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3年前の2005年4月1日より3年間つづけてきたこのブログですが、今日で一応閉じたいと思います。
理由は昨年度くらいからいよいよ仕事が忙しくなってきて、更新できない日々が続いているからです。
それにもかかわらず、毎日20人近くの方が「今日は新しい記事あるかな」って訪問して下さる。ありがた
い気持ちでいっぱいなのですが、同時に申し訳ない気持ちにもなって…。年度の区切りのここらでけじめ
をつけないと。
もちろん皆さんそれぞれ仕事がお忙しい中、しっかりとブログを続けられている訳で、そういう中で自
分が続けられないのは、ひとえに自分の力のなさだと痛感しております。
それと一昨年度「クラシック歳時記」、昨年度「モーツァルトとともに1年を」と一応自分の取り上げ
たかったテーマを、不十分ながらも書いてきたし、それにかつて書き手を喜ばすほどの深い内容のコメン
トを熱心にいただいていた「ふじやん」「かろやん」「なっくん」「hs9655」さん「ローレライ」さん
「mksweet」さんといった懐かしい方々が最近ブログから遠ざかられた(?)ことも、理由のひとつです。
もうひとつ最大の理由、それは昨今いよいよ顕著になってきた温暖化の影響です。1983年、東京から地
元に帰ってきて、毎年決まった時季に季節の移り変わりを肌で感じ、その時季になると決まって聴きたく
なる曲がある。そんなコンセプトでこのブログを始めた訳ですが、ブログを書き始めた途端(というよ
り、今世紀に入ってずっとそうだったのですが、)20年以上続いてきた季節の移り変わりのサイクルが毎
年大幅に崩れ、「今の季節、本来は○○○なのですが…」とか「例年よりは半月ほどずれ込んでいます
が…」などと、言い訳をしながら記事を書いているようなところがあって、正直モチベーションが上がら
なくなってしまった。地球温暖化って北極やツバル、ネパールなど、今のところ極地や発展途上国に大き
な被害が出ていると一般には認識されていますが、実は我々日本文化にとっても致命的なことではないで
しょうか。なぜなら1300年前の万葉の昔から、日本人は四季の訪れを愛で、季節の中の少しずつの微妙な
変化、移り変わりを発見し、それを歌に残した。そういった季節とその変化とそれを感じる美意識と自意
識こそが、日本文化の大切な部分であり、現代の我々も同じ季節が到来すると、1300年前の古の人々が感
じた季節感、美意識を共有できる喜びを感じることができた。それこそが世界に誇ることができる日本の
文化の繊細さであり、ソフィストケイティッシュな部分だと思っていたのですが、温暖化はそうした微妙
な差異を敏感に感じ取ることにアイデンティティを持った日本文化の最も重要な部分を確実に破壊してい
ると思うのです。それらもまた滅びゆくものなのでしょうか…
それにしても…
「年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず」
東京では桜が満開らしい。春未だ遅い信州の我が家では、紅梅、白梅がこちらも満開。これから降るら
しい雨に濡れ、散り、また来年。1年待って、享受できる期間の何と短く、貴重なことか。
「人生は短し、されど芸術は永し」
最近とみにこの言葉の重みを感じる。特に昨年度モーツァルトを集中的に聴き、この不世出の音楽家と
その音楽を以前よりもさらに身近に、身に沁みて聴くようになって…。
自分の人生もしっかり後半に入った。あと10数年仕事をして定年になり、残された人生で自分は何をす
るのだろう?今の自分の周りにあるものを削ぎ落としていって、最後に残るもの。それはやはり大自然の
中に人間が生かされているという思いと、音楽への渇望だと思う。たぶん死ぬまでモーツァルトをはじめ
とするクラシック音楽を聴きつづけるだろう。
そしていつか自分の人生には終わりの日が来る。しかしその後もモーツァルトの音楽は人々に愛され聴
かれつづけるだろう。逆に自分のこの人生の中でクラシック音楽に出会わなかったら、モーツァルトの音
楽を聴くことがなかったら、自分の人生はどんなにか寂しいものになっていただろう。永遠の生命を持つ
モーツァルトの音楽に、クラシック音楽にふれることで、自分の人生はどんなに豊かなものになったこと
だろう。
ブルーノ・ワルターの振るモーツァルトの交響曲のレコードがあれば、コレギウム・アウレウムのセレ
ナード/ディベルティメントのレコードがあれば、カサドシュ/セルのピアノ協奏曲集があれば、グリュミ
オー/デイヴィスのバイオリン協奏曲集があれば、アルバン・ベルクの弦楽四重奏曲(ハイドン・セッ
ト)があれば、シェリング/ヘブラーのバイオリン・ソナタ集があれば、アラウのピアノ・ソナタのレコ
ードがあれば…。どんなに年をとっても、どんなに日一日と不如意の人生になっていったとしても、これ
らのレコードの演奏があれば、この人生で出会った珠玉の宝石のような存在として、人生最後の日まで僕
に生きる希望を与えてくれるだろう…。
最後に自分にとってのベスト○○を紹介してページを閉じよう。いつかまたお会いしましょう!
私の好きな作曲家
モーツァルト
(ややあって)
シューベルト ブラームス
(さらに間があって)
シューマン、メンデルスゾーン、ショーソン、シェーンベルクあたりかな?
また、すでに「クラシック歳時記」をお読みになって感じられたことと思いますが、私にとっては
4月の作曲家 シューベルト
5月の作曲家 シューマン
6月の作曲家 メンデルスゾーン
(梅雨に似合う 近代フランス作曲家の室内楽)
(真夏の日に聴く http://blogs.yahoo.co.jp/chikuma46/40248226.html )
9月の作曲家 モーツァルト(初秋)
10月の作曲家 モーツァルト / ブラームス
11月の作曲家 ブラームス(晩秋)
12月の作曲家 チャイコフスキー
1月の作曲家 シベリウス
2月の作曲家 グリーグ / ショパン
3月の作曲家 シューベルト
というイメージがあります。
次に
モーツァルトの曲ベスト5(順不同)
交響曲第39番変ホ長調K.543
セレナード第5番ニ長調K.204
バイオリン協奏曲第3番ト長調K.216
ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482
弦楽四重奏曲第14番ト長調K.387
バイオリン・ソナタK.301〜306(マンハイム・ソナタ)
ピアノ・ソナタ変ロ長調第13番K.333
戴冠式ミサ ハ長調K.317
「魔笛」K.620 (5つをオーバーしちゃいました)
一番好きな交響曲
シューベルト 交響曲第 8(9)番ハ長調D.944「グレイト」
一番好きな室内楽曲
ショーソン ピアノとバイオリンと弦楽四重奏のためのコンセール(協奏曲)
一番好きな演奏家
ブルーノ・ワルター
ベルナルド・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
コレギウム・アウレウム
ヘンリク・シェリング アルテュール・グリュミオー
クラウディオ・アラウ
きりがないので、この辺でお開きにしましょう。ご愛読ありがとうございました。
(ただしブログを読むのは大好き!皆さんのブログにはこれからもおじゃましたいと思っています。
どうぞよろしく!)
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