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「春は曙」
これしか知らないけれど、この言葉が浮かぶと、
春の早い夜明けの空が、山並みの向こうに見えるきがする。
国語のテストだった。
勉強をほとんどしないので「思いついた答え方」は
作品と著者名の字の数を足すと7文字。
対になって出てくるのが、源氏物語。
源氏物語 紫式部
枕草子 清少納言
テストは、線でつなぐのがほとんどだから、これでOK
最近、枕草子と対として思い浮かぶのは徒然草。
「春は曙・・・」
「徒然なるままに・・・」
そこで、気がついた。だんぜん「春は曙」の方がすてき。
「つれづれなるままに」から始まって、ぐだぐだ続くのは辛気くさい。
「音楽というものが聞こえていなかった、音が心に届いていなかった」
と気づいたのが10年くらい前かしら。
それで、手もとにあったCDをきいていて、気がついた。好きな曲は
「この音楽は、『春は曙だ』」
ピアノでもチェロでも、バイオリンでも、最初の音、
音符にしていくつか分からないけれど、それが、曲全体の何かを感じさせる。
たぶんこれは、私だけの感じ方、だけれど。
高校の国語の教師の顔も浮かぶ。
何かの拍子に教科書から脱線する、
大まじめに脱線してまじめに戻るのだが、それが楽しみだった。
みんな忘れてしまったけれど、
「春は曙・・・・」
「いずれのおんときにか・・・」
「つれづれなるままに・・・」
と暗唱した声の調子が耳にきこえる。
楽しそうだなあ!と思った記憶もある。
ずっと後になって花をつける種を、素知らぬ振りで、
生徒の心に蒔いてくれた?
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