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書庫☆80年代アイドルレビュー

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渡辺満里奈さんと言えば…

おニャン子クラブ会員番号36番

であり、在籍中には同じ渡辺姓の渡辺美奈代さんと共に…

W渡辺(ワタナベズ)

と呼ばれ、後期おニャン子における人気中心メンバーとしてご活躍された方である。

元々の満里奈さんにおける芸能界入りの足がかりとなったのは…

ミス・セブンティーン

またしても出ましたわね、このオーディション。つい先日もこのブログでそこの初期ご出身者でもあった坂口良子さんの記事をうPしたばかりでゴザイマシタよね。

満里奈さんはというと…この時(1984年・東京地区予選)はあえなく落選を喰らっていたものの、CBSソニーからスカウトを受けた。このことがその後の彼女における運命を大きく変えた出来事だったようである。

当時の満里奈さんはこのオーディション以外にも受けていたものがあったと聞くが、そのどれもこれもで落選という浮かばれない結果だったらしい。今も現役バリバリ、多方面で活躍中の彼女を見るにつけ…その時に審査員を務めていた方々のお目々ちゃんは‘ふしあな’だったのかしらん、もしかして?

そんな彼女がおニャン子オーディションに挑戦。ということはこの時点でソニーとのおつながりもあったワケで…出来レース?とまではいかないけれど、一応は社のご推薦?のようなお膳立て付きの挑戦だったのか、おそらくは。

このようなワケでそのオーディションにご登場と相成った満里奈さん。もうそれはそれは…当初から番組審査員受けもバツグンで、満場一致状態での「合格」となったもの。当時の番組内で司会を務めていたとんねるずからお気に入り状態となったのもラッキーだったと言えるか。ってか最初っから「そうして下さいね」との根回しが社からあったのかもね、もしかしたら。(笑)

それはさておき、満里奈さんの楽曲レビュー…コレは‘知る人ぞ知る’なのだが、実はこのブログの開設当初に一度だけ記事としてうpしていたのである。と、ここまで読んだところで慌てながらこのブログの古記事を探そうとしてるアナタ…その記事は削除ったからもうないの。(笑)

あの頃はまだ筆者のカラーはおろかブログ自体の方向性も定まっておらずな時期で。でもってそのレビュー内容も褒められたものではない!とくれば皆様からのコメントなんて期待できるハズもなかった…のでありまする。(笑)

ということで今回は仕切り直しのレビューってことになる。しかし、当ブログ上ではコレが満里奈さんにおけるお初レビュー…ということになるのでゴザイマス。

で、今回取り上げてみようと思っているチューンとは…

「マリーナの夏」

そう、その削除した時と同じソレで…しつこいと言われようとも懲りずに再挑戦してみようかなと思うのでありまする。

表題の「マリーナの夏」は渡辺満里奈さんのシングル第3弾として、1987年4月8日にEPICソニーから発売された楽曲である。デビュー曲「深呼吸して」は秋発売、セカンドの「ホワイトラビットからのメッセージ」は冬発売。でこの楽曲は4月発売だったのでハルウタで攻めてくるのかと思いきや…実はナツウタ。といっても夏真っ盛りのナツウタではなくて「Let's begin the 夏」といった風情の…初夏を描いたチューンとなっているのが特徴である。

この楽曲の作詞を担当したのは、おニャン子関連ソングではこの人ありきの秋元康氏。作曲に至っては岸正之氏が手がけている。岸氏はご本人もシンガーソングライターとしてシングルやアルバムを発売していた方でもあるのだが…

「トキメキがいたくて」
「雨に消えたあいつ」 以上、伊藤智恵理
「雨上がりのサンジェルマン」 岡村有希子
「ゆらゆら」 岡本南
「悲しきカレッジボーイ」 北原佐和子
「悲しいな」 杉浦幸
「木漏れ日のシーズン」 高井麻巳子
「君の夢に飛びたい」 中村由真
「センチメンタルはキライ」 仁藤優子
「転校生」 藤谷美紀
「すてきなジェラシー」 松本伊代
「青い風のビーチサイド」 松本典子
「話しかけたかった」 南野陽子
「四月白書」 山中すみか
「セプテンバー・クイーン」 若林加奈
「夏の短編」 渡辺満里奈

と…高品質のアイドルポップスを量産しまくった方としても知られる。おそらくこれは彼の紡ぎだす繊細でいてさわやか色のメロディが、当時のアイドル像とピッタリコンコンに一致していたから故の…だと思うのである。特にナンノこと南野陽子さんが唄った「話しかけたかった」は彼女の代表曲として、また彼が作った傑作として今でも燦然とその光を放ち続けている1曲でもある。

そんなナンノ楽曲に負けず劣らずの作品が…実はこの「マリーナの夏」だと太鼓判を押したい筆者。

そんなこの曲は実にユニークな作りが目を引く。なぜなら従来からニッポン歌謡界に存在した正統派アイドルポップスの風情を色濃く引き継ぎながらも、新しい時代へむけてのニューアイポとしての主張も同時にカマしてくるという、ちょいと油断できない革命主義的なニクイ奴だったりもするのである。

それではどこら辺がニクイのか…いつものように探ってみようかなと。

♪空のブルーが溶け出して
 入り江に夏が近づけば
 白いヨットのセイルまで
 陽射しの滑り台

初夏の情景を美しく描きだす歌い出し部分。陽射しの滑り台ってのは、空から舞い降りヨットのセイルまで届く陽射しがソレみたい…といった、いわゆる‘比喩表現’である。こうした比喩表現はまさに正統派アイポとしてのお色がムキ出しといった風情。でもってこの後は…

♪去年 ボートハウスの売店で
 アルバイトしてたあの人に
 会いたくて

ナニを隠そう…この部分こそがニューアイポとしての主張ガマしなのである。仮にこの曲がこの時代(1987年)より以前に産声をあげたモノだったとしたら…おそらくは「売店」やら「アルバイト」といった日常的なお言葉は使わずに「ボートハウスのカフェで見かけた」とかなんとか…そういったポエム的な間接表現になっていた可能性が高いからである。こうした日常ワードを組み込み、直球的に勝負してくるあたり…これこそが従来型のアイドルとは一味違うおニャン子としてのアピールになっていたように感じるのである。だけれどもこの曲は次から始まるサビ部分で…

♪もう一度 マリーナの恋
 ひと夏の淡い思い出
 私だけ一人 ここに来てみたの

♪もう一度 マリーナの恋
 陽に灼けた定期のフォトグラフ
 片想い12ヶ月を 大切にしたいから

正統派の歌詞にニッポンアイポの特徴でもあった切なメロを堂々と持ってくるのである。この攻撃にはまいったまいった…正統アイポファン、ならびにニューアイポファンの二兎を一気に丸呑みしようと押しまくってくるのだもの。しかもこの曲のモチーフは…

片想い

なのでありまする。そして、サビメロは…

半音(黒鍵盤)

多用と…伝統の巧み技を使いまくり、キャ〜ッ!!しかも山川恵津子さんによる極上のアレンジも施されて...サイコーの出来!どちらかというとおニャン子系よりも正統アイポがご贔屓だった筆者…そんなワタクシメですらまんまと丸呑みされてしまったチューンなの。ホントにアナタって人は油断ならないわね、もう。まさに「ニクめないのがニクいのさ」でゴザイマスよね。(笑)

この曲はオリコン最高1位(初登場も1位!)、11.4万枚を売り上げ、おニャン子人気の高さと瞬発力を大いに見せ付けた。でも1位を取った割にはその後の♪ちょっと待って急降下〜はおニャン子ならでは...といったトコロか^^;。

それでもそうそう1位なんて簡単に取れない従来型の正統派アイドル達は戦々恐々…

「なによ!あんな苦しいレッスンしなくったって1位取れるじゃないの!」

と思っていたかどうかは知らないけれど、とにもかくにもアイドル歌手のスタイルそのものを変えてしまったのは今さら言うまでもなく…おニャン子軍団である。まぁ、こうした大波に乗り、あれよあれよという間にあっさりオリコン1位を奪取してしまった満里奈さん。だけれども今でもマルチな才能を生かされて多方面でご活躍する彼女を見るにつけ、やはりなにかキラリと光るなにかを持っていた方だったのではないかと感じるのである。満里奈さんとしても…

♪片想い12ヶ月を 大切にしたいから

芸能界に片想いなれど、受けても受けてもオーディションを落ちまくっていた苦節時代。そんな時期の経験を大切にしたからこそ…芸能界にてサクセスできたのでゴザイマスよね。「苦労は買ってでもしろ!」とはよく言ったものでゴザイマス。それこそ芸能界デビューしてなかったら今のダンナ様とのめぐり逢いだってなかったかもしれないし…ね。(笑)

☆作品データ
作詞:秋元康 作曲:岸正之 (1987年度作品・EPICソニー)

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早見優さんと言えば…

「夏色のナンシー」

というのがおそらくは大多数の方たちによる‘いの一番’のご回答なのかと思われ。たしかにこの曲は優さんをトップアイドルに押し上げたチューンでもあるし、しかもその曲は彼女における、いわば‘代表曲’に他ならなかったりもする。しかしながらこの突出ヒット(オリコン最高7位、26.8万枚)以外にも良曲はあったりもする。なのにテレビのナツカシ系番組はどうにもこうにもその‘代表曲’ってのに拘る傾向がありきで…コレが原因で他ヒット曲があるにもかかわらず、それらのお披露目が長きに渡って出来ずにいるのぉ〜なんて懐アイドルちゃん達も多い…これまた彼等にとっての‘悲しき現実’だったりもするのでありまする。正真正銘の1発屋(←英語ではワンヒットワンダーね)ちゃんならともかく、複数のヒット曲がある方に関してはもうちょい代表曲以外の他曲にもスポットをあてて欲しい…そんな風に思ったりもするのである。

そんなワケでマニアックなこのブログとしては、早見優さんがアイドルとして活動中に‘ナンシー’以外で放った、というかそのヒット以前にカマしたあの1曲を…ぜひともレビュってみたいと思ったのでありまする。

さて、表題の「Love Light」は早見優さんのシングル第2弾として、1982年7月21日に発売された楽曲である。この時期の優さんは同年の4月に「急いで!初恋」でデビューをカマし人気も上々。新人賞レースで生き残るには非常に大切となってくる夏場に向けて更にジャンプアップを狙える楽曲をぜひとも!といったそんな頃合いでもあっただろうか。

そうした意気込みがあったのか…なんとこの曲は…

作詞:Pia Jackson 作曲:Jimmy Jackson

なる外国人?とおぼしき両作家による作品となっていた。このお方達…どなたなんでしょ、一体。なんだかいかにもテキトーに作ったっぽいお名前ってな雰囲気も無きにしも非ずで。むろん彼らのクレジットによる作品は、この表題曲以外には見当たらず…ってな状態なのでありまする。

かねてからニッポンにおけるアイドルポップスの世界では、日本人作家が外国人のようなペンネームを使い、いかにも「外国人さんによる作品でゴザイマス」と装うための…いわば箔付けによる方法なども使われていたもの。優ちゃんのこの楽曲に関しても、一部では誰か無名アーチストのカバーではないか?などと囁かれたものの…2009年になってもソレらしき確証は得られずで。一応は正真正銘のオリジナルって解釈に落ち着いているのである。この曲は元々、優ちゃんのファーストアルバム「AND I LOVE YOU」に全編が英語のモノが収録されており、好評を博していたことから日本語で…という流れになったそうな。

でもこの曲の作家…気になって色々とググってみたら馬飼野康ニさん説ってのも見つかったりで…ホントかしらん?

で、日本語バージョンにおける歌詞を作られたのは、優ちゃんの事務所(サンミュ)の先輩でもあった松田聖子さんにおける初期ヒットでもお馴染みの三浦徳子さんである。しかしながらこの訳詩(日本語詞)…コレがまたなかなか大胆素敵というか…いえ、別に歌詞の内容がソレっぽいってなワケではなくって、そのあしらい方が…って意味での大胆素敵加減なのでゴザイマス。

それでは、一体どこが‘大胆素敵’だったのか…そこら辺りをいつものようにガサ入れしてみようと思うのでありまする。

♪雨降る街角 ひとつの傘
 彼女とあなたを 見かけたのよ

ナンシーでブレイク後の優ちゃんは、それこそ太陽サンサンといったイメージで覆い尽くされた風情だったのだが、ソレ以前の彼女…実は「雨」がよく出てくるマイナー調イメージが先行していたのである。なんだか太陽がまぶしい‘ハワイ育ち’という特権をあんまり生かさないプロモが成されていたのが意外でもある。

なんといってもこの曲だって「雨降る街角」がご登場と相成っていたし、シングル第4弾「あの頃にもう一度」でも♪どしゃ降りの中〜とこれまた雨に降られるオンナを登場させ、マイナー調の楽曲で勝負させていたのである。

それにしても街角であなたと別のオンナが、仲むつまじく歩いている光景を見かけてしまう…このシチュエーションってのも、あの頃アイポにおける定番モチーフだったものでゴザイマス。

♪小さなこの胸は つぶれそうで
 雨に濡れたまま さまよい歩いたのよ

またもや雨に降られるオンナがキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!ようでゴザイマス。それにしてもなぜに初期の優ちゃんはこんなにも雨にずぶ濡れになるのがお好きだったのかしらん、ナゾ。

♪欲しいのは Love Light
 あなたの愛の陽ざし
 どうぞ気づいて Pick me up
 抱きしめて欲しいのよ

このチューンは優ちゃんも出演した「恋コロン髪にもコロンヘアコロンシャンプー」のTVコマーシャルとタイアップ。CM内ではちょうどこの部分がオンエアされていたものである。このCMをはじめて目にした筆者…「コレが優ちゃんの新曲か」という思いと共にタイトでカッコ良いそのアレンジに一瞬にしてZokkonn命(LOVE)状態になったもの。それこそベースの動きなどはかなりソウルフルな印象もありきで…傑作?とおぼしきその印象には期待で胸がガクガクするようなキモチになったものである。ちなみに編曲を担当されたのは萩田光雄氏である。

しかしそのCMではこの部分しか流されてなかったので、この楽曲は全体的にこうしたやや明るめのメロで構成されたポップスなのかと…ヘンな勘違いを起こしたりもしたのである。それこそ後になってラジオやレコードでちゃんと通して聴いてはじめてその‘マイナー加減’に気づかされた…この曲に関してはそんな‘回り道’をしてしまった筆者だったのでありまする。

♪Let me, let me be the one you love
 Let me be the one you need
 I’m like a little flower

♪Let me, let me be the one you love
 Let me share your joy and pain
 I’m like a little flower

でもってこの曲は遂に…大胆素敵な局面を迎えるのである。ソレがこの曲サビ部分なの、見てよ、ホラ!サビに英詞をそのまんま持ってきちゃってるんだから!こんな難技をフツーにカマせたのは…82年組あたりじゃ優ちゃんくらいしかおりませんでしたかしらん。訳詩をされた三浦センセイも優ちゃんのバイリンガルというウリを100%、いやソレ以上に生かすべく…にしたかったのね、おそらくは。ティーンがそのおもな購買対象だった当時のアイポでありながらも、サビ全編で英詞そのまんまを持ってきてしまうというスゴ技…これこそがこの表題曲における大胆極まりない素敵さ加減だったのでありまする。

それにしても当時、この曲を聴いていた筆者ったらば…優ちゃんの堪能かつなめらかなる英語に、なんだかとってもこムズカシイことでも唄っていたのかと思っていたけれども。今、このように見返してみると…あら?これまた随分とシンプルだったのね。(笑)

何の因果か…オーストラリアという、英語が第一言語として(一応?)存在する国で生息し、なおかつ就労まですることになった筆者。ローカルの会社で働いてみると意外とこのLet me〜Let you〜 という文法はかなりの頻度で使われ、また自分自身も使っていることに気がついたのでありまする。

Please let me know by return.
I will let you know later.

たしか金曜日の午後にも使ったがな。なんとも便利で使い勝手のよいお言葉なのでありまする。この程度のシロモノならば、中1くらいの文法能力でも充分に理解できそうなソレだったりもするのにぃ。この曲がヒットしていた当時、中学2年生という青春を謳歌しまくっていた筆者は一体なぜにサッパリコンコン状態だったのか。それこそ…

♪雨に濡れたまま

と唄った優ちゃんじゃないけれど…こんなことをふと思い出しているワタクシメの場合は、雨でずぶ濡れになるどころか、滝のような汗によりずぶ濡れになってる状態だったりもして。なんともおハズカシュ〜ゴザイマス。(笑)

この曲はオリコン最高38位、5.9万枚を売り上げてデビュー曲に続くヒットと相成った。ちなみにデビュー曲の「急いで!初恋」はオリコン最高36位、6.3万枚だったので、横ばいちっくな成績だったと言えるか。優ちゃんというと今では花の82年組の代表歌手の1人のようになっているけれども、デビュー1年目は決して上向き加減ではなかったのである。

「急いで!初恋」 オリコン最高36位 6.3万枚
「Love Light」 オリコン最高38位 5.9万枚
「アンサーソングは哀愁」 オリコン最高29位 4.8万枚
「あの頃のもう一度」 オリコン最高27位 4.5万枚

ほらね。いやはや…ナンシーを引っさげての1発が無かったらどうなっていたことやら。なんといっても「あの頃のもう一度」まではフツーに「おはスタ」(←B級アイドルの宝庫と言われた?)に出てきて唄っていたものね。

♪欲しいのは Love Light

お陽様よほほえんで!(←泰葉さんの新曲だったかしらん?)
まさにこんな状態の…どうにもスッキリ晴れ渡らない天候の1年目だったようでゴザイマス。

☆作品データ
作詞:Pia Jackson 訳詞:三浦徳子 作曲:Jimmy Jackson(1982年度作品・トーラスレコード)

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片想いをモチーフにしたアイドルポップスと言えば、それこそ星の数の如くたくさん存在したもの。ソレはあの頃ポップスにおける定番モチーフだったことは言うまでもないか。その中でもタイトルに「片想い」若しくは「片思い」と宛がわれたポップスもたくさんあったもの。例えば…

「夏色片想い」 菊池桃子
「片想いツイスト」 兵藤まこ
「片想いのX’mas」 高橋真美 
「HERE WE GO! 〜片想いからはじめよう〜」 姫乃樹リカ
「セシリア・Bの片想い」 山瀬まみ
「わがままな片想い」 松田聖子
「いちごの片想い」 岩井小百合
「あいにく片想い」 桑田靖子
「いつも片想い」 小林千絵
「あなたに片想い」 柳沢純子

などなど…こうして脳裏にポカリと浮かんでくるだけでもかなりの数に上ったりもする。それだけこのモチーフが定番、もしくはソレ以上の存在だったことが窺える部分でもある。

そのようなワケで今回はこの片想いをモチーフとし、なおかつタイトルに片想いをも宛がったという、あの方が放ったこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「片想いグラフィティー」は真弓倫子さんのデビュー曲として、1987年6月6日に発売された楽曲である。倫子さんの芸能界デビューのきっかけと言えば…

原宿を歩いていた時にスカウト

コレである。デビュー曲が片想いベースの定番ソングなら、デビューのきっかけも定番のソレだったようである。こうしたきっかけが元になり芸能界デビューしたアイドルは数知れず…それこそ故・本田美奈子さんも同じきっかけでのデビューだったと記憶するのである。しかもそのスカウト場所まで一緒だったような^^。やはりその身をどこに置いていてもキュートな女の子は目立つようでゴザイマス。

そのようなきっかけにより歌手デビューも決まった倫子さん。所属レコ会社はRVCに決定!ここはマッチこと近藤真彦さん、そして石川秀美さんや佐野量子さんなどのアイドルを抱えていたレコ会社である。そのレコ会社での記念すべき船出の1曲として選ばれたのが、作詞を三浦徳子さん、作曲を都志見隆氏が手がけたという表題曲…だったのである。

この曲のモチーフはこのレビューの↑でも触れたとおりに‘片想い’なのは言うまでもない。ただその‘片想い’をどのように描いているのか…そこら辺りがアイポファンにとっては興味深い部分なのかと思われ。

それでは早速、いつものようにガサ入れをしてみることにする。

イントロは実にさわやか風味がしこたま…涼しげなシンセ音などが駆使されており、それこそ青と白のさわやかストライプといった世界観が広がるアレンジである。風景的には渚通りの○○じゃないけれど、白いヨットが並ぶおシャレなマリーナやアートギャラリー、はたまた小高い丘の上で夏風に吹かれながら雄大な青い海原などを見下ろしている図…そんな夏独特の景観が実によく似合う雰囲気である。でも日本の海岸における松林と海の家…が似合うかというとそうでもなくって…やっぱり西海岸あたりの、青空と白い建物のコンビが映えるどこかおシャレなビーチ近辺?といった雰囲気がしっくりくるか。ちなみにこの楽曲における編曲を手がけたのは船山基紀氏である。

♪脱ぎすてた靴 波にさらわれ
 わたしは裸足で 歩き出すの
 
なんだか杉真理さんあたりの楽曲に出てきそうな風情の、絵に描いたような実に美しいシチュエーション。寄せては返す波と戯れながら…感傷ちっくな気分に浸る主人公様。そう…彼女はとあるオトコに恋している、すなわち‘片想い’の状況下にその身を置いているのである。

♪片想いグラフィティー きみの名前だけ
 青空に書き 抱きしめた そっとひとり
 片想いグラフィティー 思い出などない
 季節が過ぎてゆくだけよ ちょっとさりげなく

このサビ部分…ここの素晴らしさは三浦センセイによる歌詞もさることながら、都志見センセイによる玄人ちっくなメロ運びだろうか。特に♪きみの名前だけ〜の部分における3連符攻撃にはまいったまいった!ここでいう3連符とは…

2等分すべき音の長さを3等分した音符。2分音符を3つに分けた2拍3連音符、4分音符を分けた1拍3連音符などがある。

音楽におけるこんな技法である。コレをカマすことにより、メロが単なる♪タタタではなくなり…

♪タァ タァ タァ

と含みを持たせることができるのである。これによってメロに独特の変化を付けることが可能となったりもする。しかもメロによりキャッチーな印象を持たせることにもなり、実に便利で気の効いた小技というワケなのでありまする。それにしてもこういうのを文章だけで説明するってのはムズい。(笑)

こんな技法を使用したこの部分がまさにこの曲を聴く上でのポイントにもなっていたりもするのでゴザイマス。

それにしてもこのグラフィティーというお言葉。コレはもちろん英単語の1つであり、最近ではユニット名としても使われていたりもする。でも待てよ、その意味とは…

落書き。本来は考古学用語で、壁などに刻まれた古代の絵画や文字。

こんなんである。ニューヨークやらの街角で見かける壁一面に書かれたポップアートのような落書き…アレもグラフィティーの一部だったりもする。実はこちらメルボルンもそのグラフィティーとやらには大きな悩みを抱えてる都市だったりもする。ヒドイ場合になると住宅街における民家の壁が…なんてこともあったりで。その場合、大抵狙われるのは電車沿いのお家とか…目立つ場所に建っている家だったりもする。倫子さんのこの楽曲のように‘青空に描くグラフィティー’ならともかく…困ったものでゴザイマス。

♪でもね いいの メランコリーさえ
 今のわたし 好きになれるから

それにしてもこのお歌の主人公様はセンチメンタル?いえいえメランコリーな気分にドップリコンコンのようで。それこそ「センチメンタル・ジャーニー」(松本伊代)か「目をとじて小旅行(イクスカーション)」(中森明菜)状態?はたまた「ちっぽけな感傷」(山口百恵)か「危ない感傷」(伊藤麻衣子)状態なのか?

とにもかくにもこのお方は感傷気分なの。きっと片想いの切なさをソレはそれでそこそこ好きって思えて許容できる…ってな主人公様なのかと思われ。

この曲はオリコン最高19位、3.4万枚を売り上げて、デビュー曲としては上々の滑り出しを見せた。倫子さんがデビューした年度(1987年)は、それこそのりピーとか、立花理佐さん、中村由真さん、畠田理恵さん、仁藤優子さん、伊藤美紀さんなどが同期として存在したのだが、デビュー曲をトップ10に入れたのりピー(「男の子になりたい」オリコン最高6位)ですら一桁の売り上げ枚数(4.8万枚)だったこともあり、3.4万枚でもかなりの健闘だったと言える。しかも倫子さんのこのデビュー曲は「ビオグール」のコマソンとしてタイアップも付き、なおかつ日本テレビ「歌のトップテン」で話題曲コーナーとしてのご出演歴もありきで…デビュー当初はかなりの優遇モードであり、期待のニューホープだったことが窺えたりもする。ただ、ショートカットの髪型でお顔の雰囲気がのりピーのソレと似ていたことでのキャラ被り…そんな感は否めなかったか。

しかも好調だったのはこのデビュー曲のみとなり、後はシングルを出すことに低迷と…可能性を秘めながらもアイドル歌手としては花開くことなく、シングル5枚、アルバム1枚のみを残して終焉!となってしまったのが残念しこたまである。途中、ドラマ(「と・き・め・き・ざかり」など)のご出演もあったりで、アイドルとしてブレイクするチャンスはいくらかあったと思うのだが…。これ以降はあたかも…

♪季節が過ぎてゆくだけよ ちょっとさりげなく

といった感じで…そのお顔をテレビなどで見る機会がめっぽう減ってしまったものである。ちなみにご本人様はアダルティな方面でのご活躍を経て、現在も女優さんとして現役続行中のようでゴザイマス。でもまさかあの可愛かった倫子さんがソッチ方面専門の脱ぎ要員みたくなっちゃうとは…ちょっとショック〜だったのは正直なトコロか。

ってなワケで…大きく売れた売れないは関係なしに「いいものはいい!」と…この曲に‘片想い’でもしているかのように想いを馳せる筆者なのでありまする。(笑)


☆作品データ
作詞:三浦徳子 作曲:都志見隆(1987年度作品・RVC)

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70年代や80年代のアイドル達が放ったポップスには、その歌詞の中で頻繁に扱われる定番モチーフというものが存在した。例えば…

カフェ、駅のホーム、渚(海辺、ビーチ、ビーチサイド)、ヨット、星、月、太陽、学園(校庭、クラス)

などなど…ここら辺りが大定番だったと言えるだろうか。しかしながら、これにプラスしたいもう1つのモチーフ。そう、ソレが…

坂(さか)

だったのでゴザイマス。いわゆる‘あの頃ポップス’には坂や坂道の○○という舞台設定が非常に多かったもの。振り返る意味で、ちょっくらここで例を挙げてみることにする。

♪坂の上のカフェで〜「アルパシーノ+アランドロン<あなた」榊原郁恵
♪緩い坂道 錆びたバス停〜「青春のいじわる」菊池桃子
♪あの坂の道で〜「想い出のセレナーデ」天地真理/浜田朱里
♪いつでも坂の上から〜「硝子坂」高田みづえ

と…このように坂のオンパレード状態なのでありまする。これら以外にもたくさんあったかと思うのだが、全てを挙げているとキリがなくなっちゃうのでこのヘンにしておきますわ。思いついた方がおりましたらぜひコメント欄にてご教示下さいませ♪

まぁ、実際のところ‘坂’と言えばアイドルポップスよりも演歌の世界でより独壇場…だったりもするのだが。それにしてもかつてのアイドルポップスでは坂が大活躍だったようでゴザイマス。

そのようなワケで今回はこの坂にちなんだあの方のあの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「小さな決心」は中山忍さんのデビュー曲として、1988年11月2日に発売された楽曲である。忍ちゃんと言えば、ミポリンこと中山美穂さんの実妹として知られる方である。彼女はこんなフレコミにより鳴り物入りデビューを果たした方でもある。ただ、その割にはお顔の雰囲気などがミポリンのソレとあまりにも似てない…ってのが忍ちゃんデビュー当時における話題の的でもあったか^^;。

そんな忍ちゃんのデビュー曲は、作詞を森雪之丞氏、作曲は後藤次利氏というコンビにより作られたモノ。この楽曲はフジテレビのアニメ「名門!第三野球部」のEDとしてタイアップが付いた曲である。ただ、このチューンの歌詞を見るにつけ、そのアニメとはなんの関連性もなさげ…といった印象。おそらくこれは80年代後半あたりを中心に主流となっていた‘アイドルとアニメの抱き合わせ’系列で、要は単なるタイアップ狙い…だったのかと思われるのでありまする。この宣伝手法はアニメ本編とはなんの関連性もないアイドル楽曲を、ソレのOPやEDとして宣伝目的のためだけにオンエアする…というあの手口である。(笑)

さて、そんなこの楽曲、イントロの時点から…

♪積木の坂道 くずれ落ちたら
 塗絵の景色が ブルーに染まる

と…早速‘坂’がご登場と相成る。こうした歌詞を奏でるコーラスワークを練りこんだイントロがなんとも印象的である。レコード音源におけるこの部分に関しては忍ちゃんは歌っていない(←声が聴こえないの)ようである。おそらくは歌番組におけるナマウタでもこの箇所は、コーラスに合わせニコニコしながら‘口ずさむ’程度…だったのかと思われ。と思って気になってうpされてる動画で確認してみたら、口ずさむどころかニコニコもしてないみたい^^;。

イントロ早々にしてアイドルポップス王道風なノリ…というか、80年代後半の楽曲にしてはかなりスタンダード系というか、80年代前半あたりのアイドルポップスに顕著だったピコピコし過ぎない程度に適度にシンセが組み込まれている…という実に‘あの頃’的な匂いを放つ正統派なアレンジが特徴である。

そんなこの曲のテーマは…

好きな人に好きと言われたら泣きそう

こんな風にお初の恋に怯えまくる少女が主人公である。
まぁ!初々しいったらありゃしない…まさにウブウブ!のようでゴザイマス。それこそワタクシメなどは‘はじめての恋に怯えた感覚’がどんなだったか…今となってはソレを遡る方が困難な年齢になってしもうたのでありまする。(笑)

このテーマはもちろん、コレを唄った忍ちゃんがデビュー当時に持っていた雰囲気...

臆病で内気な女の子

それをイメージした作りになっているのは言うまでもないか。

♪坂を登った 落葉のカフェで
 きっとあなたは 待ってます
 廊下で手紙 渡された時
 驚いて 断れなかった

坂のご登場のみならず…学園までもがモチーフとして使われているという、いわば当時の人気モチーフ2種類がガッチリとタッグを組んだ作品となっていたようでゴザイマス。それにしてもこの娘…驚いた拍子に手紙を受け取っちゃった…レターを渡した彼的には「おっ!受け取ってくれたぜぇ!」と喜びいさんでる頃かしらん、おそらくは。

♪明日は逢いたくて 昨日へ逃げたくて
 今はまだ 好きな人に好きと言われたら
 泣きそう…

悩む悩む悩む…若き生娘のお悩みといったトコロなんだろか。う〜ん会いたい!でもちょっぴり恐くて逃げたいの…みたいな。(笑)

だけど自分が「好き!」と思ってる人から「好きだよ!」と言われることなんて…人生この先そうそう無いこと。だから今のうちに楽しんでおきなはれ…と肩でもポン!と叩いてあげたいくらいの悩みっぷり…と言えようか。それこそこんなの贅沢なお悩みでゴザイマスよね。だけどこうした想いは汚れてない、純真無垢な少女だからこそのお悩みとも言えたりで。かまきり夫人みたいな熟女くらいのご年齢になるとその獲物にどうやって喰らいつくか…ソレをフツフツと考えあぐねてる頃合いよね、おそらくは。(笑)

♪私 ぶきっちょだから 微笑み返せないし
 ただうつむいて あなた困らせる

80年代末期になってもまだこういう‘純情’を前面に出しまくったアイドルポップスがご健在?忍さんがデビューしたのは彼女が15歳の頃…その時代の女の子像ってのがコレ?若しくは作家のセンセイ方の妄想により描き出されたのがコレだったのか?いずれにしても今のご時世じゃ…このテのおキモチを抱く少女ってのは、その年齢層はグ〜ンと下がりまくってミルクティーン手前の小学生あたりなのか、もしかして。どうりでこういうお歌が現アイドル達によって唄われないワケだわな。(笑)

♪私 初めてだから 恋ってわからないし
 積木の坂でゆらゆらと めまいに揺れるだけ

自分がこの楽曲を初めて耳にしたのはまだうら若き20歳(ハタチ)の頃。晩秋の沖縄へ行くための飛行機に乗っていた時である。たまたまその飛行機内の「今月のおすすめ」だかなんだかって歌謡曲のチャンネルで流されていたのがこの表題曲だったのである。その放送でイントロに被さっていたアナウンスはもちろん…

「中山美穂の妹がデビューしました」

でありまする。ヘッドホンから流れてくるその歌声…ソレに関してはなんだかお世辞にも‘お上手’とは思えなかったものの、秋の風情を漂わすアレンジや歌詞、そしてメロが三位一体となっての攻撃、そして窓の下を覗けば夕暮れ迫る黄金色の大海原…おそらくはそんな雄大な景色が功を奏したのが大きかったのか…この曲にZOKKON状態になってしまった筆者だったのでありまする。筆者が20歳の頃と言えば…アイドルポップスから徐々に線を引きはじめていた頃。あれだけ溺愛していたアイポを、それこそ1曲として耳にしない…そんな日々だってあったのでゴザイマス(←今じゃ信じられないけど)。そんな時期にいた自分の耳を捉えて離さなかったこの曲…要はこのチューンこそ筆者をアイポの世界へと引きずり戻した1曲???…だったのかと思われるのである。(笑)

おそらくその理由は…

●ピコピコし過ぎない、アイポ黄金期を思わせる正統派アレンジ
●叙情的な歌詞
●忍ちゃんによる儚げなアイドル然とした歌声

これらだったか。80年代末期で正統派の雰囲気をこれだけ持っていたアイポってのはかなりの希少価値だったものね。

それにしても忍ちゃんの歌声ったらば…コレって裏声なのかしらん。仮に裏声じゃなく地声なのだとしたら…かなり特殊なお声とおぼしきソレのようにも聴こえてくるのでありまする。これ以前にも地声を封印して裏声勝負をカマしたアイドルさんはいたけれども、その殆どがバレバレ状態でゴザイマシタよね。だって唄ってる時と喋ってる時のお声にギャプっがあり過ぎちゃってさ^^;。だけど忍ちゃんのお声ほどその判別が非常につきにくかったりもするソレなのである。アソコにうpされてる動画を見る限り…う〜ん、どう聴いても裏声っぽいことこの上なかったりもする。しかもこの時はお声のお調子がすこぶる悪かったのか…鶏の首でも絞め上げたような、なんともか細く消え入りそうなお声。まぁ…

♪好きな人に好きと言われたら 泣きそう

という歌詞にはピッタリコンコンとハマっているには違いないけれども。

忍ちゃん的にも歌に関してはかなり不得手だったのかと思われ。なんだかよく分からないうちに歌手デビューさせられてしまった挙句の歌披露?忍ちゃん的にはそれこそ…

♪朝が来ても覚めない出来事 酷です…

そんな状況だったに違いないか、おそらくは。

この曲はオリコン最高18位、3.0万枚を記録。この時代のアイドルとしてはこれが精一杯といったトコロか。

忍ちゃんがリリースした楽曲は全部で8枚。これらの他に同じCBSソニー所属娘たちとリリースした…

●「天使たちのシンフォニー」楽天使 With 田山真美子&河田純子
●「リボン結びのWAKUWAKU」七つ星 With 田山真美子、河田純子、宍戸留美、Lips

などもある。ただ、中山忍名義でのラストシングルは1990年12月に発売した「ロマンティック」ということになっている。歌に関してはもうやらないかと予測(!?)されるので、ソレが正真正銘…泣いても笑っても最後のお歌ということになるのかと思われ。デビュー当時は↑でも書いたように‘臆病で内気な少女’といったイメージだった忍ちゃん。その割には現在でも女優さんとして現役バリバリ。映画祭などでは助演女優賞を受賞というスバラシイご経歴もあり、また最近では○ェミニーナ軟膏のコマーシャルでもお見かけしたりで…。臆病で内気どころか、頑丈で積極果敢なのが意外なのでゴザイマス。

☆作品データ
作詞:森雪之丞 作曲:後藤次利(1988年度作品・CBSソニー)

イメージ 1

さて、早くも5月に突入...って、あら?ついこの間「あけましておめでとうございます」って挨拶したばっかりなのにぃ。なんともまぁ…時の流れは早いものでゴザイマスよね。それにしても4月の声を聞いたのもついこの間だった…と感じるのは筆者だけなのかしらん。4月と言えば校庭の桜も咲き乱れ…なんてのは温暖化が著しい昨今ではひと昔前の話しになってしまったのだろうか。いずれにしても春爛漫の気候の中、枝いっぱいに薄ピンクの花を一斉に咲かせる桜ちゃん…これほどまでに日本人のココロをムギュっと掴んで離さない花ってのも他にはないだろう。

今年のお花見…コレを読んでる方々も充分に楽しまれ&ご満悦されたことかと思われ。ニッポンの歴史を振り返ってみると、お花見ってのはかつては貴族階級の特権であり彼等にとっては欠かせない行事の1つだったそうな。桜の樹の下で愛を育む若殿様と姫君…なんとも素敵にジャパネスクとなるシチュエーションでゴザイマスよね。

それはそうと姫と言えば…おりましたよねぇ、80年代アイドルにだって。今回はコレにコジ付けさせて頂いて、その‘姫’に関連する、あの方のこの1曲をレビューってみたいと思うのでありまする。

表題の「硝子のキッス」は姫乃樹リカさんのデビュー曲として、1988年2月3日に発売された楽曲である。リカさんと言えば、以前にもこのブログで記事にさせて頂いた、畠田理恵さん等と共にモモコクラブに属していた方である。1988年デビューという時期から考えても、モモコクラブの中期から後期にかけての主要メンツ(←西村知美さんやのりピーなどの少し後)ということになる。リカさんはそのモモクラに参加してからというもの、あれよあれよという間に破竹の勢いで人気者としてのし上がってしまったという、いわば鳴り物入り娘でもあったワケなのである。その勢いはそれこそ衰退の一途を辿り始めていたアイドル業界にとったら「待ってました!」とばかりの大本命。当時の業界では10年に1度出るか出ないかの逸材?などと大きく騒がれたとの過去記述も見受けられたりで。おそらくそういった下馬評はリカさんにおける…

●笑顔がキャワゆい、愛らしいルックス
●アイドル然とした元気はつらつとしたキャラ
●確かな歌唱力とリズム感

コレ以前のアイドル歌手達にはなかなか調子良く揃い踏み…とはいかなかったソレラを彼女は幸運にも実にバランス良く持ち合わせていたのである。これならアイドル産業全体がリカさんに多大なる期待を寄せたのも頷けるトコロか。

さて、そんなリカさんのデビュー曲は作詞を松本隆氏が、作曲を和泉常寛氏が手がけたというゴキゲンなポップス。それこそアイドル純度100%!と言わんばかりの、ケチの付けようがないお歌に品良くまとめ上げられているのである。リカさんはその素材が故に‘ポスト聖子’としての期待を大きくかけられていたのだが、そんなスタッフ側の期待や思惑が垣間見れるのが、作詞に松本センセイをお迎えした…という事実だろうか。しかもこの曲は映画版「めぞん一刻・完結編」の主題歌としてタイアップ…と実に用意周到なお膳立て付き。このデビュー曲が最初からソレに決まっていたのか否かは定かではないけれど、アイドルとしてはめずらしくキティレコードに所属が決定。しかもそのレコ会社は当時、そのテのアニメサントラを一挙に手がけていたトコロ…こう来ればアニメとタイアップを括り付けることなどは朝飯前やねん!といった図式に収まり、リカさんは実にラッキーな場所にその身を置いていた…ということになる。

そんなこの曲のテーマは…

もどかしいほど好き

コレである。例のアニメのストーリーに沿わせたであろうモチーフであることは容易に推測ができるのだが、そんな少女のトキメキを松本センセイがお得意とされていた‘ガラス’を小道具にしながら‘黄金のお言葉群’でラッピングしたのがこの作品…ということになる。

イントロに続いて間髪入れずに続くのはこの曲のサビ。

♪ガラス越しのKissみたい
 こんな近くて遠いわ〜

そう、この曲はアイドルにおける黄金の法則までをもシカリと押さえているのである。ここでいう黄金の法則とは、いわゆる‘王道路線’と呼ばれる作りであり、そのサビ部分が冒頭でいきなりカマされることを指す。この部分は上に記述ったアニメ映画宣伝のためのTVCMでも流された箇所。ここをリカちゃんはなんともまぁ!実に愛らしい…

天に突き抜けんばかりのロリータ声

でカマしてくれているのである。

♪ガラス越しのKissみたい
 もどかしいほど好きなの

この曲のメインモチーフ、速攻キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!(笑)

それにしても読めば読むほど…実によく出来た歌詞である。ガラス越しのキッス…たしかにこれほど近くて遠いジレンマ接吻は他に存在しないだろう、おそらくは。実はこの楽曲の歌詞…逸話ありだったりもするのである。当初の段階では♪ガラス越しのKissみたい〜こんなにそばにいるのに〜ウンヌンといった歌詞が予定されており、ファンクラブ会報にもそのように謳ってあったのは筆者も記憶にあったりで。しかしリカちゃんファンサイト様の記述によれば、その歌詞はレコーディング当日(1987年11月9日)に急遽変更をされた…らしい。まぁ、たしかに現存歌詞の方がどうみても語呂が良さげだったようでありまして。

それはさておき…このガラス越しのキッスとやらが何を意味しているのか…松本センセイはそこら辺りをジラしながらも…この後で徐々に暴いていくのである。(笑)

♪暮れなずむカフェの椅子に座って
 あたたかいミルクを飲んだ
 あなたは照れた顔で表の
 黙りこんだ街をみてる

当時のアイドルポップスにはお決まりだったモチーフもてんこもり。ガラスだけじゃなく、カフェやミルクもご登場と相成るのである。

♪少しだけ勇気だせばあなたの
 優しい手 包めるのにね
 友だち その見えない線から
 はみだせずに生きてるだけ

要は‘友だち以上恋人未満’という…例のヤキモキなあのシチュエーションである。まさに‘もどかしいほど好き’というキモチを胸の内でモヤモヤさせるお二人さん…なのである。

♪好きだって口に出せば 
 ガラスの壁はこわれる
 知ってるのに瞳(め)が合うたび
 視線を外らす二人ね

いや〜ん!お互い好きなクセになんで「好き」って言えないの?と叫んでも…自分自身にだって似たような経験がその昔…あはは。そのガラスの壁なんてホントは即効に壊してしまいたいシロモノだと言うのに!ティーン独特の照れや恥ずかしさが邪魔をしてソレができないのよねん。

♪背中合わせの時間が過ぎてく

友達…その見えない線からどうしてもはみ出すことが出来ずに、二人の間では時間だけがどんどんと…切なく過ぎ去っていくのである。それにしてもこういうウブウブな歌詞を読んでいると…なんだか体こと心ごと♪I’m flying〜とばかりに能瀬っちゃう、もとい、あの頃に戻っちゃうような…そんな気がしてくるのはワタクシメだけかしらん。それにしても切ないよなぁ、このシチュエーション。

こうして歌詞を追ってみると、レビュー冒頭でも触れた‘純度100%っぷり’ソレが手に取るようにお分かり頂けるだろう。当時の基準におけるアイドルポップスとしては完璧なまでの仕上がり。まさにポスト聖子として期待をかけまくられだったリカさんにはお誂え向きのデビュー曲だったように思うのでありまする。

でもって、この曲はオリコンにおける最高21位、売り上げ枚数は2.6万枚を記録して、この時代のアイドルとしてはなかなか好調なスタートを切ったのである。リカさんに関する特筆はやはりその三拍子揃ったアイドル性か。単に愛らしい見た目だけに留まらず、歌唱力もバツグンだった…ってのが業界において‘大器の到来’を期待させた理由だったのだろう、おそらくは。元々リカさんはこういった可愛いポップスではなく、ビートものをお得意とされていたらしいが、男の子をニンマリさせちゃうようなご愛嬌顔だもの…純度の高いアイドルポップスでデビューと相成ったのは当然の成り行きかと思われ。

それにしても21位どまりって一体なによ。この順位で寸止まる曲ってのも多かったものか、1982年に三田のピロ子さんがデビュー曲として放った「駈けてきた処女(おとめ)」もソレに同じでゴザイマシタっけ。でもこういう順位はまさに…

♪もどかしいほど〜

ってな位置でございまして。どうせならあの時に20位という名の‘ガラスの壁’をガシャンと砕き、トップ20殿堂入り楽曲として後世にその名を連ね続けてほしかったものでゴザイマス。21位どまりのアイドルチューン...他にもございましたらぜひともご教示をお願いっ!

それにしてもこの曲のタイトル「硝子のキッス」ではガラスが漢字で表示されているのに対し、歌詞中のソレは‘ガラス’とカタカナ表記だったりで。これにはどういう理由があったのか…松本センセイにぜひともお伺いしてみたい一件だったりするのでゴザイマス。

☆作品データ
作詞:松本隆 作曲:和泉常寛(1988年度作品・キティレコード)

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