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書庫☆70年代アイドルぷちレビュー

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シンプトムとは…

兆候(ちょうこう)

という意味を表す英単語である。こうなってくると横文字に弱くてねぇ〜という方の中には「あぁ、あの黄色くて目玉がギョロリとしたアニキャラ?」なんて勘違いする人もでてきたりで?でもってなぜにワタクシメがこんなお言葉からレビューをおっ始めようとしているのかと言うと…

風邪(かぜ)

そう。実はウン年ぶりにソレにやられてしまったのでゴザイマス。普段の生活はと言えば、生まれてこの方医者いらず?なんて健康優良児生活を未だに続けているようなお人でゴザイマスもので、しばらくぶりにシック36にかかっちゃうと青菜に塩みたいな「弱っちゃうんだ」状態に。そもそも今回の大風邪を引く前には…♪そうさ〜あの日がすべて〜といった兆候とおぼしきソレがあったもの。ただコレはあくまでも今思い起こしてみれば…といった類の振り返り作業により甦ってきたものであるからして。人間ってのは健康なときにゃ強気ガンガン!体からのシグナルであり「危険な予感」でもある兆候を見逃してしまい、病気になって改めて健康の有り難さが身にしみてくる…というのが常なのか。ところで「危険な予感」と言えば、70年代アイドルにもソレに関連するお方がおりましたよね。そんなワケで今回はココにコジつけさせて頂き、いつものようにあの頃アイポをレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「危険な予感」は香坂みゆきさんのシングル第5弾として、1978年5月に発売された楽曲である。ナニを隠そう、彼女のレビューを書くのはこのブログではお初なのでゴザイマス。こんなに長きに渡り芸能界でご活躍&知名度もバツグンな方を当ブログ開設から6年もの歳月を経過して未だにスルーしていたなんて!って怒号が飛んできそう〜。でも実はそういう方…結構いらっしゃるのネ。みゆきさんのレビューに関しては別に避けて通っていたワケでもなんでもないのだが、書こう書こう!と思いながらその機会を逸してしまっていた…それだけのことなのである。まぁ、彼女の場合はリリースしたシングル曲における数の多さに反比例(?)して、コレ!といった決定打がない(失礼)ってのがレビューを遅らせた原因?でもソレをポジティブな方向で考え直してみれば、富士山のようなモノはないけれど、小山が連なる名山…ということになるのかもネ。

なにはともあれ…この曲の発売は5月なので、まぎれもなくナツウタとしてリリースされたソレであることは言うまでもない。レコジャケの雰囲気もナツギャルといった風情がしこたまで、実にさわやかな笑顔を振りまくみゆき嬢が写る。しかしながらそのタイトルが「危険な予感」とはいかに…。尋常であれば人間の顔ってのは危険な予感を察知するとこわばるものなんだけど?コレにはなにか笑顔にならざるを得ない秘密が隠されているに違いない!ってな邪推が頭をもたげてきたところで、いつものように分析開始!(笑)

♪ジャラララ〜ン

っとおっ始まるイントロはナツウタの風情そのもの。シュロの葉とかパームツリーとか、そういう樹木に囲まれて聴きたい感じの1曲か。

みゆき嬢と言えば、3歳でモデルとしてデビュー。そしてテレビ番組「欽ちゃんのドンとやってみよう!」のマスコットガールを経た翌年の1977年には、若干14歳の若さで「愛の芽生え」という曲で歌手デビューまでカマしてしまった方である。そんな彼女の特徴と言えば、その低年齢とは大きく反比例するすっかり出来上がったとおぼしきスラっとしたプロポーション…コレでゴザイマシタよね。たしか同期でソレとは対極に位置していた榊原郁恵さんが、その美しいおみ足などに羨望の眼差しを向けていたという、その方がみゆき嬢だったとも聞く。

このイントロ部分では女声コーラスによる♪ウ〜に合わせて片足をあげてみせるフリツケがなんともキャワゆく、またぷちエッチっぽかったものである。でもってステキなのはプロポーションだけではなく、ニコっとキャワゆいビーバーみたいにチャーミングな笑顔もウリ。だからこそ彼女の歌手デビュー時につけられたキャッチフレーズとやらは…

飛び出せビーバー14才

コレだったのでゴザイマス。ってかそのまんまダイレクトってのがちと笑えるか。みゆき嬢のスタッフの皆様ったらば「ちゃ〜んと考えてみてネ」とばかりに熟考されたのかしらん、ナゾ。(笑)

♪クルクル腕を回し 貴方がかけ寄る
 逃げだす足がもつれて 渚にころぶ

上述したような天性の垢抜けた素材が武器だったみゆき嬢…なのになのに出す曲出す曲が古めかしいのは「どうして?!」という、当時は小坊だったワタクシメの疑問。ソレがこの曲で雨後の青空みたくイラん雲がどっかに吹き飛ばされたかのようなスッキリ加減!それこそゴキゲンなポップスに仕上がった1曲となったのである。といっても実際はセカンドだった「初恋宣言」でもメジャっていたんだけど、当時のワタクシメはその曲を存じ上げなかったのよねん。(笑)

全国のみゆきファンが熱望(していたのかどうかはナゾだが)だったゴキゲン夏ウタポップスを作曲されたのは、ピンク・レディー一連ヒットでおなじみの都倉俊一氏。実はセカンドシングル以降の古めかしい2曲も同氏によるものだったので、特に作家を変えて挑んだ!というワケではない、あしからず。

それにしてもクルクル腕を回しながらオンナを追い回すオトコって…クルクルパンチでも彼女にカマすつもりなのかなんなのか…いささか気味の悪い奴である。(笑)

♪濡れたビキニがなんだか 心もとない
 Ahガードが甘くなりそう

追いかけて逃げて…歌謡曲で言えばヨコハマと大阪のご関係みたいなご様子?でもって足がもつれて渚にコロリンコン。遂にひっとらえた「ウォンテッド」!後はそのまま「渚の『…』」みたいなアクティビティーにもつれこむご予定なんでしょか。(笑)ハタから見れば微笑ましい「男と女のラブゲーム」といった場面に違いないのだが、足がもつれて転んだオンナにも確信犯的な企て臭を感じさせるからちと鼻につくか。(笑)

♪夏は天使と悪魔が 握手する
 少し油断しなさいと ささやくの

メロディーやアレンジが夏しまくっているので、まったくもってのさわやかソングなのかと思いきや…そこに乗っかっている歌詞はと言えば、ミドルティーンの女の子に唄わせるにはちょいとイキすぎじゃありませんの?といったソレ。この序盤戦ですらこんなだし、サビからなんてもっとスゴイんだから。

♪貴方にあげる あげてもいいわ
 早くキッス 盗んで

ホラね。十代前半の少女があげるあげないだの…公衆の面前で、しかも大声はりあげてコレを唄うんだからね。こういうのもスターになりたいというムスメのご両親が芸能界入りを猛反対する理由のひとつだったりのかしらん。(笑)コレだから70年代の規制ユルユル歌謡はあなどれないのでゴザイマス。80年代になってもアイポ界では相も変わらず青い性をモチーフにしたモノが多く生まれ出でたものでゴザイマスが、その描写自体はベールに包まれてゆくことが多くなり、本曲のようにロストヴァージンを直接的に…しかもソレを声高らかに歌い上げてしまう!という直球勝負的な手法は少なくなっていったもの。といってもソレラで唄っていた内容はほぼ一緒であり、その表現方法に違いがあっただけなんだけどサ。でもかえってコレくらい直球勝負の方が妖しさのカケラも感じさせなくて意外と爽快なのかもネ。(笑)

ちなみにこの曲の作詞を担当されたのは杉山政美氏。彼がアイドルに提供した作品はレイジーの「赤頭巾ちゃん御用心」、ヘレン笹野さん「キュン!と片想い」、ザ・リリーズ「一度だけのスキャンダル」、太川陽介さん「それはないよお嬢さん」などがあるが、主役のみゆき嬢にはこのレビュー曲を含め3曲提供している。

♪その先は秘密 口に出せない
 貴方 貴方しだいよ

え〜っ!お初でソコまでヤっちゃうの〜???ってアンタは意味を完全にはきちがえてるのネ、まったく。(笑)

まぁ、この曲もなんだ…アレの一派?70年代に西川‘吉原炎上’ミネンコ姐さんが歌って大ヒットしたソレの、アイドル的解釈焼き直しバージョンってトコロなのか、ナゾ。歌詞内で使われていたお言葉群が演歌臭いか否か、歌っていた方があかぬけ一番だったか否かでここまで楽曲の雰囲気が様変わりしてくるってのもビックリコンコンである。何度もクドいようだけど、言わんとしていることはまるっきり一緒なのにネ。コレがテーマだから「危険」なのに↑でやけに笑顔のみゆき嬢の意味も見えてくるものである。(笑)

ソレはさておきみゆき嬢の歌唱力...どうよ、コレ。ハリハリで伸びのある、実に爽快でよく通るお声の持ち主である。デビュー曲の時点で安定印の歌唱力を披露した彼女だったけれども、デビュー2年目に入るとソレに一層の磨きがかかりはじめたことが顕著になっていたりもする。ただ歌手としては楽曲にいまひとつ恵まれず、宝のもちぐされ?といった伸び悩み状態。そういう意味ではこの都倉メロディーによる爽快で明るい1発は、この時点でのみゆき嬢にはピッタリコンコンだったのではないかと感じるのである。ただ歌詞に関してはもうちょっと年相応なものにしてもよかったような気もするのだが。2番の歌詞では…

♪夏は天使と悪魔が握手する
 ちょっと恐い気もするし 涙も出そう

ティーンの女の子(この時代においての)らしい感情描写を終盤でむりやりに挿入し帳尻合わせをカマす杉山センセイ。(笑)キッス盗んでその先をせかしてるんだから「うれしい体験」のハズ。だけど恐い気もして涙も出ちゃう…女の子なんだもん!ってことでマトめた「危険な予感」のタイトル決定劇?だったのかと思われ。(笑)

この盤は父がポリドールの知人からプロモ盤をもらってきてくれたこともあり、当時はヒマがあれば何度も聴いた曲である。そういう意味でもワタクシメの中では他曲よりも印象が強いところはあるのかもしれない。曲調を変えてもヒットチャート上では相変わらず振るわなかったようだが、みゆき嬢の良さをより打ち出すにはこうしたミントっぽいお味の爽やかポップス…これこそが必要とされていたのではないかナと。

みゆき陣営だったポリドールのスタッフ様はきっと彼女のオトナびた肢体などからイメージされるものに惑わされ続けていた…その結果が「危険な予感」の後もまたまた右往左往。次なるミントポップス「KIRARI」の発売まで2年もの歳月を費やすことに!

「危険な予感」なるシンプトム(兆候)をスタッフ陣が早い段階で察知できないまま…みゆき嬢は言われるがままに唄い続け、1984年の「ニュアンスしましょ」で初達成したトップ20ヒットまで実にデビューから7年もの期間をふんばり続けたの。

♪貴方にあげる あげてもいいわ

ふんばり大賞は貴方に大決定…満場一致でコレに尽きますがな。(笑)

☆作品データ
作詞:杉山政美 作曲:都倉俊一(1978年度作品・ポリドール)

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ここのところ春だか夏だか秋だか分からないような…そんな気候と化しているとおぼしきニッポン列島。それこそなんだか「春でも夏でもない季節」?春の駅に止まったり、夏の駅に止まったり、台風が来て秋の駅に止まったり…となんだかかつてのニッポンにはあまり見られなかったような急激な変化に「ついてゆけない」なんて方もチラホラなのではないかしらん。

ところで駅に止まるウンヌンと言えば…70年代アイドルの楽曲にもソレっぽいことを唄ったものがゴザイマシタよね。そのようなワケで今回はこの気候問題(?)と半ばムリヤリにコジつけいつものようにあの頃ポップスをレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「ラブ・ロコモーション」はトライアングルのシングル第4弾として、1979年2月25日に発売されたチューンである。このタイトルからも察しがつくように、この楽曲のモチーフはと言えば…

ロコモーション

コレである。と、このように書いてみてもこのお言葉の意味を存じない方もいらっしゃるかもしれないので、ちょっくら一緒にお勉強してみましょ。(笑)

ロコモーションとは…

移動,移行,転位;歩行;移動力,歩行力,(人・動物の)移動様式,旅行;交通

などの意味を持つお言葉。でもってその大意には機関車が走り出す時のような、シュシュシュシュと徐々に勢いを増していくといったものがあるのでゴザイマス。このことから、この単語にスチームをくっ付けて「機関車」という意味でも使われるらしい。なにも機関車だけではなく、蒸気で動く移動手段すべてに関して使用できるとか…ふむ、なかなか便利なお言葉のようでゴザイマス。まぁ、このように便利&なんだかカワユイ響きのソレだからか、ニッポン歌謡界においても…

「いなせなロコモーション」 サザン・オールスターズ
「ロコモーション・ドリーム」 田村英里子

なんてトコロでもちゃっかり利用されていたりもして。でもって上の2曲と合わせて三羽ガラスの1匹になりそうなのが、今回ご紹介している表題曲…ということになるのである。

そんなこのチューンは作詞・曲ともにつのだ☆ひろ氏が手がけた作品となっており、女子アイドルの楽曲と彼作品のからみあいってな時点でレアレアよん!といった状態になってくるのである。なぜなら彼が女子アイドルにシングル曲として捧げたのは…

「哀しくて哀しくて」 菅沢恵子
「街角のラブソング」 南沙織

くらいのもの。その他アルバム曲や男子アイドル、そして歌謡曲分野ならばもうちょっとあるにはあるけど…女子アイドルにはあんまり書いてらっしゃらなかったみたいで滅法めずらしい!ってな状態になってしまっていたりもする。だからこそアイドルとしてド真ん中の位置におられたトライアングルというガールユニットに、この楽曲を捧げたことの価値がググっと上がってくるというものである。(笑)

♪ガタゴトチューチュー ラブ・ロコモーション
 レールは歌うよ 春のメロディー
 とっても優しいハーモニー 

春の陽気を思わせる明るくて元気いっぱいのイントロ。ソレに絡むはトライアングルのお三方(←おそらく?)による

ふっふふ

といったコーラスワーク。この辺りはやはり事務所の先輩格だったキャンディーズをしこたまに意識しているご様子。80年代初頭にEPOさんが歌った「う、ふ、ふ、ふ」って曲があったけど、人間ってのは春になると「ふっふふ」言いたくなる生き物なのかしらね、ナゾ。このウキウキ春的なアレンジを手がけられたのは渡辺茂樹氏。汽車ポッポを思わせるシュシュシュシュいう音なども投入されており、全体的にワクワクしてくるような作りが秀逸である。歌の冒頭がいきなり♪ガタゴトチューチューだし、頭サビから出発シンコー!というキャッチー加減も手伝って、アイポとしては理想的な楽曲と言える。

チューチューと言えば最近ではEXILEが「Choo Choo TRAIN」(オリジナルは90年代初頭のユニット、ZOO)なんてのを唄っていたけれど、70年代のアイドルユニットだったトライアングルは、90年代のソレから遡ること10年以上も前にチューチューをカマされていた…ということになる。最もこの「Choo Choo」は日本語で表現する汽車の音「シュポシュポ」を英語で表現した場合の、いわば擬音のようなモノ。だからトライアングルがオリジナル…なんてことはなくて、その言語の本場ではニール・セダカの「恋の片道切符」(1960年のヒット)、そしてもっと遡るとグレンミラー楽団の「チャタヌーガ・チューチュー」(1941年のヒット)なんてのもあったりで。なのでチューチューはその頃から歌のネタとして大活用されていた…ということでまとめたい。(笑)

ニッポン産ポップスに目を向けてみても、チューチューや特急などをモチーフにした楽曲は数多く…

「銀河特急」 松崎しげる
「青空特急」 ビッグマンモス
「ムーンライト急行」 香坂みゆき
「四月列車」 杉浦幸
「哀愁エクスプレス」 佐野量子
「ミッドナイト急行」 あいざき進也
「シーサイド急行」 ビューティー・ペア
「あずさ2号」 狩人
「ブルートレイン」 風来坊

などがゴザイマシタよね。これらにヤング演歌の旗手たちのソレラも…となってくると「かなしみ特急」の織江舞子さんとか「急行・踊り子」の中山ますみさんとか…キリがなくなるから止めるけどぉ。とにもかくにも列車ってのは絵になるモチーフだったことに異論はないようである。

♪ガタゴトチューチュー ラブ・ロコモーション
 春風本線 恋の超特急

歌の冒頭からチューチューとのたまうからお山のシュッポみたいなのんびり汽車ポッポをイメージしてるのかと思ったら…意外にも「ラブ・ロコモーション」ってのは超特急だったの?超特急って言うとなんだか流線型が自慢の近代的トレイン?なるものを想像してしまうけれどもネ。なのにトライアングルのお三方はイントロのフリツケで汽車ポッポ〜みたいなことをカマされていたりもするから、なんだかワケが分からなくなってきちゃうもの。(笑)それにしてもこのラブ・ロコモーションと呼ばれる超特急って一体どんな時に乗るお乗り物だったのかしらん?そんな疑問に答えてくれるのが…

♪アダムとイブの昔から 走り続けているのです
 恋した時には 乗るはずなんです
 ラブラブシートは満員 恋人たちの指定席
 わたしのとなりに 後はあなたが乗るだけね

ここのはずなんですぅ〜。(笑)さしずめ恋した時に乗ることになってるのが、どうやらこの「ラブ・ロコモーション」という特急電車らしい。要はこのお歌における主人公様の少女がとある男子にラブラブ中。だからアタシはラブロコに乗るのよ!後はアナタがアタシのとなりに乗るだけね!といったやや強引な夢見る少女的な設定。でもアイポなんだから夢さえあればなんでもいいのサ。(笑)

♪ハイハイ 冬の駅には止まらずに
 ハイハイ 春に向かってエスケープ
 あなたのところへ 参ります

でもって、このラブロコという超特急にはアダムとイブの昔から…

♪クレオパトラもモナリザも
 デートリッヒも乗りました
 乗客名簿に 名前があったわ

と、かなりのご著名な方々のお名前がズラリンコン!そんなものまで乗車時にきちんと目検した主人公の少女における抜かりなさ加減もステキでゴザイマスよね。アイポの主人公になるなら、これくらい目ざとくてゴリ押しが強い自己中なお性格でないと務まりませんがな〜そうでないとストーリーが仕立てられませんもの。ただ、そもそもアダムとイブの人間草創期の時代に機関車なんてブツが存在していたワケもないんだけんど。まぁ、架空の世界を走っていた超特急!ってことで腹に収めておきましょ。(笑)

♪ガタゴトチューチュー ラブ・ロコモーション
 あなたとふたりで 旅立つのよ
 夢見る春のハネムーン
 ガタゴトチューチュー ラブ・ロコモーション
 急いで行くから 待っていてね

ってか、すでにかなりのご陶酔中?夢見る夢子でございます!といったご様子。だからこの超特急が古代の昔から存在していたかどうかの堅苦しい考察なんて今の彼女にとったらどうでもよいことなのネ。ただ、そのお相手とやらにはご乗車する前向きな意思があるかどうかを…まずは確認しとくのが先決のような気もするけんど。Love is blind…やはり恋ってのは人を盲目にして「夢中遊泳船」にしてしまうようでゴザイマス。

それにしてもこの「ラブ・ロコモーション」ってタイトル…ちょっとマズくないかい?キーボード使ってコレを入力する時にゃ「コ」と「モ」はきちんと入力したかどうかの目検はしとかないとあきまへんな。(笑)

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すでに色っぺえミッチヒジ鉄をカマすマミさん愛嬌タップリのクーコフリツケもキュート

この曲はオリコン最高110位…えっ?こんなにキャッチーでステキな楽曲が圏外?この結果には作詞と作曲の両方をはりきって手がけられたつのだ☆ひろ氏もガッカリコンコンだったに違いない。だから今でも後悔しきり?キャンディーズがコレを歌ってくれていたらナ…なんて「恨み節」までもがご登場と相成る始末なんだろうか。

そもそもトライアングルは渡辺プロダクション所属で、女の子3人組としてはキャンディーズにもっとも近い存在だったと言える。デビュー時には数々のお膳立てが施され、キャンディーズのファンが素直にコチラへと移行してくれるようなプロモが成されていたもの。しかしながらデビュー当初のユニット名(キャンディーズ・ジュニア)はキャンディーズファンを逆なでする形となってしまい、万全の体制で挑んだデビュー曲「トライアングル・ラブレター」はオリコン最高28位どまり。続く「0(ゼロ)のメルヘン」や「キャプテンZAP」も佳曲でありながらなぜか出すごとに失速モード。そんな状況下で初心に戻り、一発逆転を狙ってリリースしたのが表題曲であり、前作の「キャプテンZAP」から引き続きマミさんがセンターポジションに。これは先輩ユニットの成功例を踏まえたとおぼしき作戦だったのか、ナゾ。ただ、ソレが全く功を奏さずこの良曲をもってしても100位の壁を打ち破ることができずに撃沈!衣装などのビジュアル面から判断してもそれまでの3曲の中ではイチバンの出来だったようにも思えるのだが。そうこうしているうちにユニット内では人気があったクーコちゃんが脱退(センターから外されて憤慨?)を表明!と…トライアングルの三角関係はもはや修復不可能な状態?デビューからわずか1年…色々な事情はあったにせよ、女の子ユニットのムズカシさここにありき?まさにそのものを体現してしまったユニットとなってしまったのである。

♪ハイハイ 冬の駅には止まらずに

と元気よく歌いながらも冬の駅にスンどまり!トライアングルが乗っていたガタゴトチューチューは想定よりもウンと早く錆びつきはじめ、超特急どころか超鈍行と化していったのである。あ〜あ。(泣)

☆作品データ
作詞・曲:つのだ☆ひろ(1979年作品・CBSソニー)

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「日本語はムズカシイ」

といきなりの格言めいた書き出しにより、コレを読んでらっしゃる方々はビックラこいているかもしれない。いつも錯乱坊なるレビューばかりをカマしているワタクシメだって、たまには寺子屋にひきこもり、こうして勉学に勤しむことだってあるのでゴザイマス。ってか前置きはいいから…と思われてる方が大半だと予測されるのでそそくさ開始とイキましょか。(笑)


えっと…皆様もご存知のこの漢字。「翔」と言えば、古くは横浜銀蠅のあのお方のお名前として、昨今では(○ンキーじゃない)純粋少年用のお名前としても頻繁に使われるソレである。また、この漢字は70〜80年代歌謡曲やドラマの題名として、そして今でも至るところでよくお見かけする率が激高なソレだったりもする。でもってその際におけるこの漢字のおもだった用法とは…

翔ぶ、翔べ、翔んだ

あたりか。その意味は字を見ての如く「空(大空)をとぶ」ことである。しかしながらこれだけよく使用される漢字を含んだ読みでありながら、こうしてモノ書きをしている際のタイピングで必死こいて入力したところで、上記3つに該当する漢字「翔」なぞは出てきやしないのである。エンタメ業界ではこんなに頻繁に使用されているものが…である。実はこれらの読み方、日本語としては…

常用外

なんだそうでゴザイマシて。ちなみにこの漢字をワードで用いてスバヤク表示させるためには「飛翔」とか「翔る(かける)」とかなんとかってのをタイプする必要性があったりもする。ってかソレとアイポのレビューになんの因果があるのサ!って思われる前に「いっちゃえいっちゃえ」。今回レビューする楽曲のタイトルにはね、その出ずんぼ状態な漢字「翔」が二度も使われてるの。なんともまぁ、キーパンチャー泣かせのソレ…ということになりますナ。というワケで今回はこのレビュー冒頭での学びを無駄にすることなく、その「翔」という字を2度も宛がっているというこの1曲をクローズアップしてみたいと思うのでありまする。

表題の「翔べ翔べ」はザ・チェリーズのデビュー曲として、1979年4月1日に発売された楽曲である。ザ・チェリーズと言えば「キャンにクリソツ悪あがき」(←ご興味ある方は読んでね)じゃなくって…

NHK「花のステージ」マスコットガール

コレなのである。NHKが絡んでのデビューってことは、ソレ相当のタマに違いない!といったトコロでゴザイマシて。この番組は70年代後半にNHKが自信マンマンで引っ提げてきた歌番組!しかも放映時間はゴールデンタイムときたもんだ!今で言えばカヨコンみたいなものか。でもってその番組でアシスタントを務める3人組として売り出されたのが、このレビューの主人公でもあるザ・チェリーズだったのでゴザイマス。こうした番組でアシを務めながら、たまには歌も唄わせてもらい…といった立ち位置にいたお三方。ポストキャンディーズの座を狙っていた当時の3人組アイドルの中じゃかなり恵まれた環境にその身を置いてらっしゃったのである。まぁ、当時はカタブツとして知られ、新人歌手たちには番組出演のためのオーディションまでをも課していたNHKですよ…アソコ的にもヘタなゲテモノは一切合財出せまい!といった気ガマエにより選択した娘っ子3人だったに違いなのである。メンバー構成は↑のレコジャケ向かって左から…

ユミ、カコ、ミサ

このネーミングに関してはニタピロ3人組ユニットで、同時期に存在していたギャル(マミ、ミチヨ、ヒー)を頭ひとつリードといったトコロか。一方でラブ・ウィンクス(後にラブ・ウィングスに改名)なるキャンにクリソツ確信犯ユニットもいたが、こちらには日本人でありながらバーバラなんて奇名を持つお方が存在していたらしいから、それに比べればギャルにおけるヒ〜さんというネーミングもややまともに思えてきたりもするか。(笑)

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ドス声担当のユミさん色っぽいカコさん笑顔がキュートなミサちゃん
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ミニスカートひらりソレをペロリンコン美脚がムキ出しに!

こんな3人のデビュー曲は作詞を阿久悠氏、作曲を三木たかし氏が手がけたという豪華タッグによる作品。このコンビと言えば、あべ静江さん「みずいろの手紙」、岩崎宏美さん「思秋期」「あざやかな場面」、伊藤咲子さん「木枯しの二人」「きみ可愛いね」「乙女のワルツ」などの一連作品、片平なぎささん「オリーブの華麗な青春」、西城秀樹さん「ブーメラン・ストリート」「ボタンを外せ」、清水由貴子さん「お元気ですか」、テレビアニメ「星の王子さま〜プチ・プランス〜」主題歌などなど…こうして並べてみてもその質の高さが垣間見れる作品ばかりがズラリンコンである。

こんなすばらしい楽曲を生み出したセンセイ二人による作品ですもの…ザ・チェリーズのデビュー曲だってソレラに負けず劣らずなんだから。

♪今年こそ あなたのために
 この胸を開いてみせましょう
 駆け足の 季節の中で
 愛もまた 急ぎ足

ピアノの音色を絡ませながら、静かに始まる序章。その美しい調べは、頬をやさしく撫でる春風にでも吹かれているかのようなキモチにさせてくれる。アイポ特有のチャラ気などは微塵にも感じさせず、文学作品的な気高く芳しい香りすら漂わせてきたりもするのである。ちなみにアレンジを手がけたのも作曲と同じく三木氏である。そして↑の歌詞における〆部分「急ぎ足」からは…キタキタキタ!といった感じで、海鳴りのようにアレが押し寄せてくるのである。

♪翔んでみることが
 とてもこわかった
 そんな時が過ぎて

そう…アレとはユミ、カコ、ミサの3人により紡がれる一糸乱れぬ美しいハーモニー!コレなのでゴザイマス。もうこのユニットにおける最大特長と言えばこのコーラスワークに他ならない。その技量とやらは3人組ガールズユニットの頂点に君臨していたキャンディーズのソレを遥かに超越してしまっていると言い切ってしまっても?いやいや、キャンディーズだって充分にお上手だった…だけれどもザ・チェリーズにおける実にバランスのよい3声ハーモニー…コレは賞賛に値すると言ってもいいだろう。まさに美・ハーモニーといった趣き。それぞれのパートはレコジャケ左から低音、中音、高音で、「薔薇とピストル」のギャル同様にその見た目から受ける印象と全く同じお声をお出しになっていた…ということになる。

♪腕を広げて 微笑むあなたに向かって
 翔んでゆける日がきたわ
 もしもそこまで ひとりでゆけたら
 その腕 強く 強く
 抱いて 抱いて

なんだかアイポというよりも、本格的なスタンダードポップスを大ホールで味わっているような風情である。まさに「花のステージ」での番組そのまんまのノリと言えようか。これだけのコーラスをデビュー曲でカマしてしまったという3人の力量には目を見張るものがある。歌詞や楽曲の雰囲気、3者の歌声などなど、どれを取ってもさすがはNHK絡みといったお色がしこたま。2番に入ってからの♪ウ〜ウ〜コーラスなど…もうアイドルとしての域は脱しておられるといったソレ。やはりヘタなものは出してきませんナ、お主…といった質の高さが際立ちまくるのである。但し、楽曲の1番&2番におけるそれぞれの最後部分でカマされる…

♪ヤンヤンヤヤヤヤ〜ヤンヤヤヤヤ〜ヤヤヤヤ〜

というトコロ。ここでも相変わらずハモってるのはスゴイのだが、コレはおそらくはご愛嬌の一種?と捉えてしまってよいのだろうか。それこそ「ハイクラスなアタシたちだってアイドルデビューなのよん」ってのを主張したかったがためのソレだったのか、ナゾ。たしかにこの部分が無かったら目指してるところがアイドルなのかなんなのか…分からなくなるくらいに本格的。だから歌前半部分の美しすぎるほどのイメージを多少壊してでも…といった目論みが製作スタッフ側にはあったのだろうか。それにしてもヤンヤンと無邪気にカマすのだったら「ヤンヤン歌うスタジオ」あたりとタイアップして毎週オンエアしてもらうとか?そういういやらしい抱き合わせ商法も可能だったかしらん?などと今さらながらに考えてみたりもして。(笑)

そういう商魂たくましい根回しがイマひとつ足らなかったからなのか…この曲はこれほどのクオリティで勝負してきても当時のオリコン100位入りを逃してしまっている。この楽曲の発売当時、ザ・チェリーズの3人がこの曲をテレビで唄っているところを数回ほどは目にした記憶もあるのだが、NHK以外の歌番組ではあまりお目にかかったことがなかったような気もする。

ただ、こんなにスバラシイ楽曲が世に大きく知れ渡ることなく埋もれてしまったことに関しては、それこそ全くもっての「?Question」であり、当時の「男性諸君」は一体どこを見ていたの?なんて文句の1つも言いたくなってしまうか。まぁ、アソコに絡むと色々うるさい!なんて時代だったってのもあるし、ザ・チェリーズのお三方に関しても民放番組出演をアソコにコントロールされていたのかも?「私のサタン」様とばかりに言いなりにさせられちゃったりなんかして?(笑)

♪翔んでみることが とてもこわかった

アソコの牙城内から翔びたつことが出来ず、それでも美しい声で鳴き続けた美しいカナリアたち?ザ・チェリーズはカゴの鳥になっていたのか、ナゾ。「翔びなさい」「かもめが翔んだ日」「翔んだカップル」「翔ぶが如く」、一世風靡セピアの翔にいさん…みんな翔んだのよ!ホレ、翼を広げて大空へ舞い上がれ!

♪翔んで 翔んで

とばかりにその牙城をなんとか翔びたち民放番組に出だした頃には、自慢だった美しいコーラスワークをお披露目できるような楽曲はなぜか宛がわれなくなってしまったのである。でもって翔びすぎてしまった挙句が「私のサタン」(キャンにクリソツ悪あがき)だったということなのか。芸能界はムズカシイ…この一言に尽きる。(笑)

☆作品データ
作詞:阿久悠 作曲:三木たかし(1979年度作品・ポリドール)

ザ・チェリーズがRVCに在籍していた期間に発売したシングル計4枚(8曲)を収録予定のコンピレーションCDがソニーのオーダーメイドファクトリーにて予約受付中!おかげさまでここにリンクを貼ってから急伸!一気に100%を達成いたしました!欲を言えばポリドール時代の3枚(計6曲)を加え、ザ・チェリーズ単独のコンプリートが希望なんだけどぉ。ご興味のある方はこちらから詳細をチェックしてネ。

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3月に発生したあの大震災により、被災された方々のおキモチならびに日本にいる家族を心配するキモチなどなどからすっかり不安定になったワタクシメ。ここでの創作活動はお休みしたいという感情にかられていたのが正直なトコロだったりで。だけれども悲しんでばかりいてもその歩を前に進ませることが出来ない!そんな思いから、少しずつやる気がみなぎっていた矢先…こうした前向きなキモチに水を注すような訃報が飛び込んできた。

アイドル時代には元気はつらつ&明るい笑顔でテレビの前にいた小坊のワタクシメを楽しませてくれていたキャンディーズのスーちゃんこと田中好子さん(本名:小達好子さん)が帰らぬ人となったのである。今年はなんでこうも悲しいニュースが続くのだろうか。

折しも当時はマスコミが作り出したライバル関係にあったピンク・レディー(といっても当の二人はキャンディーズのお三方を先輩として尊敬しており、ライバル扱いなどとんでもない!というのが本心であったことは有名な話だけれども)が「解散やめ宣言」をカマし、ピンク・レディーとして最後までやり遂げる活動を活発化させたばかりだというのに。ワタクシメとしてはあの時代を彩ってくれたガールグループの2大巨頭として、いつかは(一度限りという形でもよいから)合同コンサ…なるスウィートな夢を見ていたこともあったくらいなのである。ソレどころか、あの3人が再結集してシング・アロングすることすらも叶わぬ夢となってしまった今…「悲しくてやりきれない」というのはこういう心情を指すのか…と改めて感じさせられているのである。

そんなことから今回は追悼の意も込めて…キャンディーズが唄ったあの1曲をレビューしてみたいと。皆様もご存知のようにキャンディーズは大人気を博したユニットだったので、レビューに値する楽曲というのはかなりの数に上る。しかしながら今回はスーちゃんへのご冥福を最大にお祈りせていただく意味で…今回はこの曲で。そう、今から遡ること約38年ほど前にリリースされた記念すべきあのデビュー曲…ソレにしたいと思うのでありまする。

表題の「あなたに夢中」は1973年9月1日に発売された楽曲であり、前述したようにキャンディーズのデビュー曲として発売された1曲である。ワタクシメにとってのキャンディーズと言えば、やはりピンク・レディー出現以降の…いわゆる1977年くらいからの活動の方が記憶に色濃く残っていたりもする。ソレ以前のワタクシメにとってはキャンディーズ=「年下の男の子」…正直に申し上げるとこの程度のお粗末な認識だったもの。なぜなら幼稚園かそこらの少年が惚れるには、あまりにもお姉さんお姉さましすぎていた…それくらいにオトナ色を感じさせたお三方だったからである。その認識を塗り替えていったのが、やはり1977年あたりからお盛んになっていったピンク・レディーとのライバル関係…こういうワケなのである。

1977年頃のキャンディーズはピンク・レディーファンの小学生から見ても非常に魅力的だった。おヘソ丸出しの大胆衣装、短いスカートからニョッキリと飛び出した色っぽいおみ足、悪魔を思わせるフリツケがたくさん付けられた楽曲、コントもこなせるマルチなタレント性などなど…いわゆるピンク・レディー亜流としてウヨウヨ出てきた他ユニットとは明らかに一線を画す、すばらしき格上クオリティを放っていたからである。それこそキャンディーズはピンク・レディーの出現より遥か3年も前から存在していた、いわばそのカテゴリーのパイオニアみたいなユニットだったのですもの…今思えば当然と言えば当然の風格だったのかと思われ。それでもピンク・レディーに夢中だったコドモをも振り向かせた質の高さとパワー…これは特筆に値するのではないだろうか。

こんなだからワタクシメはこのデビュー曲をテレビで唄っていた時代はよく存じ上げない。それでも記憶の片隅には「8時だよ!全員集合」の番組内で歌唱していたシーンが残像として存在しているのだから、幼少の身にとってもそれなりのインパクトがあったに違いないと思われるのである。ということでこの曲に関しては完全に後追い…それでも1977年頃には認識していたのだから、さほどのノロノロ遅れだったとは思いたくない。それこそ今となってはキャンディーズが残した楽曲の中で、5本の指に入るほどにスキなソレになっていたりもするんだからサ。

♪あなたが好き とっても好き
 私はあなたのすべてにいつも 夢中なの
 
♪こんな広い 世界の中
 私が愛する人ならあなた ひとりだけ

山上路夫センセイにより紡がれたあの時代の日本を感じさせてくれるイノセントな歌詞、森田公一センセイによる覚えやすく屈託のない明るいメロ、竜崎孝路センセイの手によるワクワクしてくるようなアレンジ…どれをとっても今のJ-POPと呼ばれる音楽では表現することが出来ないであろう、そんなお味やお色で満ち溢れた作品である。この楽曲を聴いているだけでナツカシき感情であふれかえってくるんだから。それこそなんだか胸元のトコロをこちょばゆくさせてくれるあの感じ。

この曲における最大の魅力と言えば、3人が奏でるハーモニーだろう。それこそ他作品に関してもキャンディーズと言えば=ハーモニーの上手な3人組…そんな方程式が頭の中にはあったもの。当然、このデビュー曲でもスーちゃんの高音が効きまくり、なおかつ3声から成るソレを存分に披露。さすがはスクールメイツ時代に鍛えた実力派ユニット…こんな認識を持っていた方も多かったことだろう。しかしながらWikiの記述によると…

ステージや歌番組ではレコードと違い3人が主旋律をユニゾンで歌唱し、コーラスはバックのMMPや複数の女性コーラスなどに任せることが多く、レコード音源や譜面通りの譜割やパート割で三人のコーラスが再現される事はほとんどなかった。この傾向は解散及びラストツアーまで続いた。また当時のアイドルや歌手では珍しく『ミュージックフェア』や『サウンド・イン"S"』など一部の音楽番組やバラエティ番組での歌唱においては、いわゆる口パクで収録・放送するケースもあった。ラストシングルである「微笑がえし」も後に穂口雄右が披露したレコーディング当時のエピソードとは異なり、ステージでは三人の歌唱はユニゾンであった。 当時のキャンディーズのマネージャーは「レコーディングは同じ事務所所属の小柳ルミ子の三倍の時間を常に要する上に、まず先に専属コーラスグループのコール・アカシアの三人に仮歌テープを吹き込んでもらい、それを聴いてからキャンディーズのメンバーが一人ずつボーカルを録音する方法だった。実力が伴わないまま、どんどん人気が肥大化していく事実に対する恐怖心が、普通の女の子に戻りたい宣言につながったのではないか」と語っていた。(Wikipediaより抜粋)

コレは本当のことなんだろうか。少なくともワタクシメの記憶が確かならば、テレビの歌番組などでもちゃんとハモられていたような気がするのだが…。なにせワタクシメがこの曲をダイスキになったのも3人によるハーモニーの楽しさ…ココだったことに他ならないので、こういうエピを耳にしてしまうとちょっとばかりの「なみだの季節」?なんとなく動揺してしまうのも正直なトコロなのである。

まぁ、ソレは脇に置いておいて…この3つの声から成るハーモニーどうよ。楽しいでしょ?その当時、お子様だったワタクシメの耳で聴いたソレは3人の誰がどのパートを担当していたのかなどサッパリコンコン状態だったもの。

それこそ3人の美しい「やさしい悪魔」にもてあそばれ、気を抜いた瞬間に「わな」にハメられてしまったかのような…Whose voice is this? 状態の謎ときミステリー。コレだから「年下の男の子」はダメね…って見下されてるような劣等感をも味わったりで?でもってホンキを出したら「その気にさせないで」って逃げてしまう美悪魔たち。この曲のハーモニーにはしてやられた!全くもっての「ハート泥棒」なんだから。もちろんオトナの耳で聴けばどのパートを誰が担当していたのかなどは明確であり、謎ときもナニもあったものではない。しかしながら、カンタンに答えを導き出すことができずに3人の美悪魔たちとくりかえしたかけひき…ソレはもしかしたら「そよ風のくちづけ」みたく快感めいた味をも含んだ魅惑のやりとりだったのか、ナゾ。オトナになった今じゃ二度と味わうことが出来ない?のであれば、あとは自ら「哀愁のシンフォニー」でも奏でるしか我を慰める方法はないんだろうか。

こんなことを書いていたら、この曲のハモリ部分を姉に教えてもらいながら一緒によく唄ったナ…なんて色褪せすぎたあの日の思い出までもが甦ってきてしまったではないか。それこそコドモにはムズかしすぎて、ツラられることなくハーモニーを紡ぐことなど決して出来なかったけれどもサ。

♪あなたのため 生まれたのよ
 別れは来ないですべてをかけて 夢中なの

スーちゃんの訃報はキャンディーズファンの方々のみならず、キャンディーズの歌で楽しんだ世代、歌謡曲ファン、そして同時代にテレビの世界で一緒に仕事をした芸能人の方々をも悲しみの海に沈みこませたことだろう。特にあの頃、あの昭和という時代にキャンディーズに夢中になって応援していたファンの方々にとったら…

♪別れは来ないで

スーちゃんの訃報が夢であってほしい!コレに尽きるのではないだろうか。蛇足にはなるが、自民党の石破政調会長さまもキャンディーズに青春を賭けたそのおひとりだったらしい。

アイドル文化が華やいだ1970-1980年代のニッポン。その時代のお茶の間で一家のヒーロー的存在だったテレビ。ブラウン管と呼ばれたものが組み込まれたその箱の中から、たくさんのカラフルな夢を与えてくれていたあの頃のアイドルたち。あの頃…とひとクチにいってもあれからすでに30〜40年もの歳月が経過してしまっているのである。普段からこうしてあの頃ポップスばかりに囲まれて生活していると、それだけの年月が過ぎ去ってしまっているという感覚は欠落してしまう。だけれども時が戻ることなど決してない。こうしてモノを書いている間ですら、時計の針はカチカチと冷たい音を鳴らし続け、その刻みを止めようとはしない。非情にも時はこうやって「昭和」という時代を1秒ずつ遠くへと...追いやってゆくのである。

2010年9月に「解散やめ宣言」をし、一生ピンク・レディーでいることを誓った未唯mieさんがこんなことを手記として残されていた。

「阿久悠先生、土居甫先生が相次いで旅立たれ、同年代のマイケル・ジャクソン氏の死去を耳にした時、私とケイが揃えなくなる日が来ることを‘現実’として実感しました。」

ソロ歌手の場合そのご本人さまがご存命ならば…しかし、ユニットの場合はメンバーが揃えなくなった時点がピリオド…なのである。スーちゃんの訃報を耳にした時…この言葉におけるズッシリとした重みを改めて感じさせられたのはワタクシメだけではないだろう。

♪あなたがいて 私がいて
 
あなたがいて、私がいたのに…揃えなくなる日。それは悲しすぎるほどの現実。しかしながらいつの日にかはやってきてしまう、避けようのない日でもある。キャンディーズにはその日が遂に…悲しくもやってきてしまった…。

スーちゃん(田中好子さん)のご冥福を心より謹んでお祈り申し上げます。

☆作品データ
作詞:山上路夫 作曲:森田公一(1973年度作品・CBSソニー)
カンニングと言えば…

試験のとき、隠し持ったメモや他人の答案を見るなどして答案を作成する不正行為。

こういう行為を意味するお言葉なのだが、コレが和製英語だということを「知らないわ」って方も多いのではないだろうか。かくいうワタクシメも南半球にあるこの英語圏のお国にやって来るまでは、そんなことにはサラサラ気づきもしなかったなんてクチ。じゃ英語の世界でなんて〜の?

Cheating

実際にはこんなお言葉により表現される。じゃあこの「カンニング」ってのは一体どこから?という疑問が生じてくるのだが、突き詰めるとレビューの前書きがダラダラするので各自で調査しておくんなまし。(笑)

それはそうとこの行為と言えば、古くは女子大生アイドルとして双子のお歌を唄われたあのお方がカマしたとかカマしてない!とかで血まつり状態になったり?なんてこともゴザイマシタよね。コレを読んでる方の多くもチラ見くらいならしたことがありますがな!なんてご経験があるのではないかしらん。それこそソレラはハイテク時代が生んだブツなどがない昔ならまだまだカワイイものだったけんど…昨今はそうそうのんびりしたことも言っていられないようで。あんな方法があることすら思いつきもしなかったワタクシメのおメメはまんまる!渦中の人物は早々に足がつきショっぴかれてしまったようだけれども、それでも試験中にあのような長文の小手先入力に成功した…のだとしたら、それはそれでスゴイ技術かも?なんて「危ない感傷」ならず‘イケない関心’の仕方をしてしまったワタクシメなのでゴザイマス。(笑)

それはそうとアイドルポップスの中にもこんなテーマのチューンを唄った‘まんまる顔’のアイドルさんがおりましたよね。そんなワケで今回はここにコジつけさせていただき、いつものように懐かしのアイドルポップスをレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「ハイ!授業中」は70年代アイドルの松本ちえこさんが、1977年2月25日に発売したチューンである。松本ちえこさんと言えば…

♪ねっ、バスボン

のフレーズでもおなじみ…そう、彼女は初代バスボンガールとしてお茶の間の人気者になった方としても知られる。また♪0点なんかじゃ許さない〜と唄って大ヒットした「恋人試験」(オリコン最高5位、27.8万枚)の影響なのか、世間一般的には彼女のデビューはその曲!なんて勘違いが成されていたりもする。しかしながら、彼女のスタートは意外にも早い1974年なのである。「ボーイフレンド」(1974年8月25日・キャッチフレーズ「小リスのチーコ」)という曲でデビューするも鳴かず飛ばずの時期が1年9ヶ月も続いていた中で、バスボンとのタイアップにより奇跡的にブレイク…というワケだったのである。そんな彼女が「恋人願書」「ぼく」に続いてシングル第6弾としてリリースしたのがこの表題曲ということになる。

作詞を担当されたのは伊藤アキラ氏、作曲は小泉まさみ氏というコンビ。伊藤アキラ氏はちえこさんに「恋人試験」という突発的な大ヒットをもたらした際のセンセイってことで…当然のことながら続投続投!そのヒット後から1977年にかけては「ぼく」を除く楽曲で、ちえこ作品のほとんどをご担当されていたもの。作曲をされた小泉まさみ氏は、アグネス・チャンの「冬の日の帰り道」、柏原よしえさんの「ハローグッバイ」(アグネス・チャンのカバー)、伊藤つかささんの「横浜めるへん」などなど…ブンチャブンチャというサウンドに乗せた、ユーロ民謡っぽい独特の香りを放つ楽曲を数多く輩出された方としても知られるか。そんなコンビが「恋人試験」に続け!とばかりに完成にこぎつけたのが…

国語、英語、数学、化学、歴史、保健体育

このような高校科目を並べたコミック調の学園モノ。先のヒット曲により、ちえこ=学園ってなイメージが浸透していた中では、ここにおいても是が非でも学園にこだわる必要性があったのかと思われ。その割りにコレを唄った松本ちえこさんと言えば「高校なんてめんどくさいからやめちゃった」などと…あっけらかんとお答えになられていた方だったような記述もどこかで。コレでもか!と学園モノを唄わされた彼女の実情と、実際に歌唱した歌の世界ではものの見事に一致しないということを証明してくださった方?のようでもある。最終的にはきちんとご卒業されたようだけれども。(笑)そんなちえこさんが歌唱されたこの曲は…

♪国語 Wah Wah Yeah Yeah Yeah!
 恋と愛との意味よりも
 中味をおぼえてしまったの
 Wah Wah Yeah Yeah 授業中

♪英語 Wah Wah Yeah Yeah Yeah!
 字引きにやたらと線を引き
 おぼえた気になる英単語
 Wah Wah Yeah Yeah 授業中

♪数学 Wah Wah Yeah Yeah Yeah!
 私とあの子の平行線
 交わりたくてもできないの
 Wah Wah Yeah Yeah 授業中

バウンス風のちょいとオチャラケたサウンドに乗せ、次から次へと高校の科目が現れるという、飛び出す絵本方式。さしずめ「ちえこの科目数え歌」といった風情か?この楽曲をリアルで見て聴いて認識していた幼少時のワタクシメ…その頃の印象と言えば、なんだかへんちくりんで妙な歌?コレに尽きたものである。それでもまだ未知の世界だった「高校生」というモノをちょこっとだけでも垣間見せてくれたりもして。近所に住んでた高校生のお兄さんやオネエさんたちを見かけるたびに「こんなことしてるのかナ」などと、その世界に密かに憧れを抱いたものである。だけれども、どうにもコミック的なにおひが気になって仕方なかった当時のワタクシメにとって、この曲の存在自体が忘却の彼方?ソコに至るまでにさして時間はかからなかったのである。しかしながら人生とは分からないもの…実は最近になってからアソコでたまたまこの楽曲を耳にして…

♪遅刻 早引き ずる休み
 おしゃべり いねむり カンニング
 やってはいけないことばかり
 なぜかやりたい 高校生

ソレが様変わりしてしまったの。あ〜ワタクシメにもこんな時代があったナ…なんて程度の、それこそ「ちっぽけな感傷」だったはずのキモチ。ソレが突如として大波化!オノレめがけて一気に襲いかかってきたんだから一体どうしたの?といったトコロ。このキモチはなんだろう…コドモ時代のワタクシメでは決して味わうことの出来なかった、なんだかこうとってもこそばゆいキモチ。やはりその時代を経てオトナになったからこそ楽しめるという感覚?コレなんだろうか。

この楽曲が持つおチャラけたイメージに騙されるな、リスナーよ!このサビ部分にくるとなんだかヤケにセンチにさせられて…あの日あの時の楽しかった高校生活を思い出しちゃう。ストリングスの音色などもご登場と相成って♪泣けちゃう〜思いきり〜状態へ突入なんだから。当時はなんとも思わなかった歌詞について年輪を刻んだ後で実感ってのはよくあるパターンだけど…この曲にもそんなパワーがタップリコンコンと詰まっていたなんて!コミックソングとしてスミに追いやってしまっていたオノレを充分に反省しなければ…そんな風に感じている次第なのでありまする。

♪歴史 Wah Wah Yeah Yeah Yeah!
 ヒトのはじめはサルだった
 サルのまんまのヒトもいる
 Wah Wah Yeah Yeah 授業中

あらま!この楽曲の良さを分からんかったあの頃オノレはサルだった???とりあえずソコからは脱却できていたみたいで…アンド。(笑)

ちなみにこのスバラシきアレンジをご担当されたのは馬飼野康ニセンセイ。この曲が発売された1977年当時は29歳だったセンセイ…やっぱりセンセイもセピアに色褪せはじめた自身のソレを懐古されながら編曲作業をカマされたのかしらん?決して目立たないけれどもきちんとツボを押さえて施されたとおぼしきアレンジが実にスバラシイじゃないのサ。なんせ四十路の中年オトコをここまでおセンチにさせちゃってるんだからネ。(笑)

ちえこさんのアイドル全盛期は「恋人試験」が大ヒットした1976年5月頃から1977年の夏頃でにかけて。当時は例のバスボンのTVCMなどでお茶の間の人気者になっていたこともあり、ピークが1年ほどしかなかったことがちと意外でもある。この後にリリースした「海辺のあいつ」(同作家陣・1977年5月25日発売)くらいまではキャニオンを代表する正統派アイドルとして邁進。しかしながら、その次にリリースした「おもいで不足」(1977年8月25日)あたりから‘よからぬ噂’がモンモンと。ソレが発端となり「ブルーな嵐」に巻き込まれたのが痛かったか。その後も「ワンダフル・ヒーロー」(傑作!)などをリリースして挽回を試みるも、シングル第11弾「かわいい貴方」(1978年8月21日)を最後にアイドル活動は事実上のエンド。

ただ、こうして振り返ってみると彼女の楽曲群はその後のキャニオン(ポニーキャニオン)所属のアイドル楽曲(おニャン子なども含む)と似たような風情を感じさせる。それこそソレラがズラリンコンコン状態…だったりもする。そういう意味ではキャニオンアイドルのお手本?そんな道しるべをも作られた功績はかなり大きいのではないかと思われるのである。それにしても…

♪中味をおぼえてしまったの

と言わんばかりに、ややチャランポラン気味だったちえこさん。恋と愛との意味よりも…コレが表面化(?)しまくって失速!ってのは、当時のアイドル業界的にはかなりマズい出来事だったのかと思われ。受講するのがあまりにも早すぎた…(オトナの)「ハイ!授業中」?でもってソコで学ばれたことをそそくさと実践してしまった...のかしらね、ナゾ。まぁ、お若い頃には誰にだって「すっぱい失敗」はあるものでゴザイマスよね。(笑)

☆作品データ
作詞:伊藤アキラ 作曲:小泉まさみ(1977年度作品・キャニオンレコード)

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