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カシミヤのセーター
バーゲンではなくて買った多分ただ一枚の服。
深い赤の色が一目で気に入って
エイッと買ってしまった。30年も昔です。
勤めている頃は、毎年寒くなると愛用していました。
長年着ても、柔らかな肌触りも色も変わらず、
お気に入りの一枚だったのに。
暖かな冬が続き、赤を着るのも少し抵抗があったので、
この何年か、引き出しにしまっていました。
ところが、今年に寒さ。思いついて出してみたら
「ぎゃっ! なぜ? クリーニングしてしまったのに!」
戻ってきた袋のまましまったのに!!」
一応、引き出しに戻したものの・・・
前身頃に大きな穴。何ともしようがない。
ムシの好きな汚れは、ドライクリーニングでは落ちない
ときいたことがあるけれど。今更どうしようもない。
赤いセーターが夢にまで出てきます。
そうだ、刺繍で隠せないかしら?
そう言えば「タピセリーウール」ってきれいな糸があった。
見本帳を見ているだけで楽しかった、あの糸
そこから始まった刺繍糸さがしが、昨日の記事でした。
届いた糸の美しさに元気をもらえました。
それで、赤系五色を使って「刺し子風」に刺してみました。
糸の端は「切り躾け」の要領で表にだしました。
アップリケみたいに立体的。
「ムシさんが、バランスよく穴をあけてくれたから、
面白い柄ができた。」悔しまぎれです。
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仕合せ! 少しずつ裏切られていく
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「昨日から首がこって痛くて回らない!」という人に、
ちょっと揉んであげようと、なにげなく手を出したら、
髪に軽く触れました。
ぎくっとして、手を引っ込める。
私の指ごついのに、針で刺されたような感じだったのです。
「すごいでしょ!かちかち。」
ご本人は肩と首を気にしている。
でも、わたしがびっくりしたのは、彼女の髪でした。
柔らかなちゃいろ、フワフワと軽そうにまとめられている髪が、
細い針がね、だなんて知りませんでした。
びっくりしたから、余計固く感じたのでしょうね。
近くにいた小さな女の子の髪、見とれてしまいました。
細くて柔らかそう。
まだ、はえそろわないからか、先が細っているので
とてもしなやかに見えるのす。
その子二十歳
肩に流れる黒髪の・・・・
誰の歌だったか?
いまは二十歳になる前にシャンプー、リンス、ヘアダイ、
整髪料で髪をいじめてしまうのかな?
柔らかそうにつやつや見えれば、いいのかな?
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“自分にとっての自然な表現“を問いながら、作画精進して
先日、絵を見せていただいた展覧会、小板橋弘さんの日本画展でした。
初日にはっと立ち止まって見てしまった作品が、心に響いたので、
11日間の会期にで5回も通ってしまいました。
行く度に見えてくる作品が違う。
何かを感じさせてくれる作家の展覧会では
よくあること。一度に見えるのは2、3点なのです。
感覚が強靭でないので、舌に苔が生えるように、
たくさん見ると、疲れて味が分からなくなるらしい。
「ご高覧ありがとう・・・」というお礼の葉書をすぐに下さって。
始めの一行は、その葉書にあった言葉。
「自分にとって自然な」に、
目が、引きつけられてしまいました。やや思考停止気味。
しばらく、ボーッとしていて、
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ヨロコブの反対はブコロヨ
この二、三日思い出してにやにやして、幸せにしてもらっている言葉です。
でも、だんだん本気で「喜ぶの反対は何かな?」
と考えている自分に気がつきます。
x月x日
東京の学校へ転入した日に、反対語の試験があった。
「喜ぶ 山 大人 父」
と、受け持ちの先生は黒板に白墨でお書きになった。
H村の小学校では、まだ反対語を習っていなかったが、私は、
・・・・・・どうしてこんな簡単な試験をするのだろう、
とおもい、配られた答案用紙に
「ブコロヨ マヤ ナオト チチ」と、すらすら書いて、
だしにいった。
吉行理恵詩集に入っているエッセイの一節です。
少ししかない私の蔵書の中から見つけてきて、
またハマってしまった「吉行の世界」
小学生のときに、彼女がすでに抱えなければならなかった
「透明なかなしみ」
わかったような、でもわかってないんだ。
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秋です。
夕べ、寝る前にパンを仕込んでおきました。
目が覚めたら思いがけなく雨、お天気のよい朝は立ち上がりが早いけれど。
ぼーっと降る雨を眺めている。猫達の「朝ご飯欲しいー」コール賑やか。
「はいはい、今朝はポリポリだけよ」
やっとエンジンがかかって、顔と手を洗ってパン生地のガス抜き。
今日は食欲もないし、またボーっと雨をみてしまう。
この間きれいな赤い葉っぱがあったあたりに目がいくと、あら、無い。
周りの葉が少しずつ黄ばんでいるようです。真っ赤だった葉は赤茶色。
冷凍庫の木いちご思い出しました。取り出してボールにいれてから、
パンの整形、オーブンを温めてパンをのせた天板ををいれる。
木いちごを見ると、
一面に霜がついてきれい。
静かな雨の音をききながら、
今日はこれを描いてみよう。
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