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「今、Y君は目の前の世界に踏み出す準備ができている。
彼の目に力がある。 やる必要があるんだ。そう彼の心は前を向いている。 それを叶えるために、私達がすべきことは 先の見えないことに向かっていく不安を 見える世界への楽しみに変えていくことだ。」 クライエントの先生が一人の生徒について語る。 先生の目にも力がある。 クライエントも、クライエントのクライエントも、 作業ができる未来を創造してワクワクしている。 作業療法は今日で卒業。 皆さんの作業に関われたことに感謝! |
学校OT一期一会2010
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「3歳になってもオムツが外れない」
「急に飛び出すんです」
人とは違う。
何か違うことを診てもらう必要がある。
所長さんは疑いのない目でにこやかに話していた。
診断がつけば介助員をつけられる。
3か月に1度来てくれる心理士は,何が問題なのかいい当て,課題をくれると嬉しそうに言う。
頑張っているけれど,何か違うんだ!と必死に目を見開いている人よりも,
これがいいんだと信じ,何も疑いのないまま目の前の〝障がい”と向き合っているクライエントの方が
作業を叶えていく道のりでは難しい。
クライエントは誰だろう。
所長は今の自分の作業に問題を感じていない。
母親は検査を受けてくるべき。これはここの地域の決まりだから。
たとえ母親が苦しい思いをしていても,それは所長の作業に響かないようだった。
だってそれが決まりだもん。。。と。
診断がつき,
介助員がつき,
もしこの子がみんなと違うと感じることが,苦しいとしても,
診断がついて学童に入れない未来さえ,
だれが責任を取るのだろう。
「診断がついても大丈夫!」
所長はにこやかに言っていた。
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COPM を先生が使っていた。
保護者に、 自分達がなんのためにどんなことを届けたいと思っていたのか。 その届けた作業を通して、どんな風に成長していったのか。 保護者とCOPM をみせながら 互いに楽しそうに話していた。 この先生達と出会えたことに 感謝!!! いつまでも一緒に子ども達の作業を育てたい。 |
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23日小学校の子ども達と保護者に向けて
作業と成長について話しました。 「子ども達がわかる内容で」 といわれたときは、頭を抱えました。 1週間悩みに悩んで届け言葉は 子ども達にも、保護者にも 届いたようでした。 今日の舞台は、校長先生と私の最後の作業。 作業を自由に選べる地域をつくるために 一緒に頑張った2年間。 作り上げたここまでの思いを 子ども達と地域の人に届けたい それが校長先生の願いでした。 『みんなちがって、みんないい』 金子みすず この日の講演会の演題名 作業療法の視点を、校長が表現した言葉。 |
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「友達と一緒に・・・」
そう感じられることがその子にとって大切な作業。
「そんなの無理でしょ。誰が彼を友達と思ってくれる?」
「みんな成長していくんですよ。幼稚園の時とは違う。
もう彼の精神年齢と合わせて遊ぼうって・・・そんなの無理でしょ。
普通に遊ぶだけって,それが難しいんですよ。」
先生が,これから参加する社会の中で,協力し合える人の輪を築いていけることを願うなら,
今,この生徒がクラスの『友達と一緒に』参加していくことを支えることは
先生にとって大切な作業。
一緒に遊んでみて,
一緒に掃除してみて,
一緒に給食食べてみて,
何が問題と感じるのか
一緒に見てみませんか?
「それは無理だと思う・・・」そうクライエントの先生が言うのなら,
どうやって前に進めばいいのだろう。
何が先生の足を止めているのだろう。
クライエントがしたいと感じること。
でもそれが叶う未来が創造できないのなら,
一緒に創造していくことがOTの役割。
学校はそれがしたくても,
絡み合った沢山の糸をほどかないと,
願う作業を紡いでいけないと感じる。
そのほどいていきたい糸が
多すぎて,強すぎて,
無理だと感じてしまう世界だと感じる。
“やってみて”
そうは言うけど,やってみれないんだよ・・・。
そう教師の道徳が言う。
そう教育の制度が言う。
そう建前が言う。
その道徳も,制度も,建前も,乗り越えてやってみたくなるほどの未来を
OTが先生と創造できるまで,一緒に考えよう。
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