|
シンプトムとは…
という意味を表す英単語である。こうなってくると横文字に弱くてねぇ〜という方の中には「あぁ、あの黄色くて目玉がギョロリとしたアニキャラ?」なんて勘違いする人もでてきたりで?でもってなぜにワタクシメがこんなお言葉からレビューをおっ始めようとしているのかと言うと…
そう。実はウン年ぶりにソレにやられてしまったのでゴザイマス。普段の生活はと言えば、生まれてこの方医者いらず?なんて健康優良児生活を未だに続けているようなお人でゴザイマスもので、しばらくぶりにシック36にかかっちゃうと青菜に塩みたいな「弱っちゃうんだ」状態に。そもそも今回の大風邪を引く前には…♪そうさ〜あの日がすべて〜といった兆候とおぼしきソレがあったもの。ただコレはあくまでも今思い起こしてみれば…といった類の振り返り作業により甦ってきたものであるからして。人間ってのは健康なときにゃ強気ガンガン!体からのシグナルであり「危険な予感」でもある兆候を見逃してしまい、病気になって改めて健康の有り難さが身にしみてくる…というのが常なのか。ところで「危険な予感」と言えば、70年代アイドルにもソレに関連するお方がおりましたよね。そんなワケで今回はココにコジつけさせて頂き、いつものようにあの頃アイポをレビュってみたいと思うのでありまする。 表題の「危険な予感」は香坂みゆきさんのシングル第5弾として、1978年5月に発売された楽曲である。ナニを隠そう、彼女のレビューを書くのはこのブログではお初なのでゴザイマス。こんなに長きに渡り芸能界でご活躍&知名度もバツグンな方を当ブログ開設から6年もの歳月を経過して未だにスルーしていたなんて!って怒号が飛んできそう〜。でも実はそういう方…結構いらっしゃるのネ。みゆきさんのレビューに関しては別に避けて通っていたワケでもなんでもないのだが、書こう書こう!と思いながらその機会を逸してしまっていた…それだけのことなのである。まぁ、彼女の場合はリリースしたシングル曲における数の多さに反比例(?)して、コレ!といった決定打がない(失礼)ってのがレビューを遅らせた原因?でもソレをポジティブな方向で考え直してみれば、富士山のようなモノはないけれど、小山が連なる名山…ということになるのかもネ。 なにはともあれ…この曲の発売は5月なので、まぎれもなくナツウタとしてリリースされたソレであることは言うまでもない。レコジャケの雰囲気もナツギャルといった風情がしこたまで、実にさわやかな笑顔を振りまくみゆき嬢が写る。しかしながらそのタイトルが「危険な予感」とはいかに…。尋常であれば人間の顔ってのは危険な予感を察知するとこわばるものなんだけど?コレにはなにか笑顔にならざるを得ない秘密が隠されているに違いない!ってな邪推が頭をもたげてきたところで、いつものように分析開始!(笑)
っとおっ始まるイントロはナツウタの風情そのもの。シュロの葉とかパームツリーとか、そういう樹木に囲まれて聴きたい感じの1曲か。 みゆき嬢と言えば、3歳でモデルとしてデビュー。そしてテレビ番組「欽ちゃんのドンとやってみよう!」のマスコットガールを経た翌年の1977年には、若干14歳の若さで「愛の芽生え」という曲で歌手デビューまでカマしてしまった方である。そんな彼女の特徴と言えば、その低年齢とは大きく反比例するすっかり出来上がったとおぼしきスラっとしたプロポーション…コレでゴザイマシタよね。たしか同期でソレとは対極に位置していた榊原郁恵さんが、その美しいおみ足などに羨望の眼差しを向けていたという、その方がみゆき嬢だったとも聞く。 このイントロ部分では女声コーラスによる♪ウ〜に合わせて片足をあげてみせるフリツケがなんともキャワゆく、またぷちエッチっぽかったものである。でもってステキなのはプロポーションだけではなく、ニコっとキャワゆいビーバーみたいにチャーミングな笑顔もウリ。だからこそ彼女の歌手デビュー時につけられたキャッチフレーズとやらは…
コレだったのでゴザイマス。ってかそのまんまダイレクトってのがちと笑えるか。みゆき嬢のスタッフの皆様ったらば「ちゃ〜んと考えてみてネ」とばかりに熟考されたのかしらん、ナゾ。(笑) ♪クルクル腕を回し 貴方がかけ寄る 逃げだす足がもつれて 渚にころぶ 上述したような天性の垢抜けた素材が武器だったみゆき嬢…なのになのに出す曲出す曲が古めかしいのは「どうして?!」という、当時は小坊だったワタクシメの疑問。ソレがこの曲で雨後の青空みたくイラん雲がどっかに吹き飛ばされたかのようなスッキリ加減!それこそゴキゲンなポップスに仕上がった1曲となったのである。といっても実際はセカンドだった「初恋宣言」でもメジャっていたんだけど、当時のワタクシメはその曲を存じ上げなかったのよねん。(笑) 全国のみゆきファンが熱望(していたのかどうかはナゾだが)だったゴキゲン夏ウタポップスを作曲されたのは、ピンク・レディー一連ヒットでおなじみの都倉俊一氏。実はセカンドシングル以降の古めかしい2曲も同氏によるものだったので、特に作家を変えて挑んだ!というワケではない、あしからず。 それにしてもクルクル腕を回しながらオンナを追い回すオトコって…クルクルパンチでも彼女にカマすつもりなのかなんなのか…いささか気味の悪い奴である。(笑) ♪濡れたビキニがなんだか 心もとない Ahガードが甘くなりそう 追いかけて逃げて…歌謡曲で言えばヨコハマと大阪のご関係みたいなご様子?でもって足がもつれて渚にコロリンコン。遂にひっとらえた「ウォンテッド」!後はそのまま「渚の『…』」みたいなアクティビティーにもつれこむご予定なんでしょか。(笑)ハタから見れば微笑ましい「男と女のラブゲーム」といった場面に違いないのだが、足がもつれて転んだオンナにも確信犯的な企て臭を感じさせるからちと鼻につくか。(笑) ♪夏は天使と悪魔が 握手する 少し油断しなさいと ささやくの メロディーやアレンジが夏しまくっているので、まったくもってのさわやかソングなのかと思いきや…そこに乗っかっている歌詞はと言えば、ミドルティーンの女の子に唄わせるにはちょいとイキすぎじゃありませんの?といったソレ。この序盤戦ですらこんなだし、サビからなんてもっとスゴイんだから。 ♪貴方にあげる あげてもいいわ 早くキッス 盗んで ホラね。十代前半の少女があげるあげないだの…公衆の面前で、しかも大声はりあげてコレを唄うんだからね。こういうのもスターになりたいというムスメのご両親が芸能界入りを猛反対する理由のひとつだったりのかしらん。(笑)コレだから70年代の規制ユルユル歌謡はあなどれないのでゴザイマス。80年代になってもアイポ界では相も変わらず青い性をモチーフにしたモノが多く生まれ出でたものでゴザイマスが、その描写自体はベールに包まれてゆくことが多くなり、本曲のようにロストヴァージンを直接的に…しかもソレを声高らかに歌い上げてしまう!という直球勝負的な手法は少なくなっていったもの。といってもソレラで唄っていた内容はほぼ一緒であり、その表現方法に違いがあっただけなんだけどサ。でもかえってコレくらい直球勝負の方が妖しさのカケラも感じさせなくて意外と爽快なのかもネ。(笑) ちなみにこの曲の作詞を担当されたのは杉山政美氏。彼がアイドルに提供した作品はレイジーの「赤頭巾ちゃん御用心」、ヘレン笹野さん「キュン!と片想い」、ザ・リリーズ「一度だけのスキャンダル」、太川陽介さん「それはないよお嬢さん」などがあるが、主役のみゆき嬢にはこのレビュー曲を含め3曲提供している。 ♪その先は秘密 口に出せない 貴方 貴方しだいよ え〜っ!お初でソコまでヤっちゃうの〜???ってアンタは意味を完全にはきちがえてるのネ、まったく。(笑) まぁ、この曲もなんだ…アレの一派?70年代に西川‘吉原炎上’ミネンコ姐さんが歌って大ヒットしたソレの、アイドル的解釈焼き直しバージョンってトコロなのか、ナゾ。歌詞内で使われていたお言葉群が演歌臭いか否か、歌っていた方があかぬけ一番だったか否かでここまで楽曲の雰囲気が様変わりしてくるってのもビックリコンコンである。何度もクドいようだけど、言わんとしていることはまるっきり一緒なのにネ。コレがテーマだから「危険」なのに↑でやけに笑顔のみゆき嬢の意味も見えてくるものである。(笑) ソレはさておきみゆき嬢の歌唱力...どうよ、コレ。ハリハリで伸びのある、実に爽快でよく通るお声の持ち主である。デビュー曲の時点で安定印の歌唱力を披露した彼女だったけれども、デビュー2年目に入るとソレに一層の磨きがかかりはじめたことが顕著になっていたりもする。ただ歌手としては楽曲にいまひとつ恵まれず、宝のもちぐされ?といった伸び悩み状態。そういう意味ではこの都倉メロディーによる爽快で明るい1発は、この時点でのみゆき嬢にはピッタリコンコンだったのではないかと感じるのである。ただ歌詞に関してはもうちょっと年相応なものにしてもよかったような気もするのだが。2番の歌詞では… ♪夏は天使と悪魔が握手する ちょっと恐い気もするし 涙も出そう ティーンの女の子(この時代においての)らしい感情描写を終盤でむりやりに挿入し帳尻合わせをカマす杉山センセイ。(笑)キッス盗んでその先をせかしてるんだから「うれしい体験」のハズ。だけど恐い気もして涙も出ちゃう…女の子なんだもん!ってことでマトめた「危険な予感」のタイトル決定劇?だったのかと思われ。(笑) この盤は父がポリドールの知人からプロモ盤をもらってきてくれたこともあり、当時はヒマがあれば何度も聴いた曲である。そういう意味でもワタクシメの中では他曲よりも印象が強いところはあるのかもしれない。曲調を変えてもヒットチャート上では相変わらず振るわなかったようだが、みゆき嬢の良さをより打ち出すにはこうしたミントっぽいお味の爽やかポップス…これこそが必要とされていたのではないかナと。 みゆき陣営だったポリドールのスタッフ様はきっと彼女のオトナびた肢体などからイメージされるものに惑わされ続けていた…その結果が「危険な予感」の後もまたまた右往左往。次なるミントポップス「KIRARI」の発売まで2年もの歳月を費やすことに! 「危険な予感」なるシンプトム(兆候)をスタッフ陣が早い段階で察知できないまま…みゆき嬢は言われるがままに唄い続け、1984年の「ニュアンスしましょ」で初達成したトップ20ヒットまで実にデビューから7年もの期間をふんばり続けたの。
ふんばり大賞は貴方に大決定…満場一致でコレに尽きますがな。(笑) ☆作品データ
作詞:杉山政美 作曲:都倉俊一(1978年度作品・ポリドール) |

>
- エンターテインメント
>
- 音楽
>
- 邦楽


