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強い風だった
そしてぬけるような青空
3人の真っ赤なりぼんは
その中を悠々とたなびき続けた
僕はいつしか写真を撮る手を休め
一番前のベンチで暫し
流れる心地の良いサウンドに浸った
『碧い月のワルツ』
この曲になるといつも、僕の眼には涙が浮かぶ
でも…
昨日は違った
何か希望のようなものが
心の中に広がってきた…なぜか…
『碧い月のワルツ』が終わった後
さてピアノかたしますか…
と隣のケンケンへ
ん?
あら俺今日は納得した写真撮ってないな…
やっちまうか!
人の迷惑顧みず!やってきましたちぃにぃちゃん!(ベンジャミン伊東風by電線音頭)
この大きな体でカメラバックを引きずり
何気ないそぶりで舞台正面へ!!
逆光なんか関係ねェ〜
撮っちまえ!!!
真っ赤なりぼんは
今、風と一体になり
ゆっくりと
そして確実に
世界の大空へと流れて行く
真っ青な空に映える真っ赤なりぼん
その美しいコントラストが
地球上すべての国の大空を結んで行く
誰も邪魔をするはずがない
いや…させてはいけない
だって彼らのりぼんは…
この青空に溶けてしまうほどに透明な美しさだから
ちぃにぃ
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