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基本的に私、シゲール千葉が「野球解説者用語を解説する」ブログです。

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阿部捕手の打撃も、村田内野手の打撃と同様、「安打性の当たりを放つ場合は“打つ前に”結果がわかる」部分があります。

彼は下半身でタイミングをとるタイプのバッターです。
イメージ 1















阿部のバッティングの連続写真ですが、彼の右足のステップは、高橋(現監督)のように膝を上げて一本足になるような感覚はありません。
投手側にスパイクの底を見せるような、ともすれば「ギッコンバッタン」的な足の上げ方でステップします。
特筆すべきはグリップの位置で、ステップした足が着地するまでほとんど高さが変わらず、非常にシンプルにバットが最速でボールを捕らえに行きます。

投手によって少し変えているような印象もありますが、基本的に「ギッコンバッタン」ステップが出来ている時が最も“さぁいらっしゃい!”状態でボールを迎えられ、強烈な当たりをする確率がグンと上がるんです。
なので、ナイター中継をセンターカメラから撮った画で観る際は、阿部の右足の底が見えるカンジでステップしてる時に痛打が出ます。 本当です。 騙されたと思って騙されてみて下さい^^;

阿部と言うと、逆方向へも長打が出ますし、“ツイスト打法”などと言われる腰を逆に捻って遅い球に対応したり、右手一本でもライトスタンドに運んだり、相当に天才的なバッターなのですが、何と言っても上の連続写真のような、ゆったりとしたステップからの強烈な当たりがライトに飛ぶ打撃が阿部の真骨頂でしょう。
大きなスイングアークは打球に余計な横回転が掛からず、飛距離が出ます。
2001年にプロ入りしたこともあり、「21世紀を代表する捕手/バッター」と言って差し支えないでしょう。

さて、

その阿部捕手の2016年シーズン。

規定打席には達しませんでしたが、.310の打率を残しました。
彼のポテンシャルからしたら物足りない数字です。
首の痛みから本来のスイングが出来ず悔しい想いをしたでしょうが、これもまた捕手を長年やってきたツケです。

今季は「捕手に戻る」と言いながら、結局は一塁手としての出場しかありませんでした。
彼は捕手です。
私が冒頭から阿部捕手と表記しているのは強い願望です。
阿部自身も「キャッチャーをやってるほうがバッティングも感じが掴める」的な発言をしています。この感覚は、キャッチャーを経験している方なら何となくイメージが湧くのではないでしょうか。
キャッチャーと言うのは、投手を含む9人の野手の中で最も多くボールを受け、投げるポジションです。 即ち、疲労もしますが、最も「“野球をやってる”感が強い」ポジションです。 
彼は、ピッチャーの強いボールをいっぱい受け、返し、
そして打ちたいんです。

阿部が一塁手を務めている時、ピッチャーからの牽制球を返す場面を見ますよね。
その際、キャッチャー出身にしては大きく右手を引いてゆったりと、しかし強めの球を投手に返しています。
「ゆったり引いて、強く返す」。
このタイミングが非常に打撃時のタイミングの取り方に似ているんです。
これは、キャッチャーを務めている時も同じです。
阿部は、試合中ずっと「野球をやってる実感」を以って打席に入りたいんです。
彼のキャッチャーへのこだわりは、自分勝手なモノでは決してありません。
キャッチャーをやることで自分の打撃を維持できることを、
彼自身が一番よくわかっているからなんです。

阿部は来季、38歳で開幕を迎えます。
今の時代のプロ野球、38歳は決して「じいさん」ではありません。


ぜひとも阿部には、

「キャッチャー・阿部」としてグランドに立ち、

誰よりもたくさんボールを受けてボールを投げて、

そして阿部らしい打撃を見せて欲しいものです。

「ギッコンバッタン」のステップで。

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