コパンのうら

熊本県北部の山鹿市にあるちいさなフランス料理店「ビストロ シェ・ル・コパン」の舞台裏です。

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ランジェ公爵夫人2。

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たった今
読み終え
ましたー。
リヴェットの
映画
『ランジェ
公爵夫人』の
原作、
バルザックが
書いた小説
"La Duchesse de Langeais" (folio classic)。
映画を観てたおかげで
分かりやすくて
一気読みできました。
あーおもしろかった!

わざわざ原作を読もうと思ったのは、
映画を見てて疑問が生まれたから
(当ブログの10月23日をご参照ください)。

結局、問題のアントワネットのモノローグは、
原作ではモンリヴォーとの会話として、
ほぼ同じシーンで書かれていました。
そこにカモメの声をダブらせたのは、
監督リヴェットの独自の解釈によるのですね。
たぶん、アントワネットの運命が
ここで決まったことを
暗示させるためだったのでしょうか。
・・・すみません、観てないひとには
いったい何のことやら、ですよね。

映画では、ふたりの主人公の心の動きは、
表情、しぐさ、行動、会話などで
推し量るしかありません。
モンリヴォーがなぜ態度を豹変させたのか、
アントワネットはなぜ彼を弄び、
そしてなぜ急に愛に目覚めたのか、
映画ではさまざまな解釈が可能なのに対して、
小説ではバルザック先生が
その理由を一から十までぜーんぶ、
手取り足取り説明してくれます。
いやあ、もう「神様目線」ですねー、
そこまでひとの心を読んでいいのか、小説家。
でもまあ、映画の解説書を一読したように
気分がすっきりしたことは確かです。
ありがとう、バルザック先生。

いっぽう、リヴェットは「神様目線」を捨てて、
ごく客観的な視線で淡々と彼らを描いています。
そういうふうに、無理やりひとを感動させたり、
解釈を押しつけたり、啓蒙したりしないところ、
いいなあ、やっぱり、リヴェットって。

それにしても・・・、
モンリヴォー=世間擦れしてなくて、
駆け引きや計算高いのがキライで、
金や名誉より友情と愛が大事で、
本音をさらけ出す直情派で、
欲しいものは絶対に手に入れる肉食系で、
世界を股にかける冒険家&体育会系。

アントワネット=世間体ばかり気にして、
退屈しのぎに恋愛ゲームをするのが好きで、
友情と愛より名誉を重んじて、
媚態と詭弁の裏に本音を巧妙に隠し、
他人に愛されて、自分は自由でいるのが好きで、
パリの貴族社会の女王に君臨するセレブ系。

これって、19世紀フランスじゃなく、
現代の日本を舞台にリライトしてもおもしろそー。
誰か、書いてみてくれないかなあ。

※ 写真は、本文には無関係の、
イトヨリのポワレ、こがしバターソースです。

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