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初っ端から愚痴ですみません。やっぱりモーツァルトでも弦楽四重奏曲になると、コメントがガクッと
減りますね。最近立て続けに書いた弦楽四重奏の14番、15番、20番。サッパリですわ。やっぱり一般的に
いって、弦楽四重奏曲とか室内楽って地味なのかなぁ?でも今回NHKの「毎日モーツァルト」の進行に沿
って、モーツァルトの曲を年代順に聴いてきて、やっぱり思うわ。声を大にして言いたい。
「やっぱりモーツァルト(の作品)では、弦楽四重奏曲(とりわけハイドン・セット)とピアノ協奏曲
が最高ですわ!!\(^O^)/♪」
さて交響曲第38番「プラハ」である。この曲はモーツァルトのいわゆる6大交響曲の中で、唯一長い間
好きになれなかった一品である。取りあえず今の自分の趣味で6大交響曲を並べると、
39番>35番>36番>41番>40番>38番
とこうなる。
やっぱりこう並べてみると、モーツァルトというのはどんな季節にも似合う作曲家だが、強いて季節を
限定すれば、初秋ということになろうか。
39番・・・残暑の中に秋を告げる風。(http://blogs.yahoo.co.jp/chikuma46/10793392.html)
35番・・・初秋の空に ひこうき雲。(ワルター/コロンビア響orコレギウム・アウレウム合奏団)
36番・・・信州の遅い春の胎動。(http://blogs.yahoo.co.jp/chikuma46/1828727.html)
41番・・・ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲 (佐々木信綱)
40番・・・晩秋の雨の日に
38番・・・秋の空にいわし雲
と自分の勝手なイメージではこんな季節感を感じます。
さて「フィガロ以後」の「毎日モーツァルト」7日目(7曲目)に採り上げられたのが交響曲第38番K.5
04「プラハ」。2日にわたってNHKも採り上げたので、こちらもこの機会に何とか好きになろうと、この1
週間、LPではブルーノ・ワルター指揮/コロンビア交響楽団、CDではコレギウム・アウレウムの演奏をず
ーと聴きつづけた。が、どうしてもやっぱり良さがわからなかった。(38番ファンの人ごめんなさい。)
なぜか、考えてみました。最大の原因はこの曲が3楽章形式だということ。
普通の交響曲は4楽章。それぞれの楽章は「起」「承」「転」「結」ととらえられ、全楽章を閉じた時
我々はカタルシスを得る。
一方、「プラハ」は3楽章。3つなら「序」「破」「急」という構成も考えられるが、この曲の場合、第
1楽章が「序」としても、2楽章はどう見ても「承」で「破」という訳にはいかない。「序」「承」と来て
すぐ最終楽章が来てしまうのでは、「序」「承」「急」または「起」「承」「結」で、「破」や「転」に
当たる楽章がないので、どうも曲を聴き終わった後にスッキリとしない。カタルシスを感じないのだ。
2番目にこの曲は「フィガロの結婚」K.492と「ドン・ジョバンニ」K.527の中間にあるので、フィガ
ロとドン・ジョバンニの両方の音楽が聴こえてくると、よくいわれる。
たとえば第1楽章の序奏の部分は「ドン・ジョバンニ」の悲劇性、主部は「フィガロ」の快活さという
ことができるが、第1楽章も第3楽章フィナーレも、ただただ慌しいとしか私には聴こえない。また緩徐楽
章の第2楽章も、39番の静謐な世界やピアノ協奏曲第22番の悲哀には遠く及ばないような気がする。やは
り「フィガロの結婚」に空前の歓呼をあげてくれたプラハの人々に喜んでもらおうと、短時間で作ったが
ゆえの交響曲としての完成度の問題なのではないかと思ってしまう。
38番ファンの方、ごめんなさい。「プラハ」の良さを教えていただければありがたいです。
こちらは1週間この曲を聴きつづけて、その境地に到達できませんでした。…(^_^;)
P.S. あれから書類の山になっていたオーディオ・ルームを片付けていたら、無いと思っていたコレギウ
ム・アウレウムの38番のLPが出てきて、久しぶりにじっくり聴いたら、CDで聴いた時よりイイ感じで、特
に第3楽章の冒頭の旋律を受ける合いの手の木管のひなびた、とぼけた感じが、ピアノ協奏曲17番フィナ
ーレの例の「むくどり」のテーマみたいで、親近感が持てました。全曲好きになる日も近い!?
コレギウム・アウレウム合奏団(1977年9月 キルヒハイムのフッガー城 糸杉の間にて録音)
(LP:ULS-3234-H)(CD:BMG BVCD-38140〜42)
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たろさん、鑑賞のヒントをありがとうございます。1楽章の展開部に入るところ、盛り上がるところ。ここかなぁ、あそこかなぁと聴きながら考えています。デジタル表示で8:40秒のところとか分かるといいのですが…(^_^;) 。
2006/9/25(月) 午後 8:34
プラハ〜私見で恐縮ですが・・・ワルター/コロンビアはイマイチですし、コレギウム・アウレウムは未聴ですが、大体は想像出来る演奏です。お聴きになっているものに問題が・・・m(__)m。近年ではクリヴィヌ/フィルハーモニア、往年では同じワルター/フランス国立orウィーン・フィル、シューリヒト/シュトゥットガルトorパリ・オペラ座をお聴き下さい。とりあえず、クリヴィヌ盤は拙ブログでコメントしております。
2006/9/25(月) 午後 9:18
niwabu成功おめでとうございます!写真あったら湯沢で見せて下さい。さて38番ですが、そうだねniwabuは昔から好きだったね。我が家でも奥さんと息子は38番イイじゃんと言っています。演奏の影響もあると思います。niwabuのおすすめのプラハを教えて下さい。
2006/9/25(月) 午後 9:58
kapellさん、ご指摘ありがとうございます。私も↑でも書きましたが、聴いてきた演奏の問題かなって思い始めてました。ワルターはコロンビアでは不調だったけど、フランス国立とかVPOでは名演だったんですね。シューリヒトも何となく想像できます。クリヴィヌを是非聴いてみたいと思います。アドバイスありがとうございました。
2006/9/25(月) 午後 10:10
すてさん、コメントありがとうございました。すてさんのコメントで閃いたことがありました。あなたのお好きなモーツァルトの後期交響曲は?という投票を初めてやってみようと思いました。(^^)
2006/9/25(月) 午後 10:17
コレギウム・アウレウムのモーツァルトを、全て否定している訳ではないですよ。そんな大それたこと、出来るはずもありません。ただ、38番は曲想からすると・・・それ以前に聴かなければ損する演奏があるという気がするのです。
2006/9/25(月) 午後 10:18
なっくん、そうですねぇ、弦楽四重奏曲(14番以降)はモーツァルトの作品の中でも別格の感はありますね。自由奔放なモーツァルトの音楽が何かカチッとした形式の中に見事に収まった感が。それから40番、今秋のアンサンブル金沢のコンサートでもう一度向きあってみようと思います。
2006/9/25(月) 午後 10:29
kapellさん、ご心配下さってありがとうございます。最近コレギウム・アウレウムの後期交響曲集のCD買いましたが、結構面白かったですよ。プラハは結構いけますけど、リンツはやたらティンパニーがドンドコ鳴って何だか笑ってしまいます。往年のシューリヒト/パリ・オペラ座はあの宇野氏のおすすめ盤?あぁ、いろいろ聴きたくなってしまいました!
2006/9/25(月) 午後 10:47
コーホーさんも少々間違えることがあって、大変だったみたいですね(ーー;)。閑話休題、プラハもそうですが、モーツァルトには空を自由に飛び廻っているようなイメージがありますね。
2006/9/25(月) 午後 11:14
kapellさん、さらにフォローをありがとうございます。モーツァルトのイメージ、同感ですね。「天馬空を行く」これはよく「詩仙」李白を形容する表現ですが、モーツァルトの交響曲もそれに似た印象を持ちます。35番はひこうき雲、38番はいわし雲と、後期交響曲は秋の空に浮かぶ雲のイメージがさかんにするのはそのせいかも知れません。人間も自由闊達に生きている人は「はぐれ雲」だったりしますよね。
2006/9/25(月) 午後 11:36
ご訪問ありがとうございました。こちらは糸魚川の音楽素人ですが、CD聴くのが楽しみです。お気に入りにさせていただきますので、よろしくお願いします。
2006/9/26(火) 午前 6:54 [ - ]
kazuさん、こちらこそどうぞよろしく。年代も好きな演奏のタイプも少し似ているところがあるようですね。何より糸魚川と松本。距離的に近いじゃないですか!大糸線の端っこ同士でコメントしあいましょう。
2006/9/26(火) 午後 9:14
音楽はいいですよね。聴いていると、気持ちが楽になれそうで。いつも、色々聴いています。これからも、宜しくお願いします。
2006/9/28(木) 午前 11:56
モーツァルトの室内楽は弦楽四重奏曲のいくつかを含めて好きなのですが何とも記事にもし難くコメントも付け辛いのです。それ以前にモーツァルトの作品を語ることが非常に難しいと最近感じています。ですからGUSTAVさんの記事にはいつも心の中では賞賛しています。
2006/9/30(土) 午後 11:19
ROSEさん、POPSにしてもクラシックにしても、音楽がその時の自分の感情を代弁してくれるところはありますね。短歌もそうです。毎回の写真と歌が織りなすドラマ、楽しみにしています。
2006/10/1(日) 午前 7:44
ばっはさん、ありがとうございます。励みにして、これからも室内楽多めに書いてみようと思います。
2006/10/1(日) 午前 7:46
コレギウム・アウレウム合奏団のファンとして、このレコード(CD)のプラハは素晴しい出来ですね。TBさせて頂きます。
2006/10/1(日) 午後 2:13
junozaさん、TBありがとうございます。そうですね、ブログを書いて後、何度も聴いていますが、このシリーズ(3枚組)では38番が一番良い演奏かも知れません。オペラ・ブッファの楽しさ、愉悦がありますね。
2006/10/1(日) 午後 6:22
今、38番を聴いています!バーンスタイン指揮ウィーンフィルです。私は、好きですよ。第1楽章が。モーツァルトの室内楽は、私の中では手つかずです。またいろいろと教えて下さい!
2006/10/12(木) 午前 7:00
しもさん、僕も最近は皆さんの影響で、秋の空の筋雲を見ると、35番ではなくて38番のメロディを口ずさむようになりました。
2006/10/12(木) 午後 10:27