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7月18日(月)晴れ(34.3℃)
今日は午前中から暑さが違うなぁと思っていたら、案の定梅雨が明けたという。今日から真夏だ。
昔、子どもの頃は真夏といえばせいぜい20日位だった。松本では天神様のお祭りになる7月の24,25日頃(全国的にはオールスターの頃)には梅雨明けして、学校もちょうどその頃から夏休みに入った。
30℃を越える真夏日も、8月のお盆が終わる16日を過ぎると急に涼しくなり、その頃学校の2学期も始まる。「なぜ長野県は20日位しか夏休みがないの?」と他県の人からよく聞かれたが、それは信州の気候のサイクルに適ったシステムだったのだ。だから8月でも学校にいて、暑くて勉強ができないなんて思いはしたことがなかった。
それが崩れ始めたのが、ここ10年、特にここ5年かな。梅雨明けがどんどん早くなり、今年はともかく昨年まで7月の初めにはもう梅雨明けし、暑くてたまらない。残暑も8月いっぱいという感じで、信州における真夏という季節が約1ヶ月長くなった。温暖化の影響は間違いない。
さて今年はおそらく約1ヶ月半の「真夏」。35℃以上の猛暑の日も予想されます。どうやって涼しく過ごしましょう。それもなるべく冷房などを使わずに。(京都議定書が発効された今年の夏は「チーム・マイナス6%」のキャンペーンがはられています。このTシャツもそう。)
その一つに、涼しさを感じるような音楽を聴いて暑さを忘れる、というのはどうでしょう。まぁステレオですから、その分電気は使うのですが、クーラーほどではありますまい。気分だけでも涼しくなって、この特別な季節と仲良く付き合って行きましょう。
また、山国信州だからでしょうか。この「真夏」というのは他のどの季節とも違う、一番自然がダイナミックに展開していく季節です。早朝(夜明け前)、朝(午前中)、昼下がり、夕方、夜。それぞれの時間ごと全く違う様相を見せてくれます。そんな信州の夏の時間ごとの風情に合った曲も紹介していけたらと思っています。
今日はまず夏の夕暮れ。太陽が西の山に沈んでようやく暑さが一段落して、これから涼しさを求めて庭に水でも撒こうかという、そんなタイミングに聴きたい曲。それがこのハイドンのチェロ協奏曲第2番だ。
一般にチェロの音というのは無論バイオリンと比べて低音なのだが、ただ低いのではなくて、聴いていて何か心地よい清々しさというか、風通しの良い音に感じませんか。音の太い分、真ん中が透けるような爽快感がある。朗々と深々と弾くと、自然に爽やかな風を起こすような。そのチェロの音色が涼しさを呼ぶように思うのです。
特にこのハイドンの協奏曲は、古典派らしい清澄典雅な全体の構造の中に、ハイドンにしては珍しく独奏者にヴィルトゥオーゾを求める部分が多く、そこを「ダヴィドフ・チェロ」と呼ばれる1712年製の名器ストラディヴァリウスで颯爽と弾くデュ・プレの弓さばきが、感動とともに涼しさを呼び込む。
すでに演奏に言及してしまったが、この曲の名演は何と言っても、天才女性チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの演奏でしょう。
1945年に生まれ、11歳でロンドン国際チェロ・コンクールに優勝。16歳でデビュー・リサイタルを果たした天才少女。このジョン・バルビローリ指揮、ロンドン交響楽団とのハイドン(LP:EMI EAC-70184)(CD:TOCE-13019)やエルガー(EMI EAC-81009)の協奏曲のレコードに彼女の天才性はしっかりと刻印されている。
しかし運命の女神はそんな彼女に嫉妬してしまったのだろうか。1973年彼女は突然、多発性硬化症という難病に襲われ、演奏家としての生命を絶たれる。デュ・プレまだわずか28歳である。
そんな運命の悪戯など予想もしない、彼女の豪快な「天馬 空をゆく」ような爽快な演奏を是非一度は
聴いていただきたい。まさに我々にとって「一期一会」の演奏であり、録音記録なのです。
さあ、とにかくもひと月半のこの真夏という季節と、楽しく付き合っていきましょう。
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ご訪問ありがとうございました。夏本番ですね。今日はchikumaさんが書いておられるとおりのことをしてました。夕方から庭の草むしりと水撒きです。そうですか。そんなときにハイドンか。ええかもしれない。今度iPodに入れて聴いてみますね。ちなみに私はウィスペルウェイ盤です。
2005/7/18(月) 午後 11:46
こちらこそありがとうございます。そうですか、草取りですか。こちらは件のチェロ協奏曲を聴いてて、奥さんに怒られてしまいました。そうかiPodとかで、聴きながら仕事するといいかも。やってみます。
2005/7/18(月) 午後 11:56
夏にバロックはお似合いですよね〜♪夏と言えば、私は宮廷の花火とか、水上の音楽とかを思い出します。(思考が単純・・??)
2005/7/19(火) 午前 9:15
ドイツも、ここ数年、夏は異常な暑さになります。今年も一度だけですが、35度を越えました。数年前にはなかったことですので、やはり、温暖化は着実にすすんでいるんだな、と考えさせられます。
2005/7/19(火) 午後 7:59
ジャクリーヌ・デュ・プレの演奏は凄いですネ。 夫妻で競演したエルガー・チェロ協奏曲(1970/11)CDも僕の宝物です。
2005/7/19(火) 午後 8:12
kalosさん、北に行くほど、緯度が高くなるほど温度上昇が大きいようですね。ベルリンなどというとヨ−ロッパの夏の避暑地だそうですが、だんだんそうでもなくなっていくんでしょうか。
2005/7/19(火) 午後 10:36
HS9655さん、チェロではデュ・プレとその先生のトゥルトリエ、それにピエール・フルニエを好んで聴いています。
2005/7/19(火) 午後 11:16
claraさん、夏はバロックがいいですね。何かこう冷やっこくて。特にバッハ。いろいろ紹介していきます。
2005/7/19(火) 午後 11:19
6月は連日30度を越え、36度という日もありました。「冷房はないし、日が沈むのは22時だし、このままだと、7月はどうなるんだろう?」と危惧していたのですが、最近の最高気温は20度前後・・・。いったいどうなってるんでしょうね。みなさん異常気象だとおっしゃっています。
2005/7/23(土) 午後 8:40
デュ・プレ、うわさには聞くもののまだ演奏を聴いていません(たぶん)天馬空を行く。。に惹かれて^^ああ、また買いたいCDのリストが増える(爆)--子供時代より天候の変化が苛烈に感じるのですが、どうなのでしょう。怖いほどに激しい豪雨やカンカン照りの35度に不安を覚えます。
2005/7/23(土) 午後 9:17
kalosさん、らぶさん、おっしゃる通りで地球温暖化による異常気象の特徴は、今までの平均気温とかが意味を成さなくなることと、天候が烈しくなることですね。海水温の上昇から上昇気流が激しくなり、豪雨をもたらす。とその後の空気はより乾いたものとなり、強く大地を乾燥させる。降れば豪雨、晴れれば旱魃。そんな優しくない気候に変わってきていますね。
2005/7/24(日) 午前 0:19
あ!GUATAVさん、アイスキャンデー持ってらっしゃる☆いいな〜、/日本の四季の移り変わりから、ゆるやかな微妙なところがなくなったら魅力もへりそう。和歌や日本歌曲で詠まれる季節がらぷ子は大好きです。。。
2005/7/24(日) 午前 9:02
そうなんですよ、らぶ子さん。日本の良さは四季の微妙な変化。日本文化のたおやかさもそこから生まれている。四季の変化が昔と変わらないからこそ、万葉の人々と季節感を共有できたのです。温暖化は日本の良さを失わせ、僕のブログの存在価値まで奪ってしまいます。(=_=;)
2005/7/24(日) 午前 9:23
いえいえ笑)GUSTAVさんの記事の価値は変わりませんって!!あぁ、同意権で嬉しいです、握手してください♪この言葉がうれしぃ「万葉の人々と」・・・そうなのですよね。四季感詠む言葉のみずみずしさは、なににもかえがたく。温暖化で、気づかないうちに少しずつ、削がれていったら嫌ですね。・・さあ、今日は台風。。
2005/7/26(火) 午前 6:53