的な要素を含むものであり、なおかつ大意がボヤかされる傾向にあった。まぁ、昨今の歌詞に至ってはあけっぴろげにダラダラと...どヘタな作文みたくになってしまってるけんど。いわゆるかつての歌謡曲と呼ばれる曲に宛がわれたポエムのような歌詞の解釈方法...ソレはネ、ちょっとした言葉を追加して文章らしくしてみること。そそっ...こんな風にネ。

♪(あたかも)danceが終わったあと(ひとり)取り残された(みたい)....
 (まるで)静まりかえる舞台(で) 私一人だけよ(みたいな感じナノ)

♪くるみ割り(の)お人形(みたい)あやつる人がいないの(→つったっとるしかないノ)
 くるみ割り(の)お人形(みたい)(なぜなら)夢は昨夜割れたの...(パリン&ショボン)

どうでしょ、コレ。このようにしてみると歌詞の解釈作業がウンと楽になる...名づけてまり子マジック!もといチェリーマジック!ってか今回の主役はひっちゃんだから...いくらお顔がニタピロだからってまり子嬢をわざわざココに引っぱり出すこともないのでは?

チェリーマジックによる分析からモノ申し上げますと...主人公はバレリーナではなく単に夢やぶれてあたかも○○みたい...と悲しむ女の子であることが見えてくる。突然の悲劇に見舞われ直立不動に...あやつる人を失い完全受身と化してしまった少女をくるみ割り人形になぞらえる。この状況をかの有名なバレエ歌劇と絡ませて描いたのかナと考えてみる。この解釈であれば、2番の歌詞で登場するトウ・シューズや踊りだす女(ひと)などのすべてが点と線でつながるのではないかと。

●トウ・シューズ→軽やかに踊れるはずの靴を穿いたとて全く動けんくらいの衝撃を喰らった
●踊りだす女(ヒト)の顔→彼の横で陽気にはしゃぐオンナの図

いかがなもんデショ。この分析が当たっているのであれば、作詞をされた三浦センセイは実に奥深い歌詞を書かれたと絶賛すべきかと。例えコレが的外れなものであったとて、少女の繊細な感性をちりばめた歌詞は秀逸この上ないことには違いないけれども。

これとは別の、いわば“すんなり派”としての解釈だと...

●飛びはねる赤い靴→ヒロインを射止め浮かれまくるバレリーナ(恋敵)
●主人公→ヒロインを逃してその他大勢に

これでもよろしいのかと。ただこの解釈だと歌詞内で使われている「誰か」というワードに解せなくなるのである。なぜなら仲間であれば「誰か」でなく「あの子」となるはずでありまして...それこそひっちゃんが「まちぶせ」で唄ったような嫉妬モードへ大突入になるのかと。バレエを題材にした少女まんがは数多かれど、それらにて頻発しまくったという...

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こんなものフンだらイタタっゆうきみほ主演でドラマ化少女まんがでは繰り返し題材に
※おテテの出演:ワタクシメ

お〜コワイコワイ!バレリーナの命とも言われるトウ・シューズに

「画鋲つっこんどいたワ...ふふっ」
「ガラスの破片つっこんどいたワ...ふふふっ」

というアレでゴザイマスね。ってか新年早々またの悪女バイブルかネ...もう♪いい加減にしてぇ〜〜。(笑)

さてこの曲...スバラシイのは歌詞ばかりでなく、メロディーやアレンジに関しましてもそれはそれは賞賛に値するものでゴザイマシて。

●主人公が決定的瞬間を目撃する部分から中盤まで→悲しく切ないマイナー調
●サビからはパっと明るく→メジャー転調させ華やかでアイドルらしい雰囲気に

コレですよ、コレ。当時のアイドルポップスにおける黄金手法をきちんとフンでらっしゃるんだからニクイったらありゃしない。主人公が置かれた状況はそれこそ悲しくて切なくてどうしようもないソレ...だけどサビ以降の明るく華やかなサウンドによりいくらか聴き手も救われる感じがしませんこと?また、この転調部分が悲しみに暮れながらも前を向きはじめた主人公を描いているかのようにも思えてきて、徹底的にお暗い曲とは一線を化すという特徴にもなっているように感じるのでありまする。そして大村氏による編曲がスバラシイのもお聴きのトオリでゴザイマシて...ハープシコードやストリングスなどのクラシカルな楽器を自由自在に操られ、上品な趣きをタップリコンコンと湛えるノ。それこそバレエ歌劇の一幕でも観ているかのようなキブンにさせてくれるのでありまする。

そしてこの秀逸作品を見事に唄いこなすひっちゃんの歌唱力...どうよ、コレ。声の伸び、透明感、しっかりした音程...新人歌手とは思えない堂々とした歌いっぷりではないですか!

♪あなたの心の中 誰かでいっぱい
 トウ・シューズをはいても 動けもしないの...

特に2番のこの部分...あ〜ん、シビれますワ!♪あなたの〜からのクダリは切ないことこの上なく、男性リスナーであらば守ってあげたくなる衝動にかられるはず...まぁ、いらん行為だろうけんど。そして♪動けもしないの〜におきましては、ひっちゃん独特の悲壮感に満ちたお声が大炸裂するという。もうこの曲は彼女の魅力を惜しみなく発揮することに成功した、傑作中の傑作と言ってもいいのではないかと。

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石井玲子氏デザインの純白ドレスリボンもポーズもキマったワ!クラマリさんにかなりニタピロ?

こんな風に異口同音だった方が多く存在していたのか...本曲は最高42位、6.2万枚を売り上げ、100位以内に15週間も留まり続ける大健闘を見せたのでゴザイマス!この傑作で勢いづいたひっちゃんは同年の「日本歌謡大賞」における新人賞のノミネートも通過、上位7名として本選へとコマを進めたのである。山口百恵嬢やピンク・レディーが猛威を振るっていた当時の歌謡界において、ルックスも実力も兼ね備えた新人アイドルがいることを大いに印象付けたのでありまする。

ただこの宵...ひっちゃんはノミネート会場でひとりぽっち、マネージャーさまは会場に姿を現さず仕舞いだったらしい。なんでも心臓に悪いから...というのが理由だったらしい。だけど当時の歌謡賞はどこでどう転ぶか分からない恐ろしさを秘めていたのもこれまた事実でありまして。例え裏ネゴを万全にしていたとしても、ヘタするとどんでん返しを喰らい関係者のおクビも飛んだとか...そんなことは当たり前に起きていたのでありましょう、おそらくは。

♪ガラスの心が飛び散るわ

マネージャーさま的にはコッパミジンになりそうな恐怖のガクブル?もしかしたらおもらし寸前の状態だったのカモね。

78年の新人賞は時代を反映してか、NM勢と呼ばれた方々の活躍が顕著。例えば渡辺真知子嬢、さとう宗幸さま、中原理恵嬢、サザンオールスターズ、ツイストなどがソレにあたる。ソコに石野真子嬢や渋谷哲平クンあたりのアイドル系が肉迫するという展開だったもの。しかしレコ大にてツイストが辞退を申し出るという異例の珍事が勃発したのもこの年でありまして。ひっちゃんはと言えば...上位陣を脅かすほどの実績は残していたかと問われれば、お世辞にもそうとは言えず、当落線上をウロウロ。だからこそのマネージャーさま不在劇...なんだか頷けるような気もしてまいりますワ。

こんな事情はつゆ知らずだった当時の小坊ワタクシメ...それこそブラウン管に座りこみお祈りを、モチひっちゃんのため。なんとか当選と相成ったからよかったようなものの、ココで落選喰らってたらワタクシメは

♪くるみ割りお人形

それこそあやつる人もおらずの直立不動!そして夢はコッパミジンになっていたことでしょうヨ...ふ〜あぶねぇあぶねぇ。(笑)

☆作品データ
作詞:三浦徳子 作曲:馬飼野康二 編曲:大村雅朗 (1978年度作品・キャニオンレコード)

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