F&Lシカゴのブログ・・・靴屋のつぶやき

足のサイズを計測する、ちょっと変わった靴屋の感じたことです。

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千葉市中央区で、足のサイズを計測する靴店を営業している、
 
F&Lシカゴの日原健一(ヒハラケンイチ)です。
 
 
 
 

「10,000円から20,000円くらいの、手ごろな靴も、F&Lシカゴで買ったんだけど、
 
いつのまにか、履かなくなって・・・・
 
値段は高いけど、この靴が、やっぱり履きいい。
 
他のメーカーの靴だと、タコがつらくて・・・・」
 

お客様が、そう言って、こちらの靴をお求めになりました。
 
イメージ 1
 
              http://www.fandl-chicago.shop-site.jp/l-finnComfort.html
 

値段は、安くありません。
 
見た目からすると、「なんで、こんなに高いの?」 って、思います。
 

でも、ちゃんと理由があるんです。
 

この靴の中には、こんな中底が入ってます。
 
イメージ 2
 
 
 
 
アップにすると、こんな感じ。
 
 
 
 
イメージ 3
 
 
 
 
さらに、アップ。
 
 
 
 
イメージ 4
 
メーカーのロゴの右側に、マークが3つ並んでるのが見えますか?
 
これは、靴の材質・素材を表示してるマークです。
 

一番左は、
 
靴の表材・アッパーが天然皮革でできている、という意味です。
 
靴の下のマークは、動物の体から、革をはいで、広げてるイメージです。
 
動物の、4本の足の形が、わかりますか?
 

真ん中は、
 
ここにも、動物の体から、革をはいで、広げてるマーク。
 
靴の裏材・ライニングや、中敷が、天然皮革でできている、という意味です。
 

一番右は、靴の底材、
 
動物のマークでなくて、ダイアモンド型。
 
底材は、天然皮革ではありませんよ、という意味です。
 
 
靴の表材・アッパーと、裏材・ライニングと、中敷が、
 
天然皮革で、できていることになります。
 

つまり・・・・・・・・人間の足にさわるところは、すべて天然皮革。
 

ふつう、革靴って言うと、表材・アッパーは、天然皮革ですが、
 
裏材・ライニングは、布だったり、合成皮革だったり、ビニルだったりします。
 

ビニルの肌着って。。。。。。。。。。。。
 

人間の足、肌と接しても、一番ストレスの少ないのは、天然素材・・・・天然皮革です。
 

裏地や中敷にも革を使って、革で、足をつつむ・・・・・・・・・
 
普通の革靴に比べて、2倍、3倍の革を使ってるので、
 
どうしても、お値段は、高くなってしまいます。
 
その分・・・・・というか、
 
それ以上に、足はリラックスして、無理なく歩けます。
 
タコにも、負担が少ないようです。
 
 
 

お客様は、こんなことも、ポツリと。
 

「手ごろな値段の靴だと、足が臭くなるような気がする。。。。。」
 
 
汗には、2種類あります。
 
ひとつは、体温調節のための汗。
 
汗が蒸発することで、体温を下げます。
 

もうひとつは、緊張した時にかく汗。
 
手に汗にぎる とか わきの下に冷や汗をかく、精神的な汗です。
 
この汗は、臭いがあります。
 

裏地がビニルの靴って、ビニルの肌着って。。。。。。。。。。。。
 

もしかしたら、ビニルや合成皮革で、足・肌が包み込まれて、
 
足が緊張して、ストレスを感じて、におうかもしれません。
 
 
 
素材について、もうひとつ。
 
中底を、裏返しました。
 
 
 
イメージ 5
 
 
 

コルクの粒を固めて、中底の土台にしています。
 
コルクは、人間の体に対して、
 
固すぎずに、しっかり支える、 柔らかすぎずに、足の動きに合わせて曲がる、材質です。
 

固すぎず、柔らかすぎず、ちょうどいい、固さを持っています。
 

コルクの粒と粒の間に、微妙な空気のすきまがあるので、
 
夏は、通気性があって、足が蒸れにくい。
 
冬は、空気があるので、ひんやりしにくいのです。
 
しもやけで困ってる方にも、好評です。
 
 
 

素材の次は、中底の盛り上がり。
 
 
イメージ 6
 
 
 
 
 
 
イメージ 7
 
 
 
 
履いていただくと、すぐに感じるのですが、
 
中底が、平らでなくて盛り上がって、立体的にできています。
 
土踏まずが、盛り上がって、足の裏から身体を支える、
 
かかとは、くぼんで、包み込むようにできています。
 
 
 
足の裏を、きちんとサポートすることで、
 
ひざや、股関節や、腰が、楽になるように、
 
いつのまにか、まっすぐに立てるように、できています。
 
 
 
医療の分野で、使われるノウハウです。
 
 
 
医療の分野では、こんな中底を、足底板(そくていばん) と、呼んで、
 
外反母趾や、へんぺいそくの、治療にも使います。
 
 
 

足底板(そくていばん)は、元は、ヨーロッパ・ドイツの技術です。
 
 

実は、足底板には、悲しい歴史があります。
 
 
 
 
ドイツは、自分の国の領土を戦場にして、何度も戦争を経験しました。
 
昔の戦争は、ミサイルとか飛行機でなくて、「歩兵」 歩く兵隊が、主力でした。
 
歩いて、敵の陣地を占領することが、戦争に勝つことでした。
 

戦争に負けたら、自分や家族の命が、なくなるかもしれません。
 
始まったら、生きるためには、勝つしかありません。
 
そのためには、一人でも多くの兵隊、歩兵が戦場に必要です。
 
 

戦争でケガをして、歩けない兵隊を、一日でも早く歩けるようにして、戦場に送るために、
 
あんまり歩けない兵隊を、少しでも長く、歩かせるために、
 
一人でも多くの兵隊を、戦場に送るために、
 
 

生き残るための、技術でした。
 
 
 
自分の国の領土で戦争になったので、一般市民も、戦争で足を怪我して、
 
リハビリの為に、足底板が使われました。
 
 
 

悲しい戦争の副産物。
 
 
 

いろんな試行錯誤、時間と手間をかけた答えが、足底板です。
 
 
 

そんなこんなで、材料とノウハウが、ぎっしりつまってるので、値段は、35,700円です。
 
買う時は高いけど、それなりの価値があります。
 
 
 
 
 
「値段の高い靴は、やっぱりちがいますね。」
 
これも、お客様の言葉です。
 

靴の値段は、正直です。
 

どうぞ、実物を、お試しになって下さい。
 
 
 
 

今回は、長かったですね。
 
ここまでお付き合い、ありがとうございます。
 
 
 
 
 
 
 

明日 26日(月) お休みさせていただきます。
 
あさって 27日(火) 営業します。
 
 

 

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閉じる コメント(2)

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なるほど,そうだったんですね!
しかし、長い。後日もう一度、連載スタイルで書くと良いと思います。 削除

2011/12/25(日) 午後 5:21 [ dwipa大阪 ] 返信する

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dwipa大阪 さん、コメントありがとうございます。
アップしてから、自分でも長いと思いました。 次は、連載スタイルにします。

2011/12/25(日) 午後 5:29 [ chi*a*osh*se ] 返信する

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