ある もの あるままに

たまたま そこに あったから? かしら

不仕合わせ だんだん失くなる

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門を入ると、すぐ右側にポンプの井戸があって、
その下が、広い流し。そこで、友だちは洗濯をしていました。
ポンプを体全体の力で勢いよく押すと、水がほとばしる。
冷たそうな澄んだ水

「もう、終わるから、ちょっと待って。」
流しにしゃがむ。大きなたらいの中のシーツやシャツや真っ白なものを、
手際よくすすいで、しぼる。

暑いところを自転車で走って友達の家までいったのに、
汗が引っ込んで、いっぺんに涼しくなりました。
 
このところ、毎日酷い暑さです。
昨日、久しぶりで出かけた街中で陽炎のように歩く人を見ていて、
思い出したワンシーン。
ずいぶん昔の夏休みのこと、すっかり忘れていました。
 
井戸から水を汲まなくなったのはいつからかしら。
たらいで洗濯をしなくなったのは?
田舎から都会に出たので、
その変化がいつからか、はっきりしません。
 
何でも楽にできるようになった。
でもあの洗濯の楽しみは、どこかにいってしまった。
たまにストッキングを手で洗っても味わえない、爽快感。

何でも安く買えるようになった。
それで、買う楽しみが変わってしまった。
 
いまの体力では、井戸から水を汲むことなど絶対不可能、
蛇口から出る生暖かい水だって、とてもありがたい。

毎日必要なもの、お金でなんとか手に入るのはありがたい。
でも安くなった分のお金、なにに使っているのかしら。
 
余った時間とゆとりのはずのお金、どこにいってるのかなあ?
買うか? 買わないか?
それが問題 
 
安いから買うとういうのをやめました。

勤めを辞めて、越してきて荷物をほどいたとき、
どれをタンスや食器棚に入れるか迷いました。
丁寧に整理する気力はないし、
どれも、日常的に使いそうにないと思ったからです。

さしあたって要るものだけ箱から出して、
それ以外はそのまま押し入れに。

それから約十年経って、
もう一度生活を縮小したくなって引っ越しました。
今度の生活空間は、両手を伸ばせば、何にでも手が届く広さ、
押し入れがない。
 
そこで、前の家の押し入れにおいた荷物、本格的に整理。
それで気がついたこと。
「安い! 安い!」と興奮して買ったものばかりでした。
勤めが日常的に大バーゲンの環境だったのです。

セールで買ったものでも、
「欲しーい!」と思い続けてやっと手に入れたものは、
着るものも道具もちゃんと使っていました。
買った第一の理由が「安いから」ではなかったんです。

それに気づいてから「安いから買う」をしなくなりました。
一人暮らしだと、安いもの大量買いは不経済なので食べ物も
「安いから買う」はしません。
 
効くから買う」もしません。
体にいいからといって、やたらにお腹に放り込むと、
体をいじめているような気がするからです。
効くからといって着ると、かえって気分がわるいみたいなんです。
これは、多分体力がなくなったせいですが。
 
もちろん「高いから買う」は絶対にしません。
私にとって高いものがいいものではないから。
 
買わなくなって気がついたこと、
ものって誰かが利益を上げるために売っているらしい。
「欲しくないものでも買ってもらおう! 買わせよう!」
弱い心は、熱意につい引っ張られてしまいますね。
このあいだ、何人かの人で雑談しているうちに、
外国のある大都市の話になった。
海外旅行に縁のないのは私ともう一人くらいらしい。
あとは皆その街にいったことがある。
で、聞き手に回っていた。
 
それぞれが、自分の見た印象や事実を話す。
他の人が「そうだね」と相づちを打つ、
そのあとで、「でも」と、自分の体験談が続く。
それぞれ、具体的でおもしろい。
 
充分注意していたはずだのに、
まんまと、掏りに引っかかってしまった話。
街角が、思いがけなく、自分の見た映画にでていた場所だった話。
長距離列車のコンパートメントがすてきだったこと。
 

「でも、あそこは、最近観光客に人気なくなっているんだって」
これは、マスコミのどこかから拾ってきことたらしい。
 
ふと、「群盲象を撫でる」を、思いうかべてしまった。
 
目が見えなくても、手でじかに触ったことは、うそではない。
うちわみたいでも、柱みたいでも、壷のようでも、どれも本当のこと。
 
が、もし、盲人たちに誰かが、「象は黄色いんだ」
教えたら、どうだろうか。
 
黄色を見たこともない人が、言葉で憶えて、
皆で「象は黄色だ」と、言ったら。
 
私も、見たこともないものを言葉だけで憶えていることあるかも!?
ちょっと不安におそわれた。
 
DNAなど、見たこともないのに、知っているつもりだけれど。
微妙なタッチを鉛筆で描き込んでいて
「これは、パソコンの画面では、出ないなあ」
と思って、手を止める。

色をかすかに変えて質感を描きながら、
「この色の違いでるかな? どっちの色になるのかな?」
ふと、頭に浮かぶ。
 
「どうも巧く描けない、色がくすんでる、まあ、しょうがないか」
とアップしてみたら、
「えっ?」と驚くほどはっきりした色が出ることがある。
どうも蛍光色系に傾くから、らしい。
 
ブログを始めて、ほぼ9ヶ月になる。メカ音痴の私には
まともは写真は撮れないと分かっていたので、画像は最初から鉛筆画ときめた。
 
今年になって気がついた。
それまでは、ただ思いつくままに興に乗って描いていた絵は一枚も描いていない。
その上、絵を描くことそのものに夢中にならなくなった。
「ヤバい!」(このごろの意味でなく、本来の)
 
文章がイメージとしてあって、それに合わせて絵を創るようになったんだ。
パソコンの画面の出来上がりがイメージできて、ちょっと要領よくなったのかな? 
でも、ものを見るとき
「わ きれい!!」
と純粋に感激しなくなったんじゃないか?

小さな一枚の絵で、二十日も一ヶ月も遊ぶなんてことも、しなくなったなあ
 
これは嬉しくないことです。
『成績のために勉強する。試合に勝つために練習する』
と同じではないか。
 
「目的意識で何かすることから解放される」

 
リタイア後の一番の楽しみを取り戻したい。

このごろ、おきに入りおやつは、乾パンです。イメージ 1



イメージ 1

先日、塩煎餅を探して、スーパーの棚を見て歩いた。
煎餅類とおかきの棚はけっこう広い。だけど、食べたいものも、欲しいものもない。
ただの煎餅もおかきも見当たらないのです。

子供の時からの頭痛持ちで痛い間は何も、のどを通らない。
少し良くなるとまず、最初に食べられるのが塩煎餅一枚、リンゴが四分の一個。
そのために、できるだけ塩煎餅を切らさないようにしているのですが。

今ストックが残り少なくなって、だいじに食べているのも、知人から
「実家の近くの手焼き煎餅です」と、頂いたもの。

結局ネット通販で、まあまあらしいものを頼みました。でも、やはり違う。

ただの飴も、見当たらなくなりました。私の住む市には昔風の飴屋さんがある。
友人に一度連れて行ってもらったら、広い店で主人らしき人が店番をしていて、
店の奥で飴を手作りしている様子でした。
そこの飴は地元のスーパーにも入っていて、お気に入りの飴でした。
ところが、そのスーパーが大手チェーンに吸収されて、
そこの飴は扱わなくなったのです。あの飴屋さんどうしてるかしら。

飴って砂糖より甘くないから美味しいんですね。

スーパーにもコンビニにも、いろいろな飴やスナック菓子が溢れています。
「ローカロ」、「身体に良い」を売り物にしたものが多い。
冬になると飴はのど飴ばかり目につきます。
のど飴は「のど」にはいいかもしれないけれど、美味しくない。
その上無糖を売り物にしていて、甘味さえおかしい。

この間、出先で写っていたテレビ、何気なく見ていたら
付加価値で成果を上げている企業の話しでした。

「差別化して、消費者の心をつかみ、それで売り上げを伸ばそう!」
と、主張しているコメンテイターの顔が大写しになっていました。

いいお米を使って丁寧にに焼いて、本物の醤油だけをぬった、ぱりっと美味しいお煎餅、
すこし前までは、どの街でも手に入りました。
その店で焼いているらしく、どこも、小さいけれどいいお店でした。

今では、無添加をいいながらお米の質を「アミノ酸等」で補っている? 
でなければ、二度焼き、チョウカラ、贅沢xxなど、
うたい文句の賑やかな付加価値いっぱいのもの、です。

殻付きの、ただのピーナツ描いてみました。

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