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畑中葉子さんと言えば、それこそ平尾昌晃センセイとのデュエットで… 「カナダからの手紙」 「エーゲ海への旅」 「サンフランシスコ行き」 「ヨーロッパでさようなら」 という、海外を舞台にした4部作で知られ、またその後の‘後ろから前から’波乱含み人生などにその話題が集中してしまう方でもある。そんな彼女が1979年1月25日…平尾センセイの元から独立した後のソロデビュー第1弾として発売したのが、表題曲の「ロミオ&ジュリエット’79」だったのである。 この曲の作詞を担当したのはなんと松本隆センセイ、作曲はこれまた大御所の平尾センセイといったビッグネームコンビ。作曲に関しては言うまでもなく…といったトコロか。それこそ秘蔵っ子だった葉子さんの記念すべきソロデビュー曲だったのだもの…センセイが気合を入れずに書かないワケがゴザイマセンわよね。それこそ当時、この曲は‘強力盤’といった風情をムンムンと漂わせ、市場に出回ったものでゴザイマス。 さて、そんなこの曲のテーマは…
である。あら?たしかこのモチーフは昨年、このブログでもレビュったことのある和泉友子さん「青い水平線」のソレとまるっきり同じモノ。この時代はコレがトレンディーなテーマだったのだろうか。 なにはともあれ、そんなToo youngな恋愛模様を、あの有名な不朽の名作「ロミオ&ジュリエット」に絡めまくり描いたのがこの作品…ということになるのである。それでは一体ナニがロミオ&ジュリエットなのか…そこら辺りのガザ入れを開始してみたいと思うのでありまする。 ♪新宿 摩天楼 ディスコもはねて あなたとわたしに 帰る家もない 舞台は新宿のとある場所。ディスコがはねる時間…と言えば、ソレ相当に遅い時刻、おそらくは午前様状態に突入しているような時間帯かと思われ。そんな時間に夜の街をほっつき歩くのがこのお歌の主人公様とそのお連れさんということになるのだが…はて、この後は一体どこへ。 ♪あなたは最後の 煙草を折って 海辺へ行こうと 道の石を蹴る 目的地は‘海’だったようでゴザイマス。夜中に暗がりの海へ行く…コレも若さ?はたまたヤンキーの象徴?とも言えようか。道の石を蹴る…というふてくされまくった行動から見るに…幸せに満たされた充足感なるものはこのカップルには存在しないのかと思われ。 ♪ごめんな お前を不幸にしたよ いいのよ あなたと死ねるなら幸せ 若いよ若い 若すぎるよと 親が言う 友が言う キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!! 松本センセイお得意の会話手法。 それにしてもここまで思い詰めなくたっていいものを…。親や友から「若すぎる」と反対を喰らってる…そのツライ気持は痛いほど分かるけれども。たかが恋…この先、バラ色の人生が待ってるかもしれないんだし^^。その若さで早まりまくった心中…そんなものを企てるってのはよくありませんわよね。しかもこのカップルが試みようとしているのは… ♪ごめんな 真冬の海冷たいぜ いいのよ つないだ指を離さないで 水平線にむかって延々とその歩を進めるという、例のアレ?なんだろうか。なんだか70年代…フィルム撮影の薄暗い色調がムンムンだった昼メロドラマ?とおぼしき世界観で充満しているようでゴザイマス。 ♪若いよ若い 若すぎるから 命をかけて 愛せるんです ねえ まるでジュリエット&ロミオ あら?それこそ♪やばいよやばい〜やばすぎるから〜と歌詞を差し替えた方がよさげな展開に絶句!そう…だからアタシたちは‘ロミオ&ジュリエット’の79年度版なの…って自己陶酔にもほどがあるといった風情も無きにしも非ずのようで。(笑) それにしてもこの曲でアイドルデビュー…ちと内容が衝撃すぎやしませんか。 そう言えばコレを唄った葉子さん…彼女と言えばコレをそのまんま実生活でも実践してしまい、それこそ衝撃人生を歩まれた方…ではなかったでしたっけ。「カナダからの手紙」の大ヒットにより知名度は抜群!という中での恵まれたソロデビュー。ソロ歌手としての人生もこれから!という意気揚々とした最中でもあった。なのに歌手活動なんてそこそこにし…全てを投げうって愛に走ってしまわれた。コレを読んでる読者様の中にも当時の彼女の潔さにド肝を抜かれまくった…なんて方も多いかと思われ。 この曲はオリコン最高81位、1.4万枚を記録して100位以内へのチャートインを達成!って…やだ、葉子さんったら、ちゃんとチャートインしてたんじゃないの。この状況で電撃結婚→引退ってのはやっぱり若気の至り?だったのか、もしかして。なかなかの歌唱センスをお持ちだった葉子さん(←なんといっても平尾昌晃音楽学校出身ですものねぇ)、それこそ歌手としてはまだまだチャンスはあったような気がしてならないのでゴザイマス、もったいなか。 曲全体的な印象は情熱のスペインとか…そんな風情を彷彿とさせるような、実にスリリングなアレンジ。さすがは平尾センセイの秘蔵っ子のソロデビュー…気合はかなり注入されていたとおぼしき仕上がりっぷりである。ただ欲を言えばもうちょっとそのアレンジをタイトで小気味良いソレにすることが出来たのならば…この曲のインパクトは更に増大し、もっとチャートを駆け上がったのではないだろうか…そんな風に思ったりもするのである。70年代後半という時代を考えたらコレが精一杯のご尽力…だったのかもしれないけれど。 それにしても70&80年代アイドルさん…当時歌唱した曲の歌詞どおりの運命を辿る方がしこたまなのが驚きである。コレに関しては以前、倉田まり子さんの「グラジュエイション」記事でも触れたことがあるのだが、畑中葉子さんのデビュー曲までもがソレの1つだったなんて!この記事を書こうと思わなければこの曲におけるサビ部分の歌詞… ♪若いよ若い 若すぎるから 命をかけて 愛せるんです なんてスッカリコンコンと忘却の彼方状態。今回のレビュー作業は新しい発見で…目からウロコもいいところでゴザイマシタ。それこそ…
盤をチェック、そして…
くまなくアイドルポップスを網羅しないとね…といったトコロかしらん。(笑) ☆作品データ
作詞:松本隆 作曲:平尾昌晃(1979年度作品・ビクターレコード) |

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