ちょっと、せつない。

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せつなくなるのだよ ケータイ投稿記事

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「ちぐさ」は思う。

人間の耳の後ろ、って その人特有の匂いがする、と。


シャワーでも洗い流せないとこだからかな。

目を瞑って、首筋にキスするとき
知ってるヒトに似てる匂いを見つけると ドキっとする…


どんなに目を固く瞑っても、
…意識的に瞑れば瞑るほど、
より強く、切なさが込み上げる。



…眉間に皺を寄せていたら、「感じてるの?」と尋ねられた。

ハッとして、笑顔を作って、「わたし」が心を閉ざした。



泣きたくなるから やめとこう、
暫くは、耳の後ろにちゅーするのは。

再会。 ケータイ投稿記事

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「チグサ」?
歌舞伎町から少し離れた街で、不意に そう呼ばれた気がした。


お日様が高く昇って、
私は「ちぐさ」であることを、忘れかけてた時間に。

私は、通りをぼんやり歩いていた。



中国系の訛りがあるその声に、 確かに聞き覚えがあった。
無視しようかとも、一瞬思った。
でも、数秒経ってから
振り返ってみた。



キャリーバッグにジャケット姿の長身の男。

そのヒトは、確かに昨夜の「ちぐさ」のお客さまだった。



***********
始めて歌舞伎町の狭いレンタルで会ったとき、
彼は タオルを敷いた簡易ベッドの上に居心地悪そうに座っていた。

「こんばんは。」第一声で、日本人じゃないことに気付いた。

聞けば、在日の方で、しかも最近までアメリカ暮らしをしていたそうな。
つい最近日本に戻って就職して、出張で東京に来たのだと言う。



―ひとりで来たの?歌舞伎町に。

「そう。世界で有名な街だから。来たかった」

―どう?感想は。

「あんまり…映画みたいにスゴくないね(笑)」
―映画の世界とは違うねぇ。 もっと地味でしょ?(笑)

「もっと危ないカンジのほうがワクワクしたのに、残念」

…そんな会話があった。


ロングコースで、更に延長するかしないか散々迷った挙げ句、
彼は「近所」と言う宿に帰って行った。


レンタルからさくら通りに抜ける途中、
「肉まん」と、彼が思い出したように言った。

―肉まん?

「それならすぐ食べられるでしょ、一緒に」
いきなりそう言って手を引き、コンビニに入る。

あいにく、肉まんは売り切れていた。


おにぎりとお茶が手渡された。
「もう、会えないかもしれないから。」
と言う言葉を添えて。


二人で、店の下まで手を繋いで帰った。


***********

数時間の後、
数メートル先で手を振っているヒト。あの時繋いでた手。


「ああ、やっぱりチグサだあ」


ちょっとびっくりしている私の目の前で、凄く笑顔な彼。

「偶然すぎて凄いね」



本当に偶然だった。

…私が 今朝銀行開く時間まで歌舞伎町にいなかったら、
いや、昨日間に合わなかった振込み手続きを完了してたら、
窓口のお姉さんが親切すぎるぼと時間をかけて説明してくれてなかったら、
もっと遡れば、銀行のカードを紛失してなければ、
そんでもって、今日がいい天気で3停先のバス停まで歩こうとしなければ…


ほんの数分の差で、
私たちはもう「二度と会わない」運命だった。


そして、彼が 昨夜のことなんて 綺麗サッパリ忘れてしまっていたら…
陽射しで溶けそうな私になんて 気付きもしなかっただろな。


重なった偶然と 彼の記憶にバンザイ。




静かな会話の後、路上でハイタッチをして別れた。

素敵な再会と別れだったから、もう 思い出として完結でいいかもしれないけど

ちぐさは まだ
「運命」とやらがある方に、賭けてみたい気がしている。

脱ぐ為のメイド服

メイドブームも落ち着いてきたのかと思っていたら、
ブームではなく既に「文化」となっていることに気付かされた。

秋葉原のとあるビルの一角、メイド喫茶なるものに平日の真昼間、しかも悪天候の中
行列ができていることに愕然としたワタシ。


折角来たから、それでも、並びましたよ。ドキドキしながら。(笑)。
入り口でシステム説明を受けながら
歌舞伎町の待合室で待たされているお客さまの気持ちって、こんなカンジなんですかね、
って思いながら。


少し待つと、席が空いたらしく、
多分、同い年くらいのメイドさんが案内してくれる。

背がちいさい。
か細い、裏返ったような声で、ワタシのことを「お嬢様」と呼ぶ。
…まあ、「嬢」は嬢か…(苦笑)。


***********************

決して、つくりは良く無い室内。
学園祭の1室みたいなレイアウトと内装が、余計に歌舞伎町の店を思わせた。


アイス珈琲を頼んで、滅多に入れないガムシロとミルクを入れて、混ぜ混ぜしてもらう。

卓に来て、きびきびと作業をこなしてる横顔を、まじまじと見てしまう。
…彼女は、なにを考えながら、メイド服を着て、そして、この空間にいるんだろう。
 猫の耳をつけた横顔が、少し、つかれているようにさえ見えた。
 (でも、それはきっと、
  「ちぐさ」のワタシが勝手に彼女のココロを見たよな気になってるだけなんだろうけど)



不意に、彼女が私に話かける。

「お嬢さまは、メイド服着ないんですか?」
―えっと… たまに… 
「絶対似合いますよ〜  だって、ここに入ってきたときから、メイドオーラ出てますも〜ん」
―そうですか〜?でも、こんな可愛い本格的なのは着たことないんですぅ〜
 (思わずワタシもつられて語尾が延びる)

…ええ ええ、ワタシが着るのは、常連のお客様が持ってくる
 ドンキホーテの店頭にぶら下がっているような薄い生地のメイド服ですから。

 ご存知のように、脱がせる為の服、ですから(苦笑)。





苦笑いのワタシに、一緒にきた親友が笑いを噛み殺している。

一見、めちゃくちゃアキバな彼なのに、喜ぶどころか受付から頬を赤らめて緊張している。
しかも、やたら水ばかり飲んで… ワタシの水まで飲んでるやんっ!!
ムズカシイ研究の世界に生きる彼には、こんなソフトなサービスも、心拍数を上げるに充分らしい。
ぽーんと、アメリカに留学してしまうわりに、
 同じ都内なのに 場に馴染めず苦労している男子、26歳。

…当分、歌舞伎町の世界には連れていけないな、と思いつつ、
 メイドさんとのじゃんけんに負けて、ホッとしている彼にワタシも苦笑い。




そんな感じで 約1時間。無事終了したのでありました。
(でも、その後、「普通に珈琲飲みたいね」と喫茶店を探しに出た私たちって…)

春の嵐の中、普通に出された珈琲をのみながら、
「今日の経験を活かして接客しよう!」と意気込むワタシ。
その隣で、「じゃあ、自分は何の肥やしにすればいいんだ?」と悩む彼。
少なくとも、当分ネタにはなるでしょ?


笑って、別れて  「ちぐさ」になって、歌舞伎町に向かう。


『勉強したてで はつらつな仕事ぷりが見られないのが残念(苦笑)』
携帯のメールに、そんなメッセージが来た。



  …過去も、今も、全部知っている彼に
       なんて返したらいいか分からないまま、1日が過ぎてしまった。





 
 

本指名が続いて、あるお客さまを1時間半待たせてしまった。

言い換えれば、1時間半も待ってくれたんだよね…
店長からの電話で
「俺はちぐさ以外じゃだめなんだ、って言って待ってたよ」と言われて、
うれしい気持ち半分、申し訳ない気持ち半分でルームに向かう。



ドアをあけたら、満面の笑みで迎えてくれた。
もちろん、私だって、満面の笑みになる。

「ごめんな、忙しくて、ぜんぜん来られなくてな…」
しかも、今日もこれから仕事だという土曜の朝7時半。

ぎゅーっと、抱きしめられる。
なんだか、遠距離恋愛中のカップルみたいな気分になる。
まさに『ホテルを出るまであなたの恋人』だ。


「綺麗になったな」と言って頭をなでてくれる。
−変わってないよ〜?
「いや、変わったよ。
 でも、君を綺麗にしたのは、俺じゃない…ほかの誰か、なんだよな…」

なんだか、切なくなった。
どう答えたらいいんだろう、こんなときは。

無言で、口付けることくらいしか、私にはできない。


************************

初めてであったのは、去年の夏。
へべれけに酔って、キャッチにつれられてきたらしい。
精神的にとても疲れていた。ちょっと触れたら、崩れそうなくらいに。
それが彼の風俗初体験。

それ以来の付き合い。
癒しになっているのかどうかはわからない、「ちぐさ」の存在が。
でも、日常を忘れるひとときには 少なくともなっているんだろう。
そうなれるのが、今は一番うれしいこと。



ちぐさは悪い子なので、本日最終受付のこのお客さまに、ちょっと時間をかけてしまいました。
店長、ごめんね。



さくら通りのお店の下まで送って、
ここから眠い目をこすって出勤する彼をお見送り。

今朝は、歌舞伎町、すんごくいい天気で目が痛かった。

時間をかけて瞬きしている間に、
つないだ手が離れて、彼が3歩前を歩いていった。

立ち止まって、いってらっしゃい、を言う。

歌舞伎町の恋人ができることは、ここまで。

−がんばれよ!
心の中で叫んで、私も ちぐさから昼の顔に戻った。

最近、同居してる妹に、「死んでください」って言われたよ。
あなたが居るだけで、迷惑です、って、面と向かって。
びっくりした。
毎日、同じ屋根の下で、そういう気持ちを抱いて彼女は暮らしてきたんだ。


最近、1歩間違えればホントに死ぬかもしれないことがあって、
それでも乗り越えて生きててよかった、と思ったばかりだった。

びっくりして、思わず、「ああ、そう」と言って、笑顔を返してしまった。
どうしようもなく困ったとき、人間は咄嗟に笑顔をつくってしまうものなのかもしれない。

腹が立つより、実の妹にそんなことを言わせてしまう自分が不甲斐なく感じた。
鬱、早く治んないかな。

でも、さしあたって、死ぬつもりもないし、
いきなり、妹が誇れるような姉になれる予定もない。
だから、
今は、自分にできること、今していることが未来に繋がる、と信じこんで毎日を消化するしかない。



…でも妹よ、
 もうちょっと私の事情も理解してくれると嬉しいんだがね。
 それから、他人に「死んで」なんて言葉くちにするのは、 これが最後にしてくれないかな?

 意外と、言葉にはチカラが宿っているものなんだよ・・・・。

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