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管理者の役割を考えるとき、SMPQCDをポイントにします。 SはSAFETY、安全です。 作業における作業員の安全の確保です。危険な作業がある仕事場の場合は特に必要で、あらかじめ作業場の危険を指摘し、その予防策を講じておく訓練=危険予知訓練(KYT)の実施と、整理、整頓、清掃=3Sの徹底も有効です。 MはMORAL、モラル、つまり士気です。 仕事に対して熱心に積極的に取り組むよう、動機づけをします。意見を聞き、あげた成果を認めて褒め、あるいは犯した失態や失敗を叱り、次には成果をあげるように激励し、結果への評価に対応したリアクションをします。また、価値観を示し、行動規範を示します。 PはPRODUCTIVITY、生産性です。 一人あたりの生産性を高めるために、部署員の技術の向上を図り、作業工程を改善する工夫をし、さらに新しい技術の習得や開発を促します。また作業手順書や要領書、マニュアルを作成し、これを利用して、作業の標準化を図り、個人による作業効率=生産性のばらつきを減らします。 QはQUALITY、品質です。 蓄積できた知識やノウハウを後輩に公開し教育し、仕事の質を保ち、向上させます。また部署内や部署間での知識の交換を促し、時には文書化して手順書や要領書などにし、質の維持と向上のための部署のマニュアルを作成して、部署内、会社内での情報の共有化を図ります。 CはCOST、コストです。 全体の生産性を高め利益を確保するために、コストを管理し、材料の使い方を工夫し、手順や工程を工夫して短縮するなどし、改善をして無駄な出費やエネルギー及び資源の浪費を減らします。労務管理も行い、効率の良い人員配置を行ったり、残業を減らしたりして、労働コストの削減も図ります。 DはDELIVERY、納期です。 決められた納期に製品が納まる、あるいは期限までに作業が完了して次工程にリリースする、そのための仕事のやり方や方法を決め、部署員に何をすればよいか指示を出し、プロセス=作業工程を管理し、さらに納期を短縮するための工程の改善を行います。 以上が管理者の基本的な管理事項とされる項目です。士気を高めることで生産性が上がります。その一方でプロセスで発生した危害が人に及ぶと事故になり労働者の安全が脅かされますが、これが製品に及ぶと品質問題になり不良品につながり、食品ならば消費者に危害が及ぶこともありえます。 管理者は毎日現場に立ち、現場を見て回り、現場で発想し、行動することを基本にします。ISO9001:2000の、8.2.3プロセスの監視がこれにあたります。 そして自分の価値観を伝え、褒め、叱り、教え、学び、意見を聞き、影響を与えて、部署全体の質を高め、現場で成果を出し、会社全体の目標の達成、目的の達成に貢献するのが管理者の任務です。 「現場責任者は現場ではトップである」という意識をもって、積極的に責任を果たします。 管理者の最初の仕事は、自分の部署が成果を出せる作業環境をつくっているかを確認することです。成果を出せる作業環境の条件は、5S=整理・整頓・清掃・清潔・躾(習慣づけ)が出来ているかです。少なくても3S=整理・整頓・清掃は完璧にしましょう。 食品安全の場合は7S=整理・整頓・清掃・洗浄・消毒・清潔・躾(習慣づけ)と言われます。 では自分のSMPQCDを記述して整理してみてください。
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