クラシック歳時記in松本 (あるいはモーツァルトとともに1年を)

今春発売の内田光子/テイトのCDでようやく好きになれました・・・モーツァルト ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」

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 確かこの前の日曜日くらいまで、妙に蒸し暑く残暑が厳しかったような覚えがあるのだが、今週のこの

肌寒さはどうだろう!21Cに入り、こんなに早い秋雨前線到来も記憶にない。こんなに寒くなるというこ

とは温暖化は大丈夫だろうと言う方!その認識は違います。地球温暖化は具体的には、国際的に正しくは

「気候変動・・・」というように、気候が今までと違ってくることを指すのだ。極端なことをいえば真冬

が4月ごろ突然真夏になってしまう砂漠のモンゴルのような気候に日本がなっていくということなのだ。

確実に温暖化は進んでいる。この夏休みの新聞記事で、僕が最もショックを受けたのは、この夏北極圏に

住むあるイヌイット(エスキモー)の部落で夏の暑さに耐えられず、ついにクーラーを入れたという話で

ある。何しろ昼間31℃まで気温が上がってしまい、もともと厳冬用に隙間風が入らないように作られてい

る彼らの建物の構造では、想定外に暑くなってしまった室内の熱気を外に出すことができず、どうしよう

もなくエアコンを入れたのだという。同情を禁じえないが、信州松本に住んでいるのだから夏どんなに暑

くても、クーラーを入れるのだけはやめようと頑張ってきた自分としては、がっくりと臍のあたりから力

が思わず抜けていってしまうような話だった。(=_=;)(涙)

 閑話休題。早くも秋雨前線である。昨年はこれの到来が遅く10月になってからだったので、例年よりク

ラシック歳時記「秋の部」が半月ずつ遅れた記述になってしまったのだが、今年は逆に数日早い。学校で

は水泳の補習週間だったのに、寒すぎて消化できずに困っている。

 さてこう何日も雨が続くと、雨の日に似つかわしい曲が聴きたくなる。

 そう思って、出勤どきにラックに手を伸ばして、取り出して行きのカーステで聴いた曲がモーツァルト

交響曲の25番K.183だ。

 言わずと知れた映画「アマデウス」の主題歌として使われた曲である。僕自身はモーツァルトを本格的

に聴き始めた大学時代、比較的早く29番イ長調K.201とのカップリングのLPを買って親しんだ曲だが、

世間一般的にはこの「アマデウス」の映画ヒットを境に有名曲の仲間入りをしたように思う。同じト短

調の40番ほどは昔から大衆人気を勝ち得ていた曲ではなかったように記憶している。

 しかし今や、押しも押されぬモーツァルトの代表曲。40番とセットでモーツァルトにとっての「宿命の

ト短調」ともてはやされている。

 改めて聴いてみても確かに名曲である。特に当時17歳、ザルツブルク時代の少年時代の同時期の作品群

の中でとび抜けて優れた「天才の証明」のような作品で、かつての神童モーツァルトが「突如天才として

火を噴いた」という形容がよくされる。

 実際1月から今回のNHK-BS「毎日モーツァルト」を毎日見ていった者として、神童モーツァルトといえ

ども、ケッヘル番号に従って作られた作品を年代順に追って見て行くと、それなりに一歩一歩音楽家とし

て成長し、作品として徐々に徐々に進歩している流れを番組を通じて感じていたのだが、番組の前半、す

なわちモーツァルトのザルツブルク時代の作品の中で、理解に苦しむほど全体の流れを乱すように突如現

れた天才的作品との印象を与えたのが、「ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310」とこの交響曲25番の2つ

だ。

 前者が前後の作品に比べとび抜けた完成度の高さと衝撃力の強さを兼ね備えた曲として誕生した理由は

何となく理解できる。就職旅行の旅先であるパリで付き添ってきてくれた母がにわかに体調を崩し、急速

に死が彼女に忍び寄っている気配を敏感に感じ取ったモーツァルトが、母の死を予感しながらこの曲を書

いた。その特殊な状況が天才モーツァルトに、同時期の作品群から一頭抜きん出たデモーニッシュなピア

ノ曲を作らせたという一応の説明ができる。

 しかしこの25番のシンフォニーがなぜこの時期に作られたのかは、今日までのところ自分を納得させる

だけの理由を思いつけない。「突如天才が火を噴いた」というありきたりの常套句を繰り返すしかないの

だ。

 それほど人類史における稀有の天才モーツァルトの天才としての成熟、発展の過程の全体を眺めても、

この17歳という時期にこの交響曲が書かれたというのは、それだけでひとつの「事件」であると思う。



 雨の日、まず聴きたくなるモーツァルトの曲というと、この25番をまず想う。

 単純にいえば、モーツァルトの長調の曲は晴れた日に聴きたいものであり、短調のそれは雨の日に聴き

たくなる曲である。当たり前といえば当たり前の話である。(さらにもうひとつ言えば、特別1年中雨の

多い地域があるとすればそれは別として、普通はだいたい地球上どこでも晴天の日の方が多く、雨の日の

方がそれよりは少ないのではないか。モーツァルトの曲も全体では圧倒的に長調の曲が多く、短調の曲は

印象的なものが多いにしても数としては少ない。それは晴天の日の方が雨天の日よりも多いという自然の

理と同じだと、ずっと思っているのですが、それって乱暴な意見ですか?)だが他の作曲家に比べ、その

当たり前の原則が徹頭徹尾当てはまるのがモーツァルトの曲だと思う。(「全て偉大なものは単純であ

る。」(W.フルトヴェングラー))

 もうひとつ、雨の日になるとこの曲のことを想い出すのは、僕の愛聴盤がイシュトヴァン・ケルテス指

揮 ウィーン・フィル・ハーモニー管弦楽団だということと少しは関係があるかも知れない。

 「毎日モーツァルト」では、有名なオットー・クレンペラー指揮フィル・ハーモニア管弦楽団の演奏だ

った。ケルテス盤に比べ、もの凄く速い。オーケストラの合奏がこわれる寸前といっていいほど速い。そ

れによってこの曲の持つ恐ろしいまでのデモーニッシュな印象の表出に成功していることは間違いないが

(当時の英EMIの録音の悪さもあろうが)音響としての潤いはなかった。

 その点、ケルテス/ウィーン・フィルはロココの音楽と形容してよいほどの、穏健なテンポとしっとり

としたオーケストラの音の潤いがあった。それが雨の日に似合ったのかも知れないなと、激しく降る帰り

の車中でふと思った。

      (1972年のウィーン、ゾフィエンザールでの録音)(LP: SLC-8139)(CD: KICC-8251)


        
        
           秋の夜に紫朝をきけばしみじみとよその恋にも泣かれぬるかな   吉井勇

                      紫朝・・・盲目の新内芸人

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本当に、急に寒くなりましたね(−−;)。体調にはくれぐれも気をつけてください。音楽も秋の調べが似合うようになりましたね♪

2006/9/14(木) 午前 8:36 cla*aa*g*laj*

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東京も今朝は雨。それもとても小雨とはいえない雨。私はアーノンクール/COEの40番聴いてました。 その後、駅から会社まで無謀にも傘差して自転車で・・・びしょ濡れ。アーノンクールのテンポの速さに背中を押されたのかもしれません(笑)。

2006/9/14(木) 午前 9:06 [ ますみ ]

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クララさん、いつもありがとうございます。「魔笛」録画しました! が忙しくてまだ見てませーん。観たら報告します。ところで信州でも(岡谷)バレエ公演あるみたいで、是非観に行こうと思っています。

2006/9/14(木) 午後 7:20 gustav

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ますみクン、そうですね。夕べなどホントに寒くて晩秋の雨って雰囲気で40番も良かったかも知れません。「テンポの速さに背中を押され」っていうのもありそうな話ですよね。高倉健の任侠ものを観て、映画館を出てきた人が肩をいからせて出てくるような感じでしょうか。

2006/9/14(木) 午後 7:34 gustav

きなこもちです。こんばんは!強く降る雨の日のト短調25番、速いテンポので聴きながら運転するのはちょっと危険かもですネ。松本に行ったことあります。素敵なところですね。雨の日もきっとしっとりしてそうですね。

2006/9/14(木) 午後 8:29 [ - ]

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きなこもちさん、ようこそ!そうですね、松本はそういわれてみると、雨の日のしっとり感、他の街よりあるかも知れません。関係ありませんが、わが家のスピーカー(小さいながらも一応タンノイ)雨が降ると俄然絶好調!ちょっとの湿気に敏感です。さすがイギリス製?

2006/9/14(木) 午後 8:54 gustav

面白かったですよ!是非、ご覧くださいね(^0^)

2006/9/17(日) 午前 7:59 cla*aa*g*laj*

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ハイ、クララさま!(^^)

2006/9/18(月) 午後 8:38 gustav


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