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書庫☆70年代アイドルぷちレビュー

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6月と言えば…

雨だれの季節
ジューンブライド
紫陽花のシーズン

などなど、まぁ、楽曲のモチーフとして使うには割りと題材にしやすい月でもある。70&80年代の歌謡曲に目を向けてみても、こうしたモチーフを使用したチューンは色々とあったもの。今回レビュろうと思っている曲もソレらのうちの1つであることはコレを読み始めた皆様も察しがつき始めていることかと思われ。

今回取り上げるアイドルさん、実はここ最近のレビューではめずらしい部類の‘ちょっと大物’。いや、中モノだよ〜という反論めいたお声もチラホラかもしれないが、なんといってもこのお方は「日本歌謡大賞」における最優秀新人賞を受賞したご経歴があり、70年代後半アイドルの中でも知名度はバツグン!といったお方でもある。

そのようなワケで今回はあの方が放ったこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「June浪漫」は倉田まり子さんのシングル第5弾として、1980年4月21日に発売された楽曲である。Juneなのに4月発売って…と思う方もいるかもしれないが、ファッションの世界同様に…当時のアイドル界だって季節を先取りっ!ってのが主流となっていたものである。

それはそうと、まり子と言えば=ひとみ…こんな公式が頭の中にコビり付いてるワン!なんて方も多いことかと思われ。ひとみとは今さら言うまでもなく、石川ひとみさんのことである。このお二人がアイドル歌手としてご活躍されていた当時は、そのお顔立ちが実によく似ている…ということでいっつもセットになって語られていたもの。それこそコレがお二人にとってのFAQ(よくある質問)だったに違いないのである。なので今回のレビューには‘ひとみ’をぷちっとご登場させるつもり。(笑)

1980年4月頃と言えば…それこそアイドル黄金時代の元年と言われる年度。後に‘太陽の女王’としてその頂点に君臨することになるあのお方がちょうど歌手デビューをカマされた頃でもある。この頃のアイドル界は山口百恵さんの引退、ピンク・レディーの解散など、70年代を彩ってくれた人気アイドルたちがその姿をこぞって消す結果に。そしてその空位になった椅子に狙いを定め、たくさんのアイドル候補生たちがデビューしていった…こんな時代だったのである。それでも80年代という新しい時代へ引導を!(←アンタたちなんかに負けてたまるか?)と気を吐いていたアイドル達もチラホラいたりで。それらが石野真子さんであったり、榊原郁恵さんだったりで…今回のレビューの主役でもある倉田まり子さんもそのおひとりとして、下からの突っつきに「負けないわよ!」とばかりに意気込んでいたお仲間さんのひとりだったと言える。ちなみにこの頃の石川ひとみさんと言えば…情念がメラメラな「オリーブの栞」という新曲を発売し気を吐いていたものの、レコが売れない鳴かず飛ばず状態。まさに崖っぷちの‘ジリ貧状態’にその身を置いていたものである。

さて、こんな状況下で倉田まり子さんがデビュー2年目、それこそ夏に向かって放つ勝負曲として発売してきたのがこの表題曲だった…ということになる。この楽曲の作詞を手がけたのは亜蘭知子氏、作曲はデビュー曲から続いていた都倉俊一氏である。なんといってもまり子さんは都倉氏とはレッツヤンつながりによる‘秘蔵っ子’状態でゴザイマシタよね。センセイがこれだけの気合を入れて書き続けたワケってのが手に取るように分かる…といったところか。作詞を担当された亜蘭氏は、まり子さんの前作「イヴニングスキャンダル」からの続投。前作は思い切ったイメチェンでその賛否がまっぷたつに分かれた作品だったが、亜蘭氏の作品はなぜかこの後のシングル第6弾まで3作品連続で続いた。おそらくは同時期に依頼して一気に出来上がった作品群を王様のレコード会社がここぞとばかりにバンババン!連発銃攻撃として仕掛けちゃったのかと思われ。(笑)ちなみに亜蘭氏は後にTUBEなどと絡んで‘渚のオールスターズ’入り。作詞家としてのみならず歌手としても気を吐いてらっしゃいましたよね。ってか元々はソロ歌手(←アイドル?)としてデビューったお方…だったけれども。

♪今どき口笛吹いても
 振り向く娘(こ)など いるはずないわ
 AHAHA....おととい出直したら

♪緑の街並み歩けば
 恋にあぶれた狼たちが
 AHAHA....スキを狙っているわ

この曲はイントロからノリノリなのが特徴の1つになっていたりもする。そのメロ使いなどにより醸し出される雰囲気は‘のぼれ!太陽くん’が♪ルイルイっ!っとカマしてヒットしたあの曲を彷彿させるようなソレだったりで?ってかよくよく考えたらどちらも都倉センセイの作品であり、なおかつお二人揃ってレッツヤンのサンデーズにおけるお仲間さんだったのではないの!要は都倉ファミリーによる‘ニタウタ同士’というカテゴリー分けが出来るのか。

♪BLUEのTシャツのあの彼(こ)
 わりと好きなタイプ....
 でもここでおちたらできすぎね

この頃の都倉センセイはプロジェクトに関わっていたピンク・レディー人気が一段落したことからの脱力放心状態?それこそ自らの過去作品を焼き直しする作戦にうって出ちゃったのかもネ、おそらくは。(笑)

♪恋はまるでMYSTERY
 言葉もなくSAY-HELLO!
 見知らぬ誰かが 身近に見える六月は
 危険な季節

要はアハンウフン!「恋が喰べたいわ」というモンモンな状態?6月は求愛ダンスをおっぱじめるシーズンなのよ!と言わんばかりの意味なのか。明るくて陽気なメロの割には結構スゴイことを唄っていたようで…滝汗。作詞をされた亜蘭氏も清純派のまり子にこんなのを歌わせるなんて!それこそコレのレコードを買ってよく聴いていた当時のワタクシメ(←ウブウブ時代)は、そんなことはつゆ知らず…だったのでゴザイマス、言うまでもなく。(笑)

それにしてもワタクシメ好みの半音練り込みチューンが頭にコビりついてクセになるぅ。しかも↑のレコジャケってばまり子さんが惜しげもなく美脚をお披露目!こうきたら即ジャケ買いの一品となっていたことも間違いないか。その魅力はレコジャケだけではなく、楽曲自体も非常にキャッチーで憶えやすくノリがタイヘンよろしいトコロ。70年代に発売していたらもっと売れた曲だったのではないだろうか。しかしながら都倉センセイによるメロやアレンジ(←編曲もセンセイによるものなの)は80年代の発売という時制を考えるとどうかなと…こんな疑問が頭をもたげてきたりもしないだろうか。後に‘太陽の女王’の座に君臨することになる‘あのお方’が放ったソレラに比べると…

♪今どき口笛吹いても 振り向く娘(こ)などいるはずないわ

いまどきこんなの唄われても〜ってのが大方のご意見だったのか。それこそ‘おととい出直したら’といった風情が漂ってしまっていた印象があったかもしれない。楽曲のタイプ的にどう聴いても70年代の典型的スタイルがむき出しになったメロだものね。まり子さんご本体にしたってデビュー当時の100%清純派路線を考えると、やはりそこからはやや逸脱させられた雰囲気は否めないか。その分、まり子さんの美人度ってのはグンと上向きだったのだけれども。おそらくはレコ会社や事務所は彼女の‘美脚’に目をつけまくり、是が非でもソコをアピールする売り方に鞍替えしたかった???言い換えればそんな魂胆をマジマジと垣間見ることが出来る1曲?とも言えようか。

この曲はオリコン最高89位を記録してデビュー曲から5作品連続でのチャートインを達成した。しかしデビュー年度に新人賞を受賞したご活躍を考えると…やはり格落ち感は漂ったか。もうちょっと時代を先読みしたような楽曲を宛がわれていたら…まり子さんにおける歌手としての2年目はまた違った展開も望めたのではないだろか。結局のところ、まり子さんはこの曲を最後にオリコンチャートからしばらく姿を消すことになる。となるとやっぱりこの曲は失敗作?でもでもなかなかどうして…時代との調和を考えずに判断すれば、個人的にはかなりお気に入りのチューンだったりもするのだが。

それはさて置いても、まり子さんがこの曲をテレビなどでお披露目した時…これまたスゴかったものでゴザイマスよね。なにせ下着?に見まごうばかりのお衣装から自慢の美脚がニョッキリコンコンと出てきちゃう大胆素敵なソレ。しかも脇にはふたりの男性ギタリストを引っさげての‘女王様パフォーマンス’とキたもんだ!
まり子さんと言えばその美脚がウリの1つだったアイドルさんではあったけれども、ここまでやっちゃうってのはどうかなと…。1年目の清楚なイメージをもうちょっと大切にしてほしかったな…とも思ったりもする。まぁ、男性諸君にとっちゃその美脚ニョッキリには鼻のした長く伸ばしてニンマリ状態だったに違いないのだが。それにしてもその脇にいた男性陣ギタリストのおふたり…まり子のセクシーな美脚&○尻を真後ろから拝める!という絶好のロケーションでのパフォーマンス。正直なところ彼等はギター演奏なんてソッチのけだったのではないかしらん、ナゾ。それこそ本体部分が15cmくらいは宙に持ち上げられていたかもネ、持ち上がり幅には個人差があったと思うけど。(笑)

♪恋はまるでMYSTERY 言葉もなくSAY HELLO!

アレはまるでMYSTERY〜うん、たしかに言葉もなくSAY HELLO!するけどさぁ。(笑)
ってアンタ、ナニを言い出すのコラっ!やはり6月は人間を狂わす‘危険な季節’のようでゴザイマス。それにしても清純派イチバン星として君臨されていたまり子さんのレビュー内でコレってあり?不謹慎極まりない字面が続きまして大変失礼おば致しました。(笑)


☆作品データ
作詞:亜蘭知子 作曲:都倉俊一(1980年度作品・キングレコード)

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70&80年代のアイドルが放ったチューンたち…それこそ星の数ほどという表現がピッタリコンコンとハマるほど、それらは次から次へと量産されていったものである。コレを読んでる方はこの事実に関しては即刻ご承知でゴザイマスよね。で、その量産とやらは当時のアイドル歌手における鉄則ローテーションと呼ばれたソレにより、シカリと遵守された上での量産だったのである。そのシカリと遵守された期間とやらが、例の‘3ヶ月’ってのでありまして、そのローテーションに合わせるように、それぞれの季節にマッチングした楽曲が世に送り込まれていったのである。あの頃のアイドルポップスが季節感でしこたまなのは、そういったシキタリのおかげ…でもあったワケなのである。

ただ、そんな中で該当するものが意外と少なめなのが「冬」をモチーフにしたもの、いわゆる‘フユウタ’だったりもするのである。おそらくフユウタってのは、音楽業界的には遥かに唄える(宣伝できる)期間が短いからなのだろう。11月くらいまではアキウタで充分だし、新春や2月の頃になると気候はまだ寒いものの、春にめざめるお歌を出しちゃう…ってことで。

なので今回はいまのうちにこの‘フユウタ’にコジつけてさせて頂き、70年代に人気を博したあの方が唄ったこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。ちなみにこの方は当ブログにおける4年と9ヶ月の歴史を振り返ってみてもどこにも見当たらないという…お初のご登場と相成る方でもある。長らくお待ち頂いていたファン様にはこの場をお借りして♪ご〜めんなさいねぇ〜とお詫びしておきまする。(笑)

♪夕焼け 帰り道 あなたと歩いた
 涙がほほをつたって 赤く染まって落ちました

歌冒頭のっけからココロの中を冷たいすきま風がヒュルリ〜と吹きすさぶ…そんな寒々しい楽曲である。陽が落ちるとしばれる日々が続く今頃の季節にはまさにお誂え向きのようでゴザイマス。といっても筆者の住むトコロと言えば南半球はオーストラリア…念のためお知らせしとくけど、コチラは太陽がギンギンでモエモエの…夏まっさかり状態でっせ。(笑)

まぁ、ソレは横に置いといて…こんなサブさでしばれるようなこの楽曲は70年代の人気アイドルだったアグネス・チャンさんの12枚目のシングルとして、1975年12月10日に発売されたチューンである。アグネスと言えば、そのデビュー当時に付けられたキャチフレーズが…

香港から来た真珠

コレでゴザイマシタよね。それこそ日本に来たばかりのアグネスには、そのイメージがピッタリコンコンとハマったもの。日本語なんてろくすっぽ分からないのにいきなりジャポンに連れてこられたんだもの…あたかも純真無垢な真珠の精ちゃんがナンの因果かジャポン社会に紛れ込んじゃって、ソコで未知なる言語を話す人間と生活を共にするハメになった…ってな感じだったのかしらん、おそらくは。

こんなアグネスだったのだもの…デビュー曲からそうしたイメージは一貫して守られ、おとぎ話の世界観がタップリの、ちょいと現実ばなれした夢ごごちなるお歌を数多く唄うことになっていったのでありまする。ただ12枚目となればデビューからざっと4年…来日当初は真珠の精ちゃんだったアグネスもそろそろ日本社会のお色にドップリと…人間のオンナへと変貌を遂げ始めていた時期だったのかもしれませぬ。ということでもっと人間臭い四畳半的なポップスを…と決断が下されたのかどうかはナゾだけど、いわゆる男女物語の‘別れ’を描いたソレ風の、いわゆる‘フツーの歌謡曲’を唄うことと相成ったようである。

実際、ちょうどこの表題曲が発売される1年ほど前にアグネスの楽曲は方向転換がかけられた。なぜならデビュー当時の妖精&おとぎ話路線は1973年10月の「小さな恋の物語」(オリコン最高1位、58万枚)をピークにして右肩下がり。その地盤沈下を喰い止めようと発売されたのが、1974年12月の「愛の迷い子」(オリコン最高2位、40.2万枚)だったり、ユーミンが作家として絡んだ「白いくつ下は似合わない」(オリコン最高12位、14.8万枚)だったりで。この表題曲だってそうした‘おとぎ話を抜け出しアグネス’による渾身の1曲だったようである。

♪いつもなら貴方が おくってくれた
 大きな腕につつまれて 肩をくっつけて歩いた

この楽曲における舞台設定は冬の日の夕暮れどき…弱々しい太陽がかすかにそのお顔をのぞかせて、辺りいちめんを一瞬だけ赤く染め上げる刻。このお歌の主人公様はどうもこのシチュエーションで帰り道をとぼとぼと…しかもひとりぽっちで歩いてるご様子なの。ここまで分析したトコロで、どう考えてもハッピーソングとは解釈できないですがな、この曲。ってか寒々しくて下向き加減なイントロを聴いた時点で、そういう雲行きは容易に推測できるのだけれどもネ。

こんなサブ〜くて悲しく切ない楽曲をこしらえたのは、小泉まさみ氏である。ちなみにこの曲に関しては作詞ならびに作曲の両方をご担当されている。小泉氏と言えば…

「横浜メルヘン」 伊藤つかさ
「わかってマイラブ」 原真祐美
「スーパーカーブギ」 フィンガー5
「恋人たちのキャフェテラス」 柏原よしえ

などなど、どちらかと言うとアイドル系楽曲においては、マイナー調のポップスでその力量を発揮された方として知られる。でもって彼のイチバンの代表作と言えば…?元夫人の庄野真代さんと1980年から約2年間に渡り世界一周旅行を敢行。でもってその最終到着地のロサンジェルスにてコドモを制作!家族1人増やしてご帰国〜!というアレか。いえいえ、そんなのじゃなくってぇ…コレですがな、コレ。

♪紅茶のおいしい喫茶店

そう、柏原よっしえちゃんがお尻ふりふりして唄い、30万枚を超える大ヒットになった「ハロー・グッバイ」。この楽曲を作曲されたのが小泉氏である。アグネスにおけるこの表題曲のB面に収録されていたのが、ナニを隠そうこの楽曲に他ならないのである。まぁ、コレは今さら書くほどもないほどに…アイポファンの間では知れ渡ったエピだったりもするのだが。ただしタイトル表記に関してはアグネス盤には「ハロー・グッドバイ」と「ド」が紛れ込んでおり、しかも歌詞に関しても若干の違いが見受けられる。そしてこの楽曲は1975年にアグネスのB面→1977年に讃岐裕子さんのシングル→1981年によしえさんのシングルへと…3度の再生を果たし、それぞれの時代にて活躍したアイドル達によって歌い継がれていったという、いわばものスゴイ生命力を持った楽曲とも言えるソレなのである。それにしてもいいっすなぁ、小泉さん。世界一周旅行に出かけスキなだけ散在しまくっても、よしえちゃんのヒットによりまたまた懐にガッポリと入ってくる…なんとも羨ましい限りでゴザイマスよね。まったくもってソレは夢のお生活ですがな。(笑)

♪さよならの言葉だけが 白い吐息になって
 あとは涙で見えない 幸福(しあわせ)すぎたから

♪夕焼け 帰り道
 ひとりぼっちの影が映ってた

要はこの冬のサブい日に彼からさよならと言われて…そしてその悲しみに打ちひしがれる女性の歌なのである。ただでさえ寒い冬の夕暮れ時に、サヨナラ喰らってひとりぽっちでとぼとぼと…いや〜ん、ツラすぎますがな。ちゃんとお家にたどり着ければいいのだけれど…早まってはイケませぬぞ、人生は長いんだからねっ…てこんなトコで親切ヅラして人生相談おっぱじめなくたって。(笑)

それにしてもこの曲…なんだかどこかで耳にしたことのあるようなリズムベース…

ブンチャブンチャブンチャブンチャ

って、もしかしてコレって…

「トロイカ」

コレかしらん。トロイカって言ったって別に「一杯やりまっか〜」の場面で小鉢に盛られて出てくる酒の肴じゃなくってよ。ロシア民謡で雪の中を走る三頭だて馬車を描いたあの曲でゴザイマスから。ロシアと言えば真冬になると氷点下の毎日が続く極寒の地でしょ。そんな寒々しい大地を思い起こさせる「トロイカ」風のリズムを宛がった「冬の日の帰り道」…どうりでおサブい風がぴゅうぴゅうと感じられるワケでゴザイマス。ってか表題曲のリズムに合わせて「トロイカ」唄えるやん!みたいな。(笑)

それにしても作曲をされた小泉氏もよく考えたものですがな。「冬」を表現するのに必要不可欠なリズムはこれじゃ!とばかりのご拝借?いずれにしても名案に違いないのは明らかなのでありまする。

■アグネス・当時の人気っぷり
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ブリジストンから発売「ドレミアグネス」カゴにはアグネスの顔面入り鉄板にもアグネスのロゴ大中小ラインナップは3種類

この曲はオリコン最高14位、12.3万枚を記録してヒットと相成った。この曲は幼少時に何度も聴いた記憶があり、ソレこそ今でもこの曲を聴けばココロは一気に冬化粧〜!と相成る1曲だったりもする。ただ何度も聴いて脳ミソにシカリとそのメロが刻まれてる割には、レコ売上的にはあまり芳しいソレではなかったことが意外でもある。それこそこの頃のアグネスは日本でアイドル歌手としてデビューを飾り、すでに4年の歳月が流れていた頃。来日当初は…

ニホンゴワカリマセン

というアグネスが、日本語詞の付けられた歌を独特の発音や両手持ちのマイク、そしてアグネスらしい動作を交えて健気に唄う…コレこそが彼女の魅力に他ならなかったのでありまする。アレで一体いくにんもの日本人男子(女子も?)がキュン!ときたことか。そのデビューから4年もの月日が流れたこの頃のアグネス…

♪何度泣いたら あなたを忘れる

慣れない異国の地でホームシックにかかり、母国である香港を思って枕を涙で濡らす日々くらいはあったのかもしれない。が、いくらなんでもこの頃は‘ニホンゴワカリマセン’なんて状態は少なくとも脱していたと推測する。ただでさえ成績優秀&頭脳明晰なアグネスのことだものネ。それでもアグネスはファンが求めていたものはなんなのか…ソレをちゃんと認識され、デビューから4年が経過した年度に発売したというこの曲ですらも…

ニホンゴワカリマセン

風の…デビュー当時とほとんど変らない初々しさでピュア〜っと歌唱してくれたのでありまする。そう、あたかもサブい北風にブルブルと…マイク持つ手を震わせながらネ。(笑)

☆作品データ
作詞・曲:小泉まさみ(1975年度作品・ワーナーパイオニア)

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ザ・リリーズと言えば…

「好きよキャプテン」

のヒット(オリコン最高39位、8万枚)で知られる70年代の女性デュオである。デビューしてからは数年に渡り渡辺プロダクションに所属していた彼女達。コレは双子歌手として同事務所の先輩だった一世風靡デュオ、ザ・ピーナッツが引退を決めたことで、同プロはソレの後釜という大役をザ・リリーズの二人に賭けていた…とも聞く。このように期待の中での船出を切った彼女達は1975年6月5日に、東芝EMIより「水色のときめき」でデビュー。しかしながら筆者のジェネレーション的には歌でのご活躍よりも…

「スバリ!当てましょう」

でアシスタントを務めていたことの方が印象に残っていたりもするからタチが悪い。おそらくソレは「歌手なのになんで歌わないのだろう?」というコドモならではの純真なる心が生み出す素朴な疑問…そんなものがずっとイメージとなって頭の中に残ってしまっているのかもしれない。(笑)

しかし、そんな彼女達だって「これは!」と思えるようなチューン(←あくまでも自分の好みでのお話になるけれども)を残してくれたもの。もちろん彼女達の代表曲である「好きよキャプテン」はもちろんのこと…

「初恋スラローム」(シングル第7弾)
「春風の中でつかまえて」(シングル第8弾、作曲:太田裕美)
「シェルの涙」 (シングル第14弾、東芝EMI在籍時のラストシングル)

などなど、気に入って聴いていた曲もそこそこ多いのである。

そんな彼女達が残した楽曲の中で、ワタクシメがいの一番に推したいモノ…それが表題曲の「恋に木枯し」なのでありまする。

この楽曲は作詞を伊藤アキラ氏が、作曲を森岡賢一郎氏が手がけたシングル第5弾。伊藤氏と言えば、石野真子さんの「春ラ!ラ!ラ!」、アパッチ「恋のブロックサイン」、松本ちえこさんの「恋人試験」、大場久美子さん「キラキラ星あげる」、フォーリーブス「ブルドッグ」、ピンク・レディーの「世界英雄史」(B面だった「忠臣蔵’80」もネ)などにおけるユニークな切り口の作品を多く生み出した方。その一方でアニソンやコマソン関連でもかなりのご活躍を見せ…

「夜霧のハニー」 (キューティーハニーED)
「ラムのラブソング」 (うる星やつら、初代OP)
「日立の樹」 (日立グループのCMソング)

などがあり、しかも...

「パッ!さいでりあ」

も実は伊藤センセイの作品らしい…スゴっ!歌謡曲に留まらず、ありとあらゆるジャンルにてその才をご発揮されていたようである。そして、作曲をされた森岡氏は梓みちよさん、いしだあゆみさん、伊東ゆかりさん、小川知子さん、加山雄三さん、小柳ルミ子さん、森進一さん…なんだかかなりシブイ面子がズラリなのだが、アイドルというよりも歌謡曲といった分野でのご活躍が目立った方。どちらかと言えば編曲家としてその才を振るった方…でもある。そんな彼がめずらしく作曲家としてクレジットされた作品が、表題の「恋に木枯し」であり、コチラは意外にもポップでハジけるアイドルポップスとなってるトコロが特筆でもある。そんなこの曲のテーマは…

恋の1年成就を気合入れてキトーするわよ!

コレである。(笑)要は春に知り合い恋が芽生えた恋人たちが、この冬を越えたら1周年を迎えるわん!といった…愛だの恋だのに情熱を注ぎまくるティーン世代にとっちゃ、そりゃもう最重要課題なる、こんなモチーフを唄っているのである。

♪カゼをひいたら大変 恋もできない
 カゼをひいたら大変 あなたに会えない

とのっけからカゼ薬のコマソンタイアップ…キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
とおぼしき展開にビックリコンコン。

でもネ…歌詞カードのどこにもタイアップがあったとおぼしき記述は見つからないの。でもなんとなくこの曲が当時、そういった類のコマソンになっていたような記憶もあったりで?それこそザ・リリーズのお二人がオレンジ色の背景で、真冬の様相を呈すふわふわ毛糸の帽子などを被りながらニッコリ…みたいな。おそらくコレは脳の老化に伴う単なる記憶違いかと思われるが…。(笑)

それにしてもそういったタイアップを付けないのがもったいないくらいの…風邪風邪モードでムセかえるこの曲、コホンコホン。タイアップづくしだった80年代後半ならば、さぞかし有無を言わさず○ルや○コナールあたりと結びつきがガッチリコンコンでゴザイマシタでしょうに。

♪春に恋が芽生えて 夏に夢をもやして
 秋になるまで 育ててきたのよ

♪ああ 冬を越したら 花咲く毎日
 あなた私をかばって 胸のつばさで

♪寒いわ 寒いわ 恋に木枯らし

楽曲の歌詞自体は伊藤センセイお得意の、いかにも70年代アイドルポップスといった風情がしこたまであり、特にシリアスでドラマティックな内容が綴られているワケでもない。こうしたイノセントな歌詞に添わせるかのように…宛がわれたメロ自体だってあくまでも明るくポップなソレ。それこそ良い意味での‘たわいないアイドルポップス’となっており、耳にしているだけでも‘あの頃的な平和さ’を体感できる70年代ちっくなノリが◎なのである。

この曲以前のザ・リリーズが発売した楽曲と言えば、どちらかというとフォーク調の風情を湛えたチューンが多かったもの。アイドルデュオというよりもなんとなく半分くらいはフォークデュオっぽい風情もあったりで?しかも歌声はファルセットを駆使する本格的歌唱法とキたもんだ!なので当時コドモだった自分にとっては余計にそのように思えてしまったのかもしれない。

しかしながらコチラは…「待ってたよ、リリーズちゃん!」と言わんばかりのハジケ具合。それこそ自然にココロがウキウキしてきちゃうような、そんな作風なのである。ザ・リリーズに関しては、もっとこうしたキュートで元気いっぱいの路線で勝負をけしかけても良かったような気がしないでもない。このような路線の方が彼女達の少女性やビジュアルにも合っていたのではないかと。なんせこの曲ではおふたりの…

ジゴエ

を堪能できるってのもポイント高!なのでありまする。いつものファルセット唱法オンリーでない、年相応の少女声ってのはやっぱり初々しくて可愛いことこの上にないのである。

ただ、事務所的にはやはり‘ポスト・ザ・ピーナッツ’ってな皮算用がしこたまだったのは言うまでもないか。なのでこういう‘たわいない’路線はあえて避けたかったソレだったのかもしれない。そう言われてみれば彼女達のユニット名はザ・リリーズとなっており、先輩にシカリと右に習え!をした冠詞(THE)付き…でゴザイマシタものね。(笑)

1981年に渡辺プロダクションを離れてからの3年間は、その歌声はあまり聞かれなくなってしまったザ・リリーズ。それこそ…

♪寒いわ 寒いわ

要は大手芸能プロダクションという後ろ盾を失ってしまい、3年間もシングルをリリースできないという、非常にお寒い状態に陥ってしまったのである。ユニット名がユニット名だけにコレはツライ(←意味分かるかしらん)。

実際にその期間に関しては‘音楽性の模索期間’と言われていたりもする。それでも彼女達はツイていた!なぜなら1985年にとんねるずが発売した「雨の西麻布」で彼等が♪双子のリリ〜ズぅ〜とカマしてそのユニット名をしこたま宣伝してくれちゃったからである。コレによりザ・リリーズにはふたたび脚光が浴びせられることになったのである。

その後もさまざまな紆余曲折があったようなのだが、2005年の12月あたりからは本格的にザ・リリーズを再結成!最近ではご出身地である夕張の復興にお力添え、またザ・ピーナッツの後継デュオとして彼女達の名曲を歌番組でご披露されたりと…アイドルとしての現役当時よりもやる気マンマンだったりするのである。なにしろお二人とも唄っているのがとっても楽しそうなんだもの!コレは見ている側だって自然と応援したくなっちゃうもの…でゴザイマスよね。それはそうと…

♪カゼをひいたら大変

と唄ったのはザ・リリーズのお二人さん。でもって今週末に里帰りを敢行するのはワタクシメ。となると心配のタネになってくるのが…東京や日本全体における新型インフルちゃんの猛威かしらん。それこそせっかくの里帰りを寝たきりで過ごすワケにゃいかんのどす。大丈夫なんでしょか。(笑)

☆作品データ
作詞:伊藤アキラ 作曲:森岡賢一郎(1976年度作品・東芝EMI)

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以前このブログでピンク・レディーの「2001年愛の詩」をレビュった際、そこのコメント欄にてとあるご訪問者の方からその楽曲を称して「THE歌謡曲」という、とてもユニークなお言葉を頂戴した。

そう…まさにかつてはこの‘THE歌謡曲’という風情でムセかえっているようなチューンが日本の音楽チャート上にはひしめきあい、人気を博していたものである。ソレラは昨今の日本における人気音楽ジャンルのひとつでもあるJ-POPとはひと味もふた味も違った趣を湛えていたもの…でゴザイマシタよね。

改めてソレラ楽曲を聴いてみると…なにかこうセピアちっくなお色でしこたまの‘ぬくもり’に溢れたメロディー達であることに気づかされるのである。

そりゃだってアナログ時代に作られた古いお歌だもの…セピアなお色風なのは当たり前でしょ…こんな風に思う方もいるかもしれない。だけど古い歌だからセピアを感じる…というモノではないのかとも思われ。その理由はこのレビューの後半で述べることにして…っと。でもってこんな思いを馳せていると、とことんセピアな気分になってきたワタクシメ。

セピア…コレを読んでる皆様はこのセピアというお言葉からはどんなものを連想するのだろうか。

セピア色の想い出、セピア色の写真、セピア色の情景…

などなど…頭には色々と浮かんでくることかと思われるのだが…。

そんなワケで今回はこのセピアにコジ付けさせて頂き、聴き手をセピアな気分にさせてくれるような…あの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「青春の坂道」は岡田奈々さんのシングル第4弾として、1976年3月10日に発売された楽曲である。実はこの楽曲…70年代アイドルポップスをこよなく愛する方々の間では非常に高い評価を受けているチューンでもある。

岡田奈々さんと言えば、テレビのオーディション番組...

「あなたをスターに!」

において、その第2回大会でチャンピオンとなったことがキッカケで芸能界入り。1975年5月10日に「ひとりごと」という楽曲でアイドル歌手としてデビューを飾った方である。シングル16枚、アルバムは10枚を発売するに至った、いわば70年代を代表する人気アイドルさんのひとり…でもある。奈々さんが発売したシングル16枚分をザっと思い返してみても…うん、おそらくはこの表題曲が彼女におけるベスト・オブ・ベストではないか?そんな風に即座に感じさせられてしまう、それくらいにこの表題曲はいわば‘まとまり感’のある優れモノ…そんな風情が色濃い作品に仕上がっているのである。

♪淋しくなると訪ねる 
 坂道の古本屋
 立ち読みをする君に
 逢える気がして

おっと!いきなり坂道の古本屋さんがご登場と相成り、初っ端からセピアな情景で押しまくるこの曲。もちろんここで登場をカマしてくる古本屋とは、今どき定番の○OOK-OFFみたいな小ぎれいで近代的な店舗ではなくってよ…そうねぇ、坂を上ったあたりにひっそり佇むレンガ造りの寂れたソレ。そのレンガの壁には蔦(このテのシチュエーションにはお決まりの)が狂ったように這いつくばってるの…そんな外観の店といったトコロだろうか。

こんな序章なんだもの。この曲は聴き手をすぐさまセピアな世界へと誘い込む…まさにレトロ好きにはたまらないであろう、そんな歌い出しでもある。この曲の発売は3月であり、その時期から察するにハルウタとしてのリリースだったのかもしれないが、筆者的には春よりも今頃の時期から11月頃にかけてビシバシと聴きたくなる…そんな1曲だったりもする。おそらくはそれだけ秋という季節にハマるセピア色したお歌…ということになるのだろうか。

さて、奈々さんにこのようなセピア色でいっぱいの歌詞を作られたのは中司愛子氏。といってもあまり馴染みの無いお名前であり、歌詞カードなどの表記としては「原案」といったモノになっていることが多い。実はこの歌詞…当時のとあるアイドル雑誌にて一般公募されたソレとのことで。どうりであまり聞かないお名前なワケである。でもって、そこで選出された素人ちっくな歌詞にプロが仕上げとしてスパイスをふりかけた…その玄人さんがナニを隠そう松本隆センセイだったというワケである。

ちなみに作曲を手がけられたのは森田公一氏。こちらは今さら説明をつける必要性のない大センセイ…でゴザイマスよね。そんなセンセイのメロに温かみのあるブルーグラスっぽいリズムのアレンジを施したのが瀬尾一三氏である。

こうした作家陣により編み上げられたこの楽曲は…

♪心がシュンとした日は
 昔なら君がいて
 おどけては冗談で
 笑わせてくれた

こんなクダリへと進んでいく。あれ?この…

心がシュンとした日

というお言葉。どこかで耳にしたことが…なんてまわりクドイ言い方はやめておく。そう、コレとそっくりそのまんまのお言葉は80年代アイドル高橋美枝ちゃんのデビュー曲「ひとりぼっちは嫌い」でも使用(引用?)されておりましたよね。松本センセイはどうやらこのお言葉がたいそうお気に召していたのか…この曲の発売から8年もの歳月が経過した1984年になってリサイクル!(笑)

♪青春は長い坂を 登るようです
 誰でも息を切らし 一人立ち止る
 
ところでこの楽曲…あの時代にテレビでわんさかと放映されていた、いわゆる‘スターを夢見る素人さんが出場するオーディション番組’でもかなりの頻度で歌われておりましたよね。ソレの代表選手?として名だたるは榊原郁恵さんか。彼女があの‘スカキャラ’挑戦時に歌ったという、例のエピソードは今では有名すぎるほどになっておりますもの。当のご本人様もそのエピはテレビで何度も語られておりますしねぇ。まるで言葉をピポパと打ち込みされた「ROBOT」みたいにね。(笑)

それにしてもこの歌詞で描かれているような青春。おそらくは誰にでも経験があるとソレかと。楽しいことも悲しいこと苦しいこともたくさん勃発する甘くホロ苦い青春時代。ソレラが繰り広げられる舞台を長い坂に例えるなんて…なかなかやりますがな。♪誰でも息を切らし一人立ち止る…コレは俗にいう、青春のホロ苦さの部分か。おそらくは青春時代特有の、あの‘挫折感’を表現…全くもって良く出来た歌詞でゴザイマス。こんな描写を含んだ歌詞だったからこそ…オーディション番組挑戦者の共感を得まくっていたのかしらん、おそらくは。

この曲のタイトルである「青春の坂道」だって美少女の風情がタップリコンコンだった岡田奈々というアイドルさんにはハマりまくり…でゴザイマシタものね。なんとも文学的な香り芳しい、ステキなタイトルでありまする。

さて、そのように美少女として売った奈々さん。当時は「歌が○タ」とかなんとか…けちょんけちょんに言われることが多かったと記憶してるのだが、今聴いてみるとなかなかどうして。音程だってきちんと取れているし、ワタクシメには決して○タには聴こえないのでありまする。それどころか奈々さん独特の真っすぐでやや高音部が苦しげなお声…ソレがかえってこの曲の歌詞とピッタリコンコンであり、歌詞の世界観を上手に表現することに成功しているように感じるのでゴザイマス。それにしても奈々さんのお声は個性的…前面に出てるような?引っ込んでるような?実に不思議な響きを持つソレだったりもする。こうしたトコロが70年代では逆に損をしてしまい、↑のような評価が下されてしまっていたのか…ナゾ。80年代に湧いて出てきたスゴ歌唱アイドル達のソレと比べたら…充分にお上手な方???少なくともワタクシメの耳にはそのように聴こえてくるのでありまする。

こんな要素をタップリ詰め込んだこの楽曲…その全体印象はやっぱり‘セピア’か。なんといっても1975年当時にお子様だった筆者がこの曲を聴いていた頃から…この曲にはセピア色を感じていたもの。えっ!?だって当時はコレが最新ヒット曲…いわば時代のトレンドだったワケでしょ…うん、それでもなにかこうとても温かくて懐かしさを感じさせるレトロな世界観が広がっているのをじんわりと感じとっていたのでゴザイマス。ソレは今思えば…手作りの良さというか…聴き手を幸せな気分にさせるほっこりとしたぬくもりというかなんというか。でもそれこそこういう奇跡は‘あの頃歌謡曲’だからこそ生み出すことのできたモノ…と言えるのかもしれないなと。この温かみこそが昨今のニッポン国や今どきのJ-POP達に欠けてる部分なのかなとも思えたりで。

こんな風に過去の楽曲ばかりを愛する輩には…

♪君といた年月が 矢のように過ぎ去って
 残された悲しみが しゃがみこんでます

こんな歌詞…どうよ。ピッタリコンコンにハマるでしょ。要は「君」が「あの頃歌謡曲」なの。矢のように時が過ぎ去って早くも西暦2009年。残された悲しみが…って、ちょっとぉ〜いくら「あの頃歌謡曲」好きでも別にそこまで後ろ向きに生きてるワケじゃないですからぁ。ちゃんとセピア色した‘中年’という名の坂を一生懸命に登ってますがな。なにはともあれ…この曲はそれこそ心がシュンとした日にでも聴いたら充分に心のキズを癒してくれそうな、そんな温かみに溢れた作品になってるのでありまする。やれやれ^^;。

この曲はオリコン最高23位、10.6万枚を記録して奈々さんとしてはイチバンのヒット曲と相成った。売上的には10万枚を突破したのだから大したものなのだが、逆にアイドル本体としての人気がスゴかった奈々さんはレコ売上においては意外とご苦労されていたのだな…という図を垣間見ることにもなる数字である。まさに…

♪青春は長い坂を登るようです
 誰かの強い腕に しがみつきたいの

奈々さんのレコ売上をググっと伸ばせる敏腕プロデューサー…当時の業界には該当者ナシだったのかしらん。(笑)

☆作品データ
作詞:松本隆 原案:中司愛子 作曲:森田公一(1975年度作品・キャニオンレコード)

イメージ 1

このブログでは以前にも…

「この季節になるとあの曲を思い出す」

なんてチューンを取り上げてレビューを展開してきたもの。例えば9月ともなれば…

「September」 竹内まりや
「September物語」 児島未散

はたまた…

「Blueberry Jam」 西村知美
「Bye, Bye, September」 原真祐美

などなど…このブログを開設してから4年と5ヶ月が経過し、たくさんのレビューを書いてきたもの。それこそキブンは♪思えば遠くへ来たもんだ〜とそんな心境になったりもするのである。

秋と言えばワタクシメのお気に入りの季節であるからして、当然の如くレビューにも気合が入るもの。かといって他の季節のだって手は抜いてないからね^^。そそっ!それこそかつての賞レースを制覇すべくアイドル歌手達がしこたま気合の入った曲を引っさげてご登場と相成った…アレと同じなのかもしれませぬ。(笑)

で、今年の秋は一体どの曲を…と考えてみたところ、筆者の脳裏において9月頃になると必ずや思い出すというチューンがまだまだあるのでゴザイマス。ちなみに今回取り上げる曲がヒットチャートを賑わせていたのは1979年の夏から初秋頃にかけてのこと…今から遡ること30年前である、ヒョエーッ!

というワケで今回はあの方が放ったこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「ほほにキスして」は水越けいこさんのシングル第3弾として、1979年7月1日に発売されたチューンである。水越けいこさんと言えば…

「八時の空」

という、TBS系列で朝の時間帯に放映されていた奥様番組にて、田中‘ビューティフル・サンデー’星児さんと一緒に番組を盛り上げていた方としても知られるか。

レビューが奥深く進む前に断わっておくが、水越けいこさんはアイドル歌手ではなかった。どちらかと言えばフォーク寄りの楽曲を得意とされていた…そんな方である。でもでもお顔は美人だしスタイルだって良し!ときたら放っておかなかったのが当時のニッポン芸能界である。こうした流れからなのかどうかは?なのだが、とにもかくにもフォーク歌手らしからぬ風情で…

「これってアイドルポップス?」

と言わんばかりの雰囲気を湛えた楽曲を吹き込んだ。ソレが表題の「ほほにキスして」だったのである。

この曲の作詞ならびに作曲を担当されたのは伊藤薫氏。伊藤氏と言えば同時期に…

「パーティー・イズ・オーバー」 桜田淳子
「ありがとう」
「デジタルナイトララバイ」
「ふたりの恋はABC」 
「流れ雲」
「北国へ」 以上、石坂智子
「コットン気分」 杏里
「ミス・ファイン」 石川ひとみ
「スタア」 甲斐智枝美
「KIRARI」
「レイラ」 以上、香坂みゆき
「冬が近い」
「本日晴天ナリ!」 以上、トライアングル 

などなど、メロラインの美しいポップスを生み出し、当時の歌謡界における注目一番星的な存在だった方であり、ご自身も「竜とかおる」という名義で歌手デビューのご経歴があるらしい。ちなみにこの方が作った楽曲でイチバン有名なのが…

「ラブ・イズ・オーバー」 欧陽菲菲

コレだろうか、おそらくは。上記の曲リストから見ると、どちらかと言えばバラード系でその真価を発揮されていたお方といった印象があった伊藤氏。でもネ…水越けいこさんの「ほほにキスして」はソレとは違うんだから。それこそリズミカルでポップ、そしてキャッチーしこたまな作品に仕上がってるの。キラキラ感では甲斐智枝美ちゃん「スタア」に負けないわよ!と言わんばかり、メロラインだと杏里さんの「コットン気分」と共通項アリ!といったトコロか。

しかもそのキャッチーさは歌の初っ端からカマされるんだから。

♪頬にキスして そしてサヨナラ
 今度会うときは笑顔で
 頬にキスして そしてサヨナラ
 今日の日は忘れない

ほらね。なんともまぁ!頭サビから始まるだなんて!!コレはまさしくアイドルポップスにおける王道路線を踏襲した作り…でゴザイマシタよね。この曲ったらば出だしからしてアイドルアイドルした作りになっていたようで。

ってか…

♪タンタンタンタンタンタンタンタン〜チャチャチャチャ〜

といったゴムまりあたりが弾みまくるような元気いっぱいのイントロからして、もうすでにアイドルポップスの風情でいっぱいですがな。(笑)

♪恋人にして下さい 振り向くあなたの胸に
 風船の様に軽く 飛び込んでいた私

と思えばコチラでは...

恋人

だの

風船

だのがご登場と相成って、これまたとことんのアイドル色といった様相を呈してくるのでゴザイマス。

♪緑咲きほこる春に 小麦色に焼けた夏 
 センチメンタルな秋が そして冬色の愛

うん、この曲は秋発売であの頃の「秋」を思い起こさせてくれる楽曲だったりもするのだが、こうして歌詞を追ってみると全季節対応型というかなんというか…要はこのブログでもオールシーズン!季節に関係なくレビュれるチューンにカテゴライズ?なんだか渡辺美奈代ちゃんの「Winterスプリング、Summerフォール」や♪春を愛する人は〜とカマす「四季の歌」と一線上に並ぶことの出来る作品だったのか。(笑)

♪輝くメリーゴランド きらめく季節風も
 地球が回るように 訪れる物語

頭サビに匹敵するこの曲の聴きドコロ…キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!という感じか。ここで一転してマイナーへと転調…コレも当時の歌謡曲やアイドルポップスにおける常等手段でゴザイマシタものね。それにしてもなんてステキなメロなんざんしょ!当時のアイドルの新曲としても充分に使えたであろう、それくらいにポップ感溢れる作り…コレこそが最大の特徴だろうか、この曲に関しての。それこそ澄んだお声のアイドル歌手…そうねぇ、秋ひとみさんとかの新曲としてもイケそうな風情だったか。

この曲はオリコン最高33位、9.5万枚を記録してトップ30にあともう一息!といった具合のヒットと相成った。こうしたアイドル風情でしこたまな楽曲に沿わせたのか…コレをテレビでお披露目した水越けいこさんはなんとフリツケまで付けて唄うという大サービス!ソレのせいでこの方がアイドルなのかフォーク歌手なのか…サッパリコンコン分らなくなってしまった小学生時代の筆者だったのでありまする。たしかに↑のレコジャケも黄色がバックになってたりで...なんだかアイドルっぽいものね。ここら辺も美奈代ちゃんのデビュー曲レコジャケに対抗かしらん。(笑)

こうしたコドモ時代の想いが、あれからウン十年という時を経た今になりこのような「レビュー」という形で再生するんだから大したものでゴザイマス。ってナニが大したものなのかサッパリコンコンだったりもするけれど。それこそ今回、この曲をワタクシメがレビュるというデスティニー、コレはまさしく…

♪地球が回るように 訪れる物語

コレだったのかもしれないと…勝手に解釈してこのレビューを閉じたいと思うのでありまする。

☆作品データ
作詞・曲:伊藤薫(1979年度作品・ポリドール)

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