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このブログではこれまでにたくさんの懐アイドルたちを、それぞれがかっ飛ばしたヒット曲(←じゃないものもあったけど)とともに振り返ってきたもの。当時はいたいけな少年少女達だった僕等にたくさんの夢を与えてくれたその功績をタップリコンコンに称えてきたつもりである。 しかしこれだけの数のレビューを展開してもまだまだ未レビューよん!ってな楽曲やアイドルさんだって存在するのである。言い換えれば5年間ひたすらレビューし続けてもちっとも消化されてない…ってことにもなるのか、滝汗。それだけあの頃のアイドル産業ってのはスゴかった…という証明だったりもするか。昨今じゃアイドルらしいアイドル(←あくまでもワタクシメが独断で定めた基準によるアイドル像ってことになるけど)ってのはめっきり見かけなくなってしまったもの。かつての華やかなる時代を知らない若い世代のお方々は、アイドル歌手であふれかえっていたあの頃のニッポン芸能界について…
マジで〜?なんて驚くのだろうか。そもそも「SHOCK」という言葉は辞書によれば… 精神的打撃、憤慨、驚き こんな意味を持つソレである。さすがに精神的打撃を受けるところまではイカないとは思うが、それでも多かれ少なかれビックリするくらいの感情ってのは噴出するものなのだろうか。(笑) それはそうとSHOCKと言えば思い出すのはあのお方…そう、将来の大器と期待されながらも意外なほどに短命なアイドル生活を歩んでしまったというあのムスメっ子。今回はここにコジつけその方が放ったナツウタをレビュってみようと思うのでありまする。それはそうとこの方ならば↑のニッポン歌謡史の1ページに関しては…
っと返してくれるのだろうか、おそらくは。(←分かる方だけが分かるネタでゴメンなさい) 表題の「SHOCK!」は宇沙美ゆかりさんのシングル第2弾として、1984年6月21日に発売された作品である。今から遡ることかれこれ26年も前の楽曲…ってことになる。普段からこうした曲ばかりを聴いてるワタクシメの耳にとってはさほど古さを感じさせるソレとは思えないのだが、今の若い世代の方にとってはやっぱり「古」の文字が浮かんでしまう…そんな作風なんだろうか、おそらくは。 ところでこのSHOCK(ショック)というお言葉…これこそあの頃アイドルの楽曲タイトルや歌詞として、かなり高い頻度で使用されていたソレだったりもする。パっと思いつくものだけでも… 「透明人間」 ピンク・レディー 「処女的衝撃」 シブがき隊 「恋のショッキングタウン」 仁科恵子 「ラブショック」 川崎麻世/マーガレット・ポー(同名異曲) 「ショックかくして大人する」 柏原芳恵 「横浜ショック」 大内和美 「ボーイ・キラー」 松本友里 「恋はショッキングブルー」 長沢由利香 「I MISSED THE SHOCK」 中森明菜 などなど…おそらくは歌詞中の一部だけってな度合いでもソレが使われていたチューンってのはもっとたくさんあったのかと思われ。そうしたお言葉を歌詞のみならず、そのまんまズバリとタイトルにしてしまった…ってのが今回の表題曲なのである。 作詞を担当されたのは岩里祐穂氏、作曲ならびに編曲を手がけたのは後藤次利氏。後藤氏に関してはデビュー曲からの続投である。シングル第2弾でも作曲と編曲を同時に手がけるという気合の入りっぷりが特筆か。岩里氏に関しては前にも他の記事で触れたことがあるが、作曲家としてヒット曲を持つ岩里未央氏とは同一人物である。この頃の岩里氏は堀ちえみさんの「さよならの物語」からはじまった一連ヒットでノリにのっていた時期。おそらくはそうしたおつながりにより同レコ会社の大型新人、ゆかりちゃんのシングル第2弾を手がける流れになったのではないかと思われ。 そんな表題曲のモチーフは…
コレである。 思春期にありがちな男子と女子における成熟度のスレ違い?ソレにより生じるお糸のからまり状態なのか。こうしたモチーフは他アイドルの楽曲でもよく見受けられ♪今では〜同い年〜男の子たち〜ものたりません〜なんて嘆くのもあったし、遠い街へと消えたきりなしのつぶて〜なんてのもゴザイマシタよね。なにはともあれ、この時代のアイドルポップスにはこうしたオンナ心を理解しない未熟なオトコたちがこぞってご登場と相成っていたのでありまする。 ♪SHOCK! まさかあなたを嫌いになれないわ だけど すこしつきあいきれない感じ ほらね。歌の冒頭からいきなりの精神的打撃&憤慨キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!ってな具合なの。主人公様的には「なんか違うのよねん」とでも言わんばかりのおキモチなんだろう、おそらくは。 ♪SHOCK! 水着のしずく 小指でなぞるけど 変ね 切なくなるの このお歌の主人公様が欲しているものがなんなのかは明確には語られていないのだが、ティーンでこの年代とくればおそらくは「はらはらサマータイム」なアレ…のことなんだろう。 ♪馬鹿ね・・・・・・ だって あどけなくても 女はレディーよ スリルめいた恋が素敵だと思う ほらキタっ!スリルを求めてるんだってばぁ〜要はジェットコースターに乗りたいの。♪乗せてってよ〜とばかりにね。だから早く乗っけてあげなはれ。(笑) ♪イヤよ・・・・・・ ちょっと モテるからって 誤解しないでね あなたは女の子 まるでわかってない ちょっと〜ぉ!女の子をこんなに「さびしんぼう」にさせるなんて!♪抱いてほしいなんて〜オンナのクチから〜と言わんばかりなんだろうか。外見はいいかもしれんがな〜中味の鍛練が足りないんだよ〜キミぃ!って四十路オヤジが小うるさく「渇」でも入れたくなってきたりもする…というワタクシメも彼女のキモチをちゃんと解釈できてない恐れあり。(笑) なにかこう彼女が欲しているものと彼が提供しているものとが合致せず、彼女は焦りまくっている…そんな状況下にいる「ふたり」のようである。 ♪ションボリ Ah〜しちゃうわ 女の子をしょんぼりさせるヤツなんて♪ロクなもんじゃねぇ〜ってなトコロかしらん、プンプン。(笑) この楽曲はデビュー曲だった「蒼い多感期」と同じ作曲家による作品だけに、ソレの延長線上といったメロ運びが特徴となっている。涼しげなアレンジが効いていて清涼感を感じさせるナツウタといった風情である。だけどなんとなくツカミに欠ける?といった印象はないだろうか。ここで聴き手をツカめ!っといった箇所でなんとなくしぼんでしまってションボリしちゃうみたいな作風なんだもの。パンチはそこそこにあるのだけどあともう一息!ってな感じ。まぁ、歌詞で♪ションボリ〜ってのが挿入されてるからあえて…の作戦だったのかもしれないけれど。そんなところもこの歌詞に出てくるオトコと一緒のようでもある。(笑) こうした点を考えると、楽曲の出来としてはやっぱりデビュー曲の方が上回っていたのでは?といった意見を持たざるをえない。決して「すっぱい失敗」だったとは思わないけれども。なにかこう「SHOCK!」というインパクトのあるタイトルと楽曲自体が上手く絡んでない?もしくは焦点が合ってない?そんな印象を抱いてしまうのである。作風的には後に中山美穂さんのデビュー曲として発売された「C」を彷彿とさせるソレであり、もうひとひねりしたらグンと良くなる作品だと感じるが…いかがなものだろうか。それでも特筆すべき点はあるんだからネ。それは…
彼女はウマい!なにがお上手かって言うと唄ってる時の表情が実にスバラシイのでゴザイマス。デビュー曲の時も15歳の少女とは思えないような仕上がりっぷりを見せてくれた彼女だったが、この曲でも女優としての才あり!という印象をテレビの前にいる人達にうんとこさっと植えつけるようなスバラシイ表情を見せてくれているのでありまする。特に最後の部分で♪しちゃうわ〜とカマした後の数秒間のお顔ったらば…ステキすぎますがな、ゆかりたん。デビューしたばかりの新人歌手なんてのは歌うだけで精一杯!ってのが常だったものだが、ゆかりさんに関しては‘左うちわの余裕’のようなものを感じさせるのである。なにかこうすでに歌中で演じることが出来てしまっている…と表現したらいいのだろうか。これはまさに当時の業界が彼女に大きな期待をかけてた理由ここにアリ!の証とも言えようか。彼女の奥底に潜む女優としての素質や才能たるや…スゴイものだったのだろう。 ゆかりさんはデビュー前年度に製作された映画「みゆき」でいきなりのヒロイン役をゲット!この作品では数々の新人賞も受賞。もともとデビュー曲として予定されていたのは「と・き・め・きタイフーン」というチューンであり彼女が沖縄出身ということをコンセプトに作られた楽曲だったのだが、いざデビュー盤が世に出回るとその曲はB面へと降格。なんでも急遽ひっくり返しての発売だったらしい。おそらくは明菜&青い性ブームの真っ只中を見据えての変更劇?だったのか。「蒼い多感期」に関してはお気に入り楽曲なので文句をタレるつもりは全くもってないのだが、映画「みゆき」のイメージを大切にするのであれば「と・き・め・き…」をデビュー曲にしとくべきだったのではないか…と後の祭りながらも考えてしまうのである。 ゆかりさん売り出しに関してはアイドル路線というコンセプトが根底にあったと聞くが、ソレが原因で大映ドラマ主役内定(後に伊藤麻衣子さんが演じたアレ)から身を引くハメに。青い性路線の楽曲を歌わせるくらいなら出しちゃってもよかったようにも思うのだが…ここが彼女における最初のケ躓き。それでも事務所は屈せずフジテレビとタイアップにて同局の夏キャンギャルをやらせたり、ドラマ「あ!Myみかん」での主演や「オレゴンから愛」への出演…と攻勢をかけまくったのである。しかしツレないかな…ゆかりさん人気はイマイチ盛り上がらず。そんなところに舞い込んできたのがフジテレビドラマ「スケバン刑事」の主役内定というお話。しかし同時期にオファーのあった映画に専念するためにまたまた降板。ツイてないにもほどがあるというものである。 もしも彼女が初代スケバン刑事になっていたとしたら…その後のアイドルおふたりさんのご活躍ってのはあったのかなかったのか。ひとつ違っただけでその後が様変わりしてしまうという…まさにショッキングな‘運命のどんぐり’なのである。 ゆかりさんはスケバンの方をやりたくて意欲マンマンだったとも聞く。しかしながらスケバンを断って主演した映画は大コケ。コレが原因で精神的打撃(SHOCK!)を受けたのかなんなのか…将来の大器と言われたムスメの芸能生活はこの映画主演をもってエンドってしまったのである。まさに…
コレに他ならなかったのである。悔やんでも悔やみきれない選択ミスと言えようか、ショックゥ〜! ☆作品データ
作詞:岩里祐穂 作曲:後藤次利(1984年度作品・キャニオンレコード) |

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