クラシック歳時記in松本 (あるいはモーツァルトとともに1年を)

今春発売の内田光子/テイトのCDでようやく好きになれました・・・モーツァルト ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」

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1月28日(土)快晴

 昨夜、夕方から少し雪が降った。今朝はうって変わって快晴。うっすらと地面を覆う雪が春を思わせる日差しにまぶしい。外に出ると、積もったばかりの神聖な雪に反射して、1年のうちで最も明るく目映い陽の光に目を開けていられないほどだ。

  こんな日にはバッハの無伴奏チェロの第3番が聴きたい。

       1.前奏曲
       2.アルマンド
       3.クーラント
       4.サラバンド
       5.ブーレ
       6.ジーグ

 いきなりスケールの大きな、たっぷりとしたハ長調の健康的な下降音階で始まり、ドレミファソラシド、ドシラソファミレドの音階を繰り返す前奏曲が、一面の雪景色、一面の青空、雪に反射する強い陽の光、その中で感じる開放感や幸福感を増幅してくれるようだ。

 このバッハの「無伴奏チェロ組曲」は、1720年代宮廷楽長を務めていたバッハが、世俗曲の傑作を次々に生み出していた「黄金のケーテン時代」の作品である。

 先にふれた「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」と対をなすように作られ、両曲とも無伴奏であるがゆえの小宇宙を作り出す。(参照 http://blogs.yahoo.co.jp/chikuma46/7608704.html)

 第3番はハ長調という基本調性のせいだろうか、第2曲以降も健康的で軽快な音を奏でていくが、第4曲サラバンドではゆったりと美しい重音を響かせる。

 さらに第5曲ブーレ(フランス、オーヴェルニュ地方起源の速い舞曲)は、しばしば単独でも演奏されるほど人なつこいメロディとリズムを刻む。

 終曲ジーグ(17,18世紀のフランス宮廷舞曲)は前奏曲同様、基本音を保持しながらその上に分散和音を構築して、堂々とフィナーレを形成、全曲を閉じる。

 演奏はLPではピエール・フルニエのチェロを(DG 419 359-1)、CDではヨー・ヨー・マ(SONY 22DC5546)を聴いている。

 フルニエ(1906-1986)は僕の大好きなチェリストだ。

 その容姿、チェロの音色から「チェロの貴公子」と呼ばれているのは有名だが、その演奏は単に「気品が高く」「洗練された」という形容では収まりきらない、一方で非常な力強さを感じる時がある。

 この無伴奏チェロの3番もそうで、冒頭のスケール大きな下降音階を豪快に弾ききってくれるその演奏は痛快で、冬の寒さに縮こまっていた身体を、春に向かって思いっきり広げさせてくれるような開放感がある。

 

 

 

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バッハについてはこのケーテン時代の作品が一番好きかもしれません。教会の縛りがない、あるいは、緩い時代だからでしょうか。残念ながらフルニエとカザルスは手元になく早く聴かなくてはと思っています。

2006/2/2(木) 午後 11:54 白髪ばっは

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バッハさん、僕もこのケーテン時代のバッハの作品が一番好きな作品が多いですね。皆世俗曲ばかり。要するに宗教音楽家としてのバッハは、BWV140とか147とか一部のカンタータを除いてはどうも・・・。敬虔なクリスチャンの方には怒られそうですが、あまり関心がないのです。すみません。良さがまだイマイチ、ピンと来ないのです。

2006/2/3(金) 午前 4:23 gustav

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