|
昨夜、クロエにてアスペルガー症候群という先天性の障害を抱えながらも
写真作家という創作活動をしている田中美旭くんと打ち合わせをした。
帰りぎわ、美旭くんが
『木村さんの西部地区の写真って見たこと無いですよね』
なんて言われました。
そこで本日の写真は函館は元町に鎮座いたします歴史的建造物
ハリストス正教会
元町カトリック教会
にしました。
けしていい写真ではないですよね。
僕の写真は…
三脚につけてジッと待って撮る様なものって少ないんです。
ま!夜だから三脚つけたりしますけど…
でも、車には必ず三脚積んでますよ。2本も
写真を撮るものの基本ですからね
しかし、カメラを三脚に固定して撮影をすることは
自分の感性が伝わらないような気がしてね…カメラにですよ…
身体の一部ですしねカメラって
いい写真って
ぶれていてもいい写真だし
ピントが合ってなくてもいい写真だし
まがっていてもいい写真だし
だから…三脚につけるとどうしても『この角度かな?このアングルかな?』なんて探ってしまう。
そんな感じがするのは俺だけかな?
昨日この言葉に美旭くんは驚いていました。
ある日、m○kaが俺に言ってくれた言葉です。
『たった何十分の1秒の間にこの世界を作り出すんですから、写真って凄い!』
確かにね…ファーストインプレッションって大切だと思いますよ。
いわゆる、一期一会を大切に生きる
そんなものに繋がるのではないでしょうか。
出会いって素敵なものです。
出会いってそこから何が広がって行くかっていう楽しみも必ず付随しているものですし。
中学の頃、友達の家で見せていただいた
世界的な写真家 奈良原一光先生の写真集
その頃やっていたドラマ『池中玄太80kg』
そして…歌を歌うことにしか自信が持てなかった自分自身
友達から借りたキャノンA−1
テレビCMで浅井新平が言っていたコピー『キャノンA−1助手いらず』
函館という田舎で、目標も見つけられずくすぶっていた少年に
ある日訪れた衝撃の瞬間
この小さな機械のボタンを押せば自分の世界が作れるんだと…
そう、ひとさし指に力をほんの少しだけ込めればいい
時間が止まるんだ…
その時まで何を言われても悔しいなんて思ったことのなかった
親友まこちゃんの
『ただかずがそんないいカメラ持ったってどうしようもないべや。綺麗な写真なんて撮れるはずねえ』
この言葉に自分の中からの初めての怒りが込み上げてきた瞬間。
自分が大好きな先生がブラスバンドの顧問を外されると知った瞬間。
俺は音楽への夢を捨て去り、写真家を志すことを決意した。
いまだに、自分が思い描いた通りの絵を撮ることは叶わないけど
ほんの少しだけ自分の心が写りだしてきている
そのことがこの42歳のおじさんには嬉しくて
職業としては第一線を退いた身ではあるが
この小さな機械を死ぬまで身体の一部として生きて行きたい
カメラを持たずとも
頭の中の四角いフォーマットだけはいつまでも持ち続けていたい
そうすれば四角いフォーマットからはみ出したものも表現できるようになるかな?
いつかは…
3月
以前お伝えした田村紋子さんの絵と
田中美旭くんの写真と
俺の駄作で3人展を開催いたします。
素敵な展示会にしたいです。
障害者アーティストたちの初めての合同展
今年の年末に向けて
はこだてユニバーサルビエンナーレ2015に向けて
ほんの少しだけ前進します。
ちぃにぃ
|
「いい写真ではない」んですか?
でもキレイですよ空。
青い方も好きですけど、赤っぽい方の、あと枝とか素敵。
2009/1/23(金) 午前 8:31
いいや、ゆまりん。
評価は見てくださった方が決めてくださるものなので…
自分の作品に自信持ったら伸びなくなるしね。
ゆまりんの評価は非常に嬉しいよ。
ありがとうございます<m(__)m>
2009/1/23(金) 午前 10:08 [ ちぃにぃ ]
やっぱり色が綺麗ですね〜!
2009/1/23(金) 午前 11:36
らぶどらさん。
やっぱり色でしょ?
それだけが自慢です。
2009/1/23(金) 午後 3:51 [ ちぃにぃ ]
先日は遅くまで色々と貴重なお話ありがとうございました!
基本的なベースも無く我流で撮り始めた僕にとってとても楽しく貴重な時間でした。厳しい一流のプロの世界で撮って生きてきた人は違うなって思いました。教会の写真も早速のUPありがとうございます!
ちぃにぃの写真イイと感じます。僕が始めてちぃにぃの写真を見たのは港の喫茶店での個展でした。写真を見た後気が付きました、斜め向かいでジタンを吸って文庫本を読んでる男性が..『これを撮ったのはこの人だ...』って感じましたよ。
ちぃにぃが帰った後お店の女の子に聞いたら『そうですよ♪』の返事...正直ショックだったし痺れましたよ。
顔も知らないけど『この人が撮った』って解った写真を見たのは初めてでした。当然だけど、僕にはちぃにぃの写真のような勇気は無いです。とても怖くて撮れないですよ...。
いつも『これだ!』ってファインダー覗いてからシャッター切るまで
色々な事考えていて何秒間も有る感じがしてたので瞬間って実感が無かったのでm○kaさんの言葉はほんと驚きました!
おかげで何だかもっと時間を細かくて長く使えそうな感じです。
2009/1/23(金) 午後 9:15 [ 美旭 ]
美旭君。コメントありがとう。
写真にはいろんなタイプがあると思います。
瞬間を切り撮る。光を待って撮る。光を作り出して撮る。
光ってものがこの世になければ、どんなものも生きてはいけないし
いろんな光があるからこそ、建物やあらゆる物体にだって表情が現れる。
どんな人間もたとえば1年間という長い時間をそこに居続けることは難しいよね。
絵を描く人間だって、ずっとその風景を見続けることは叶わない。
だって、地球は回り続け、影はそのたびに動き続けるからね。
人間や動物を撮るときだって、表情+光の表情の組みあわせが必ず存在する。
ってことはさ、どんなものにも同じ表情ってのはこの世には存在しない。
今現在の一瞬て言うのは、もう2度と来ないんだよね。
写真の一番最初であり一番重要な使命というのは記録なんだ。
そう、もう2度と見ることのできない一瞬の命や風景の記録。
俺たちはちゃんとその一瞬を大切にしているよな。
それでいいんだよ。それだけでいい。
勇気なんかではないんだ。
ただ今そこにあるものを、撮りたいと思うこと。
それが大切なんだ。
2009/1/24(土) 午前 10:05 [ ちぃにぃ ]