|
このブログを開設してから早4年と4ヶ月。その間にはいくつもの80年代女性アイドルポップスをレビューさせて頂き、またそれに留まることなく70年代女性アイドル、更には(70年&80年代を含めた)男性アイドル歌手達が放った楽曲までにも触手を伸ばしてきたのである。その総数とやらは…ちゃんと数えたことがないので?なのだけれども、とにもかくにもお初にココを訪れた方にとっては、ちょいと身構える??ような数に上っているのではないかと思われるのである。 なのになのに…それでもまだ完全にはカバーしきれておらずな状態で。未だもって登場させてないアイドルさんもいたりするのでありまする。しかもよりによってそれら取り残され組なお方達がアイドルとしては大御所クラスだったりもするものだから、始末に終えないのである。(笑) そんなワケで今回は、まだレビュっていなかったあの人気アイドルさんにスポットをあて、あの方が放ったこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。 表題の「リップスティック」は桜田淳子さんのシングル第23弾として、1978年6月5日に発売されたナツウタである。淳子さんと言えば、それこそ70年代を代表するアイドルさんであり、またヒット曲のオンパレード…といった功績を残された方でもある。だからこの時期に記事にすべきナツウタレビュー候補生も、うようよな状態だったりもする。しかし今回はなぜにこの曲をセレクトしたのかと言うと… 「グッド・ラック」 野口五郎 あら?この曲はちょっと前にこのブログで記事としてうpしたチューンでゴザイマシタよね。実はこの楽曲と淳子さんの「リップスティック」は意外なほどに共通点がしこたま…なのである。 まずは発売年度が同じ。それでは発売時期は?と考えて調査してみると、コレもかなり似通ったものなのである。ただまぁ、このあたりに関しては偶然の一致じゃあないの?という例の罵声が飛んできそうな状態。じゃあ、これはどうよ。 当時の歌謡界を呑みこもうとしていたNM勢によるニューウェーブに対抗すべく、それらに打ち勝てるようなハイセンスな歌謡曲 この点までもが一致してしまっているのである! でもそのくらいの共通項は…そうそう、郷ひろみさんが同年の同じような時期に放った「ハリウッド・スキャンダル」だってそうでしょ〜なんてご意見を頂戴するハメになるかもしれず。 なのでこれから先は本腰を入れて突っ込んでいくことにするので、覚悟してネ。(笑) まずこの楽曲のテーマと言えば…
コレである。そう言えば、五郎さんの「グッド・ラック」もソレの逆バージョンだったものね。ひとまずは更なる共通項(1)をご発見〜といったトコロかしらん。(笑) ♪ルルルルル ルルルル 白い雨に 口紅だけ赤く 大概の人がこのレコード盤に針を落とした直後の感想ってのは… 「この曲はバラード?」 おそらくはコレなんだろうか。 とある夏の日の、雨がサラリと静かに降っている情景。夏の雨だからと言って、あのムシ暑い不快な雨降り…と言うよりは、夏なのに意外なほどにサラっとした雨が都会を白く煙らせ、ギラギラの太陽に長時間あてられ火照りまくった都会のスカイラインを涼やかなお色へと変貌させている…そんな風情なのかと思われ。 ♪ストライプの雨が描く街影は 山手線の窓に煙るイリュージョン ストライプな模様を作る白い雨が見せたもの…ソレがこの雨に打たれてすっかり冷ややかになり、幻影のように見える都会の街並みだったということか。このように比喩がしこたまで、曲の序盤からスバラシイお仕事をカマされているのは、80年代アイドルポップスにおける大御所作詞家の松本隆氏である。そして曲冒頭ではスローなメロで展開させ、この部分から淳子さんらしいリズミカルなメロへと鞍替えさせた大センセイはというと…コチラは筒美京平氏。作詞家は違うものの、メロディメーカーに関しては五郎さんの「グッド・ラック」と同一作家である。 ♪遠いマンションの灯が あなたの部屋 ふむ。このお歌における主人公様の彼氏は都会のマンション住まい。五郎さんの「グッド・ラック」にてお二人が一晩かけて‘泳ぎ疲れる’行為をした場所も都会のマンションとおぼしき設定でゴザイマシタよね。その都会のマンションが彼女の自宅だったのか、はたまたネオン煌くオトナのためのお城だったのかは不明なのだけれども。いずれにしても‘都会’という共通項(2)が見つかり、これら2つの楽曲の‘おつながり’とやらが更にムニュっと露呈してきたようでゴザイマス。 ♪素顔が好きだと 釘をさされても わたし 言いつけ破る Ah 明日からは先のこと〜コワくてたまらない〜ならず…もう言いつけなんて聞いてられっか、コノヤロー!といった荒れ模様…ではなさげなんだけど。でもなんだかもう「あなたのための女です」などというクダラナイ「しあわせ芝居」をする気はさらさら無いようでゴザイマス。(笑) ♪リップスティック 口紅はひと文字のレッド リップスティック さよならの灯をともすように 最後に見せる私だから 綺麗になります 最後に見せる…と決め込んでいることから、彼とはどうやらコレが最後のご対面〜を覚悟した上での…になるのかと思われ。で、その餞?いえいえ三行半代わり?として彼女が企んだのが、彼が嫌っていたという‘真っ赤な口紅’を塗りたくること。赤いルージュをつけることでオトナのオンナへと脱皮、お前みたいなガキんちょオトコはコッチからふってやる!といった強気のカマエ?あてつけのようなつもりなんだろうか。だって彼女は彼がソレを嫌っていたことは充分に承知していたんだから。 それにしてもなぜにこの彼女は三行半を突きつけにいこうとしているのだろうか。実はそこら辺りの種明かしは、2番の歌詞に隠されていたりもする。 ♪おせっかいな噂聞いた三日前 つきあってる女が他にいるよって ♪昨日電話した時さえぎる声 あなたはいないと 冷たい言葉に 私 青ざめました Ah あんりま。これこそが五郎ちゃんとの「グッド・ラック」との最大の接点でゴザイマスよね。だってあのお歌におけるオトコは… 「ココロに響く汽笛にウソはつけないのさ。あばよ!」 と心の中で言い放ち、彼女の元から静かに去っていったヤツ。でもってその彼が去った朝、目覚めたオンナが現実を悟り、数日後に起こした行動が↑のソレだった…ってことになりそ〜。ならばとばかりに彼の嫌いな真っ赤な口紅を塗ったくり、自らでピリオドを打ちに行こうとする…そんな場面を描いたお歌が「リップスティック」なんだろうか、おそらくは。 このようにこれら2曲はあたかも一篇の映画のように…つながりまくっているのでありまする。こうした背景を踏まえて2曲を楽しむってのも、これまた乙なものでゴザイマスよね。 この楽曲はオリコン最高10位、19.6万枚を記録して、淳子さんにとっては通算18作目のベストテンヒットと相成ったのである。しかし…
そう、泣いても笑っても最後の…になってしまったのである。あたかも…
こんな歌詞そのまんまになってしもうた!最後になりそうだからキバるわっ...みたいな。 モチロン淳子さんがテレビのベストテン番組にお顔を出すことが出来たのも、コレが最後の作品となってしまったのである。ちなみに次作だった「20才になれば」はオリコン最高14位、「ザ・ベストテン」では最高11位で寸止まってしもうた! あんりま。こんなところでも五郎ちゃんと芋づるしてたなんて…滝汗。この記事を読みながらPCの前で…
なんてたらりん状態に陥ってる方もいたりして。だから言ったじゃない…共通点がしこたまだって。(笑) ☆作品データ
作詞:松本隆 作曲:筒美京平(1978年度作品・ビクターレコード) |

>
- エンターテインメント
>
- 音楽
>
- 邦楽






