医療問題

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ドクヘリ

今月は、ドクターヘリが2件。こちらに緊急依頼があってからは本当に到着が早く、すぐに各部署に連絡をとり、ドクヘリ対応してくれます。私もドクターカーに飛び乗り、病院のすぐ隣にある公園でドッキングし、状況に応じて必要があれば手術室へ直入します。千葉県内は飛んでから10〜15分で到着できます。心臓血管外科領域は特に、数分が生死をわけることもあり、われわれも痛いほど経験しているだけに、何とか、ドクターヘリ使用の垣根を低くしたいと思っています。

信頼関係

心臓血管外科手術は、他の手術と比べるとハイリスクであります。虫垂切除(いわゆる盲腸)でもいろいろとリスクがあります。ひどい虫垂炎の場合には時に、腹腔内膿瘍を来たしたり、大腸切除となることもあります。ですから、どんな手術でも、行う前には脅すわけではありませんが起こりうることを十分お話し御理解していただく必要があります。それがわずかな確率だとしてもです。合併症の話を聞いて、手術することを見送る方も中にはいらっしゃいますが、まずは病気を放おっておいた場合のことも十分お話し御理解していただくしかないと思っております。心蔵血管外科手術はほとんどが人工心肺を使用する手術となるため、いわゆる生理的でないことをするのでそれが体への負担・侵襲を大きくします。手術の種類、大きさによりその負担・侵襲も大きくなりそこから這い上がれない方もいます。心臓血管外科の手術の場合は目の前で亡くなる方もあるのです。ですから、手術前には十分な説明の上、すべてを御理解していただきすべてをまかされたときだけに更なる治療(手術)に進むことができるのです。御家族の方、御親類の方で一人でも手術に反対されたり納得されない方がいる場合には、たとえ御本人が関係ないと言っても白紙に戻します。医療は医師と患者とその御家族との信頼関係に基づく共同作業なのです。そこでわれわれは最善の治療を提供し、時には御家族の協力も必要となるときもあります。医療側に問題があり、ことが起こった場合には当然包み隠さず御家族に説明するべきでしかるべき対応をしていただくしかないですが、時に力及ばず残念な結果となることもあります。御家族の胸中はお察し申し上げる一方、患者さん自身のためにも、患者さんがよくここまで頑張ったねと思っていただけるような信頼関係が必要なのです。

日本の心臓外科医(2)

心臓血管外科専門医認定審査に、今年から手術実技が加えられることとなった。車の運転でも実技試験があるのに、人の命を預かる外科医に実技の審査が初めて加えられることとなった経緯には、皮肉にも患者さんの犠牲があってからです。
自分の進路を決めるとき、私自身も臨床外科医になるためには大学に残っては難しいと思い大学を飛び出した。大学を飛び出したいわゆる大学の医局に入局しなかったのは、その当時数人であったが少しの不安はなかった。今で言う、臨床研修指定病院で、外科手術が日本でもトップクラスの病院で研修した。当然最初の2年間は救急外来は2〜3日に一回、内科・小児科・産婦人科の基礎研修も行った。小児科では一人で病棟マネージメントを行い、お産は約60人もの赤ちゃんを取り上げた。いろいろな科とのかかわりで、外科医としてのたちいちがわかってきた。医師として初期研修はその後の医師としての振る舞いをも左右すると行っても過言ではないと思っている。大事な大事な期間なのです。大学でもすばらしい研修ができ、医局によっては海外で修練されて研究も臨床もすばらしい先生は多くいらっしゃいます。様はどういった研修や進路をとるかは自分自身でどうにでもなるはずです。ただ、外科医は医師免許を持っているだけで、患者さんにメスを入れることが許されているだけで、患者さんのことを考えればおのずと自分のやるべきこと、進むべき道がわかってくるはずです。それを信じて進むしかないと思っています。F1ドライバーはすばらしい能力・技術を持ち世界でも一握りなのです。当然このような先生に手術してもらえれば言うことなしでしょう。私の目指すタクシードライバーは、安全・快適にかつ正確に手術を行える外科医で、それでもまだまだ程遠いレベルなのです。
日本の現状としてそのタクシードライバーさえ、一握りなのです。

日本の心臓外科医(1)

厚生労働省が心臓外科手術件数の施設基準を定めてから、いろいろその”手術件数”に対しては議論されてきました。日本には心臓血管外科を標榜する医師・病院が多くありすぎて、当然患者さんも分散してしまいます。手術をしていない心臓外科医はごまんといます。また昨今の症例数うんぬんでだけで病院に優劣をつけるのはどうかと思いますが、症例数だけではないことをマスコミには理解して欲しいと思います。つまり実際の中身はあまり取り立たされることは少なく患者さんの術前状態や緊急の率を踏まえての成績の評価が必要なのです。全身状態の悪い患者や緊急症例などは当然重症例も多く、そういった患者さんを手術すれば当然成績(死亡率は高く)は悪くなるでしょう。ですからある一定の年齢以上、合併症を持っている患者さんを受け入れる施設は実際の話少ないのです。患者・家族が希望してもです。しかし、患者・家族は外科医が”手術適応がない”といってしまえばそこではそれ以上の治療は望めないのです。
当センターには、他の施設で断られた患者とその家族が多く訪れます。当然手術をしても術後は患者・家族もそうですがわれわれも厳しい戦いを強いられることは、実際少なくはないです。しかし、そういった患者の術後管理を多く行なってきましたが、今、目の前にいる患者にこういったことが起こりそうだとか、ここを乗り切れなければ今ある最新の医療をもってしてまでもどうにも成らないこともあったり、逆にここさえ乗り切ればその後は少し時間はかかるかもしれないけれど必ず元気になるという感覚はわかります。
高度な専門技術が必要な手術や術後管理は、症例数がすべてではないですが熟練度つまり場数を踏むことは重要なことなのです。
日本も欧米、ほかのアジア諸国の病院と同じように年間少なくとも1000例以上の症例をこなす、センター化したシステムで熟練した心臓手術チームを作る必要性があるのです。

よき臨床医(1)

昨今の、日本国民の医療あるいは医師に対する評価の目が厳しくなり不信感は凄まじい。昔から、日本の医学教育は、みんなが望んでいる臨床医を育てるのでなく、医学研究者を育てることに焦点があてられてきた。やっとのことで、去年からマッチングによる臨床研修指定病院での初期研修が義務づけられたが、どこの病院で初期研修するかで大きな違いがまだあるため、学生たちも自分の初期研修を行う病院選びで、みんな全国の有名な研修指定病院を見学・実習を行って自分の納得する病院を選んでいるようである。大学の教授も、特に外科系では研究や論文の数だけでなく、本当に臨床経験豊富な若い教授を立てる大学病院が増えてきたのもそういった流れからきたものであろう。
患者の気持ちを理解し、臨床医学の知識と技術を兼ね備え、命を安心してゆだねられる臨床医でありたい。
私は、大学卒業後はただひたすらよき臨床医になることをめざして優れた研修場所をもとめ、大学の医局には所属せず飛び出した・・・。

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