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岡田JAPAN、PK戦で散る

FIFAワールドカップ南アフリカ大会第19日は629日、決勝トーナメント1回戦の残り2試合が行われた。
 
ともに初のベスト8をかけての戦いとなったパラグアイ(F1)vs日本(E2)は、延長戦でも両軍点が入らず、準々決勝進出チームはPKで決めることになった。
 
後蹴りの日本は3人目の駒野友一(磐田)がクロスバーに当てて失敗。先蹴りのパラグアイは5人全員が成功し、5度目の挑戦でついにベスト8進出を果たした。
自国開催だった2002年以来2度目のベスト16入りを果たした日本。岡田武史監督が就任当初、「ベスト4を目指し、世界を驚かす」と公言はしてみたものの、今年に入ってからはふるわない戦いが続き、サポーターからはブーイングを浴びるなど、大会前はほとんど期待されていなかった。
しかし、大会直前の欧州合宿で守備重視の布陣に変え、“理想”より“現実”へかじを切ったイングランドとの親善試合で、敗れはしたものの善戦したのをきっかけに、チーム全体に手応えが伝わった。
 
W杯グループリーグでは、カメルーンに1-0、オランダに0-1、デンマークに3-1という成績。21敗の勝点6で、E2位となった。フィジカル面で日本より勝る相手ばかりだったが、運動量で日本はひけをとらなかった。
パラグアイは日本同様、飛び抜けて大柄な選手はほとんどいないが、南米ならではの高いテクニックを誇るチーム。南米予選ではブラジルとアルゼンチンに勝っている。そんな相手とも最後まで互角に渡り合った。
PK戦は運としかいいようがない。日本はこれまでの国際Aマッチで、PK戦までもつれた場合は45敗だった。国際Aマッチ以外だと、2000年のシドニー五輪の準々決勝、米国戦で中田英寿(当時ローマ/イタリア)PKを外して決着がついたのが記憶に新しいが、今回の駒野についても、彼を責める人は誰もいないだろう。
岡田監督によると、遠藤保仁(ガンバ大阪)、長谷部誠(ヴォルフスブルク/ドイツ)、駒野、本田圭佑(CKSAモスクワ/ロシア)という順番は、練習で成功する確率の高さに則ったという。個人的には遠藤が彼独特の“コロコロ”で蹴るのかドキドキしたが、右隅にズドンと決めた。長谷部と本田も重圧の中、欧州で修羅場を経験したからこその落ち着きがあった。
“悲劇のヒーロー”となった駒野の肩を、片方が松井大輔(グルノーブル/フランス)、もう片方が阿部勇樹(浦和)といった同学年の選手たちが抱いた。松井は駒野以上に泣いていた。4試合ともゲームキャプテンを務めた長谷部は「誰のせいでもない。それ(PK)までに決着をつけられなかった自分たちのせい」とかばった。
いつもは飄々としている遠藤も泣いていた。「あいつが泣く姿なんて、初めて見た。よっぽど悔しかったんでしょう。でもよく頑張った。負ける気はしなかった。PKだけはしょうがないと父の武義さん(63)
阿部の父、勝夫さん(63)「最後のPKは勇樹に蹴ってほしかった。駒野選手は外してしまったが、それは彼の責任ではない」
本田の大叔父で、1964年の東京五輪カヌー代表の本田大三郎さん(75)が、これだけの長いコメントを寄せてくれた。
「日本はチームワークで勝負すれば大きな力を発揮すると思いました。桜の木は全体では美しいが、その花一つ一つまでが美しくならないといけない。私の母、タキ(圭佑の曾祖母)は『人間は一生過ごして身の自慢』と教えてくれた。人生の一時の華やかさで一喜一憂してはいけないということ。圭佑は好むと好まざるとにかかわらず、このW杯で世間の注目を集める立場になった。サッカーをやめても、努力を怠ることのできない運命を背負った」
 
日本代表は7月1日、関西国際空港に帰国した。田中マルクス闘莉王(名古屋)は病気で倒れた父を見舞うために故郷のブラジルへ先に移動している。
記者会見では、岡田監督から「今野が最後に何かやりたいことがある」とムチャぶりされた今野泰幸(FC東京)が、「集まれ〜」と闘莉王のものもねをした。味をしめた岡田監督ははさらに暴走し、今度は「森本が南アフリカの歌を歌うらしいんで」と森本にもムチャぶり。大会期間中に本田と中村俊輔(横浜マリノス)が誕生日を迎えたときに森本が「ア〜オ〜」歌ったという南アフリカ風? の奇妙な歌を披露したり、会場は爆笑の渦にのみ込まれ、このチームの結束力を示していた。
その後の選手ごとの囲み会見では、PK戦の5人目が闘莉王だったことが明かされた。
 
闘莉王、阿部、松井、駒野、今野、大久保嘉人(神戸)といった、アテネ五輪に出場した世代が中心となっていた今回のメンバーだが、2014年のブラジル大会に向けては、本田、岡崎慎司(清水)、長友佑都(FC東京)、内田篤人(鹿島)、森本といった、北京五輪に出場した世代が引っ張っていく番だ。
エースも世代交代。今大会での出場がオランダ戦の26分間のみだった中村俊が代表を引退する意向で、次の背番号10は本田がつける公算が高い。
ブラジルも南アフリカ同様、南半球にある。つまり6〜7月に行われるW杯は、季節的に夏ではないので、試合途中で足が止まるおそれが少ない。事実、今回の日本は最後までバテなかった。ということは、もし出場権を獲得したら、また期待していいのかな? 韓国も16強に進んだし、懸念されたアジアの出場枠「4.5」からの減少はない。
岡田監督は退任の意向。次の代表監督は、やはり日本のサッカーを熟知している外国人が有力だ。

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2010/7/2(金) 午後 7:20 Ayu

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