コパンのうら

熊本県北部の山鹿市にあるちいさなフランス料理店「ビストロ シェ・ル・コパン」の舞台裏です。

天まで届け。

古い友人が急逝しました。

20年以上音信不通でしたが、わずかに残った細い友情の糸をたどって、熊本のわたしのところにも逝去のお知らせが届きました。

学校の同級生ではなく、パリ時代の仲間のひとりでした(わたしがシェフに出会う何年も前の話です)。みんな年齢や境遇はバラバラで(当時、20代前半から後半)、共通するのは、それぞれの目標を抱えてパリで暮らしているということだけ。修行仲間……とでも言えるでしょうか。当時、彼の地でともに学び、遊び、語り合った友人たちは、今ではあちこちに散在してそれぞれの道を歩んでいます。

当時のことをしみじみと思いだしたり、彼らの現在に思いを馳せたり、ましてや互いに連絡を取り合ったりすることもほぼ皆無となってしまった今(幸いにも、わたしはそのうちの幾人かとかろうじてつながっておりますが)、思わず過去へとタイムスリップさせられているこの数日間です。

……こんな事情ではありますが。

心のなかでは、すごく大事にしている時代、大切にしているひとたちなのに、その気持ちを伝えられないまま、こうしてずるずると歳を重ねてしまいました。

そして、心のなかで大切にしていたひとをひとり、感謝の気持ちを伝えられないまま、こんなに早く失ってしまいました。

遅すぎた、という胸の痛みは、これからもどんどん増えていくのでしょうか。それはしかたのないことなのか、それともそうならないために努力すべきなのでしょうか。

考えながら、生きていこうと思います。

以下、そのひとへのお別れのことばです。フランス語で思ったことなので、そのまま書きます(なぜかアクサン記号が文字化けする……)。訳しませんが、ご了承ください。


A T.H.

Il y a quelques jours, je me suis dit soudain que je n'ai qu'une photo de toi.

Et ton image est apparu dans ma tete.

Comme ca, sans raison speciale. 

Tu es dans le miroir. Tu appuies sur le bouton de l'appareil photo. On ne peut pas voir ton visage, cache par l'appareil.

Pourtant, je t'avais completement oublie depuis longtemps (je suis desolee...). Je n'ai meme pas cherche ton existence a SNS.

Ni dans Wikipedia.

Je ne savais pas ce que tu es devenu.

Ce jour-la, on m'a appris que tu es hospitalise.

Je pense souvent a toi ces jours-ci.

Et je me suis enfin apercue que tu m'as beaucoup aide a vivre quand j'etais jeune.

C'est trop tard.

Maintenant, je ne realise pas que tu t'en vas.

Je ne pleure pas.

Je ne te dis pas adieu.

Alors, on se voit en reve ? Si tu veux.

Ou bien a Paris ? Par hasard, dans le metro, encore une fois.




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