クラシック歳時記in松本 (あるいはモーツァルトとともに1年を)

今春発売の内田光子/テイトのCDでようやく好きになれました・・・モーツァルト ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」

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 「モーツァルト・イヤー」に沸いた2006年もあと少しで終わります。

 今もNHK教育では、ザルツブルク、ウィーン、プラハなどモーツァルトゆかりの地で行なわれた今年の

コンサートを振り返る番組をやっています。

 日本でもアーノンクールの「レクィエム」を始めとするNHK音楽祭その他で、数多くのモーツァルト作

品の公演がありました。

 クラシックの離島みたいなこの信州でも「コシ・ファン・トゥッテ」が生で見られたのはそのおかげか

も知れません。

 しかし個人的に今年一番印象的だったのは、モーツァルトが生まれた1月から亡くなった12月までほぼ

1年間ウィーク・ディの毎日放映されたNHK-BSの「毎日モーツァルト」という番組です。

 モーツァルト生誕の1月27日に特別番組をやったあとの、翌週の1月30日から先日12月29日までの正味11

ヶ月。41週間、全205回。全部見ました、録画しました と言いたいところですが、2月のイタリア旅行中

の1回と、何と一番期待していた交響曲39番の日(Gコード予約してあったのに、その日に限って早く帰宅

したので、手動で録ろうとして何と失敗してしまったのです)の計2回録りそこねがありました。

 が、まぁいいでしょう。手元には計7本のビデオ・テープが残りました。「おとうさん、そのビデオ

一生見るんでしょう。」とは息子の弁。あえて否定はしません。

 録ったはものの、夕方の放送時間には間に合わなかったので、毎日取りあえずその日寝る前の時間に見

ては次の日のセット。その繰り返しですから、本当にじっくりと見たわけでもないので、これからもう一

度見たくなった、聴きたくなった曲のところを折りにふれてじっくりと鑑賞します。案外一生かかるかも

知れませんね。(それにこの番組の全部を収録したDVDのシリーズが発売されるそうですが、その値段が

何と20万円!私なんか3本500円のビデオ・テープに録ったから1000円ちょっとで「モーツァルト大全集」

を揃えてしまったことになりますね。)

 さてこの番組のおかげでモーツァルトの主要な作品を年代順(ほぼケッヘル番号順)に一覧したので、

1.モーツァルトが一番好きといいながら、あまり詳しくなかったピアノ作品や声楽作品(オペラ、宗教

  音楽)を一通り知ることができた。

2.よく知っている曲についても、その作品が作られた頃のモーツァルトの様子や背景を知り、あわせて

  モーツァルトの人生の中のどこら辺に位置する作品なのかを知ることができた

という点で、自分には画期的な番組だった。

 何より200年以上も前にこの世に存在したヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトというひとりの

歴史上の人物の生涯を、音楽とともにこれほど詳細に辿れたということは、まさにこの番組を見ること

なしにはできないことだと思う。

 またこれが「神から愛されし(amadeus)」世界中の人々から愛されたモーツァルトだったからこそ、全

200回にも及ぶ番組になったわけで、これが好評だったからといって、バッハ没後300年とか、ベートーヴ

ェン没後200年とかに「毎日・・・」とやってもこれほど盛り上がるとは思えない。

 さてこの番組で初めてその存在や素晴らしさを知った作品、または再評価させられた曲は枚挙にいとま

がないが、ザッと挙げただけでも、

 K.1のクラヴィーアのための小品(これがパパゲーノの主題そっくり)

 ヴァイオリン・ソナタK.296、301、302、306(いずれもマンハイムでのアロイジアとの日々)

 ヴァイオリン・ソナタK.304、ピアノ・ソナタ第8番K.310(パリでの母の死)

 交響曲第31番「パリ」、第32番、第33番、第34番

 戴冠式ミサ、

 ピアノ協奏曲第12番、第13番、第15番、第17番(「むく鳥」)、第18番、第22番

 ピアノ・ソナタ第10番K.330、第11番K.331「トルコ行進曲付き」、第12番K.332

 弦楽四重奏曲第15番ニ短調、第18番、第20番

 ミサ曲ハ短調「大ミサ」K.427

 幻想曲ハ短調K.475

 交響曲第38番「プラハ」、第41番「ジュピター」

 クラリネット五重奏曲K.581、クラリネット協奏曲K.622

 グラスハーモニカのためのアダージョとロンドK.617

 あたりになろうか。

 また毎回のゲストの「I LOVE MOZART」も面白かった。何よりたった1、2分のトークで、その人の人

間性とモーツァルトへの造詣の深浅が出てしまうのは恐ろしくもあった。

 印象に残るコメンテーターとしては小塩節、小柴昌俊、赤川次郎、池内紀、ピーター・バラカン、梯剛

之、江守徹、滝田栄、菊池洋子、松田理奈、平野啓一郎、ダニエル・ハーディングだったかな。

 さぁ、2006年が終わる前にこの回も終わりにしよう。次のモーツァルト・イヤーは2041年になるのか

な。それまで僕は生きているのだろうか?


 それにしてもナレーターの俳優山本耕史はいいなぁ。「初めてオペラを見ます」といっていきなりモー

ツァルト・イヤーのザルツブルク音楽祭のアーノンクールとネトレプコの「フィガロの結婚」S席で見れ

るんだもんなぁ!


 

 

閉じる コメント(10)

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番組が終わってしまったのは残念ですね。知識がないので、全くコメントが出来ませんでしたけれど、その曲の作られた背景と、chikumaさんの推測・・・読んでいて楽しかったです。

2007/1/1(月) 午前 2:54 pupella

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モーツァルトイヤーも終わってしまいましたが、モーツァルトに浸れることのできた、好きな人にはたまらない一年だったと思います。どこいってもモーツァルトでしたので、昨日行ったジルベスターコンサートの指揮者は、もうしばらく良いかな、と冗談交じりに話していましたが。

2007/1/1(月) 午後 3:32 [ nakkun ]

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pupellaさん、イタリアからありがとうございます。いつも曲を聴いて、僕が思うことを勝手に書いているだけなのですが、「楽しい」と言っていただけるとは望外の喜びです。また少しずつ書いていきます。 (^^)

2007/1/1(月) 午後 10:42 gustav

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なっくん、金聖響は僕も一昨年聴きに行って良い指揮者だと思いました。でもモーツァルトはどんなに聴いても飽きないなぁ、というのがモーツァルト・イヤーが終わっての一番の感想でーす。

2007/1/1(月) 午後 10:46 gustav

あけましておめでとうございます♪わたしもこの番組、毎日見てました!朝、出勤の用意をしながらだったので、なんとなーくしか見てませんが・・・わたしも全部の回をDVDに録画しましたので、これから少しずつじっくりと復習したいと思います!今年もどうぞよろしくお願いいたします♪

2007/1/2(火) 午後 0:12 [ mks*eet*105 ]

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あけましておめでとうございます。この特集は本に纏められましたよね。購入はしていないのですが・・・別でオントモムックのモーツァルト名盤大全というのを購入しました・・・あれほど記念イヤーに沸いていたのに、私あまり聴いてこなかったかも・・・(^^;;;

2007/1/2(火) 午後 8:28 megumegu0565

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mkさん、明けましておめでとうございます♪今年もよろしくお願いします♪♪「毎日…」といっても終わってしまえばアッという間でしたね。「モーツァルト…」を冠したブログを書いていたのに、知らないことばかりでした。次の記念年(2041年)までには(?)この番組に詰め込まれたものを全部吸収しようと思います!?

2007/1/3(水) 午後 4:54 gustav

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shogoさん、ご挨拶ありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。去年はブログのこともあり、殆どモーツァルトしか聴かなかったような気もします。でも幸いなことに少しもモーツァルトに飽きることはありませんでした。年末にシフのソナタ全集とヘブラーの変奏曲全集のLPを買ってきたこともあり、当分はまだMOZART、Mozartという感じです。

2007/1/3(水) 午後 5:00 gustav

明けましておめでとうございます♪今年もよろしくお願いいたしますね。とうぶん、モーツアルトは終わらないですね(^^@)。

2007/1/4(木) 午前 8:44 cla*aa*g*laj*

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クララさん、明けましておめでとうございます。かれこれ3年目に入りますかね。遅筆ぎみのブログですが、今年もどうぞおつきあい下さい。よろしくお願いします。

2007/1/4(木) 午後 5:57 gustav


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