●●館主・宋 竹仙の≪やきものつれづれ草≫●●

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汝官窯 #11 汝官窯三犠尊の例



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                   汝官窯三犠尊




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                 汝官窯三犠尊の台底付近

 


「三犠尊」とは、いけにえの「羊」が三頭組み込まれた「尊」の形を言います。羊は古代からいけにえの具にされた、可哀想な家畜ですが、反面、逆境に耐えてしぶとく生き抜く生物の代表でもあります。

陶磁器を焼成する「窯」と言う文字も、起源は「羊を穴に入れて火で焼く」から来ているように、やきものとの関わりも古代から在ったものと思われますね。

「三犠尊」が、重要な祭祀の祭器として汝官窯青磁に残されていたということは、時たま起こる乱世の動きを鎮める為のものとして、重要視していた証拠でしょうか。あるいは、あらぬ殺生を犯したことを悔い改めるための、懺悔のためのものかもしれませんが…

この汝官窯三犠尊も、汝官窯青磁の他の多くの作品と同様に、泥漿(でいしょう)を型に流し込んで胚胎を作り、素焼した後に釉薬をかけて本焼成したものです。写真で見える足元の奥の複雑な空間なども、流し込み工法だから出来る技術ですが、数千年前の青銅器鋳込み技術が生かされている、素晴らしい技術ですね。

汝官窯三犠尊の作例は大・中・小のさまざまな大きさのものがありますが、最大のもので40センチ近い高さものもあります。宋代の青磁焼成技術で40センチ高さというものは、その時代では最高技術でなければ焼けませんでしたから、やはり、国家的な歴史に残る作品といえましょう。時の工匠達は「羊」に託して生きざまを残した訳です。



現代に学ぶこと多し、中国陶磁史…




この作品は、こちらの美術館で鑑賞できます。

       中和堂中国美術館

宋竹仙老人のコレクションに関心のある方は、こちらをごらん下さい。

       中和堂コレクション

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