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危害の洗い出し
危害の洗い出しは、まず製品と工程に関するあらゆる情報の網羅から始めます。
工程似関する情報の洗い出しは、工程ををプロセスに分解して書くことから始めます。ひとつのプロセスは一人で同時に直接管理できる範囲までです。部署ではありません。例えば、原料受入でひとつ、原料保管でひとつです。
プロセスが分解できたら、それぞれのプロセスに関連する情報を書き出します。前工程からのインプット、その他のインプット、処理方法とその条件、処理する場所の環境・施設、処理をする要員数と責任者、処理に使う設備や器具・道具、処理のために必要な情報、次工程へのアウトプット、その他のアウトプット、帳票類などです。
次に製品特性を分析し、フローダイアグラムを作成し、工程の段階と管理手段を記述し、関連する法令・規制を特定し、それらの情報を元に、危害の洗い出しをします。
分解したプロセスごとに可能性があるなしに関わらず、生物的、化学的、物理的の、あらゆる危害を書き出してます。そしてその危害について可能性を評価し、検討を加えてその検討コメントを記述します。
危害分析は合理的に
こうして洗い出し、可能性を評価した危害について、可能性のあるものを抽出し、分析を行い、評価判定をしなければなりません。その分析・評価は合理的で客観的でなければ、主観的恣意的な判断に陥ってしまいます。経験的な評価では不確実です。主観的な影響度の評価も不確実です。
合理的な分析をするためのルールがあります。それは、洗い出した危害について発生の頻度を指数で評価し、ディシジョンツリーを用いて客観的論理的に管理と制御の必要性と重要性を評価し、オンラインでの制御が実行可能かを評価して判定するという手順です。こうした合理的な評価方法は過剰投資も阻止します。
文書化と記録は最小限に
ところで、システム化イコール文書化だという認識が広まっているようですが、これは間違いです。システムには手順・基準・責任・記録が必要ですが、これをすべて文書にしろということではありません。文書は最小限でつくります。
多すぎる文書・記録はシステムを阻害するからです。そこで、まず今までのシステムをチャート化し、現状で使用している基準書や帳票類を調査して、使えるものは少し手直しして使い、今までのシステムをあまり変えずに、危害管理のシステムを組み込んでシステム全体を再構築するのです。必要最低限の文書化と記録で、システム化するということです。(つづく)
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