コパンのうら

熊本県北部の山鹿市にあるちいさなフランス料理店「ビストロ シェ・ル・コパン」の舞台裏です。

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Ne Touchez Pas La Hache.

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わたしは
どうやら、
リヴェットの
映画の
女性たちに、
抗いがたく
恋に落ちる
宿命みたいです。

今回は『ランジェ公爵夫人』
原題"Ne Touchez Pas La Hache"(斧に触るな)。
原作は19世紀の文豪バルザックBalzacの
"La Duchesse de Langeais"です。

ジャック・リヴェットは、
世界でもっとも「女を撮れる」監督のひとり、
と前々から感じてました。
『北の橋』のパスカル・オジェ、
『セリーヌとジュリーは舟で行く』のビュル・オジェ、
『美しき諍い女』のエマニュエル・ベアール、
そして、今作のジャンヌ・バリバール。

映画のなかの彼女たちの一挙手一投足に、
女の天真爛漫さ、魔性、狂気、はかなさ、一途さが
見事に表現されていて、ぞっとする一方で
ずるずると魅せられて、背筋がぞくぞくしてきます。
・・・こういうの、男子は「怖い」って思うのかな。
でもオンナってこういう生きものですよねー。

今作の舞台は、19世紀初頭、王政復古時代のパリ。
つまり、皇帝ナポレオンによる第一帝政、
ナポレオン三世による第二帝政の狭間に、
ほんの三十数年間だけ王政が蘇った時代の話。

社交界の華アントワネットことランジェ公爵夫人と、
ナポレオン時代の英雄モンリヴォー将軍の、
危ない恋の駆け引き。

極端から極端へ繰り広げられる激しい応酬は、
確かにこの時代設定だからこそ説得力を増しますが、
たとえ現代でも十分ありうる展開でしょう。
わたしは、一時ブームだったいわゆる「純愛」より、
こういう恋愛(←でもこれも見方によっては「純愛」よね)
のほうがはるかに好きです。

えへへ、DVDで三回観ちゃったー。
で、ひとつ疑問が。DVDのチャプター9で、
モンリヴォーがアントワネットを舞踏会へ
送り届けるシーンの、アントワネットのモノローグ。
あれって、BGMにカモメの声が入ってるから、
パリではなくマヨルカ島でのことばですよね?
日本語字幕ではそうなってなかったけど・・・。
もしそうだとすると、あれは彼女の「遺言」では?
・・・どなたか、真相をご存知ですか。
どうしても知りたかったので、
原作(仏語版)をアマゾンに注文しちゃいました。
映画の台詞は原作に忠実なんだそうです。

最後に、先日急逝された、モンリヴォーこと
ギヨーム・ドパルデュー氏のご冥福をお祈りします。
彼ならきっとお父上(ジェラール)を凌ぐ名優になれたのに。

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