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書庫☆70年代アイドルぷちレビュー

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先日のサッカー・アジア杯決勝…コレを読んでる方はご覧になられたのかしらん?開催されていたのが時差あり国だったがために…最後まで試合を見たおかげで翌日は眠気まなこ〜の♪深夜族ですぅ〜なんて方も多かったのではないかと思われ。先日の試合は対戦相手がオージーってことで…色々な方にコレについて聞かれましたの。でもネ…どこに住んでいようが母国を愛するキモチってのは消えないものなのでゴザイマス。コチラではとあるPay TVの会社が放映権を牛耳ってしまったがために、昨日の試合は地上波では一切合財放送されずじまい。毎度のことながらなんともお粗末なオージーテレビ局なのでありまする。だから未だにコンプリート版は観てないの。(笑)それにしても途中出場した選手がキラ星の如くの大活躍で…まったくもってファインプレーでゴザイマシタよね。

それはそうとファインと言えば…懐アイドルにもソレ関連がゴザイマシタよね。そんなワケで今回はこの‘ファイン’にコジつけさせて頂き、いつものように懐アイドルポップスをレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「ミス・ファイン」は石川ひとみさんのシングル第7弾として、1979年12月21日に発売されたフユウタである。ひとみさんと言えば現在でもスバラシイ歌声を維持され、現役の歌手としてご活躍されている方。しかもその歌声だけでなくて容姿までもがステキなまま…と来ればファン様の数や熱気だって未だに衰えることなくのソレだったりで。動画投稿サイト(アソコ)でも彼女に関連する動画視聴回数はいつも驚嘆の数をたたき出しているし、しかもこのブログで過去に投稿済みである彼女の作品レビュー群のどれもこれもにだって多量のコメがつきまくるという…さしずめ人気度に関してはバツグンの方だったりもする。そんな彼女も1978年に「右向け右」で歌手デビュー後、シングル第2弾の「くるみ割り人形」のぷちヒット以来チャートインから見放されたり、肝炎を患って所属していた渡辺プロダクションから契約破棄なる仕打ちを受けたりと…順風満帆な芸能活動ではなかったというエピも存在する。

今回レビュっているこの楽曲もそのようなハッピーでない時期に発表された作品であるため、認識度のあるソレと言ってしまうと大嘘ツキになる恐れありだったりもする。ただ、この恵まれない時期に発表したひとみさんソングの数々こそが傑作と呼ぶに相応しい出来栄えの曲がゾロリだったりもして。当時の歌謡界でコレラが完全にシカトされてしまっていた…というのは未だもって解せない「許せないわ」的現象だったものでゴザイマス。

♪プラタナス 木の葉も落ちて
 冬枯れの街 淋しいね
 おそろいの 編んだセーター
 ふたり並んで バスを待ってた

ダンダダンのリズムに乗せてひとみさんがカマし始めるのはこんな唄い出し。プラタナスと言えば、街路樹やキャンパス構内などに植えられる樹木ってことでのイメージが非常に強いもの。そのプラタナスを登場させることによって、このお歌の主人公ならびにお相手さんのいる位置を聴き手に推測させるような、いわば‘ニクイ手法’が冒頭から使われている。ちなみにこの楽曲の作詞を担当されたのは康珍化氏…彼の作詞家としてのデビューは1979年だったので、今回の「ミス・ファイン」は彼のソレにおける草創期に位置する作品ってことになる。ひとみさんに提供した楽曲はコレの他に「冬のかもめ」があるものの、コチラはかなり後になってからの作品(1982年発売)であり、しかもシングルではこの2曲以外には見当たらないのである。となると草創期&極少というダブルタイアップにより康珍化モノではかなりのプレシャス度合いといってもいい作品と言えるか。なんでも彼の処女作はアン・ルイスさんの「シャンプー」って曲らしいので、渡辺プロダクションつながりってことにより、アイドルとして苦戦しまくっていたひとみさんにもおハチが回ってきたのかしらん、ナゾ。

♪しばらくは さよならね
 そんな悲しい顔をしないで
 心の中まで 冬景色なら
 愛も こごえてしまう

この時点ではなぜにこのお二人さんが離れ離れにならなければいけないのかが全く描かれておらず、「ある事情」という程度のあやふや状態なままなのである。まったくもって「早くしてよ」…ムズがゆいことこの上ないのである。(笑)

♪LET’S SMILE MISS FINE
 春になったら
 LET’S SMILE MISS FINE
 陽だまりみたいな
 やさしい口づけ あなたにあげる

そんなムズがゆさを軟膏でもヌリヌリしたかのように思いっきり治癒してくれるのが、この歌サビ部分なのネ。なんといってもひとみさんの美しきハイトーンボイスが思いっきり堪能できるという、あたかも澄み渡った冬晴れを思わせるようなお声をお出しになってるの。それこそサビ前半までの「愛のゆくえ」についての議題なんてどうでもよくなっちゃうくらいの…そんなスバラシさであり、ひとみさんのお声における高域の限界点に挑戦するような…そんなメロである。さしずめ…

ひっちゃんはオクターブハイ

といった趣きか。(笑)当時のアイドルでこんなことが可能だったのは、ひとみさんと岩崎宏美さんくらいのもの?だったのではないかしらん。ピンク・レディーのミーたんあたりもなかなかのモノをお持ちだったけど、またなんか違う風情だったしネ。ちなみにこのチューンを作曲されたのは伊藤薫氏。伊藤薫氏と言えば欧陽菲菲さんの「ラヴ・イズ・オーヴァー」がイチバンのヒット作かと思われるが、それ以外にだって…

「スタア」 甲斐智枝美
「ありがとう」
「デジタルナイト・ララバイ」
「ふたりの恋はABC」
「流れ雲」 以上、石坂智子
「ほほにキスして」 水越けいこ
「KIRARI」 香坂みゆき
「コットン気分」 杏里
「冬が近い」
「本日晴天ナリ!」 以上、トライアングル

と…おもにアイドルたちへの提供でそのセンスがキラリンコンコンと輝いた方でもある。↑の曲目リストをマジマジと見るにつけ…どれもこれもがワタクシメのmp3プレイヤーに存在するばっかりじゃないのサ!そんな伊藤薫センセイもひとみさんへの提供曲はシングル&アルバム含めてコレ1曲ポッキリ。作詞の康珍化センセイとひとみさんのコラボ状況を含めて考えても、その貴重さ加減とやらは更にググンと上昇してしまうのでありまする。

ところで前半部分で語っておきながら完全に放置しまくってしまったお二人さんの「愛のゆくえ」について。ここのナゾを解く鍵とやらはおそらく…

♪走り出す バスの窓
 くもりガラスにLoveの横文字
 キャンパス通りは 色をとばして
 今は小さくなるけど

歌冒頭でプラタナスを登場させておき、なおかつココにきて‘キャンパス’をも挿入してくる康珍化センセイ。これらの小道具からワタクシメが勝手に推測するは…おそらくこのお相手さんが受験生なのではないかしらん?ってこと。でもって妄想を更に膨らませ放題(←「ごめんなさいね」にしてみると…この彼は大学近辺の下宿住まいなの。しかも彼的には「志望校に合格するまでは勉強に専念する。だから君には会わないよ」といったビンビンになるほどの固い「決心」が。

♪LET’S SMILE MISS FINE
 春になったら

だからこの曲で唄われている「春」ってのは、ほっといても進行する季節の移ろいってのはもちろんのこと、それにプラスして「彼にとっての春」なんて意味も含まれるのではないかなと。だから主人公様的には「ミス・ファイン」となって、決意も固くガムばる彼をポッカポカに照らし続けて応援するのよ、GUANBARE!みたいな。それこそ「し・の・び・愛」もとい、さ・さ・え・愛…こんなんどうでしょ。相変わらず妄想がスゴすぎる己にはあきれ果ててしまうけど。(笑)

この楽曲はオリコン…ってか冒頭でも記述ったとおり、この時代のひとみさんは不遇も不遇。だから100位以内のチャートイン記録はゴザイマセン。ひところのプックリ状態もおさまってビジュアル的にも可愛らしさがカムバック!そんでもって彼女の声質を十二分に生かすこの楽曲をひっさげてもチャートインならず…ってどうよ、コレ。1979年暮れ頃の日本シチズンって一体どこ見てたのかしらん、ナゾ。

♪LET’S SMILE MISS FINE 春になったら
 
ひとみさんの歌手活動における「春」は1981年の4月あたりから…言うまでもなくあの奇跡の大ヒット曲「まちぶせ」をキッカケにして始まった。この楽曲を唄い始めてからソコに至るまで1年と4ヶ月...その長きに渡る不遇時代において彼女は自らで「ミス・ファイン」と化し、そして自分自身を励ましながら唄い続けてあの栄光を勝ち取ったのでゴザイマス。

☆作品データ
作詞:康珍化 作曲:伊藤薫(1979年度作品・キャニオンレコード)

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このブログではこれまでに「○番目のホリプロ娘」というサブタイトル付きで、HTSC(ホリプロタレントスカウトキャラバン)ご出身のアイドル達のレビューをカマしてきた。1番目は言うまでもなく…榊原郁恵さん。言っちゃ悪いかもしれないが、この大会で優勝した人たちはどちらかというと庶民的(田舎娘ちっく?)で垢抜けてない娘のオンパレードだったような印象も無きにしも非ずだったりで。結局のところ、郁恵さんの成功によってそれ以降の候補者達はどの方も似たりよったり…なんとなく郁恵のアトガマクローン探し?みたいな大会と化していたのもこれまた事実だったりもする。

ところでこのブログにおいて未レビューのホリプロ娘と言えば…そう、この方がおりましたよね。アイドルとしての活動がシングルたったの2枚コッキリという割には、例の事件などで彼女の名前が人々の記憶にシカリと刻み込まれているせいなのか…その知名度は未だにかなりのものだったりもする。そんなワケで今回はこの方が放ったあのデビュー曲をレビュってみたいと思うのでありまする。
表題の「天使の爪」は西村まゆ子さんのデビュー曲として、1978年1月21日に発売されたチューンである。まゆ子さんはHTSCにおける第2回目の優勝者。1977年に第1回目の優勝者としてデビューしていた先輩の郁恵さんに続け!とばかりに、ホリプロが社運を賭けてデビューさせた…という、要は社の大きな期待を背負い、鳴り物入りでの船出を飾った方だったのである。

そんな彼女は見た目こそ郁恵さんっぽい髪型(↑レコジャケではまだのようだけど)にされたりとか、なにがなんでも郁恵郁恵!という体制の元でのデビューを強いられたようなのだが、その歌声ときたら…先輩の郁恵さんが舌をくるりんぱっと巻くよな本格派だったもの。それこそ郁恵さんの同期でライバルだった高田みづえさんの路線を色濃く受け継ぐような…演歌の風情を漂わせた歌謡曲歌手といった趣きでゴザイマシタよね。ちなみにまゆ子さんの同期に目を向けてみると…

あいあい 「水芭蕉の旅」
秋川淳子 「南南西」
北野玲子 「初恋景色」
高田橋久子 「想い出の指輪」
ラブリーズ 「紅すずらんの伝説」
紅屋おかめ 「泣くなおかめちゃん」

などなどが続々とデビュー。要はまだこの時代にゃこのテのタイプにおける需要がタップリコンコンにあったことが伺える。80年代に出てきた娘っ子たちを思えば、上記の方々などは‘演歌ちっくDoll’にしか見えないようなお顔立ちや歌声を持つ方たちばかり。しかしながら、70年代後半のあの頃にはこのテのカテゴリー娘たちだってまだまだ充分に‘アイドル’扱いがなされていたのも事実である。

そんな中のひとりとしてデビューしたまゆ子さんのデビュー曲「天使の爪」は、作詞を喜多条忠氏が、作曲は三木たかし氏が手がけた一品である。喜多条氏と言えば、キャンディーズの「やさしい悪魔」や「アン・ドゥ・トロア」、能瀬慶子さんの「アテンションプリーズ」の作詞を手がけた方としても知られるが、どちらかと言えばアイドルポップス分野よりもかぐや姫等のために書いたフォーク路線や演歌の楽曲などで日本情緒豊かな作風を得意とされていたもの。作曲を担当した三木たかし氏は今さら言うまでもなくの大センセイ。世に送り出した作品は演歌からアイドルポップスまで非常に幅広く、とてもじゃないけどこのスペースでは書ききれないほどのヒット曲を量産された方。そんなお二人がお歌のお上手だったまゆ子さんに書き上げたというこの曲は…

ポップスと演歌のからみモノ

といった趣の楽曲であり、おそらくホリプロは郁恵とみづえの2大アイドルのおいしいところをつまみ喰いして、それらのすべてをブチこんだアイドルを製造したかったのではないかと思われ。
でもってこの曲の特筆すべきところと言えば、のっけからの掴みがバツグンに良い!まずはこの部分だろうか。若草恵氏による編曲で泣きのギターから入るイントロ。そのイントロに絡むのは郷愁を誘う笛の音色。この時点で聴き手はかなりズルズルっと引き込まれる。そしてこの掴みに続けとばかりに…

♪禁じられた悲しみが 海の向こうで燃えている

と歌い出すまゆ子さん。この一節で「上手い!」と唸らせるスゴイ歌唱力!しかも歌い出しから‘禁じられた’なんて…これまたホリプロは3足のわらじでも履きたかったのかしらん?と邪推でもしたくなるようなお言葉もご登場と相成る。ちなみにここでいう‘禁じられた’は当然の如く、同事務所の看板アイドルだった百恵さんのお歌に関連づけて…という意味である。

♪こんなに恋が 苦しいなんて
 誰が誰が 思ったでしょう

↑の歌い出しではまだポップスなのか演歌なのか、曖昧だったその歌声。それがここにきて一気に演歌色へとなだれ込んでゆく。なんといっても♪こんなに〜のところでコブシ回っちゃってますからな、まゆ子さんったら。(笑)

♪さみしい天使の 爪のような
 貝殻ひとつ てのひらに乗せ

この部分はタイトルがなぜに「天使の爪」なのかが解明される部分でもあり、そういう意味では非常に大切な箇所ということになる。「天使の爪」っていうとなんだかこう、「天使の顔につばを吐け」した後に爪をひっぱがしてウンヌンっていう、気色の悪いホラー的な絵柄を想像してしまったりもする。爪がはがれるのって…最強にいてぇもんなぁ。(笑)しかしそのような常軌を逸したとおぼしき推測はものの見事にハズレ…喜多條センセイは爪みたいな形の小さな貝殻=天使の爪と比喩、この曲の歌詞を編み上げていったのでありまする。このポエム感に乾杯!これだから「好きよ」なのね…あの頃の作詞家センセイたち。

♪有明夕焼け あなたの顔が
 涙でかすむ ひとり旅です

有明と言えば熊本県、熊本と言えば本レビューの主人公でもあるまゆ子さんのご出身地。こんなところでコジ付けてくるあたり…喜多條センセイったらここでも素晴らしいお仕事をカマされておられるようで。なにしろデビュー曲に相応しい自己紹介をも兼ねた歌詞になっているんだからネ。それこそこういうのは倉沢淳美さんのデビュー曲だった「プロフィール」とかで彼女の生年月日やボディサイズまでをもしこたまにご紹介!ってのがあったけど、コチラはそこまでやらない実にサラリとした程度のネジこみ。だからこそ作詞家の腕が光る…というものか。

歌詞の内容としては恋に苦しむ女の子が海岸にたたずんで涙ぐむ…みたいなモノなので、有明の部分は‘海辺の’でも‘海原’でもなんでも良いような気さえするのだが、そこを歌手ご本体の出身地に絡めて‘有明’とするなんて!これだからなおさら‘こわいほど好き’になっちゃうのね、センセイ。(笑)しかも有明としたことにより‘ご当地ソング’的な郷愁感さえ漂わせまくるんだから一挙両得。

それにしてもこの曲ったらば…一体どうなってんの?歌い出しの掴み部分が頭サビなのかと思って聴き進めてみれば…「違う、そうじゃない」ことに気がつく。ってか1番のどこもかしこもがサビみたいなスゴイ作りであり、ソレは非常に摩訶不思議な構成だったりもする。それこそなんだか金太郎飴みたいな作風に今さらながら唖然とさせられるワタクシメ。ニホンにおける歌謡史でこんな特異な作りのチューンってのは存在したんだろうか。おそらくはコレが唯一の?ってな気がしないでもない。最初から最後まで突っ走って…あたかも42.195キロのフルマラソンでもカマしてるみたいなお歌。聴き手を休ませねぇぜ、全く。(笑)

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郁恵カットのまゆちゃん♪あ〜りあけゆうやけ〜ナツカス「ぎんざNOW!」のスタジオ

この曲の出来いかんを考慮しての感想…「これはある程度売れるだろう!」まさにコレ。でもって実際のお成績はどうだったのかと言うと…オリコン最高67位、2.1万枚。郁恵さんのデビュー曲もこんな程度だったし、新人アイドルの曲が簡単に100位以内にチャートイン出来なかった時代背景を考えればコレはコレで出足好調と判断して良かったのかと思われ。ただホリプロがポスト高田みづえのポジションをメラメラ本気で狙っていたのなら、ソレには遥かに及ばないモノだったと言わざるをえないけれども。この成績をイマイチの結果だったとあえて判断するならば…楽曲の風情を演歌っぽくし過ぎたこと?コレが原因かもしれない。有明やらひとり旅、まゆ子さんから繰り出されるコブシ入りの歌声などなど…当時のコドモ(ワタクシメ)にとってはみづえさん以上に困惑極まりない存在だったりで。それでも充分なインパクトを持った曲であり、秀作であることには違いないのだが。

こうしてひとまずは好調の波に乗り、78年度期待のニューフェイスとして邁進し始めたまゆ子さんだったのだが…

♪人は誰もこの恋を 若く愚かと指をさす

例の‘あの事件’によりシングル第2弾の「ひと恋そめし」を発売して気を吐くもあっけなく事務所から解雇されてしもうた!新人賞レースの台風になれる素質は持っていたものの、そのまんま熱帯性低気圧に変化してどっかに消え去っちゃったみたいな…。なんとももったいのう幕切れとなってしまったのでありまする。まさに…

禁じられたマユコ

状態にむなしさつのるか。まゆ子さんもお若かったからなぁ、グスン。

♪けれど人を愛することの どこがどこが過ちでしょう

まさにおっしゃるとおりでゴザイマスの、まゆ子さん。まぁ、今思えばあれくらいのことは最近のアイドルなんかはヤリまくってるのでは?といった程度のことでゴザイマシて。だけどあの頃アイドルには‘恋愛中’とか‘彼氏がいる’なんてご発言は「タブー」だったのでありまする。そういうことが言えたのはあくまでもお歌の中だけだったの。ご本人様はちょっとばかり…時代の先端をイキすぎちゃった?そんな一歩も二歩も先に進みすぎていたお性格だったのかもしれませぬが。

♪こんなに恋が 苦しいなんて

恋、もとい…ニッポン芸能界がここまでクルピ〜世界だったとは!ご本人様も予想だにしなかったのでゴザイマしょう。

☆作品データ
作詞:喜多條忠 作曲:三木たかし(1978年度作品・CBSソニー)

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再生とは…

1:死にかかっていたもの、死んでいたものが生き返ること。2:心を改め、くずれた生活からまともな生活に戻ること。3:廃品となったものを再び新しい製品に作りなおすこと。

と色々な意味を含んでいるお言葉である。と...なんでまたこれいきなり「再生」なんてお言葉を持ち出して語ろうとしているのかというと...実は今回レビュろうと思っているガールユニットに該当するソレだからである。そのガールユニットとは70年代後半に世間(一部?)をあっと言わせ、颯爽と登場したあのお三方。でもってそのお三方に該当する「再生」の意味が上の1と3だったかと思われるのである。こんな風に書くとご本人様方から「まっ、なんと失礼な!」とお叱りのお言葉を頂戴するかもしれないが続行させて頂くことにする。(笑)

実はこのガールユニットの構成要員だった3人それぞれが過去にソロ歌手としてデビュー&(残念なことではあったけれども)アイドル歌手としては不完全燃焼に終わってしまった…という共通項を持っていたのである。要は瀕死の状態だったアイドル歌手3人をひとからげにして再生させてしまおう!という、妙案奇案かつ大穴狙い的なプロジェクト。この企画におけるターゲットとして白羽の矢(黒羽?)を射止めたのが…

黒木真由美、石江理世、目黒ひとみ

という「スタ誕」出身のキュートな3人娘だったのである。

このお三方に関しては、以前にも自ブログにて記事にしたことがあったもの。但し、その書庫はアイドル本体を題材にしたものであり、楽曲そのものについての寸評はオマケ程度…という情けないモノ。読み返して見ると物足りないったらありゃしない...それこそ仕分け作業の女王、蓮舫議員に「廃止!」と言われかねないような内容だったりもするからお粗末極まりない。(笑)

実は最近になり例のアソコでこのユニットが歌い踊り狂うフル映像にお目にかかることができた。フルともなればワタクシメにとったらまさに昇天モノ!失禁寸前にまで至ってしまったのでありまする。でもってそのスバラシさを再認識した記念(?)とばかりに強引にもレビュー記事をネジコミたいと思った次第なの。このようなワケで今回のレビューにそろそろ移行したいと思うのでありまする。(笑)

表題の「薔薇とピストル」はギャル(GAL)のデビュー曲として、1977年10月21日に発売された楽曲である。1977年の芸能界と言えば、ピンク・レディーによる破竹の大活躍でソコが桃色のペンキ一色で染りかえられていた状態。ピンク・レディーの先輩格にあたるガールユニットだったキャンディーズの解散も決定し、まさしく芸能界はその後釜ならびにピンク・レディーの対抗馬さがしに躍起になっていた頃でもある。すでにその空位を虎視眈々と狙うアパッチやキャッツ☆アイも産声をあげ、半ばガールユニットの花盛り!ソレの黄金期を迎えようとしていた頃か。その空いた3人組ガールユニットの座に狙いを定めてデビューした(させられた?)とおぼしきユニットの1つが、今回のレビューの主役であるギャルだったのである。

ギャルとして活動当時のニックネームは…

マミ(黒木真由美)
ミチヨ(石江理世)
ヒー(目黒ひとみ)

である。上から2番目までは妥当かと感じられるものの、3番目の‘ヒー’ってのは…一体。誰によって考案されたものなのかは存じ上げないが、コレはあまりにもヒドイ!それこそ瀕死の状態での最後の雄叫び?断末魔声のような音(オン)だから、かえってその必死加減もなおさら伝わってきたりもするか。(笑)

彼女たちに関してネット上の記述では‘売れないB級アイドル3人の寄せ集め’とかなんとか…散々っぱらなコメントが目立つのだが、このデビュー曲ならびにセカンドだった「マグネット・ジョーに気をつけろ」に関してはその汚名を覆すほどのパワーならびに常軌を逸したとおぼしきものスゴイ迫力があったりで…これらを聴かずして!といった傑作になっていたりもするのである。

なにわともあれ、まずはこのデビュー曲の作家陣からご紹介することにする。作詞は阿久悠氏、作曲は川口真氏、編曲には馬飼野康ニ氏という、当時ノっていた人気作家陣を起用。作詞に阿久氏を持ってきたトコロから察してもポストピンク狙いをも視野に入れていたことは間違いないだろう。時代が要求していたいわゆる‘ハヤリもの’にはあざとく飛びつくのも、ある意味、チャンスを掴む手段である。また、ユニットの構成が3人組ということで、キャンの後釜狙いがメインだったようにも見受けられる。しかし作風や歌声から考えるとスリーディグリーズ的な洋モノ輸入狙い?といった匂いを放っているのも確かである。しかし彼女等の歌声やパフォーマンスからはこうした狙いを遥かに上回るほどのなにか…

「これでダメなら引退!もう後がない崖っぷち!」

とでも叫ばんばかり!切羽詰った気迫のようなものが感じられたりもする。それこそ火事場のバカぢからじゃないけれど、だからこそ成し得ることの出来るスゴさというかなんというか。

♪好きになれば 命がけよ
 冗談なんかじゃすませてあげないわ
 あげないわ

この曲はイントロの時点からそんな焦りにも似た疾走感でしこたまになる。とにかくスピーディーでどハデな展開。しかものっけからスバラシきハモリテク!!3者3様のお声から成る魅惑のハーモニーを炸裂させるんだから。さすがは全員がスタ誕出身の「素人にはマネできないでしょ!」歌唱法を誇示。そんじょそこら出のションベンユニットには出せないお味がタップリコンコンになっているのである。それこそラスベガスのステージとかにも立てそうな雰囲気(←更なる鍛錬は必要だと思うけど)。スタ誕からデビューした3人がひとからげになってのユニットなんだもの…下手なものは作れない!ってのが作り手側にもあったのかもネ。

しかもテレビでの歌唱とレコードにおいてはひと味違ったハモリが楽しめる。盤ではヒーさんの輪唱歌唱が収録されていたが、ソレをバッサリとカットして3声でのハモリに徹底!その他の箇所においても若干違ったハモリ体制が敷かれ、聴き応え満天!ちなみに各パートの担当は…

黒木さん(中音/主旋律)
石江さん(低音)
目黒さん(高音)

と見た目どおりの配役。立ち位置もソレに合わせるかのように黒木さんがド真ん中に仁王立ち。たしか歌手としてのデビューは石江さんが先だったと記憶するが、そんなものはお構いなしとばかり中央を陣取る真由美さんがステキなの。まぁ、ソロ時代の知名度とかそのハデなお顔だちを考えたら彼女がセンターに来るってのは自然の成り行きだわな。

それこそ黒木さんに関しては‘黒木真由美人形’なるお子様向け玩具(←オトナ向けじゃなくってよ!)も発売。例のインディアンの娘っことおぼしき日本人ばなれしたお顔立ちで当時のコドモたちの間じゃかなりの人気を誇っていたもの。その割りにお歌の世界でのサクセスがイマイチだった...ってのが全くもってのナゾだったりもするのだが。そんな黒木姐さん&残りのお二人が意地でも芸能界にしがみついてやるわっ!とばかりに唄うは...

♪バラの花とピストルならどちらがお好き
 あなたの心射とめるのには両方かもね

♪甘いキスで迫るだけじゃ効きめがないわ
 時にはこの危ないもの かざしてみなきゃ

コレなの。阿久センセイの朝飯前だった‘非日常’を描いた作風。あたかも007のボンドになんらかの企みを持ってすり寄ってくる謎のオンナ?はたまた「ルパン三世」の峰不二子っぽいキャラの女性を主役に据えている。この時代は「ルパン三世」がコミック、アニメともに人気を博していた頃でもあるので、阿久センセイはそのハードボイルドな世界観をギャルに唄わせたかったのかもしれない。

♪両手を上げなさい(アッハン) 返事をするのです(アッハン)
 私を大好きと(アッハン) 今すぐいいなさい

*注:アッハンはコーラス部分です

♪ためらっては駄目 時間がないわ
 あと三つだけ数えるまで

「好き」と言わせるためだけにピストルを突きつけるオンナってのもかなりコワイが、この大袈裟すぎるほどのシーン設定...これこそが阿久センセイとしての十八番(オハコ)だったもの。たしかハンフリー・ボガート主演の「三つ数えろ」というアメリカ映画(1946年)があったけど、映画のひとコマでも見ているかのような設定である。こうしたモチーフにて世界のみならず宇宙までをも舞台にした作品が描けたってのがセンセイのスバラシイところでもあったか。やはり70年代の阿久センセイはスゴかった!

さて、こうした「再生」による三人娘の再デビュー曲の結果はオリコン最高53位、4.0万枚というまずまずのお成績。コレを売れたと思うか否かは個人の主観でもいいと思っている。ただワタクシメ的にはあの混沌とした当時の歌謡界において、オリコンの100位以内に滑り込んだ作品というのはかなりの健闘作であると位置づけしている。それこそ毎年300人を超えるような新人歌手がうんとこさっとデビューしていた中で200位以内に食い込むことだってそんなに容易いことではなかったハズ。200位に入れなかった楽曲ですら星の数ほど存在したことを知っている...このブログのご訪問者さま達とならばこうしたおキモチは共感していただけるのかしらん。といってもワタクシメは基本的にギャルのファンだからぁ...レビューや彼女等に対する評価はどうしても贔屓目になってしまうもの。(笑)

ただ当時の歌謡界はあまりにもピンク・レディーのパワーが凄すぎた。猫も杓子もピンク・レディーといった時代である。夢中になっていたのはなにもお子様だけではなく、サラリーマンが宴会で「UFO」踊りに興じ、お年寄り世代ですらピンク・レディーのおもしろさに惹かれていたもの。こんな時代の真っ只中に再生させられてしまったギャルのお三方...それぞれがソロデビューならびに再デビューをも果たすことができたワケだから、達成できなかった歌手夢見軍団からしてみたら格段にラッキーだったと言えるけれど時代がねぇ。いくら元ソロ歌手が集結して...

♪よそ見はやめなさい こちらを向くのです

と力説熱唱したところで...

「二人の前で、時代が子供のように踊った」

と称されたピンク・レディーによる圧倒的なパワーの前には、ピストルをかざしたくらいでは効きめがなかったか。それこそバズーカ砲くらい長くて黒くて大きなモノでもふりかざして応戦しないとあきませんがな。

♪あなたの心射とめるのには両方かもね

コドモのココロ射とめるのだってそれくらいの重装備が必要だったのよん。でもスキよ、ギャル!アナタたちが残してくれた名パフォーマンスは最高!

♪好きになれば 命がけよ

墓場まで連れてくわよん!言うまでもなくネ。(笑)

☆作品データ
作詞:阿久悠 作曲:川口真(1977年度作品・キングレコード)

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今年の夏は暑いっすな〜って全然感情こもってなくて申し訳ないっす^^;。なんでもつい先日はこの暑さにより、全国にある100ヶ所以上の観測所において35度以上の気温を記録したというニッポン。なんと北海道の北見でも史上最高の37度(!)を観測したそうな。ってか北海道地区でそこまでうなぎ昇りするってこと自体が尋常じゃないのでは?なんて思ってしまうソレだったりもする。夏は夏らしく暑いのがいいと思うけれど、度を超えたソレってのはあまり歓迎できないものでゴザイマスよね。しかもヤッカイなのがあのむし暑さをもたらす湿度ちゃんだものね、ニッポンの場合は。

そんなこんなで今回はこの夏まっさかりにコジつけて、いつものように懐かしのアイドルポップスにおけるナツウタをレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「経験シーズン」は大橋恵里子さんのデビュー曲として、1978年6月1日に発売されたチューンである。大橋恵里子さんと言えば…

スタ誕

のご出身。芸能界入りを決定づけたその決戦大会では「NPプロ」の1社からしか挙げ手がなかったと記憶する。が、デビュー曲発売元だった日本コロムビアとは後々のお話し合いにより所属が決定したのかと思われ。決戦大会出場時からコミカルな味がキラリンコンと光るキャラ&風貌もボーイッシュなところが持ち味だった彼女。そんな彼女に名付けられたニックネームが…

エル

コレである。テレ東でやってたアニメ「Theかぼちゃワイン」でもおんなじ名前のお方が登場していたと記憶するが、コッチの方が元祖だからネ。でもって歌手デビューしてからはというと、その雰囲気と相まって本来のフルネームよりもコッチのお名前で呼ばれることが多かったのではないかしらん?こんなボーイッシュな風情を持つ女の子の歌手デビュー曲は一体どんなチューンが宛がわれるのか…おそらくは誰しもが興味シンシンだったのではないかと思われる。そんな状況下で出来上がってきたのが、作詞を山上路夫氏が、作曲を森田公一氏が手がけたこの曲だったのである。

この楽曲のモチーフは…

夏、経験、シーズン

と…アイドルのデビュー曲としてはお誂え向きで申し分のないアイテムがズラリンコン。随分と前の話になるが、このブログでも「シーズン」というお言葉が使われた楽曲(「悲しみのシーズン」「もの想いシーズン」)を、2回に渡りシーズンつながりとしてうpしたことがあったもの。となるとこの曲はソレの3番目に来る…シーズン三姉妹的なノリなのか。といってもシーズンをタイトルに宛がったアイドルポップスは他にもたくさんあったから、三姉妹どころじゃない…それこそカトリック教のご家族かしらん?みたいなノリにもなってくるか。(笑)でもってこれらに絡んでくるのが、森田センセイによるカラリンコンと渇くアイドル然としたメロ…である。これらが三位一体となっていかにも〜な雰囲気を盛り立てていることは言うまでもない。あの頃におけるアイドルのデビュー曲ってのは、こうした明るくて屈託のないメロに「はじめまして&よろしくお願いしまぁ〜す」といった意をネリこんでみました〜と言わんばかりの作風が好まれたものである。

♪真夏は女の子 なにかを待つものよ
 去年と違うこと 経験したくなってるシーズンなの

やっぱりアイドルのデビュー曲はこうでなくっちゃネっ。軽快なイントロに続いて繰り出されるは、この曲の心臓部分でもあるサビ。そう、要はこの曲だって当時のアイドル楽曲における鉄則(サビをいきなり頭にもってきちゃうというアレ)をシカリと押さえた作りになっていたのである。アイドルポップスとして徹底していたのは、メロやモチーフだけでなく…作りまでもがソレに則っていたようでゴザイマス。

♪思いきり水着さえ 変えてみたのビキニに
 おしゃれなパラソルも ひろげたのよ
 男の子見てるけど 知らん顔をしてるの
 サガンの小説を 読んでいるの

まぁ!なんて曲なんでしょ。楽曲のモチーフどころか、歌詞の中だって必須アイテムのオンパ状態でないの!!

ビキニ、パラソル、小説

これらはアイドルポップスにおける三種の神器みたいなモノでゴザイマシタよね。時にはビキニが水着として、パラソルが雨傘として、そして小説が文庫本としてご登場と相成る確率ってのはかなりの頻度だったものである。ワタクシメの脳みそでピピっと思い起こせるものだけでも…

☆ビキニ(水着)

「渚のシンドバッド」
「波乗りパイレーツ」 以上、ピンク・レディー
「夏のお嬢さん」 榊原郁恵
「ワンダーブギ」 石野真子
「なに?お巡りさんが」 きゃんきゃん
「バ・ケー・ショ・ン」 吹田明日香
「夏の雫」 三田寛子
「SHOCK」 宇沙美ゆかり
「渚のバルコニー」 松田聖子
「エンゼル・フィッシュ」 高橋美枝

☆パラソル(傘)

「白いパラソル」 松田聖子
「暑中お見舞い申し上げます」 キャンディーズ
「アバンチュール」 キャッツ☆アイ
「いとしのスキャンドール」 水野ますみ

☆小説(文庫本/または本)

「短篇小説」 桂木文
「バ・ケー・ショ・ン」 吹田明日香
「Blueberry Jam」 西村知美
「顔に書いた恋愛小説(ロマンス)」 田原俊彦

と…ひとまずは無難なトコロから挙げてみた次第。「まだまだあるわよっ!」ってな具合に鼻息シュ〜のお方もいると思うので、いつものようにコメ欄にてご教示お願いねっ。(笑)

♪映画にあるような恋をしてみたい
 美しい愛を私待ってるの

こうして歌詞を追ってみると、この楽曲は当時のアイドルポップスの必須条件を完全に押さえて作成されたモノであったことが伺える。なんといっても↑で挙げた三種の神器にプラスして、これまた人気&必須アイテムだった「映画」までもがご登場しちゃうんだからね。モチーフやアイテムの観点から言えば、この曲ったらばアイドル(当時)に必要とされた要素すべてをネリにネリこんだ1発…ソレの最高峰?のようにも思えたりもする。

こんな贅沢なデビュー曲をもらったエルちゃん。となるとこの曲は当時のヒットチャートをさぞかし賑わせたのでは?なんて推測が頭をもたげてくるのだが、オリコンの公式記録によればTOP100に入ったという形跡は見られない。ええっ!これまた意外ですがな。だってこの曲を元気に唄うエルちゃん…当時は色々な歌番組でお見かけしてましたのに。だからこそ当時のお子ちゃまだったこのワタクシメにとりましては、この曲と言えば1978年のヒット曲として…脳裏にはうんとこさっと刷り込みがなされていたハズなんだけど。どうにも歌手としての「ハロー!恵里子時代」ってのは来なかったようで。(笑)

肝心の歌唱力はというと…ふむ、スタ誕のご出身だけあって音程はそこそことれてる安心型。でもお声がアイドルっぽくないやや太めで低いソレ。音域はあんまり広くなさげであり、ソレをカバーするためにファルセットを多用する歌唱法である。これならいっそのこと男の子の格好でもさせて唄わせた方が似合いそうな感じのお声だったりもするのだが、実際に着用していた衣装はミニミニミニ!これでもか!のミニスカートである。1978年と言えば、歌謡界はまさにピンク・レディー一色の頃であり、彼女らの活躍により引き金されたミニの全盛時代だったワケである。となればエルちゃんだってさぁ…やっぱりミニを着用しなくちゃネ!とコロムビアで実施されたオヤジ達による役員会議で決まったのかどうかは定かではないが、こうした時代の流れに則った形でミニスカートを着用し続けたエルちゃんだったのである。

エルちゃんの歌手活動は1982年頃までの約4年間。その間にシングル8枚+アルバム1枚を発売している。それら殆どの曲において榊原郁恵さんを彷彿とさせるポップなタイトルで溢れかえる。おそらくはポスト郁恵的なコンセプトが敷かれていたかと思われ…なんといっても郁恵さんとおんなじ日本コロムビアの所属だったものね。こうした歌手活動をはじめ、ドラマへの出演、またコミカルなキャラ等によりバラエティ番組への出演でお茶の間の人気者へ。おそらく当時における世間一般的な彼女への認識ってのは…

レコ売上はアレだけど知名度はバツグン!

コレだったか。それこそ高見知佳ちゃんと同カテゴリー?とおぼしき立ち位置により、大橋恵里子=エルとしての認識はニッポン全土に浸透していったのである。だけれども…

♪去年と違うこと 経験したくなってるシーズンなの

とばかりに新しい経験をしたくてウズウズだったのかなんなのか…芸能活動晩年には「東京乾電池」とコラボでお仕事とか。あら?なんかちょっと違う方向にイっちゃった?みたいな活動になっていったエルちゃん。でもそのご縁がキッカケで知り合った方とご結婚したらしいから、それはそれで良かったのか。ところで…その方とは‘映画にあるような恋’を経験できたのかしらん、エルちゃん。(笑)

☆作品データ
作詞:山上路夫 作曲:森田公一(1978年度作品・日本コロムビア)

イメージ 1

6月と言えば…

雨だれの季節
ジューンブライド
紫陽花のシーズン

などなど...まぁ、楽曲のモチーフとして使うには割りと題材にしやすい月でもある。あら?ってかこの書き出しはちょっと前にレビュらせて頂いた「June浪漫」(倉田まり子)の使い回し&しかも6月は終わっちゃったのネ…滝汗。なにはともあれ…暦は7月になっちゃったけど、せっかく書いたレビューだからこのままゴリ押しで続行させて頂きまする。(笑)

70&80年代の歌謡曲に目を向けてみると、こうしたモチーフを使用したチューンってのは、それこそたくさん存在したもの。今回レビュろうと思っている曲もソレらのうちの1つであり、また、本ブログお初にご登場と相成るアイドルさんだったりもする。ってかシングル2枚でアッサリコンコンとエンドった方なので、なかなかうpする機会が回ってこなかった…ってのが正直なところだったりもするのだが。

そのようなワケで今回はあの方が放ったこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「哀しくて哀しくて」は菅沢恵子さんのデビュー曲として、1979年4月21日に発売された楽曲である。恵子さんと言えばスタ誕のご出身であり、一番最初に番組からデビューした森昌子さんから数えると59番目に産声をあげたお方…ということになる。ご出身は兵庫県の芦屋市…見聞きしたところによれば、同じくスタ誕出身だった石野真子さんとはデビュー前からのお知り合いだったらしい。でもって当の恵子さんはというと…

体操選手への道をケガで断念して歌手デビュー!

というのが当時のアイドル雑誌などではおキマリのお題目…となっていたもの。体操選手と歌手ってのは特におつながりがあるようには思えないのだが「体操の次に好きなのが歌うことなの」ってなおキモチから繰り出されたご転進だったのか、おそらくは。まぁ、そう言われてみると恵子さんにおけるステージでの立ち振る舞いなど…背筋がピンっ!としていて実に姿勢の良い方…という印象だったものである。

そんな恵子さんのデビュー曲は、作詞・曲ともにつのだ☆ひろ氏が手がけたもの。彼のお名前における正式表記は名字との間に「☆」が入るらしい。ってことはなんとなくこのブログやワタクシメのハンドル名ともおつながりがありそう〜といったトコロか。(笑)

それはそうとつのだ氏と言えばロングヒットした「メリー・ジェーン」という楽曲で名を馳せた方として知られるが、元々はドラマーとしてデビューされていたご経歴を持つ方でもある。ちなみに作家としてのクレジット作品は…

「失恋レストラン」
「帰らない」 以上、清水健太郎
「街角のラブソング」 南沙織
「風をくらって」 研ナオコ
「騎士道」 田原俊彦

あたりが一般的に知られたトコロとなり、女性アイドルへの提供曲ってのはあんまり聞いたことがない。となると今回の表題曲でもある「哀しくて哀しくて」は列記とした女性アイドルへのソレってことになることからして、この楽曲はつのだ作品においてはかなり貴重な部類の作品ということになる。

そんなこの楽曲は‘哀しくて’というタイトルからも想像が付くようなマイナー調。でもって恵子さんにおける特徴の1つでもあった低音を生かした作品となっており…

♪哀しくて哀しくて わけもなく
 紫陽花を濡らす 雨さえもむなしい

といった「かなしみ模様」漂う冒頭の歌詞に沿わせたであろう、なにかよくないことでも起きるのではないだろうかといった「予感」や「胸さわぎ」をさせるようなギターのハモリ音色から始まる。ただ、テンポがそこそこにある作りなので、歌詞の意味がよくわかんない輩にはこの主人公様が抱える「哀しさ」ってのはあんまり伝わらないのかもしれない。ってかソレがお子様時代(1979年)のワタクシメだったのネ。(笑)

♪傷ついて傷ついて いるのでしょう
 あなただって わたしだって ひとり

ここまでは当時のアイドルポップスにおける王道を往くような、冒頭にサビが来てインパクトを作り出す展開。恵子さんの特徴的な低音にもエフェクトがかけられ、紫陽花が咲き乱れる頃によく起こりえる梅雨ザムっぽい雰囲気を醸し出すことには成功している感じか。このようなエフェクトはアイドルチューンなどで当時から多用されていた手だったが、それこそこうした効果をお家で得るために扇風機の前で唄ってマネしたわん!ってなお方もチラホラか。(笑)

それにしてもなぜにわけもなくそんなに哀しいの、あなたって人は…。

♪好きだから別れなきゃならない
 そんなこと本当にあるなんて
 あんなにも愛してたふたりが
 右左 別の道ゆくなんて

♪じゃあねって一言で
 すべてがおしまいね
 恋はうらはら 終わりは突然

要は‘恋は水もの’ってヤツでゴザイマスよね。今日はアツアツでも一寸先は夕まぐれ?…という恋愛関係のアレである。上の歌詞にあるように「好きだから別れなきゃならない」ってことは、なにかキナ臭い理由を含んでのジ・エンド(強制終了!)ってことになるのか。

2番の歌詞を観察してみても…

♪ひとりよりふたりが不幸なら
 幸せを欲しいとは思わない
 それよりも二人して自由に
 生きてゆくことだけが望です

って...この若さにして悟りを開いてしまったのか。この時代のアイドルってのはなんでこうもまた背伸びさせられまくった曲を唄わねばならなかったのかがちょっとナゾだったりもする。それにしても2番の歌詞に至っても別れなければならない肝心の理由ってのは語られていない。一緒にいるだけでなぜか不幸になってしまうという‘特殊なご関係’だったのか?はたまたソレ以外に引き裂かれなければならない絶対的な理由(一身上の都合?)がお相手さんに存在したのか…。

♪あなたをこれ以上 愛しきれないほど
 愛しすぎてたわたしだけれど

なんて唄ってるところから察するに…結局のところは溺愛しすぎて相手からウザがられたんじゃないの?なんてケースもありか。ソレがダメだったのよ〜アンタ…とばかりにネ。何事も〇〇すぎ〜♪純情愛情過剰に異常〜ってのはよくないようでゴザイマスよね。(笑)

まぁ、歌詞の内容としてはよくある失恋設定モノなのだが、こうしたパンチがあってリズミカルな運びのメロに哀しげな歌詞が意外とよくハマる好例というか…個人的にはかなりスキな作品だったりもする。恵子さんがカマす野太いお声から繰り出される歌いだしなどは、それなりの‘ドス’さえも見受けられそこそこの迫力だって感じさせたりで?(笑)

ところでつい先日…ブログ上で仲良くさせて頂いているお友だちから、当時の恵子さんが歌番組でお披露目されている貴重な動画をプレゼントされた。その画面にて恵子さんが唄うは、セカンドシングルだった「深夜族」というチューン。といってもすぐにピンと来る方の数ってのはかなり少ないのではないかと思われる。この曲はナニを隠そう、2枚でエンドった恵子さんにおける事実上のラストシングルである。

でもってソレを見ていたワタクシメ…恵子さんのお顔つきや立ち姿、そしてその声色などにより、とあるひとりのアイドルさんが脳裏をかすめたのでありまする。恵子さんのお顔立ちは口元に特徴があるソレ。そして舞台袖から中央に進まれる際の姿勢の良さや背筋ピンっの歩き方…でもソレは体操をされていたからでしょってトコロに落ち着くってもの。しかしお顔がアップになった際のくちびるの雰囲気や低音がかったお声&新人らしからぬ堂々とした芸能人ヅラ…むむっ!こっ、これは!!えっ?もしかしてあのお方?そう、1984年にテイチクレコードより鳴り物入りデビューをカマしたあの娘っこ。しかもお名前だっておんなじ…

ケイコ

なのネ。決してソックリってワケではないのだが、恵子さん自身から醸し出されるその雰囲気が一方の‘ケイコさん’の持っていたソレと共通点アリアリ!ってのを発見してしまったのでゴザイマス。これだけ雰囲気が似ていると1984年のけいこさんとウリふたつ?なんて言われていたアイドル歌手、浅倉亜季ちゃんと三人ひとからげにして‘三羽ガラス’的なコンセプトもカマせそうな勢いだったかしらん?といっても本レビューの恵子さんだけが随分と年の離れた‘姉役’になりそうな懸念が持ち上がってくるけれど。しかもデビューした時代が違いすぎるし〜ってのもあるしね。企画不成立だな、こりゃ。(笑)

それはそうと表題のこの曲のお成績はというと…記録が見当たりません。ってことはオリコンの圏外作品…ということになる。1979年当時のオリコン紙面(市販モノ)は100位までの記録しか表記がなされていなかったので、この曲が一体どのくらいの位置まで浮上してきていたのかは霧の中…である。しかし恵子さんは新人賞レースにもご参戦。その内の「歌謡大賞新人まつり」では当選してお歌のお披露目もされていたもの。なのでおそらくこのデビュー曲はそこそこの位置までは漕ぎ着けていたのではないか…と考えたりもする。4月デビュー+ソニー所属+新人賞レースでも好調!とかなり恵まれた船出でしょ。4月デビューってことはソニー的にはイチオシな存在だったって解釈でよいはず。なのになのにシングル第2弾だった「深夜族」が出るまでに7ヶ月を要したのは一体…。素材的にもよかったと思うので、もったいなか〜といった感が否めない。

アソコったらばこの頃からこうした悪癖が…?そんなこんなで野放しにしているうちに恵子さんの野生化が激進。レコ会社の方といつのまにかにステキなご関係になったらしく...芸能界からアッサリコンコンとフェイドアウト!

♪じゃあねってひとことで すべてがおしまいね

ファンに向かって「じゃあね」と言わんばかりの終焉劇をカマしたのねっ〜↑の歌詞そのまんまじゃないっすか!あら?それはそうとこのあたりの終わりっぷりもアッチの‘ケイコさん’との共通点だったりして…ケイコという名の運命はコレだったのか、滝汗。(笑)

☆作品データ
作詞・曲:つのだひろ(1979年度作品・CBSソニー)

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