クラシック歳時記in松本 (あるいはモーツァルトとともに1年を)

今春発売の内田光子/テイトのCDでようやく好きになれました・・・モーツァルト ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」

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7月24日(日)晴れのち曇り

 今日から夏の日中の暑さをしのぐ「使える」曲をいくつかご紹介しましょう。

 まず第1弾はバッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第1番。

 この曲もバッハのケーテン時代に作られた。音楽好きの領主レオポルト侯が愛した作品という。

 ヴィオラ・ダ・ガンバというのはチェロに似た楽器で、直訳すると「脚のヴィオラ」(ガンバがイタリア語の脚という意味はガンバ大阪でお分かりですね。)

 つまりちょっと小型のチェロみたいなのを、両脚の間にはさんで演奏するのが、この楽器の特徴。

 現在の弦楽器の主流バイオリン属(バイオリン、ヴィオラ、チェロ等)が普及する前、すなわちルネサンス期からバロック時代にかけて主流だった弦が6本のヴィオール属の一つであったため、18世紀バッハの時代にはすたれかけ、現在のチェロに取って代わられる過渡期であった。

 まぁ、響きからするとチェロ・ソナタ(チェロよりも柔らかく、おだやかな音色)を聴いている感じだと思って下さい。

 ただバッハのこのソナタは技巧的に非常に凝っていて、ヴィオラ・ダ・ガンバは勿論だが、チェンバロの右手は単なる通奏低音ではなく、もう一つの主旋律を奏で、ヴィオラ・ダ・ガンバと合わせ2つの独奏楽器に、チェンバロ左手のみが担当する通奏低音が加わった「トリオ・ソナタ」の形になっている。

 事実この曲の原曲が「2本のフルートと通奏低音のためのソナタ」BWV1039であり、この曲はBWV1039からの転用なのである。

 曲は緩-急-緩-急のソナタ形式で、第3楽章のみが何か暗示的な感じのするホ短調で他はすべてト長調。

 第1楽章アダージョ。ゆっくりとしたヴィオラ・ダ・ガンバのチェロに似た低音が、昼日中(ひなか)に感じるわずかな微風のようであり、それに相和すチェンバロのコロコロと珠を転がしたような音色が、
かすかな涼しさをもたらす水滴のように感じられたら、火炎地獄の中のお慰みと感じて下さい。このまま扇風機をかけて、お昼寝に入れたらいいね。

 演奏は17世紀の最高のヴィオラ・ダ・ガンバ製作者ティールケ作の名器を使ったヨハネス・コッホと、オランダのチェンバロの名手グスタフ・レオンハルトの手になるドイツ・ハルモニア・ムンディの録音。
(harmonia mundi ULS-3140-H)

 ハルモニア・ムンディは私の好きなレーベルですが、それについてはコレギウム・アウレウムの紹介の時に、詳しくお話いたします。

閉じる コメント(9)

バッハですか。ビオラダガンバ良いですねえ〜☆リュートなんかの音色も好きです。バッハはチェロの無伴奏組曲なんて涼しげですね。あと、リュリや、コレルリのコンチェルトグロッソなんかも涼しい感じがいたします。

2005/7/24(日) 午後 7:45 cla*aa*g*laj*

この記事読んでるだけで気持ちがすーっとしてきます^^

2005/7/25(月) 午後 3:47 [ gnadejp ]

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claraさん、無伴奏Vn・パルティータ第3番ガヴォットをセルシェルがギターで弾いたのをよく聴きます。涼しいといえばヨハン・クリスチャン・バッハの協奏交響曲イ長調も涼しさを呼びます。リュリは知らないので聴いてみたいです。

2005/7/25(月) 午後 7:33 gustav

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ローレライさん、ありがとうございます。涼しさを呼ぶ(と思う)曲はたくさんあるので、夏が終わらないうちにたくさん紹介したいと思います。

2005/7/25(月) 午後 7:36 gustav

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レオンハルトは、大分前になりますが、ロンドンのウィグモア・ホールという室内楽のホールで聞きました。結構口やかましそうな、いじわるそうな?お爺さんでした。1曲だけアンコールやって、後はやらないよ、といって引っ込んでゆきました。因みに彼も GUSTAVですね。

2005/8/23(火) 午前 11:48 [ gul*i*er4*10*5 ]

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ロンドンのウィグモア・ホールですか、羨ましいですね。レオンハルトもGUSTAVか、想定外でした。

2005/8/23(火) 午後 1:40 gustav

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やったー!想定外パンチが漸く炸裂しましたか。なんか次々思い出がよみがえってきますが、思い出す演奏家の顔ぶれからすると、おのずと我が齢も明々白々になります。次は、ヴィルヘルム・ケンプ、エルネスト・アンセルメ辺りを行きますか!

2005/8/25(木) 午後 3:01 [ gul*i*er4*10*5 ]

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演奏家の風貌って大事ですよね。毎年grammophonのモノクロ・カレンダー見て思うのですが、年々写っている演奏家が小物になっていくような…。ケンプとかアンセルメとかワルターとか、往年の演奏家は風格ありますね、やっぱり。

2005/8/25(木) 午後 8:36 gustav

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GUSTAVさん、おはようございます。「火災地獄の中のお慰み」というのはすごいですね。確かに慌てず騒がず、というような気品のただよう曲ですね。ビオラ・ダ・ガンバがどういう楽器なのか、勉強になりました。(^^)

2007/5/20(日) 午前 6:34 [ - ]


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