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書庫☆80年代アイドルレビュー

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1973年にタカラから発売されたパットちゃんというお人形を憶えている方はいるだろうか?この子は二代目リカちゃんのなかよしトリオの一員(「なかよしトリオの歌」という曲も存在。唄は堀江美都子)として登場したギミックドール。設定としてお父様はMrデビットという名前で活躍する外人マジシャン。その血をタップリコンコンに受け継いだ実娘のパットちゃんは変身がお得意。このため腰の部分にはギミックが仕込んであり、上下させて身長を自由自在に変えられるという「技」を完備!関連商品として変装するためのお面やリバーシブル仕様の衣装、そして「へんしんハウス」なる仕掛けが組み込まれたお家(ビックリハウスのようなもの)までもが発売され、外人のパパ&ワクワクの「ちょっとHENSHIN」技などで…昭和の少女たちをトリコにさせるコンセプトでいっぱいのお人形(後にオーディションに合格して歌手になったとして「タレントパットちゃん」という種も存在|麻丘めぐみを模したお姫さまカット)だったのである。

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なかよしトリオ。左からパット、ハルミ、リカ腰に身長自由自在のヒミツが!リバーシブルの服とお面でお姫さまにヘンシ〜ン!

それはそうと「ちょっとHENSHIN」と聞けば…80年代のニッポンアイドル王国にもそのような方がおられましたよね。しかも同タイトルの楽曲でデビューしていたりもして。その方とは…

小原靖子(おばらやすこ)さん

といったところでこのお名前でのとおりはあまりよろしくないのかと。おそらくはワタクシメのようなアイポファンでないと「知らないぜ」ってなお方が多数なのかしらん、ナゾ。で結局のところ小原靖子って誰なのよ=相原勇なのね…ってなワケで。相原勇さんと言えばバンドブームの火付け役になったとも言われているテレビ番組「三宅裕二のいかすバンド天国」(通称:いか天)でアシスタントを務めていたボーイッシュで明るい女の子。要は小原靖子は相原勇名義に改名する前の、アイドル歌手時代のお名前ってことになる。「そんなの知っとるわい!」という方...クドクド説明ゴメンなさい。(笑)

さて、そんな彼女のデビューは1986年4月10日。作詞が秋元康、作曲が後藤次利というコンビ。このふたりの名前を見ると頭をもたげてくるのは「おニャン子」か。なにせおニャン子プロジェクトではヒット曲の量産コンビ。このふたりがデビュー曲を手がけたと書くと「彼女っておニャン子出身?」と余計にこんがらがってくるもの。事を整理する意味で書いてみるが、彼女はおニャン子出身ではない。だけれどもおニャン子入りのオファーをデビュー前にもらっていたというご経歴を持っている。も〜っ!こんなんだからややっこしくなるのよん。要はおニャン子入りが決定していたにもかかわらずお断りした方…と説明するのがてっとり早いのか。巷に流れているエピによれば、その時点ですでにソロデビューが決まっており、当時の所属事務所の判断によりご丁重に(←かどうかは定かではないけんど)お断りしたらしい。今となってはもったいなか…なる感想が脳裏をよぎってしまうものだが、当時の靖子陣営的にはすでに準備が進んでいた単独ソロデビューにこだわりがあったのかもしれない。

しかも靖子さんの場合は素人時代に「第9回ホリプロタレントスカウトキャラバン」にも出場していたりもするものだから、ホリプロ?おニャン子?まったくもって紛らわしいことのこの上ないのである。ちなみにこの大会での優勝者は井森美幸さんでゴザイマシタの。

それだけ自信マンマン?だった靖子さん陣営は、その順風満帆さをアピールするかのように、彼女をこんなTVコマーシャルにも出演させてみたりもした。

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アイドル性バツグン!笑顔もキュート!ラインナップは3種類

洋菓子業界の大手(当時)、不二家のコマーシャルに主演ということで…うん、これはかなり恵まれたスタートと言えようか。

♪ちょっと HENSHINさせて!
 どこかの誰か 魔術を使って私を変えて
 ちょっと HENSHINさせて!
 みんながドキッっと 驚くくらいに
 変わりたいのよ あなた

そんな上り調子の波に乗って放ってきたデビュー曲はこんな感じ。サビがショッパナにくるアイドルポップスにおける王道路線。一度聴いたらすぐに覚えられるようなメロ、そしてシンセ音を散りばめベースの重低音が響きまくる特徴的なアレンジ。それにプラスして靖子さんのやや舌足らずな感じの(いわゆる)アニメ声が独特な耳障りを生み、聴き手を一気に誘い込んでくる。

この楽曲のタイトルは「ちょっとHENSHIN」となっているが、歌詞では「!」(ビックリマーク)が付けられていることにも注目か。その真意はよくは分かっていないのだが、俗に言われているのがこの曲はある楽曲とツインズの関係にあるということ。その楽曲とは…

「おっとCHIKAN!」 おニャン子クラブ

コレなのでありまする。確かにタイトル表記がよく似ているし、発売時期もカブっている。おニャン子のソレには「!」が付けられているが、こちらはタイトルにはなしとされており、歌詞には「!」が表記されている。なんだかコレには秋元氏が遊び半分でカマしていたようなニヤリ背景も垣間見れたりもするか。

しかしながらツインズ関係にあると言っても、その中で唄っている内容は全く異なる。

♪赤や青のハデな原色 人の波 そっと彩れば
 少し早い夏の風まで スカートの裾を誘っている

♪あなたは他の女の子にも もてすぎるからじれったいの

こちらはCHIKANもなにも…とある男の子に好意を持っているにもかかわらず、その彼がもてすぎるせいでちっとも振りむいてくれない!と嘆く乙女賛歌。ただ歌詞を追っていくと、この臆病で内気な少女が彼にふりむいてほしい一身により、その性格を徐々に変えてゆく過程も垣間見れたりするからおもしろいことこの上ない。ほら、こんな風にね。

♪ピンで止めた髪をほどいて 唇を薄く縁取れば
 距離を置いたあなたの元へ 微笑(ほほえみ)の粉がふりまかれる
 いつでも遠くで見つめていた 臆病だった 私じゃない

このあたりからにじり寄り体制に突入か。そしてそして曲の最終局面ではこんな風に。

♪ちょっとHENSHINさせて!
 いきなり誰か 強く抱きしめて接吻(くちづけ)決めて

あらま。。。これってまさしくCHIKANされたい願望というモノになるのかしらん、ナゾ。(笑)しかもその真なる目的とやらが…

♪ちょっとHENSHINさせて!
 あなたがしまったと 後悔するほどに変わりたいのよ あなた

その男の子に現行いちゃいちゃシーンを見せつけ後悔タップリコンコンにさせてやる!というモノだったりで。要はそういう目的のためのCHIKANされたい願望ということになるのか。こうして歌詞を追ってみると「おっとCHIKAN!」とは無関係に位置する作品?のように思わせておきながらも、なんだかソレとの共通点も描いていたりで…コレはやはり作詞をされた秋元氏による確信犯なのか、ナゾ。

実際にこの曲を唄っていた靖子さん自身も「おっとCHIKAN!」と見誤ってレコード買ってくれないかしらん?との売上増願望をお持ちになっていたらしい。そういう願望とは裏腹に…この曲はオリコン99位、0.4万枚(登場週数2)とジミどまり。しかしこの楽曲はその歌詞や楽曲のレベルにおいてはすこぶる良いものとなっており、歌唱した靖子さんにもなにか未知なる可能性を期待させるおもしろいモノを感じさせる。曲の効果として…

`♪あなた`あなた`あなた`あなた

こんな風なお声生かしを使っているあたりもお気に入りにしたい理由である。当時の彼女に注目していなかった方にとってはまさしく「しまった!」と後悔させられる素材だったと言えるのではないだろうか。ビジュアルに関しても愛嬌とユニーク性があふれる可愛らしさは申し分のないところでもあるし、衣装も当時の流行を意識した黒白ファッションでキメてみせた。しかも曲中では「ヘンシ〜ン!」とばかりにソレを脱ぎ捨てホットパンツ姿になる…というおもしろいギミックも仕掛けられていたのである。当時の動画によれば稀に失敗こいて脱げなくなる!というアクシデントも勃発していたようだが。(笑)

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足まで黒白シマシマでキメる靖子さん。デビュー曲のレコジャケとしてはなかなかの完成度。こんな可愛い子にデビューからわずかで脱がさせるなんて!当時のオトナたちは一体ナニを考えていたのか、プンプン!

そうなると、弱小事務所からのデビューなぞ止めてしまい、おニャン子に加入。そして「おっとCHIKAN!」とのツインズ作品として、withおニャン子クラブの表記入りで売り出していたら…おそらくは他おニャン子作品同様に、オリコンの1位などはたやすく獲得できた作品だったのではないかと。先で「おっとCHIKAN!」との見誤り購入願望なるものを説明したけれども…どう考えてもコレは所属事務所におけるビジョンの見誤り?でしかないようにも思えてしまったりで。

この後の靖子さんはデビュー曲の不発にもめげず、第2弾として「恋はBUCHI BUCHI!」の発売に漕ぎ着ける。この楽曲は出身地である広島の方言を歌詞にブチこんだ作品で、まさしくBUCHI BUCHI。元々はこの作品がデビュー曲として予定されていたらしいが、あいにくこちらも不発。そうこうしている内にアイドルとしてニッチもサッチもいかなくなり→所属事務所が倒産→お洋服をお脱ぎになるお仕事…という売れないアイドルの悲劇なる過程を辿ることになる。ようやくブレイクできたのは改名後のイカ天の頃...だったが、相原勇名義になってからは芸能界入りの目的だった「ピーターパン」(ミュージカル)の主役をゲットするなど、順風満帆の日々が続いたものの…例の一件(なんなのかが気になる方はググってね)によりニッポン芸能界からサヨウナラ。と思ったら今度は米国に渡って英語を駆使したテレビのお仕事でご活躍!と…

♪ちょっとHENSHINさせて!

まさに文字どおりのHENSHINを繰り返し続ける靖子さん。「ちょっとHENSHIN」どころかかなりのHENSHINにビックリコンコン!アイドル歌手としては残念な結果に終わってしまったけれども、逆境にめげずガムばるアナタはスゴイ!今後もどんなギミックのHENSHINを見せてくれるのか…二度と「しまった!」と思わぬよう、彼女を温かく見守っていきたいと思うのでありまする。

☆作品データ
作詞:秋元康 作曲:後藤次利 (1986年度作品・ワーナー・パイオニア)
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巷ではLINEと呼ばれる、コミュニケーションアプリなるもので会話するのが人気を博している昨今。こういうご時世になるとスッカリコンコンとご無沙汰になってしまっているものがある。ソレは…

心こめて自筆でしたためる手紙

コレである。このレビューを読んでる皆様は…

●お手紙を書くことが好きですか?
●以前は好きでしたか?
●今でも好きなんだけど、こんなご時世だから「好きです」と言えませんか?

ワタクシメの場合、文章を読んだり書いたりすることは小学生の頃からスキな作業だったもの。自慢するワケではないが(←ってかすでに自慢へ突入?)学生時代には国語のお成績で悪いお点というのは頂戴したことがなかったりで(←誰も言ってくれないから自分で言っちゃう^^)。なのに今じゃ美しい日本語なぞこっぱみじんなるレビューばかりを書きなぐるようになってしもうたけれども〜反省。(笑)

このようなワケでかつてはお手紙のやりとりなるものなども好んでいたワタクシメ。それこそ周囲にいた方のみならず、遠いトコロにお住まいの方までに手を広げ…ペンパルだの交換日記だの?まぁ、色々とカマしたものでゴザイマス。(笑)

しかしながら人間ってのはあることをやめるとトコトン駄目になっていく生き物のようで?過去にはお手紙大好きだった人間だったはずのワタクシメですら、最近は直筆でのやりとり自体が面倒クサイと思うようになってしもうた!だから字はどんどん下手になるわで…イケナイイケナイ最悪な状況なのでありまする。かつては「○ペンの美子ちゃん」なるもので鍛えたクチだというのに!(笑)

さて、お手紙と言えば…70〜80年代アイドルポップスや歌謡曲にだってソレをモチーフにしたものは数多く存在したもの。今回はそうしたお手紙ポップスの中でもより熱き想いがコモりまくる?とおぼしき「ラブレター」というものに焦点をあて、この方が放ったこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「ラブレター」は河合奈保子さんのシングル第7弾として、1981年12月5日に発売された楽曲。この曲がヒットチャートをにぎわした少し前…奈保子さんがとある事故に巻き込まれたのは皆様もご承知のとおりか。ご存知ない方のためにサラリと説明しておくことにする。

奈保子さんは某公共放送局における音楽番組のリハーサル中に舞台セリから4メートル下まで落下!その衝撃により腰椎を圧迫骨折するという大怪我に見舞われてしまったのである。この事故により…

●前シングルだった「ムーンライトキッス」のプロモーションは頓挫
●事後から2ヶ月に渡る療養を余儀なくされる

人気も上々でのぼり調子のアイドル歌手とっては望ましくない状態となってしまったのである。こうした最中でもおちおちと休んではいられないのが人気稼業のツライところ?どうやら奈保子さんも療養中にこの曲のレコーディングに挑まされたという話もあったりで。昭和のアイドル歌手は新曲を季節ごとにリリースする、いわゆる3ヶ月ローテーションという暗黙の決まりのようなもので活動しておりましたものね。その方式に則ろうとすると…

●1月に新曲発売→12月後半あたりからメディア等でプロモ開始
●新曲発売とほぼ同時期くらいには→次の新曲準備開始

と、こうもせわしないスケジュールになってしまうのである。それこそアイドル歌手の場合はレコーディングの他にも…

●フリツケのレッスン
●レコードジャケットの撮影
●キャンペーンの日程調整

などなど…新曲のためにやらなければならないことがてんこもり。奈保子さんの場合も前曲の発売が9月初旬、本レビュー曲の発売が12月初旬だったことから察するに…10月に起きてしまった事故の前に本曲のレコーディングが完了していた?というのはかなりきわどいか。ということは、やはり奈保子さんは療養中にケガをおしてのレコーディングを強いられた?という計算が成り立ってくるのである。

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アイドルの基本!マイクは両手でネナチュラルな可愛らしさスクールメイツによる盛りあげ

そういう状況下における吹き込みだったからなのか…本曲における奈保子さんのお声はいささか苦しげ(オリジナル発売のシングル盤参考)であり、声の伸びもいつもの奈保子さんらしくない。そして、やや鼻にかかったとおぼしきソレにも聞こえてくる。ただそれらが健気に聞こえてとても可愛らしく、本曲の持つイメージと合致しまくり!それらが相まって奇跡的な出来栄えになっているのには驚きである。これこそがまさに「怪我の功名」と呼ばれるモノなのだろうか。

♪好きです 言えないけど
 好きです 言えないけど

♪あなたと 目があわないように
 横顔だけいつも 見てるの
 ひと目で 気づかれてしまう
 この想いかくせない 私だから

誰が見ても恋してることにひと目で気づかれてしまう。それほどまでにとある異性に想いをよせまくる主人公さま。そんな彼女がその異性に対して「好き」と言う気持を伝えられず、ためらいライライしまくる物語…これが本曲の基本モチーフになっている模様。

やや早めに設定されたディスコビート。メロディー構成はこれまでの奈保子作品でよく使われていた手法(前半マイナー&後半メジャー)で小気味よく展開していく作風。本曲を聴いて感心するのは曲のテンポが絶妙に良いことである。おそらくはこれが少し遅くても、速すぎてもダメなはずである。この絶妙な塩梅によるテンポと焦燥感を演出するディスコビートがこの楽曲を更に盛り上げ、わずか3分11秒という短い時間内で奈保子さん演じる主人公のキモチを恋絵巻のように見せていくのである。

♪ためらい ライライ ラブレター
 なぜかふるえる指先
 ためらい ライライ ラブレター
 秘密がふえてゆく 年頃

この奇跡的作品を世に送り込んだ作家陣は作詞が竜真知子氏、作曲が馬飼野康二氏、編曲は若草恵氏という3人であり、これに加えて怪我療養中の奈保子さんの歌声を併せてカルテットということになる。この3人とは相性がよかったのか、奈保子さんの代表曲のひとつ「夏のヒロイン」でも実現した。

作詞や作曲におけるアイドルポップスとしての完成度は言うまでもないのだが、編曲に関してもこの曲は聴きどころが非常に多い。なぜならボリューム小では聴き逃されてしまうであろう、隠し味的なエッセンスがてんこもりだからである。例えばイントロから入り込むクラッピング(手拍子のようなもの)、そして頭サビ終了後の♪あなたと〜あたりから聴こえてくるパーカッションの類。一聴するとシンプルだけれどもその実は「いいお仕事してますねぇ」だから侮れないったらありゃしないのである。(笑)

♪人目で気づかれてしまう

この歌詞とは裏腹な出来栄えが楽しいトコロでもあるか。それにしてもこの主人公さまは一体ナニがしたいのか?

♪なぜかふるえる指先
♪指でなぞったイニシャル

これらのクダリから一度は彼宛のラブレターを書こうと決心してペンを取ったハズである。そして…

♪鏡に映った私は この髪もくちびるも恋してるの

と自分がFall in loveの状態であることも認めている。だけど…

♪小さなため息をわかって

おそらくは彼に気持を伝えるべく綴りはじめたラブレター。だけどソレを書き終えることはなかった。結局のところは自身最大のキモチである「好きです」…この一言を記すことができずにためらってばかり。だからこその…

♪ためらい ライライ ラブレター

なのである。こんな風にためらいライライしまくる主人公さまには、ぜひとも知っておいてほしい格言が存在する。

ラブレターを書くには、まず何を言おうとしているのか考えずに書きはじめること。そして、何を書いたのかを知ろうとせずに書き終わらなければならない。

コレは18世紀のフランスで哲学者として名を馳せたジャン=ジャック・ルソーが吐いたお言葉である。ふむ…なかなか的を射ておりますでしょうか。主人公さまがレターを完結できない理由のひとつ?なのかもしれませぬ。しかしながら嘆き想い悩むのにプラスして、主人公さまはおそらくこんなおキモチだって楽しんでおられるはず。

恋は甘美な花である。しかしそれを摘むには恐ろしい断崖絶壁までいく勇気がなければならぬ。

コチラはフランス人の小説家、スタンダールによるお言葉。これこそがまさに恋の醍醐味…でゴザイマスよね?嘆き悲しみ喜びときめく…これこそがまさしく恋というものであり、この過程があるからこそ人々は恋を楽しみ恋に燃えるのでゴザイマス。主人公さまにとっての断崖絶壁までいく勇気は=「好きです」と告白すること?だけれども飛べない小鳩のようにふるえてみせる。こうして、ああでもないこうでもないと色々と悩み考えあぐねながらも「好きです」のキモチには一直線!いつかの幸せを夢見ながらためらう少女の図…とでも表現したらよいのか。楽曲のメロが…

♪好きです 言えないけど↓

と下がって下がってエンドるため、悲しい印象を与えかねないかもしれない。が決してそうではなくライライミライ…将来の幸せにむかって断崖絶壁に挑もうとしているのだから、かなり前向きなお歌とも言えるのではないか。「恋ってくるしいわ」でも「好きよ」のココロなのかと。

愛することにかけては、女性こそ専門家で、男性は永遠に素人である。(三島由紀夫)

恋や愛に関してのプロフェッショナル!どうやらこの議論において男性陣がしゃしゃりでる幕はないようでゴザイマス。(笑)

この曲はオリコン最高11位、21.2万枚を記録してヒット。ベストテン入りは惜しくも逃したものの、トップ100内に15週間もランクインし20万枚超えを達成した。セールスに関しても非常に粘り強く…

♪好きです 言えないけど

どころか好きであることを公言する多くの人々に支持されてのロングランヒットになったご様子。奈保子さんとしても復帰第一作目がヒットしてまずはひと安心といったトコロだったのか。「怪我の功名」と前述してみたものの…やはりご本人さまにとったらそんなことよりもナニよりも…「あの時はね〜腰が痛くて唄うのが大変だったんだから」という苦い「想い出がいっぱい」だったりもして。

☆作品データ
作詞:竜真知子 作曲:馬飼野康二 (1981年度作品・日本コロムビア)

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トゥルルル三姉妹と言えば…

「風間や角川なら知っとるけんど、トゥルルル三姉妹?なにソレ?」

おそらくはコレが大半のご回答なのかと思われ。なんせまぁ、コレはワタクシメが己の脳内で勝手にこしらえ日常利用しておる独自言語のひとつなもので…こんなことをココで書き記したとて理解できる方は非常に稀(←どころか存在せず?)なのかと思われるのでありまする。(笑)

それではこれらの追記付きなら「い・か・が」?

「小麦色のマーメイド」松田聖子
「Summer Beach」岡田有希子
「エンゼル・フィッシュ」高橋美枝

このように書き記せば、皆様における理解度はグンとお高くなるはず。(笑)そそっ、いわばこれら楽曲で共通利用されている‘あの’アレンジ…

トゥルルルルルルル

ソレはトゥルルルルルルル↓と徐々に音階を下げながら紡がれるあの音であり、80年代前半頃の…↑で挙げたような女性アイポ楽曲内で多用されていたモノなのでありまする。ここまで説明を付け加えれば「ああ、そのことか」とガッテンして頂ける方の数はグンと増えたかと思われ。ってここまで解説するだけでA4サイズ半分をすでに使用…。(笑)

実は今回レビューさせて頂く楽曲…↑の三姉妹の一角へ「認知してください」となかば強引にも入り込んできそうなモノ。なぜなら↑楽曲の発売時期からはやや遅れた頃合いに産声をあげた曲だからである。でもって、今回のレビューにおける主人公さまは当ブログ初登場〜!2005年の開設からやっとこさ!のご登場なのでゴザイマス。クビを長くして待ってらっしゃった方…お待たせいたしました!もう伸びすぎちゃってピロピロかもしれないけれど、主人公さまのお名前にあやかりこのまま続行させて頂くことにいたしまする。(笑)

さて、遅ればせながらレビュー処女状態からのごカイチョウとなった森口博子さん。彼女はバラドルとして人気を博し、その後はガンダム関連の楽曲「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」が大ヒット(オリコン最高9位、27.3万枚)。このヒットならびにバラドルとしての知名度も手伝って、NHK「紅白歌合戦」に6回連続出場を果たすというご経歴をお持ちの方だったりもする。他にも「スピード」や「ホイッスル」などのヒット曲もあり、現在も歌手として現役バリバリなのはご存知のとおり。

そんな彼女がバラドルとして人気を博すより以前の、いわば‘売れないアイドル’時代に発売したのが、本レビューの表題曲「すみれの気持ち-TRY ME AGAIN-」である。

この楽曲は森口さんのシングル第2弾として1986年2月21日に発売されたチューンであるからして、アキウタではなくハルウタということになる。♪季節はずれでした〜もいいトコロなのだが、アキウタとしても聴いても良さげな雰囲気がしこたまであるからして…。以上の理由をもちまして、とりあえずレビュらせてくださいませネ。(笑)

シングル第2弾といっても、この頃の森口さんはアイドル歌手としては鳴かず飛ばず状態。デビュー曲「水の星へ愛をこめて」(1986年8月7日発売)はアニメ「機動戦士Zガンダム」の主題歌となり、作曲をニール・セダカ氏が務めたことによる話題性でヒット(オリコン16位、7.9万枚)したものの、コレはあくまでも楽曲人気先行型。タイアップがなくなったこの表題曲はオリコンチャートでも最高87位、0.4万枚というお成績であるからして…ご本体人気が付いておらず、森口ナンバーとしてもあまり知られていないということになるか。

だけどだけど…侮れませぬぞ、この曲は!作詞を手がけたのは康珍化氏。彼に関してはもう説明の必要性はナシといっていいかもしれない。菊池桃子さんや杉山清貴&オメガトライブ等の一連楽曲で数々のヒット曲をお持ちの方である。でもって作曲は小林明子さん。そそっ、あの…

♪ダイヤル廻して〜手をとめた〜↑

大ヒット曲「恋におちて–Fall in love-」で知られる方の書き下ろし作品なのでゴザイマス、じゃじゃ〜ん!新人歌手がいきなり小林明子さんの曲を唄わせてもらえる…デビュー曲といいこの曲といい、こうした面では恵まれておりましたよね。しかも小林さんは中森明菜さん、松本伊代さん、三田寛子さん等いわゆるアイドルの方々への楽曲提供はしていたものの、それらのどれもがアルバム曲。シングル盤として世に出回ったのは中林由香さんに提供した「輝きたいの」(TBSドラマ「わが子よ�」ED)と森口さんのコレのみ…というアレアレアっぷりなのである。

さてさて、それではどんな感じの楽曲なのか…ガサ入れしてみましょ。

♪好きよ でもそれだけ すみれ ローズ アネモネ
 ため息ほら 花になれ
 いつか きっとその胸 夢かしら夢だもの
 瞳(め)を閉じたら ねェ Try Me Again

イントロからして春のウキウキ感がビンビン伝わってくるアレンジ。あたかもパピヨン(蝶々)がふんわりと舞い飛んでいるようなソレ。そして歌詞の中にもお花がいっぱぁ〜い!という…あらら、こちらでも太陽の女王さま(松田聖子さん)に対し直談判?王国入り認知を嘆願なんでしょか、ナゾ。女王さまはと言えば♪すみれひまわりフリージア〜と唄っておられましたけどね。(笑)

♪Wondering あなたの
 キス振りほどいてみた シャイネス・ガール
 魔法みたいな ときめきの花粉(こな)をかけた

このお年頃にありがちな、恥じらい含みの恋しちゃったの愛しちゃったの…という、あどけない女の子の物語風の展開。それはそうと↑で言及したトゥルルル三姉妹の一角へ認知ウンヌンとやら…実はこの箇所にやってくるの。ご存知ない方はぜひ聴いてみてくださいませネ。


♪恋のノウハウなんでも知っているわ あなた
 でもなんにも知らない すみれの気持ち

恋愛に手馴れたお相手さん、そしてなんにも知らないわたしはすみれ。すみれというお花はどちらかと言えばそこらの道端に咲いているような素朴なモノ。なのにアイポを含むニッポン産楽曲での使用頻度はかなりのお高めモード。それだけ題材として取り入れやすいお花ということなのか。

それにしてもこの曲で歌われている「すみれの気持ち」とは一体。その秘密?実はすみれを英単語に変換してみると判明するからおもしろい。そう…日本語の世界ではヴァイオレットとかバイオレットと書き記されるもの。「セクシャルバイオレットNo.1」とか「水に落ちたヴァイオレット」とか…色々とあったものだけど、口語として使われるVioletの意味がコチラ。

Violet控えめ(内気)な人、引っ込み思案

ほらほら…コレでこの曲の大意があっという間につかめてしまうカモ?2011年のサッカー・ワールドカップにおいてなでしこジャパンが優勝した際、欧米メディアがこぞって「彼女たちはno shrinking violetではなかった」と称えたこともあったりで。当時の康センセイも英和辞典ひっぱりながら?いえいえ、きっとすでにご存知だったのでしょう。

こんなに可愛らしく控えめな女の子の気持ちを、当時17才だった森口博子さんが実に愛らしく歌唱され、純度の高いアイポになっているのも特筆。彼女は小学生時代から‘ちびっこのど自慢’荒らしだったこともあり、こういうお声を出すのはすでに朝飯前だったのかと思われ。後にバラドル化してモノマネ等で活躍することになる彼女を思えば特に驚くほどのこともないかもしれないが。やや作りすぎ?とも感じられる部分が垣間見れるものの、歌手としての才はすでに開花しているご様子。ただ、お声を作りすぎてしまったことにより歌詞の一部が聞き取りにくいこともあったりで。それでも新人アイドル歌手の第二弾として判断すると、それは申し分のない仕上がりっぷりという範囲になるかと。しかも小林明子さんの作曲だけあって、あの大ヒット曲メロを…

♪す〜みれのきも〜ち〜↑

このように使いまわし。(笑)作り手側の期待に添うべく?歌う側のピロ子さんはちびっこ時代から鍛え上げたノドをフル活用し抜群のファルセットをお披露目。こんなところも聴きドコロのひとつと言えようか。

♪好きよ もっとやさしく くちびるに想い出
 乗せてくれたら I'm a パピヨン
 春の恋 まぼろし 夢かしら夢だもの
 さめないまに ねェ Try Me Again

パピヨン、春の恋、夢…ふんわり感とひだまりのような暖かみで満ち溢れる作風のため、やはりお似合いの時期は春なのは言うまでもない。だけれどもおだやかな秋晴れの日なんかにも意外とマッチングするのでは?と感じさせてくれるのは「すみれSeptember Love」あたりからくる影響なのか。(笑)でもってこの曲ったらば全編に渡り…

Try Me Again

が何度も繰り返される。しかも楽曲のサブタイトルもソレである。楽曲内ではすみれをモチーフにして、控えめで奥ゆかしい女の子を描きながらも♪Try Me Try Me〜わたしいかが〜今夜いかが〜ってあらら?どこかで耳にしたお歌だから「困るのことヨ」のワタクシメ。もしかしてソレって1981年に女ジュリーとして歌手デビューされた速水陽子さんのデビュー曲「い・か・が」のこと???ってかソレと歌ってる内容に大差ナシ?ってな風情も。いえいえ…♪い・か・が〜と喰いかかってゆくほどのカマキリ状態ではなさげでございますが、女の子はこのようにしてオトナを気づいてゆくものなのかしらん、ナゾ。

と、こんな風にクダらないことを長々と書き連ねてしまいましたが、トゥルルル三姉妹から四姉妹への認知は「い・か・が」いたしましょうか?

♪夢かしら夢だもの さめないまに ねェ Try Me Again

ピロ子さんもこのようにてぐすねひいてお待ちのようでございますので。皆様との「ご意見を伺う会」を開催させていただき、秋の大決定にもちこみたいと密かに夢見ているワタクシメなのでゴザイマス。(笑)

☆作品データ
作詞:康珍化 作曲:小林明子(1986年度作品・キングレコード)

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Going Backと言えば …

戻る、帰る

といった意味になるのは中坊の頃に英語の授業で習ったはず…でゴザイマスよね?Going Backで思い起こされるのは、なにもかもが輝いていたワタクシメ自身における昨年11月のお里帰り。あら?もしかしてあの頃からもうすでに2ヶ月が経過??ここで白状いたしますと、実はこの記事を書き始めたのは日本へ向こうヒコーキの中…だったのでゴザイマス。ということはコレを完成させるのにかれこれ2ヶ月もの歳月を費やしているという体たらくぶりが露呈するハメになるのだけど。(笑)

長い前置きはコレくらいにしてさっさとGoing Backに戻りましょ。さて、このお言葉で思い出される懐アイドルさんと言えば…

鹿取洋子さん

彼女以外に他ならないのでありまする。なぜなら彼女のデビュー曲のタイトルは「ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ」!そう、この単純きわまりない理由からなのでゴザイマス。彼女のデビューは1980年。その当時のワタクシメはこの曲に対してはさほどの思い入れはなかったものだから、自らが率先してその背景をガサ入れする…というアクションは起こさなかったもの。しかし今回はレビューという絶好の機会にかこつけてちょっくら調査してみましたの。

原曲はオランダの4人組ロックバンド、ディーゼル。このグループの盤も日本でポリドールより発売され、オリコン最高48位、5.4万枚のヒットを記録。

ふむ、要は洋楽カバーだったようで。鹿取さんの楽曲にプラスして当時の人気アイドルバンドだったレイジーも同曲を‘違う歌詞’によりアルバム内でカバーされていたそうな。なんだか当時のニッポン歌謡界ではチャイナブームでも沸き起こっていたのかしらん、ナゾ。たしかに思い起こしてみれば、1970年代後半から1980年代前半には…

「チャイナタウンでよろめいて」 相本久美子
「まぶしいねチャイニーズ・ハーフ」 佐藤恵利
「フライディチャイナタウン」 泰葉
「チャイニーズ・キッス」 松本伊代
「チャイニーズ・ボーイ」 山口由佳乃
「チャイナ・ライツ」高田みづえ
「忘れチャイナの青い鳥」 太田貴子

などなど…チャイナをモジったりモチーフにした歌謡曲づくし。この頃の中国と言えば、まだまだお固めではあったものの、日本から民間ツアー客などの受け入れも開始し始めていた頃でもあったので、作家のセンセイ方はコレに目を付け…先見の明とカコつけておられたのか、ナゾ。(笑)

それはそうとコレを歌唱された鹿取さんと言えば…

鹿取洋子、鹿取容子、神取容子、神取洋子

と、次から次へと微妙な改名をカマされながら…

女優、タレント、歌手

と、現在でも肩書きの使い放題化にご成功?され芸能界でごリッパに生き残られているお方だったりもする。ちなみにデビューした際のキャッチフレーズは…

ヨコハマの微笑

らしい。コレはご本人が気に入らず差し替えてもらったという、伝説の初代レコードジャケットにもシカリと刻まれていたりもする。

でもって最近の洋子さんはというと、上記の肩書きに加えて…

梅ぼし販売の実業家

としての知名度も急上昇中(?)だったりで。なんでもこの梅干しはご自身のお顔をラベルとしてハリ込んで販売中の『鹿取洋子の梅干し・紀州晩稲の梅』という特製品。通販あたりじゃ「すこぶるおいしい!」と大評判をとってるらしい。まさに「気分はJOJO」でゴザイマスよね〜鹿取さん(←宣伝にご協力いたしましたよん)。ただ彼女の歌手という肩書きにはねぇ…ちょっと異議アリか?なぜなら彼女におけるレコードの発売自体は1985年あたりでスン止まり。それ以降は商業ベースにのっかったレコードはおろか特に歌手活動らしきモノには関与されていないご様子なんだから。まぁ、コレに関してはCHERRY★CREEKのプラトニック、もとい博愛主義をつらぬいて?大目に見ておきましょか。(笑)

でもってこの鹿取さんという、たくさんの芸名ならびに肩書きを持ってらっしゃる方を更にややっこしくしてるのが、少なくとも数種類の存在が確認されている俗称…いわゆるニックネームなのね。ネット上でもこのブログでも意外と?支持者持ちの鹿取さんなのだけれども、それらの支持者さま方が使われる呼び名とやらが…

ウメ子さん、チャイナさん、鹿取〜ヌ(カトリーヌ)さん

これら。もうあまりにも多すぎて♪あんた〜あんた〜あんただあれ〜ってな困惑状態へ大突入?かしらん。全くもって憶えきれませんがな。(笑)

このように数々の異名をお持ちになる鹿取さん(←今回はもうコレで統一!)のデビュー曲「ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ」はその楽曲の良さも手伝って好調なチャートアクションを描き、当時のオリコンにも半ば‘ゴーイン’にグイグイ食い込んできたもの。だからコレを読んでる皆様の多くも、この楽曲や鹿取さんのことはごキオクに残っているハズ。

♪港の灯りキラキラ 夢みたいにきれい
 そっと私をつねって 好きになった人
 ゆらり あなたのお船に
 ゆらり 揺られて揺れて

楽曲全体的に当時の流行を散りばめたとおぼしきディスコサウンドの味わいがたんまり。キャッチフレーズを「ヨコハマの微笑」としていることから、このお歌における主人公さまがおられる場所は横浜なのかと思われ。チョッパーベースの活きの良さやサックスの妖しい音色が響きわたり、イヤがオウにも白昼のソレではなく夜のお歌といったイメージを描き出す。あの頃のイカしたサウンド…だったであろうこうした作風も、今聴いてみるとさすがに多少の色褪せ感は否めないか。それでもなかなかの好楽曲である。でもってコレを唄った鹿取さんはスラ〜っとした肢体がフォトジェニックな都会的美人なる女性で、アイドルというよりもモデル?といった風貌のお方だったもの。

こんな鹿取さんが当時所属されていたのはT&Cミュージック!そう、ピンク・レディーひと組だけで短期間に荒稼ぎしまくったあの事務所…である。この事務所は元々このテのルックス娘がお好みだったらしく…天馬ルミ子さん、杉沢順さん、谷ちえこさん(ムリヤリやらされ派?)、榊みちこさんなどなど…オトナっぽい色香、美脚、水着、ニョッキリ足といった、「独占!(フォトジェニック)おんなの60分」…といった風情がムンムンの女性ばかりを売り出していたトコロである。(笑)

鹿取さんのデビューは1980年だったが、稼ぎ頭だったピンク・レディーをこの時期とともに照らし合わせてみれば斜陽ムードがムンムン。♪わたしたちこれから〜いいところ〜どころの騒ぎではない頃だったか。なぜならアメリカNBCからオファーをありがたく頂戴し、ニッポン芸能人として初の海外冠番組『ピンク・レディー・ショー』に出演!ものスゴイ快挙であったにもかかわらず、ニッポン国内では散々?(←コレは事実ではゴザイマセン、念のため)な悪事ばかりが書き散らされ、オチメ以外のナニモノでもない扱いを受けていた頃である。そんな暗雲立ち込める事務所から同年3月に颯爽とデビューしたのが鹿取さんだったというワケ。まさに救世主?とおぼしきタイミングでのデビューだったのだが、その割にはさほどの前宣伝もなく?どっかから急にふってわいたようなボウフラ的な産声だったような気もするのだけど…コレは記憶違いかしらん、ナゾ。しかもデビュー曲は海外バンドさんの楽曲から拝借してきたソレであるが故に…この事実からから察してもT&Cはまだ「あきらめワルツ」をむせび泣いて歌えはしない状態に身を置いていたようでゴザイマス。(笑)

♪今夜連れて行かれたい CHINA
 今夜異国で抱きしめて
 今夜きっと必ずよ CHINA
 今夜異国で愛してね

それにしても気になるのがこの曲の歌詞。大まかな概要と言えば「チャイナへ連れてって〜」の連呼のみでシンプルすぎるほどのソレである。訳詞を担当されたのは岡田富美子センセイ。この方はピンク・レディーの楽曲「ピンク・タイフーン」での訳詞もご担当された。ナニを隠そう、有名なアレ(♪やっちゃいな〜やりたくなったらやっちゃいな)をお作りになられた方である。その他にも「喪失-My Another Birthday」「フラストレーション」「秋が燃える」などなど…まさに妖しい作品がズラリンコン!このセンセイは発作的に非常にエッティ極まりない歌詞をお書きになる傾向にあったもの。

♪今夜強く結ばれて CHINA
 今夜あなたと眠りたい
 今夜きっと必ずよ CHINA
 今夜すべてになりたいの

鹿取さんのこの曲もその例にもれず…ってか、今思えばスんゴイ歌詞だわな。(笑)なんでわざわざチャイナまで行ってイタしたいのか、よく分からないお歌でゴザイマスよね。ビビっと出逢ったこのお相手がアチラ出身のお方だから、お初と題してアナタのお船にのっかって、愛し愛されイキつくのもアチラでネ…といったイキつくところまでイキついたご発想から来るものなのか。しかも突発的に今夜というおねだりもねぇ…いきなり団子みたいでズテキ。でもよくよく考えてみたら、チャイナへゴーイングってのは精神的な意味でのソレであって、フィジカルで行くという意味ではないのかも?アチラの男性とアツアツになったからソレっぽくアレっぽく…異国風に愛してネってなソレなのかもね。(笑)ちなみにオランダの原曲盤ではリーという男性に惚れてチャイナへ行く女性は描いていたようだけど、チャイナでイカせて〜なぞとは唄っておりませんでしたの、あしからず。(笑)

おっと忘れちゃならねぇ!チャートを半ばゴーインにグイグイと喰いこんだというこの曲…お成績は中の上といったトコロ?オリコン最高42位、7.8万枚を記録して、Going backどころかMoving forward!新人歌手としては絶好調な滑り出しを見せ、同期だった聖子、トシ、良美、奈保子、よしえ、智子等を狙い撃ちすべくライバルと黙示!鹿取のスッパ攻撃をけしかけたのである。

それはそうと先日、中国出身の脱獄犯が繰り広げた54時間の逃走劇をニュースで目にした。なんともまたタイムリーなレビューになったものである。(笑)コレを読んでるよい子のみんなはこういう人に声をかけられても…

♪今夜連れて行かれたい CHINA

決してついていってはダメですよ…新年しょっぱなからペギー葉山さんになりすましお説教をクリひろげるどこかおかしなワタクシメではございますが、今年もどうぞよろしくお願いいたしますネ。(笑)

☆作品データ
作詞・曲:Pim Koopman 訳詞:岡田富美子(1980年度作品・ポリドール)
※本記事と「野菊いちりん」を含む三田寛子さんの歌声が、天国へ旅立った「君」のご友人さまからのご提案により『メモリアルファイル』として「君」のご両親へ贈られることになりました。ご友人さまの温かいお気持に心からのお礼を申し上げます。(追記2011年11月5日 筆者:チェリー)

イメージ 1

♪心が近くて 唇 遠い

ブロ友とリアル友…ブログというものの出現以来、友人関係がこんな言葉で表現されるようになってきた。ブロ友とはブログを介して知り合うオンライン上の友人のことを指し、リアル友は読んで字の如く、普段のリアルな生活を通じ顔を突っつき合わせているご関係という意味で使われているらしい。

コレを読んでる皆様はこれらの境界線をどのように捉えているのだろうか?一度も面識がないことが多いであろう、いわゆる‘ブロ友’と呼ばれるソレに果たして真の友情関係を育むことはできるのだろうか?

今回はワケあってこの方が放ったこの1曲にコジつけさせて頂き、いつものようにレビューを展開しながらこのテーマについて感じたことを綴ってみたいと思うのである。

表題の「野菊いちりん」は三田寛子さんの歌唱により、1983年9月21日にシングル盤としてリリースされた楽曲。寛子さんと言えば、梨園の奥様として、このブログ上ではピロ子さんという俗称で(?)、また現在でもタレントとして芸能界でご活躍されているから若い世代の間でもその認知度とやらはかなりのモノと思われる方である。この方のレビューをするのはとても久しぶり。これまでを振り返ってみると、どうやら2008年5月に記事として掲載した「初恋」のレビュー以来ということになっているようである。

なぜに今回この方のコレをひっぱり出さなければならなくなったのかというと…こちらにもソレ相当の理由があったりもする。この時点ではなんのこっちゃ分からなくてもいい。とりあえずは筆者についてきてほしい、フォロみ。

さて、この曲は作詞を阿木燿子氏、作曲を村下孝蔵氏の異色コンビが手がけた作品。この組み合わせは寛子さんの作品以外では存在しなかったとキオクする。また、この楽曲は映画版「みゆき」(あだち充氏の作品を映画化)の挿入歌として、ご本人出演にプラスして流されていたものなので、こちらの方面で記憶に残っているという方もチラホラなのかと思われ。

♪十六夜(いざよい)の月は 人待ち月
 あなたの影が 揺れています
 偶然出会った 風(ふう)をみせて
 送ってくれるつもりでしょう
 
十六夜の月…月は一月(ひとつき)の半分は朝となり、残りの半分は夜になるといふ。1日24時間、朝と昼と夜のそれぞれがバランスよく訪れる地球という美しい星に生息する生き物として、コレはちと信じ難い時刻みである。となると十六夜とは十五夜お月さんが去ってしまった次の日…さしずめ月が徐々に痩せ細って見え始めるその第一日目にあたる日ということになる。

♪十六夜(いざよい)の月は 肌寒いの
 だんだん欠けて ゆくせいかな
 明日は逢えない 暗示ですか
 あなた小さなくしゃみしてる

十五夜の、100%満たされた、いわゆる満月には感じさせないであろうもの悲しさ。この歌の主人公様をも不安なキモチにさせているのは、そのプラスの状態からマイナスへと傾いてゆくさま…そのマイナス感が淋しさや切なさをなお募らせる原因なのか。

この楽曲で作詞を担当された阿木氏は今さら言及するまでもなく…山口百恵さん一連ヒットで名を馳せ、三田寛子さんの作品においてもデビュー曲「駈けてきた処女(おとめ)」やセカンドの「夏の雫」、第4弾だった「ひとりぽっちの卒業式」などなどを手がけてきた方である。芸能人として全然違う方向に進んでいる現在の寛子さんしかご存知ない方にはなせにアギアギで攻めていたのか知る由もないだろうか。

それにしても本作品では阿木センセイは実におとなしめ。本作品では村下氏の個性に合わせるかのような、和風情緒が溢れだす美しい秋の情景を描いている。これまでに阿木センセイが寛子さんに与えてきた作品は、例えばデビュー曲「駈けてきた処女(おとめ)」における『処女』と書いて『おとめ』と読ませる度肝抜き、そしてシングル第2弾だった「夏の雫」における意味深でエッティな描写、「ひとりぽっちの卒業式」においてはロリ少女を登場させるなど、半ばやりたい放題(良い意味でよん^^)だったもの。ただし本作品ではそういったところはナリをひそめ村下氏により紡がれる繊細で美しいメロを尊重するよう「おとなしくカマすわよ」という姿勢で書かれたソレだったのか。もっとも映画「みゆき」とタイアップは決定していた上での創作活動であったと思われるので、クライアントから「今回は作品のイメージを損なわないよう、美しくネ」なんて要請を考慮した上でのソレだったのかもしれないが。

♪クスクス笑い 零れてしまう
 照れ屋のあなたと 廻り道して帰ります

作曲の村下氏はお若い頃に患ったご病気が原因で他界、すでに故人となっている。村下氏と言えば情緒豊かで美しい日本語をあしらった歌詞が印象的だった方。代表作としてはベストテンヒットとなった「初恋」が有名だが、三田寛子さんもソレに続けとばかりに同楽曲をカバー。こちらもスマッシュヒット(オリコン最高56位、5.7万枚)という結果になったことにより実現したのが本レビュー曲におけるタッグだったのかと思われるのである。ちなみに本レビュー曲である「野菊いちりん」は村下氏による完全書き下ろし楽曲でありカバーではない、ここ重要!

この曲は「初恋」と並ぶようなヒットには至らなかったが、それでもオリコン最高61位にチャートイン。寛子さんの歌手活動はコレ!といった大きなヒットには恵まれなかったものの、作品的には質の高いものを数多く送り込んでくれた。おそらくはそれが「発売した14枚のシングル盤のうち1曲を除いてすべてを100位以内にチャートイン」という地味ながらも意外とスゴイ記録を打ち立てていた要因だったのかもしれない。彼女の歌唱に関しては色々とケチョンケチョンに言われてしまうのが常なのだが…

♪あなたの瞳 熱っぽぉおおおい

この曲の頃になると、ドラマなどで鍛えたであろう表現力を生かしたこんな絶品歌唱もお披露目してくれるようになった。お歌の能力がとことんアレならば、こうした艶っぽい歌唱は決して出来ないハズなのである。寛子さんの歌声における魅力はこうした柱の陰のようなトコロに謙虚にも(←なる必要性はないのだけど)隠れてしまっているため、聴き逃される傾向にある。まさしく陰で支える京おんなといった風情ありきなのだが、それが原因で一般評価につながりにくいのはなんとも残念しこたまである。

♪心が近くて 唇 遠い
 もどかしいほど 唇 遠い

寛子さんの話とは離れてしまって申し訳ないが、筆者は最近、身辺に起きたとある悲しい出来事によりこの歌詞で描かれているような体験をした。この出来事はあたかも悲しみの泉へと深く突き落とされるかのような衝撃であり、それからしばらくの日々は路傍の石にでもなったかのような空しい生活を送っていた。

実はこのブログの親愛なるご訪問者さまのおひとりがこの世に「さよなら」をした…のである。

「君は空へと駆け上がっていってしまった…しかも誰にも告げることなく突然に。君はまだまだ若い働き盛り…ここに登場するアイドル達と共に青春を過ごした、いわば僕と同世代だ。君はこのブログを愛してやまず、家にパソがないにもかかわらず、わざわざ外から温かいコメントをとどけ続けてくれた。うだるような夏の暑い日も、そして木枯しが頬に冷たい冬の日にも。そしていつかは僕と直接に会って話をすることをとても楽しみにしていたらしいね。こうしたキモチを周囲に打ち明ける事が度々あったと聞いたよ。それを記憶に留めていたご友人が君の悲報を届けてきてくださったのだよ、君が元気だった頃の想い出と共に。」

この悲報は自分にとてつもない衝撃を与えた。こんな悲しい知らせは受け取りたくなかった…とも感じた。が、今になって思えばこの悲しい知らせは受け取るべきソレだったのかと思えるようになってきた。

彼とはなにかこう、言葉では言い表せない強いつながりのようなものを感じていた。それこそ余計なおべんちゃらなど並べなくとも自然に深くなってゆけるという予感。好きなアイドルも好きな楽曲も一緒…そしてまた懐アイドルを大切に想う温度がとても似通っていたことを感じ取っていたのかもしれない。これらのすべては彼がここで残す文字のひとつひとつから自分めがけて直球のように届いてきた。きっと昔のあの頃に知り合えていたのなら、親友同士になれていたふたりだった…のかもしれない。いつかは会ってみたい人…しかしながらその機会がやってくることはなかった。

♪心が近くて 唇 遠い

日本で暮らしていた彼、そしてそこから遥か5000マイルも離れたところに身を置いていた自分。たくさんの時間を共にするにはあまりに遠すぎたふたり。彼はもうこの世にいない。地球のすみからすみまで、それこそ足が棒になるまで探し歩いたとしても…彼という人物にめぐり会えることはもう二度とない。あの頃アイドルたちが病気や自殺により他界した時にも、いつも温かなメッセージを残してくれた彼。今度はその彼が旅立ってしまった…しかも「さよなら」の言葉もなく「何もなかったように」。人の命は儚い…明日の朝が平穏無事にやってくる保証などどこにもない。この言葉がずっしりと重くのしかかった日々。そしていつしかなにかを勘違いしていたらしいことに気づいた…頭で理解していたことと身をもって体験したことは全く違っていたのだと。

体がはなればなれでも心が近いと感じさせてくれた人。彼とは自分でも気がつかないうちに親友のような関係になっていたのか。そう、知らず知らずのうちに…。脳裏にはふと日々の生活で触れ合う人々の顔がちらついた。それら全員にこれほどまでの想いを抱くことはあるのか。いや、もちろん家族や親しい間柄の人であれば…だけど全員なのかどうかと尋ねられたら、それは嘘になるのかもしれないと。

♪ぽつんと咲いた 野菊いちりん
 髪にさしてくれますか

君が好きだったアイドルをこんな形で書くことになるとは思いもしなかったよ。だからなんだか無性に悲しくてやりきれないんだ。君は空のどこかでこの記事に目を通してくれるのだろうか。野菊いちりん…君は女の子じゃない、だから髪に野菊なんてささないよ。だけどいつかは君に…野菊を手向ける日がやって来るのだろうか。だけどそれはふたりが望んでいた形になるはずもない…そんなことくらい路傍の石にだってわかることだけれども。

♪心が近くて 唇 遠い

2011年10月8日土曜日…ひとりのオトコの考え方が変わった。リアル友やブロ友などという仕切りは果たして必要なのか。いや、そんな境界線は…余計なモノなのかもしれないと。たとえ会ったことのない人との間にだって大切に想うキモチや友情は大きく育つのだと…友だちは友だち。心が近くて唇遠い…奇しくもふたりが好きだったアイドルの曲にソレを教えられた。この言葉をもっと早くに噛みしめていたら、またなにか違ったものが生まれていたのか。

♪十六夜(いざよい)の月は 人待ち月

待っても待っても二度と現れない君へ…今はただ心から冥福の祈りだけを届けることにする。ありがとう、そしてさようなら。窓の外は雨…今宵は月も姿を現さないだろうよ。

☆作品データ
作詞:阿木燿子 作曲:村下孝蔵(1983年度作品・CBSソニー)

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