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いよいよ10枚目のカレンダーがお目見え…といった頃合いで、秋も本番な今日この頃でゴザイマスよね。暑くツライ夏から一転…むし暑い気候のせいで長く感じた季節もこうして考えるとあっという間に秋がやって来た?なんて気がしないでもないけんど?日本であのツライ季節を過ごされていた皆様にとりましては「あっという間もあったものじゃありゃしない、なにいってんのよアンタ!」ってな怒号が飛んでくるか^^;。特に8-9月頃にはタイフーンが日本を襲うことがたびたびあったりで…テレビのニュースで渋谷の街路樹がポッキリ折れてタクシーが下敷きに…という衝撃映像を目の当たりにした時にゃビックリコンコン状態になったワタクシメ。なんといっても今年は自然の脅威をタップリコンコンに痛感させられたものでゴザイマス。それはそうと街路樹と言えば…80年代アイドルポップスでコジつけられるチューンがあったもの。しかもこの季節にお誂えムキのアキウタなんだからね。ってなワケで今回もここにコジつけ、いつものようにレビュってみたいと思うのでありまする。 表題の「秋風はあなた」は志村香ちゃんのシングル第3弾として、1985年10月30日にリリースされた曲である。香さんと言えば…
そそっ、要はポスト菊池桃子として芸能界にデビューした女の子。ってかよくよく見るとこんなタイトルの映画がよくもまぁ、一般映画として堂々とお披露目できたものでゴザイマスよね。一瞬のチラ見だと18禁コーナーに並ぶソレかしらん?といった趣きなのがスゴいったらありゃしない。(笑) この映画で主演を務めた山本陽一クン相手にスクリーンの中で彩りを添えてくれていたのが、このレビューの主人公である志村香ちゃんであり、このポジションをゲットするために58.117人の中から栄冠をゲットしたラッキーガールでもあったのである。そして当時のならわし(この頃のアイドルは歌を出してナンボだった)に右にならえの歌手デビュー!デビュー曲は「曇り、のち晴れ」、セカンドが「星のシンフォニー」(両曲ともにオリコン最高22位)ときて、どちらもゾロ目続きのチャート上位なご健闘。でもってここらでポスト桃子としてのポジションを確約よ!とばかりにカマしてきたであろう、そんな位置づけの1発がこのレビュー曲だったワケである。 この曲の作詞を担当されたのは、聖子女王におけるデビューからの一連ヒットで知られる三浦徳子氏、作曲はもちろんこの方…林哲司氏とキたもんだ。ポスト桃子の座を虎視眈々だったのだものねぇ、桃ちゃんの成功によるおこぼれを期待するのは当然のことか。ちなみにアレンジを手がけたのは新川博氏であり、この方はデビュー曲から3連チャンでガムばり続けてきたお方。「ここでブレイクしないんだったらもうやらないよ!」とばかりの気合作だったのかなんなのか…この曲におけるイチバンの特筆事項と言えば、大袈裟すぎるほどに色づけされた豪華絢爛なアレンジ(編曲)に他ならなかったりもする。(笑) 曲の題名が「秋風はあなた」ってくらいだから、タイトルからもアキウタであることは明らか。コレにプラスして新川氏が手がけたアレンジのおかげなのか、秋の爽快さを十二分に堪能させてくれるチューンになっており、秋と言えばコレ!の1曲として推したいソレだったりもする。 秋独特の、さわやかでいて少しひんやりとした風を感じさせてくれるような男声コーラス団員のお声。ソレに絡んでくるのはゴージャス楽器の代表格?とも言われるハープがご登場と相成ったりで。ハープの音色というのは、なにかこう、むかしむかしの神殿で美女が優雅に…なんてイメージがどうしてもつきまとうソレである。こういうのをニッポン産アイポに無理やりにネジこもうとすると、歌い手側の器量が追いつかず?ちぐはくでダサい臭いで充満してしまうのが常なのだが、この曲ではこの楽器を使用したことにより秋を演出することに大成功!ここちEことこの上ないからスゴイ。それこそ秋風の肌触りを耳から感じさせてくれるような、そんなバーチャル効果であふれかえっているからタマげる。新川センセイ、やりますがな。まぁ、ヒトによっては「やりすぎ〜」と感じられる方もいるかもしれないけんど。(笑) ♪街路樹がさわげば くちづけを誘うの 秋風に染まった 星屑もふるえる 街路樹…キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!(笑)この街路樹ってのがね…秋という季節にこれほどまでにピタリと寄り添うブツってのは他に存在しないのではないかしらん?街路樹なんてそれこそ1年中ソコに突っ立っているワケで、別に秋の専売特許というワケではないのだれど。それにしても新川センセイったらば…ハープに加えて今度はハープシコードですか。なんだか『キャンディ・キャンディ』のOPみたいな肌触り。センセイはこの曲では『キドッテProfessional』?ヨーロッパ風に気品高く攻めたかったのね、おそらくは。(笑) ♪あなたはそっと 背中を押して 腕時計 はずせよと言う イントロからさわやか極まりないアレンジとメロディで押し捲るこの曲。歌詞もソレになぞらえてさわやか系なんざんしょ?と思いきや…いやはや、コチラはなんだかご様子が…。ここの歌詞が言わんとしているのは♪つまりあの前ぶれ〜というあの瞬間なのか。それにしてもなんで腕時計が邪魔になるのか…三浦センセイにしては設定がやや無理っぽか。オトコもののゴッツい腕時計ならともかく…オンナものならばさほどの障害にはならないはずなんだけどぉ? ♪好きよ 少し待って 深い夜にもたれ ワタクシメがこの曲のアレンジやメロディのみから想像したのは、秋のさわやかな青空…コレなのでゴザイマス。だけどもこの曲は夜のお歌のようで。秋の夜長にイチャイチャするカップルを描いた作品といったトコロ?そのさわやかさに反比例して‘あの前ぶれ’と‘その後の実況ナマ中継’といった展開なのがそれらに不釣り合いか。三浦センセイったら…聖子女王が新人の頃にはこんなエッてぃな歌詞は…。あっ、あったっけ…♪ふたりひとつの〜シルエットってのが。しかもデビュー曲じゃん!って、そういう意味じゃないのね、ソレは。(笑)85年頃のアイドルポップスと言えば、いわゆる‘性’を描写したものが多かったけれども、センセイもその時代の要請に応えんばかりの?といった体勢で書かれたのかしらん、ナゾ。メロをマイナー調にして妖しい風情をタップリ練りこんだら、五月みどり姐さんの新曲としても使えそ〜でコワっ。まぁ、姐さんの場合は待つどころかカマふりかざして襲いかかっていく…ってなコンセプト?でゴザイマシタかしらん?蛇足にはなるけど、同じ作詞家でも有馬三恵子センセイの『妖しいサーカス』とかの方がその妖しさはよっぽどネ。(笑) ♪ヴィーナス Ah ヴィーナス 影は裸の ロマンス Ah ロマンス 見せてゆくのね ♪ハートのピアノ かきならしてく あなたは秋風なの 新川センセイの編曲における意図、ココに見えたり?歌詞中に恋の女神と形容されるヴィーナスさまがご登場と相成るからヨーロッパっぽい楽器を多用されたのか。合いの手みたいな手拍子チャチャチャが入ってるのもいい!(笑)でもって、この部分の2番の歌詞に目を向けてみると... ♪せつなくピアノ〜かきならしてく と唄っている。となると、おそらくは…
ふむ。こういうコンセプトで書かれた歌詞であることが明確になってくるか。ピアノのアタシをかきならしてぇ〜アッフンってな欲情ぶりでまたもやみどり姐さんのお顔が...。だけれども、さわやかさ極まりないメロやアレンジがそうした側面なぞ一切合財感じさせないから、三浦センセイの歌詞だけがクライアントの意向からとっぱズレて暴走?ということだったのか、ナゾ。(笑) それにしても『私はピアノ』ってコンセプトはこの曲より5年くらい前に相撲とりのおかみさんになったあのお方がすでにおカマしになられていたような。(笑)2回目のかきならしが終わってサビ繰り返し部分前では、ピアノかきならし音が‘さりげなく’挿入されてることにも注目!この曲はやはりアレンジの際立ちっぷりが特筆だわな、新川センセイってステキ。香ちゃんによる無理ヤリ気味の裏声ささやき唱法もズテキだけど。(笑) この曲はオリコンで28位に初登場!その後は26位→31位→47位…あらら?なんだかニタピロちゃんの「夏の雫」を髣髴させるような煮え切らないチャートアクションにガクっ。決して悪くはないんだけど、なんだかこう爆発しきれずに灯火が消える…みたいな消化不良パターンにハマっちゃったという感じか。いい曲なんだけどな〜コレ。 こんな風にヒットチャート上でくすぶっている香ちゃんを尻目に、同じ事務所に所属していた新人アイドル、芳本美代子ことミッチョンは新人賞レースで顔を売りまくり、トップテン内まで至近距離?といったポジションをゲット。ミッチョンはこれまでの伝統型アイドルを踏襲、香ちゃんはポスト桃子戦略に則って新人賞レースなどには一切出ないニュースタイルで。結果的には新人賞レースにも参戦、翌年以降はベストテンヒットもカマすことになるミッチョン側の勝利?香ちゃんは新人賞で活躍するミッチョンを目の当たりにして…
アタシは夏風...アナタの上を往くのはアタシだったはず!ぐやしぃいい!っとばかりに臍を噛む芸能生活を強いられていたのならば、香ちゃんのピアノは切ないメロディしか奏でないソレだったということになるのか。 ☆作品データ
作詞:三浦徳子 作曲:林哲司(1985年度作品・日本コロムビア) |

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